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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:THE COLLECTOR24e5a1fa.jpeg
監督:マーカス・ダンスタン
脚本:ジュリー・リチャードソン




sawシリーズPart4以降の脚本を務めるマーカス・ダンスタン、これが初の監督作となる。
正直、私はPart5~は凡作に堕したシリーズと感じているので、これも似たような出来なのだろうと思っていたのだが・・・。

物語は・・・
帰宅した夫婦が見つけた不審な箱・・・、妻の制止も聞かずに箱を開いた主人の絶叫からスタート。

宝石商チェイス一家の邸宅の内装工事を請け負っていたアーキンは、自分の娘と近い年頃の末娘ハンナや長女のジルとも交流をしていた。温厚で真面目な性格のアーキンは、依頼主のマイケルにも信頼され、報酬を増やしてもらうほどだった。

だが、アーキンの妻と娘のシンディは借金の追いたてを受けており、今夜の0時までに返済できなければ妻子を危険に晒す事になる・・・。
意を決したアーキンは、暗黒街のボスと苛烈な交渉を行い、チェイス家の金庫から盗んだ金の4割で話をつける。
一家は、一週間の家族旅行に出かけているはずで、邸内のセキュリティや金庫の見当も付けてあるアーキンは、成功を確信してチェイス家へと侵入を試みる。ところが、庭には鎖に繋がれたドーベルマンが牙を剥き、セキュリティも反応しない。不審に思いながらも、鏡の裏の金庫を開錠する作業を始めるアーキン。

しかし、無人の筈の邸内には、人の気配が・・・。侵入者を阻止するはずのセキュリティは、そのまま脱出を阻む牢獄と化し、居間からは主人のマイケルの悲鳴が聞こえてきた。アーキンを罵倒するマイケルだったが、ゴルフクラブに仕掛けられた複雑なトラップで落下し、重症を負う。マイケルに近づく黒い男の影・・・。
異変を察したアーキンは、電話や窓に触るが、ことごとくトラップに掛かり傷を負ってしまう。

自分の妻子のため、危険に見舞われたチェイス家のため、アーキンの謎の男のトラップとの戦いが始まった・・・・・・to be continue


と、いうわけで本作は、いつものようにあらすじを斜め書きしても楽しめないので、実際にご覧くださいw
とりあえず邦題を付けた人には『毎日、タンスの角に足の小指をぶつける』呪いを送っておきました。

4e931735.jpg原題でも分る通り、犯人の目的は収集であり、それも家中の人間を罠で散々に嬲ってから、一人だけを選んで次の目的地へ移動すると言うもの。どういうサイコだよ、と思わないでもないですが、まぁそういう設定なので受け入れましょう。
また、どうやってアレだけの複雑な罠を短時間で完成させたのか、という点については、冒頭にヒントがあるわけですが、堂々と邸内の隅々まで調べることが出来る職業の男ですね。
全体的に納得しかねる脚本ですが、一応はこういう言い訳も用意してあり、素直に罠VSアーキンの知力・体力勝負を楽しむのが良いかと。

それにしても、さすがは『saw』という肥大したとはいえ名作を経てきただけあって、とにかく痛い映像のオンパc74c24d9.jpgレードです。スラッシャーなら一撃で葬られる所を、じっくりと丹念にじりじりと痛めつけてきますし、ピタゴラスイッチ式の罠の作動方法も見所です。対するアーキンも根は善良な男ですので、一人で脱出するのを潔しとせず、どうにか家族を救おうと足掻いては後悔するの繰り返しで、共感できるキャラなのですが脚本が強引なので単なる進行役にしか見えないという欠点もあります。
最悪なのは、ワナ男に巨大ゴキブリ入りの瓶をあてられ、下から火あぶりで逃げようとするゴキに腹を喰い千切らせようとするシーン。これのネズミバージョンは観たことありますが、少し捻ってゴキちゃんにしたんでしょうね。
まぁ、こんな感じでアイデア豊富に痛いシーンをやってくれるんですが、これsawでボツになった案とかかもしれませんね。どっちにしても、痛いことに変わりはないですけど。
アーキンの奮闘の結果は実際に見てもらうとして、ラストの『いかにもも作れますよ』というシーンは蛇足な気がします。こういう嫌な色気の出し方もsawで学んだ手法かなw

割と良く出来た映画ですが、劇場公開無しのDVDスルーも納得の範疇。どうしても脚本の強引さと罠の馬鹿馬鹿しさで、白けてしまうのが否めないからねぇ。
私はこの手の作品が好きですし、監督になって全力でやりたいシーンを詰め込んだマーカスの熱意も感じられたので、『バタリアン4&5』のような残念映画よりは劇場公開すべきとは思います。

*sawも、やっとシリーズ終了したことですし、次のヒットのためにも、こういうのを幾つか並べて欲しい。また、斬新な切り口の映画が観られることを期待してますよ、sawスタッフさん。


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