B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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嫌な予感しかしない2作目、しかも監督はあのヴィクター・ガルシア・・・。
しかし、あんな作品で監督デビューして、よく2作目の話が来たもんだ(*あれについては後述)
さて、全く期待しないまま、初見に入りますか・・・(今回は合間に感想が入ります)
物語は・・・
運転ミスで恋人のケーラを死なせてしまったマックス。恋人を死なせた自責の念からか、彼は鏡を見た時に「見えるはずの無いもの」が見えるそうです。
*この主人公、どっかで見た顔だと思ったら『T3』のジョン・コナー役だ。3部作と呼ぶのも嫌な3作目のあいつね・・・。
話を戻して(テンション下がった)、ちょい悪そうな警備員が大きな鏡を見つけて、はしゃぎ始めました。鏡像が懐中電灯を捨てると、本体も捨てます。その割れた破片を美味しそうに口へパクパクと、当然ながら本体は口中が血まみれで
す。痛そうなんですが、唐突過ぎて全く怖くはないです。
マックスの父は実業家。『メイフラワー百貨店の新本店』のオープンのために、わざわざ旧本店からシンボルである”大鏡”を移設してます。ところが、2ヶ月前の失踪事件と先週夜警が自傷行為をして辞めたので、オープンが遅れそうだと説明し、マックスを夜警に使いたいと言い出します。夜警なんて幾らでも雇えそうなもんですが、引き篭もりの息子に社会復帰をさせる気のようです。
簡単にOKした猿顔のマックス(余計なお世話)は、父親から支配人のケラー・ランドロー、総仕入担当のジェナ・マカッティ、副責任者のライアン・パーカーを紹介される。
早速、警備員室でコーヒーを淹れていると、鏡の向うから顔色の悪すぎる女がご挨拶。2段オチで脅かそうとしますが、マックスはともかく私は全く怖くありません。鏡の向うから見た場合、この映画ではセピア色になるんですよ。実は、これが今作の一番よろしくない部分なので、後述します。
精神医から幻覚についての好意的な解釈を頂いて、少しマックスも気が楽になったようです。どうやら彼女を死なせてから、酒とドラッグ三昧の日々だったそうで、それを止められただけでもマシという感じ。
基本的に精神症の患者の言う事は肯定してあげて、少しずつ持ち上げるのが基本なので、変な所でリアルです。
夜警に就いたマックスは、セキュリティカメラの映像を監視するついでに、前任者のヘンリーの女子トイレ盗撮ファイルを発見。そこへ、ランドロー支配人が様子を見に警備員室を訪れます。気さくな態度でメイフラワーはみんな家族だから、自分のこともケラーと呼んでくれ、と言いますが、社長の息子じゃなかったら絶対に警備員にそんなことは言わないでしょうね。
オープン前のデパート内を巡回していると例の大鏡の前に出てしまい、思わず薬を呷ります。すると、すぐに鏡の中に総仕入担当のジェナが全裸で登場。自分の首を持ち上げて、そのまま引き抜いてしまいます。これが・・・80年代レベルの出来の悪い合成です。で、本人は自宅のシャワーで脛毛のお手入れ中に出血したので、止血をしに洗面台へ移動します。そこの鏡に自分の鏡像が現れ、驚いた拍子にガラスのシャワー室に倒れこみ、落ちてきた破片がギロチンのように彼女の首を切断します。このシーンも技術が未熟です。
マックスは、朝まで動転していたのか、売り場のイスで放心状態の所を日勤に声を掛けられて驚きます。すぐに精神科医に連絡し、鏡に映る幻覚の件を伝えます。老女医は、鏡に関する知識を披露し、マックスは上手くやっていると励ましてくれました。*
職場に戻ったマックスは、ガラス扉に手形があるのを見つけ、拭いてみますが消えないので中へ、再び外に出て振り返るとあの顔色が悪すぎる女の姿が・・・。直後にマックスは、副責任者のライアンと支配人のケラーから、ジェナが事故で首を切り亡くなったと聞かされる。その背中をガラスの中から目で追う顔色の悪すぎる女・・・。
その夜、夜勤をしながら、気さくに何かに向けて挨拶を飛ばしてみるマックスでしたが、華麗にスルーされました。前夜と同じで、巡回シーンと今度はライアンのディナーシーンが交錯します。マックスの見た鏡に映ったのは、ライアンが自分の腸を引きずり出す姿。一方、本体の方は、鏡像にアキレス腱を斬られ、とても痛そうです。マックスは、ジェナの件もあるので、番号を調べてライアンに連絡します。激痛に耐えながら電話まで這って行くライアン、しかし時間切れで電話は留守電に・・・。ライアンの自宅へと走るマックス。時すでに遅くライアンは鏡像に切腹させられ絶命しました。
2度目の警察の判断も奇妙な自殺。ピック刑事は、発見者のマックスに刑事の勘で目星を付けます。マックスは、2日連続で自殺があり、幻覚も絶好調なので仕事を辞めたいと父親に告げます。父親は、マックスの申し出を了承し、明日登録バッチを返して辞めればいい、と言ってくれました。その後で、路肩の水溜りに父親が両目から血を流して絶叫する姿を見るマックス。父の危機にマックスは、走って家へ向かいます。その頃、父親は小腹が空いたのか、ピザを電子レンジに入れ、ピザカッターを手に取ります。鏡像はピザカッターを目に持っていきゴリゴリし始めますが、そこにマックスが到着。辞任はしないと告げ、鏡を見ると鏡像は消えました・・・。
ヒューストン刑事とピック刑事は、戻る途中のマックスを足止めし、事件の尋問を始めます。二人は、2件とも殺人と考えており、メイフラワー百貨店の関係者と警備員の関係を疑っていた。マックスの説明で一旦は引き下がったものの、疑いの目は向けていると告げられる。
メイフラワーに戻ったマックスは、鏡に向かって「君は誰だ?何がしたい?」と問い掛ける。鏡から光が反射され、マックスを導いた先には、女性従業員の身分証が・・・それは、あの顔色の悪すぎる女だった。更に光は屋外の「行方不明ポスター」に導き、それも顔色の悪すぎる女のものだった。ポスターの電話で、姉のエリザベスと会ったマックスは、正直にメイフラワー百貨店の鏡の中で彼女の妹エレノアに会ったと告げる。当然ながらからかわれていると怒るエリザベスだったが、マックスは事故の直前にプロポーズをしたこと、その時の脇見運転で恋人を死なせたことを語る。マックスは、フロントガラスからボンネットへ飛び出し絶命している恋人を見ながら、一度心停止になり蘇生していたのだ。
エリザベスは、エレノアが消えた夜に、悪夢から飛び起きたことを語り、2人はお互いに連絡を取り合う約束をして別れる。
メイフラワーに戻ったマックスは、トイレの鏡に現れたエレノアに全力を尽くす、と言う。だが、エレノアは自らの両目をハサミで突き刺す・・・、これは夢オチだった。
全力を尽くすと言ったマックスは、エリザベスに失踪の日付けを聞き、監視カメラの記録を調べようとするが、失踪の2日後に記録は消されていた。最後の閲覧者は前任者のヘンリー、早速2人は自宅へと向かう。怯えるヘンリーは、マックスが後任の夜警だと聞くと「女を見たか」と聞く。口中を縫われて喋るのもやっとのヘンリーだったが、エリザベスがエレノアの姉と知ると、2人の問い掛けに答え始めた。データを消すように命令したのは、支配人のケラーだったのだ。ヘンリーは、その後からエレノアの鏡像に追い詰められていて、嗚咽しながら許しを乞うのだった・・・。
事件の真相を求めて、メイフラワーの地下へと進む2人。不自然な跡を見つけたマックスは、タンクを動かして隠し通路を発見する。一人で通路を進むマックス。だが、その様子を監視カメラで見たケラーは、エリザベスを拘束し、銃でマックスの命を狙う。あっさりと拘束から逃れたエリザベスは、マックスに危険を叫ぶ。逃げたマックスは、その先でエレノアの死体を発見した。
逃げ出したエリザベザスは、ケラーに掴まるが、階段の鏡が2人を見ていた。
・・・あの夜、ジェナとライアンに酔い潰されたエレノアは、ケラーの情欲を刺激してしまいレイプされる。正気に戻って逃げ出したエレノアだったが、示談にしようと追いかけてくるケラーから逃れる内に地下の倉庫で掴まり、支配人の立場を危うくされると錯乱したケラーに絞殺されていたのだ・・・。
そして、今エリザベスをエレノアに重ねたケラーは、また激しく首を締め上げていた。鏡の向うから姉のために鏡を叩くエレノア、そして駆けつけたマックスはケラーを鏡の前に投げ飛ばした。
「ケラー、終わりだ」
マックスが言い放った瞬間、鏡から現れたエレノアはケラーを向うの世界へと引きずりこみ、鏡の中で復讐を遂げると粉々に砕け散った・・・。
マックスとエリザベスは、哀しいエレノアの復讐劇を見届け、全てが終ったと抱擁を交わして立ち去るのだった・・・。
一方、警察に連行され尋問を受けていたヘンリーは、全てケラーの命令でしたことで、殺人の事実は知らなかったと言い張った。刑事にエレノア殺人事件の隠蔽に協力したことは認め、供述書にサインをすると約束するヘンリー。余りにあっけない自白に拍子抜けする刑事達・・・。
だが、マジックミラーの向うから、最後の復讐を果たしに、エレノアはやってきていた・・・・・・ END
正式な2ですが、前作との関連はメイフラワー百貨店の名称のみで、99%別の話です。それなりに良く練られてはいるのですが、この監督の悪癖がやはり出てしまいました。
前監督作「TATARI/呪いの館」(これも正式な続編)で、1の重厚さを完璧に破壊したメリハリの無いカット割と脱力を生むゴアシーンでゲンナリさせられた点は、今作でも治っていません。
まず、鏡側から見たシーンをセピア色で追加した点、これは完全に失敗で、鏡像が何処から来るのかというのも重要な恐怖なのにブチ壊しです。開始15分でエレノアの姿がはっきりと出てしまうので、単なる復讐劇なんだな、と興醒めするのもマイナス。ゴアシーンを作成するスタッフが悪すぎて、その前の恐怖感を盛り上げる演出も滑っている上に下手糞なゴアを見せられては、脱力しないわけがない。
怖くないオカルト・ホラーを目指しているなら尊敬しますが、もう少し観る側がどういう絵に恐怖を感じるのかを真剣に考えない限り、2流の烙印は消えないでしょう。
この人は、正式な続編を依頼されているのに、何故ことごとくDVDスルーなのか猛省するべきです。
せっかくスタイリッシュな映像を学んでいても、恐怖を知らない人間にホラーは作れない。
才能の限界なのか、ジャンルが向いていないのか、本人が次に撮る映画辺りでハッキリ答えが出そうな気がします。
文句が出るのも、私はこの監督の映像自体は評価しているからで、本作も惜しいと思うから腹が立つ。
最後まで観れないレベルではないので、観て損は無いと思いますが得もしないと言っておきましょう。
*ニック・スタールは、観る度に猿へと退化しているというか、演技が全く上達しませんねw全世界の「ターミネーター」ファンを脱力させた実績は伊達じゃなく、本作でも本当にどうでもいい演技でした。
*”鏡”をモチーフにした怪談、都市伝説、小説、映画は無数にあり、人間の根源的な恐怖が自分自身にあるという証明のようなものです。人は霊よりも他人よりも自分に恐怖を感じる日が必ず来るのですから・・・。
しかし、あんな作品で監督デビューして、よく2作目の話が来たもんだ(*あれについては後述)
さて、全く期待しないまま、初見に入りますか・・・(今回は合間に感想が入ります)
物語は・・・
運転ミスで恋人のケーラを死なせてしまったマックス。恋人を死なせた自責の念からか、彼は鏡を見た時に「見えるはずの無いもの」が見えるそうです。
*この主人公、どっかで見た顔だと思ったら『T3』のジョン・コナー役だ。3部作と呼ぶのも嫌な3作目のあいつね・・・。
話を戻して(テンション下がった)、ちょい悪そうな警備員が大きな鏡を見つけて、はしゃぎ始めました。鏡像が懐中電灯を捨てると、本体も捨てます。その割れた破片を美味しそうに口へパクパクと、当然ながら本体は口中が血まみれで
す。痛そうなんですが、唐突過ぎて全く怖くはないです。
マックスの父は実業家。『メイフラワー百貨店の新本店』のオープンのために、わざわざ旧本店からシンボルである”大鏡”を移設してます。ところが、2ヶ月前の失踪事件と先週夜警が自傷行為をして辞めたので、オープンが遅れそうだと説明し、マックスを夜警に使いたいと言い出します。夜警なんて幾らでも雇えそうなもんですが、引き篭もりの息子に社会復帰をさせる気のようです。
簡単にOKした猿顔のマックス(余計なお世話)は、父親から支配人のケラー・ランドロー、総仕入担当のジェナ・マカッティ、副責任者のライアン・パーカーを紹介される。
早速、警備員室でコーヒーを淹れていると、鏡の向うから顔色の悪すぎる女がご挨拶。2段オチで脅かそうとしますが、マックスはともかく私は全く怖くありません。鏡の向うから見た場合、この映画ではセピア色になるんですよ。実は、これが今作の一番よろしくない部分なので、後述します。
精神医から幻覚についての好意的な解釈を頂いて、少しマックスも気が楽になったようです。どうやら彼女を死なせてから、酒とドラッグ三昧の日々だったそうで、それを止められただけでもマシという感じ。
基本的に精神症の患者の言う事は肯定してあげて、少しずつ持ち上げるのが基本なので、変な所でリアルです。
夜警に就いたマックスは、セキュリティカメラの映像を監視するついでに、前任者のヘンリーの女子トイレ盗撮ファイルを発見。そこへ、ランドロー支配人が様子を見に警備員室を訪れます。気さくな態度でメイフラワーはみんな家族だから、自分のこともケラーと呼んでくれ、と言いますが、社長の息子じゃなかったら絶対に警備員にそんなことは言わないでしょうね。
オープン前のデパート内を巡回していると例の大鏡の前に出てしまい、思わず薬を呷ります。すると、すぐに鏡の中に総仕入担当のジェナが全裸で登場。自分の首を持ち上げて、そのまま引き抜いてしまいます。これが・・・80年代レベルの出来の悪い合成です。で、本人は自宅のシャワーで脛毛のお手入れ中に出血したので、止血をしに洗面台へ移動します。そこの鏡に自分の鏡像が現れ、驚いた拍子にガラスのシャワー室に倒れこみ、落ちてきた破片がギロチンのように彼女の首を切断します。このシーンも技術が未熟です。
マックスは、朝まで動転していたのか、売り場のイスで放心状態の所を日勤に声を掛けられて驚きます。すぐに精神科医に連絡し、鏡に映る幻覚の件を伝えます。老女医は、鏡に関する知識を披露し、マックスは上手くやっていると励ましてくれました。*
職場に戻ったマックスは、ガラス扉に手形があるのを見つけ、拭いてみますが消えないので中へ、再び外に出て振り返るとあの顔色が悪すぎる女の姿が・・・。直後にマックスは、副責任者のライアンと支配人のケラーから、ジェナが事故で首を切り亡くなったと聞かされる。その背中をガラスの中から目で追う顔色の悪すぎる女・・・。
その夜、夜勤をしながら、気さくに何かに向けて挨拶を飛ばしてみるマックスでしたが、華麗にスルーされました。前夜と同じで、巡回シーンと今度はライアンのディナーシーンが交錯します。マックスの見た鏡に映ったのは、ライアンが自分の腸を引きずり出す姿。一方、本体の方は、鏡像にアキレス腱を斬られ、とても痛そうです。マックスは、ジェナの件もあるので、番号を調べてライアンに連絡します。激痛に耐えながら電話まで這って行くライアン、しかし時間切れで電話は留守電に・・・。ライアンの自宅へと走るマックス。時すでに遅くライアンは鏡像に切腹させられ絶命しました。
2度目の警察の判断も奇妙な自殺。ピック刑事は、発見者のマックスに刑事の勘で目星を付けます。マックスは、2日連続で自殺があり、幻覚も絶好調なので仕事を辞めたいと父親に告げます。父親は、マックスの申し出を了承し、明日登録バッチを返して辞めればいい、と言ってくれました。その後で、路肩の水溜りに父親が両目から血を流して絶叫する姿を見るマックス。父の危機にマックスは、走って家へ向かいます。その頃、父親は小腹が空いたのか、ピザを電子レンジに入れ、ピザカッターを手に取ります。鏡像はピザカッターを目に持っていきゴリゴリし始めますが、そこにマックスが到着。辞任はしないと告げ、鏡を見ると鏡像は消えました・・・。
ヒューストン刑事とピック刑事は、戻る途中のマックスを足止めし、事件の尋問を始めます。二人は、2件とも殺人と考えており、メイフラワー百貨店の関係者と警備員の関係を疑っていた。マックスの説明で一旦は引き下がったものの、疑いの目は向けていると告げられる。
メイフラワーに戻ったマックスは、鏡に向かって「君は誰だ?何がしたい?」と問い掛ける。鏡から光が反射され、マックスを導いた先には、女性従業員の身分証が・・・それは、あの顔色の悪すぎる女だった。更に光は屋外の「行方不明ポスター」に導き、それも顔色の悪すぎる女のものだった。ポスターの電話で、姉のエリザベスと会ったマックスは、正直にメイフラワー百貨店の鏡の中で彼女の妹エレノアに会ったと告げる。当然ながらからかわれていると怒るエリザベスだったが、マックスは事故の直前にプロポーズをしたこと、その時の脇見運転で恋人を死なせたことを語る。マックスは、フロントガラスからボンネットへ飛び出し絶命している恋人を見ながら、一度心停止になり蘇生していたのだ。
エリザベスは、エレノアが消えた夜に、悪夢から飛び起きたことを語り、2人はお互いに連絡を取り合う約束をして別れる。
メイフラワーに戻ったマックスは、トイレの鏡に現れたエレノアに全力を尽くす、と言う。だが、エレノアは自らの両目をハサミで突き刺す・・・、これは夢オチだった。
全力を尽くすと言ったマックスは、エリザベスに失踪の日付けを聞き、監視カメラの記録を調べようとするが、失踪の2日後に記録は消されていた。最後の閲覧者は前任者のヘンリー、早速2人は自宅へと向かう。怯えるヘンリーは、マックスが後任の夜警だと聞くと「女を見たか」と聞く。口中を縫われて喋るのもやっとのヘンリーだったが、エリザベスがエレノアの姉と知ると、2人の問い掛けに答え始めた。データを消すように命令したのは、支配人のケラーだったのだ。ヘンリーは、その後からエレノアの鏡像に追い詰められていて、嗚咽しながら許しを乞うのだった・・・。
事件の真相を求めて、メイフラワーの地下へと進む2人。不自然な跡を見つけたマックスは、タンクを動かして隠し通路を発見する。一人で通路を進むマックス。だが、その様子を監視カメラで見たケラーは、エリザベスを拘束し、銃でマックスの命を狙う。あっさりと拘束から逃れたエリザベスは、マックスに危険を叫ぶ。逃げたマックスは、その先でエレノアの死体を発見した。
逃げ出したエリザベザスは、ケラーに掴まるが、階段の鏡が2人を見ていた。
・・・あの夜、ジェナとライアンに酔い潰されたエレノアは、ケラーの情欲を刺激してしまいレイプされる。正気に戻って逃げ出したエレノアだったが、示談にしようと追いかけてくるケラーから逃れる内に地下の倉庫で掴まり、支配人の立場を危うくされると錯乱したケラーに絞殺されていたのだ・・・。
そして、今エリザベスをエレノアに重ねたケラーは、また激しく首を締め上げていた。鏡の向うから姉のために鏡を叩くエレノア、そして駆けつけたマックスはケラーを鏡の前に投げ飛ばした。
「ケラー、終わりだ」
マックスが言い放った瞬間、鏡から現れたエレノアはケラーを向うの世界へと引きずりこみ、鏡の中で復讐を遂げると粉々に砕け散った・・・。
マックスとエリザベスは、哀しいエレノアの復讐劇を見届け、全てが終ったと抱擁を交わして立ち去るのだった・・・。
一方、警察に連行され尋問を受けていたヘンリーは、全てケラーの命令でしたことで、殺人の事実は知らなかったと言い張った。刑事にエレノア殺人事件の隠蔽に協力したことは認め、供述書にサインをすると約束するヘンリー。余りにあっけない自白に拍子抜けする刑事達・・・。
だが、マジックミラーの向うから、最後の復讐を果たしに、エレノアはやってきていた・・・・・・ END
正式な2ですが、前作との関連はメイフラワー百貨店の名称のみで、99%別の話です。それなりに良く練られてはいるのですが、この監督の悪癖がやはり出てしまいました。
前監督作「TATARI/呪いの館」(これも正式な続編)で、1の重厚さを完璧に破壊したメリハリの無いカット割と脱力を生むゴアシーンでゲンナリさせられた点は、今作でも治っていません。
まず、鏡側から見たシーンをセピア色で追加した点、これは完全に失敗で、鏡像が何処から来るのかというのも重要な恐怖なのにブチ壊しです。開始15分でエレノアの姿がはっきりと出てしまうので、単なる復讐劇なんだな、と興醒めするのもマイナス。ゴアシーンを作成するスタッフが悪すぎて、その前の恐怖感を盛り上げる演出も滑っている上に下手糞なゴアを見せられては、脱力しないわけがない。
怖くないオカルト・ホラーを目指しているなら尊敬しますが、もう少し観る側がどういう絵に恐怖を感じるのかを真剣に考えない限り、2流の烙印は消えないでしょう。
この人は、正式な続編を依頼されているのに、何故ことごとくDVDスルーなのか猛省するべきです。
せっかくスタイリッシュな映像を学んでいても、恐怖を知らない人間にホラーは作れない。
才能の限界なのか、ジャンルが向いていないのか、本人が次に撮る映画辺りでハッキリ答えが出そうな気がします。
文句が出るのも、私はこの監督の映像自体は評価しているからで、本作も惜しいと思うから腹が立つ。
最後まで観れないレベルではないので、観て損は無いと思いますが得もしないと言っておきましょう。
*ニック・スタールは、観る度に猿へと退化しているというか、演技が全く上達しませんねw全世界の「ターミネーター」ファンを脱力させた実績は伊達じゃなく、本作でも本当にどうでもいい演技でした。
*”鏡”をモチーフにした怪談、都市伝説、小説、映画は無数にあり、人間の根源的な恐怖が自分自身にあるという証明のようなものです。人は霊よりも他人よりも自分に恐怖を感じる日が必ず来るのですから・・・。
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