B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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「BTTF」のロバート・ゼメキスと「48時間」のジョエル・シルバーが創立した『ダーク・キャッスル』制作の第一作目。
かのウィリアム・キャッスル監督作品のリメイクを主として創立されたが、徐々に方針転換し、今は何でもありの製作会社になっている。
個人的には、当り外れがはっきりした作品が混合するが、ブランドとしては嫌いでは無いので、特にカテゴリーを設けてみました。
『TATARI』は1959年の同名作品(原題)のリメイク(邦題:地獄へつづく部屋)で、旧作は幽霊屋敷での恐怖の一夜と人間の欲深い愚かさを描いた低予算の古典ホラー。
本作の監督には、古典SFやホラーに造詣が深いSFXマンあがりのウィリアム・マローンを起用。
物語は・・・
精神が不安定になるようなOPからスタート。
丘の上に建つ奇妙な塔のような建物・・・このバナカット凶悪犯罪者専門の精神病院では、患者を使い異常な人体実験を繰り返していた。1931年に患者達の暴動により、医師や看護婦は惨殺され、火災のため患者達も焼死した。
現在・・・六箇所の遊園地を設計・経営する実業家スティーヴン・プライスは、人を怖がらせるのが大好きな変人。今日も開園予定の遊園地で、悪趣味な仕掛け満載の施設を視察していた。そこに妻のエブリンから「今年のパーティーは、呪いの丘」でやる、と電話。スティーブンは、妻の招待客リストを破棄して、自分で選択した招待客をあの廃病院跡の建物へと招待する。
『この夜を見事に朝まで生き抜いた方には、100万ドルを差し上げます』
館の所有者ワトソン・プリチェットの引率で集まったのは、元野球選手のエディ、ドナルド医師、元TVタレントのメリッサ、映画社の副社長ジェニファー、それとホスト役のスティーヴンと妻のエブリン・・・。
シャンデリアの落下から始まった肝試しパーティーは、別室のコントロール・ルームから操作されたスティーヴンの悪ふざけの筈だった。夫婦仲は険悪を通り越して最悪、しかし招待客を選んだのは、夫婦のどちらでも無かった。
脱落者が出た場合は、賞金は残りで山分け。だが、プリチェットだけは、賞金を放棄して館のレンタル料だけで帰ると言い張る。しかし、四方の出入り口を鉄板で塞がれ、強制的に参加させられるはめに・・・。
この封鎖システムは、病院の暴動の際にも、バナカット院長が全員を道連れにするために下ろしたという。錯乱気味のプリチェットは、この屋敷には悪霊が居て、朝に清掃員が来るまでには全員殺されてると嘆く。
制御室を目指してエディ、プリチェット、メリッサの三人は、迷宮のような地下通路へと進むのだが・・・。
この後は、バナカット院長考案の治療室を巡り、ビックリ系のお化け屋敷シーンの連続です。
時折、フラッシュ映像で当時の実験シーンや霊がカットインされますが、非常に目に優しくないw
ちなみに副社長のジェニファーは、実は彼女の元秘書でサラという名前でした。メリッサは、呪怨ちっくなビックリ攻撃で倒され、壁の向うにお持ち帰りされました。
調べる内にバナカット院長のスタッフ達で、火事から生き残った子孫が集められていたという事が判明。
死んだ筈の妻エブリンはドナルド医師と共謀して生きてたので、本当の復讐劇は、ここから始まります。(操作技師は死んでますが)
ドナルド医師は、ぶっちぎれたエブリンにメッタ刺しにされて死亡。おまけに罪をスティーヴンに擦り付けるために、彼が監禁されていた装置の中で生首で発見されます。で、スティーヴンはサラに撃たれるわけですが、これも演技。勝ち誇ったエブリンが現れると防弾チョッキを見せて、エブリンに制裁を加えます。その途中で崩れた壁の向うから、ついに悪霊が登場し、エブリンを捕らえるとミイラ化してしまいます。
上へと逃げるスティーヴンの巻き添えで、プリチェットが悪霊に憑り込まれ、封鎖装置を解除するため3人は屋根裏部屋へ向かいながら、悪霊と追いかけっこ。
悪霊は憑りこんだ魂を使って精神攻撃を掛けてきますが、結局は力押しで迫る。
どうにか出口の扉は開いたものの、悪霊からサラを守るため、スティーヴンも最後は身を挺して助けます。悪霊に憑りつかれると肉体は滅び、魂は喰われてしまうようです。サラは逃れましたが、エディは閉ざされた扉の前で悪霊に憑り込まれた皆さんに精神攻撃を受けまくり。そこに霊体で現れたプリチェットが、扉の仕掛けを作動して、間一髪でエディも外へと逃れました。
こうして、悪夢のような一夜が明け、外には明るい朝日ときれいな海が・・・。扉の下に挟まっていた封筒には『生き残った人へ』とあり、中には100万ドルの小切手が5枚。
最後の難関は、ここからどうやって降りるの?と、2人で苦笑しながら・・・・・・END
この作品、ゴアシーンは主に過去のカットにあり、冒頭の暴動シーンは最高の出来です。途中でカットインされるゴアシーンも、死んだ患者や医師の残留思念のようなもので、死んでからも延々と残虐な目に遭っているようです。
キャストで酷い死に方をしたのは、生首にされたドナルド医師ぐらいで、後は悪霊にバキュームされるか、スティーヴンが灰と化したぐらい。
怖い映画を期待した方は、ビックリ系ブラクラでビビる程度の精神力なら楽しめます。
オバケ屋敷ムービーの典型のような出来ですが、全体的に不気味さが薄く、肝心の悪霊もCGがキレイすぎて怖くも気持ち悪くもありません。技術の進歩が、映像の恐怖感ををダメにしてしまうこともある、という見本。
とはいえ、娯楽作としては良く出来ている方なので、ブラックジョークのようなラストも含めて、ただ楽しむのなら損はしない作品だと思います。
*ミラーズ2でも書きましたが、正統な続編はヴィクター・ガルシアが監督し、同じくDCEが制作しています。DVDスルーになるのも当然な肩透かし映画で、演出も含めて2流以下、せっかくの廃病院の雰囲気もぶち壊しでした。一つだけ褒めるなら、演出は抜きにして、ゴアシーンはギリで許せます。
かのウィリアム・キャッスル監督作品のリメイクを主として創立されたが、徐々に方針転換し、今は何でもありの製作会社になっている。
個人的には、当り外れがはっきりした作品が混合するが、ブランドとしては嫌いでは無いので、特にカテゴリーを設けてみました。
『TATARI』は1959年の同名作品(原題)のリメイク(邦題:地獄へつづく部屋)で、旧作は幽霊屋敷での恐怖の一夜と人間の欲深い愚かさを描いた低予算の古典ホラー。
本作の監督には、古典SFやホラーに造詣が深いSFXマンあがりのウィリアム・マローンを起用。
物語は・・・
精神が不安定になるようなOPからスタート。
丘の上に建つ奇妙な塔のような建物・・・このバナカット凶悪犯罪者専門の精神病院では、患者を使い異常な人体実験を繰り返していた。1931年に患者達の暴動により、医師や看護婦は惨殺され、火災のため患者達も焼死した。
現在・・・六箇所の遊園地を設計・経営する実業家スティーヴン・プライスは、人を怖がらせるのが大好きな変人。今日も開園予定の遊園地で、悪趣味な仕掛け満載の施設を視察していた。そこに妻のエブリンから「今年のパーティーは、呪いの丘」でやる、と電話。スティーブンは、妻の招待客リストを破棄して、自分で選択した招待客をあの廃病院跡の建物へと招待する。
『この夜を見事に朝まで生き抜いた方には、100万ドルを差し上げます』
館の所有者ワトソン・プリチェットの引率で集まったのは、元野球選手のエディ、ドナルド医師、元TVタレントのメリッサ、映画社の副社長ジェニファー、それとホスト役のスティーヴンと妻のエブリン・・・。
シャンデリアの落下から始まった肝試しパーティーは、別室のコントロール・ルームから操作されたスティーヴンの悪ふざけの筈だった。夫婦仲は険悪を通り越して最悪、しかし招待客を選んだのは、夫婦のどちらでも無かった。
脱落者が出た場合は、賞金は残りで山分け。だが、プリチェットだけは、賞金を放棄して館のレンタル料だけで帰ると言い張る。しかし、四方の出入り口を鉄板で塞がれ、強制的に参加させられるはめに・・・。
この封鎖システムは、病院の暴動の際にも、バナカット院長が全員を道連れにするために下ろしたという。錯乱気味のプリチェットは、この屋敷には悪霊が居て、朝に清掃員が来るまでには全員殺されてると嘆く。
制御室を目指してエディ、プリチェット、メリッサの三人は、迷宮のような地下通路へと進むのだが・・・。
この後は、バナカット院長考案の治療室を巡り、ビックリ系のお化け屋敷シーンの連続です。
時折、フラッシュ映像で当時の実験シーンや霊がカットインされますが、非常に目に優しくないw
ちなみに副社長のジェニファーは、実は彼女の元秘書でサラという名前でした。メリッサは、呪怨ちっくなビックリ攻撃で倒され、壁の向うにお持ち帰りされました。
調べる内にバナカット院長のスタッフ達で、火事から生き残った子孫が集められていたという事が判明。
死んだ筈の妻エブリンはドナルド医師と共謀して生きてたので、本当の復讐劇は、ここから始まります。(操作技師は死んでますが)
ドナルド医師は、ぶっちぎれたエブリンにメッタ刺しにされて死亡。おまけに罪をスティーヴンに擦り付けるために、彼が監禁されていた装置の中で生首で発見されます。で、スティーヴンはサラに撃たれるわけですが、これも演技。勝ち誇ったエブリンが現れると防弾チョッキを見せて、エブリンに制裁を加えます。その途中で崩れた壁の向うから、ついに悪霊が登場し、エブリンを捕らえるとミイラ化してしまいます。
上へと逃げるスティーヴンの巻き添えで、プリチェットが悪霊に憑り込まれ、封鎖装置を解除するため3人は屋根裏部屋へ向かいながら、悪霊と追いかけっこ。
悪霊は憑りこんだ魂を使って精神攻撃を掛けてきますが、結局は力押しで迫る。
どうにか出口の扉は開いたものの、悪霊からサラを守るため、スティーヴンも最後は身を挺して助けます。悪霊に憑りつかれると肉体は滅び、魂は喰われてしまうようです。サラは逃れましたが、エディは閉ざされた扉の前で悪霊に憑り込まれた皆さんに精神攻撃を受けまくり。そこに霊体で現れたプリチェットが、扉の仕掛けを作動して、間一髪でエディも外へと逃れました。
こうして、悪夢のような一夜が明け、外には明るい朝日ときれいな海が・・・。扉の下に挟まっていた封筒には『生き残った人へ』とあり、中には100万ドルの小切手が5枚。
最後の難関は、ここからどうやって降りるの?と、2人で苦笑しながら・・・・・・END
この作品、ゴアシーンは主に過去のカットにあり、冒頭の暴動シーンは最高の出来です。途中でカットインされるゴアシーンも、死んだ患者や医師の残留思念のようなもので、死んでからも延々と残虐な目に遭っているようです。
キャストで酷い死に方をしたのは、生首にされたドナルド医師ぐらいで、後は悪霊にバキュームされるか、スティーヴンが灰と化したぐらい。
怖い映画を期待した方は、ビックリ系ブラクラでビビる程度の精神力なら楽しめます。
オバケ屋敷ムービーの典型のような出来ですが、全体的に不気味さが薄く、肝心の悪霊もCGがキレイすぎて怖くも気持ち悪くもありません。技術の進歩が、映像の恐怖感ををダメにしてしまうこともある、という見本。
とはいえ、娯楽作としては良く出来ている方なので、ブラックジョークのようなラストも含めて、ただ楽しむのなら損はしない作品だと思います。
*ミラーズ2でも書きましたが、正統な続編はヴィクター・ガルシアが監督し、同じくDCEが制作しています。DVDスルーになるのも当然な肩透かし映画で、演出も含めて2流以下、せっかくの廃病院の雰囲気もぶち壊しでした。一つだけ褒めるなら、演出は抜きにして、ゴアシーンはギリで許せます。
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