B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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「ハイテンション」「ヒルズ・アブ・アイズ」で私的注目度も高いアジャ監督作品。
”鏡”という数多のホラーを生み出してきた題材に、アジャ流の映像センスで挑む。
主演は、キーファ・サザーランドを起用して、磐石で望んだ結果や如何に・・・。
物語は・・・
逃げ惑う警備員服の男、やがて辿り付いた鏡の前で、亀裂が走る”鏡”に必至に許しを乞う。だが、鏡像の自分は無表情に破片で首を掻っ切り、現実の男も血を噴いて倒れるのだった・・・。
ベン(主人公)は、15年前に焼失した『メイフラワー百貨店』の夜警の仕事に就く事になった。焼け跡の建物では、鏡だけが磨かれており、それは”鏡”に憑りつかれたような前任者の仕業だという。
警察時代に誤射で辞任したベンは、アルコール依存症を抑え心の傷を抱えたまま、別れた妻子の元を訪れる。2人の子供と妻に癒しを求めるベンだったが、心の傷は深く、言動が不安定なのを恐れられ追い返されてしまう。
夜警に就いたベンは、かつては盛況を誇った百貨店の亡骸に圧倒されるが、何の気無しに鏡へつけた手の跡が無数に増える怪現象を経験する。
次の朝、安定剤に頼るベンを心配する居候先の妹のアンジーは、仕事を変えることを助言する。だが、恩給だけでは妻子を養えないと拒絶したベンは、鏡の中の自分の顔が醜く変貌するのを見てショックを受ける。
その夜、巡回中に”鏡”の手形に触れたベンは、突然割れた亀裂で手を切り、『鏡の中に燃え盛る人間たちの幻影』を見る。幻影の炎はベン自身にも襲い掛かり、再び幻のように消えた。ベンは、そこで前任者の身分証を見つけ、財布の中から『esseker:エシカー』と書かれたメモを発見する。百貨店では女の絶叫が響き、導かれた部屋には鏡の中にしか映らない焼け焦げた女がいた。
同じ頃、息子の部屋でも女の悲鳴が聞こえたが、妻のエイミーは夢だと取り合わない。だが、息子の部屋では焼死した幻影が現れ続けていた・・・。
”鏡”を恐れ始めたベンに妹のアンジーは、病院に行くことを進める。しかし、失踪した前任者から『メイフラワー百貨店』に関する無数の新聞の切り抜きが届く。勤務先の昼勤から、前任者が地下鉄構内で死亡したことを聞かされる。急いで監察医である妻に前任者の死因を尋ねるベン。前任者は鏡の破片で自分の喉を掻っ切っており、妻は違法な調査には協力できないと言いながら、ファイルを見せてくれる。現場写真から、鏡の中の破片に血が付いていないことに気づいたベンは、鏡の中から何かが影響を与えていると言うが、妻はベンの薬の副作用のせいだと相手にしない。
しかし、鏡の中の何かは、確実に狙いをベンの周辺に定めていた。妹のアンジーが、”鏡”の自分に下顎を引き千切られ、無残な最期を遂げる。警察はベンを拘束する理由は無いとして容疑者から外し、妻は家に来るように勧めるが、ベンは自分の家族も狙われる、と単独で調査をすることを決める。
調査といっても、ベンに出来ることは、夜の『メイフラワー百貨店』で、”鏡”を銃撃することぐらいだった。”鏡”は銃弾を受け止め、自己再生すると、ベンへ『ESSEKER:エシカー』とメッセージを送ってくる。エシカーとは何か?新聞記事の切り抜きと刑事時代の知り合いを使い、テレンス・ベリーの線から精神病院に辿りつくベン。家族を殺害し、メイフラワー百貨店に放火した容疑を掛けられていたテレンスのビデオ映像は、エシカーを探せ、と命じられたことを語っていた。
これまでの怪奇現象が自分だけに起こったことではないと知ったベンは、家族の家から全ての”鏡”を取り外し、嵌めこみ式の”鏡”にはペンキを塗り始める。ベンが発狂したと思ったエイミーは、この異常な行為を責める。上手く事態を伝えられないベンに、車のサイドミラーを通してメッセージが送られる・・・。
『メイフラワー百貨店』の地下を捜索したベンは、そこが聖マシューズ病院に通じていることを知る。塞がれた壁を崩して見つけたのは、”鏡”で覆われた装置と中央の椅子。この異様な部屋が関連していると感じたベンは、昔の同僚が持ってきた聖マシューズ病院で起こった事件記録で『アンナ・エシカー』が12歳で死亡していることを知る。アンナはケーン医師が担当していた患者だったが、メインホールで患者達が互いを殺し合い、アンナも死亡、そして担当医も取り調べ前に”鏡”の破片で自殺していた。そして、病院は閉鎖、その後に建てられたのが『メイフラワー百貨店』だったのだ。
重度の統合失調症だったアンナ・エシカーのカルテから、彼女が実は惨劇の2日前に退院していた事を知る。その頃、自宅でもはっきりと異変が起こっていた。ベンの言葉を信じたエイミーは、ベンに家中の”鏡”にペンキを塗らせ、事件の解決を願うのだった。
ペンシルバニア州でアンナ・エシカーの兄と出会ったベンは、アンナ・エシカーが悪魔憑きのような症状を見せていたが、ケーン医師はオカルトを信じず”鏡”を使った治療を試みたという。帰宅したアンナは完治していたが、家の”鏡”に異変が起こり、『”鏡”に見つからない場所』として”鏡”が禁止されている聖アーグシュテン修道院に隠れたことを聞き出す。
どうにかアンナ・エーシカと面会できたベンは、『メイフラワー百貨店』の”鏡”が、どうして執拗にアンナ・エシカーを探すのか聞いた。アンナは、”鏡”の自分と向き合うことで統合失調症を克服する治療を施されたが、病では無くアンナ・エシカーに憑りついていた悪霊を”鏡”に移しただけだった。悪霊は、”鏡”を使って魂を集め、エシカーの居場所も探していたのだ。自分が戻れば、悪霊を現実世界に解き放つかもしれない、とアンナは協力を拒む。
家では、息子のマイケルが消え、床は水浸しになり、”鏡”のペンキは剥がされていた。姿が映り込む物なら何でも悪霊は使うことが出来たのだ。妻のエイミーは浴槽で、娘のデイジーは部屋で殺されそうになるが、どうにか危機を脱する。ペンキを剥がしていたのは息子のマイケルで、悪霊に幼い心を利用され遊びと思ってやっていたのだった。
その頃、ベンの必至の説得に動かされ、アンナ・エシカーは地下の治療室に来ていた。当時を再現するために椅子に拘束されるアンナ。四方八方の”鏡”から悪霊が実体化し、アンナ・エシカーの体内へと入り始める。次の瞬間・・・治療室、メイフラワー百貨店、自宅でマイケルを捕らえていた水面、その全てが砕け散り、マイケルはこちらの世界に戻る。
爆風から立ち直り、治療室のアンナを探すベン。その前に悪霊憑きになったアンナが現れ、人外の力で襲い掛かる。悪霊+ババァパワーは凄まじく、ババァジャンプ、ババァフェイント、ババァ椅子投げ、ババァタックルと様々な攻撃でベンを圧倒する。 ベンは、辛うじて悪霊ババァの猛攻を交わし、ガス管に串刺しにすると、拳銃で着火・・・。誘爆する地下水路の火と水の地獄で、しつこいババァを何とか瓦礫の下敷きにし、地上への脱出に成功するのだった・・・。
自宅では蘇生したマイケルとエイミーが抱き合い、全ては終わりを遂げた・・・はずだった。 ・・・・・・ベンは、向こう側の・・・”鏡”の世界の存在になっていた・・・こちら側には・・・もう、彼の姿は無い END
さすがアジャ監督。”鏡”を絡めたスタイリッシュな映像と、オカルト・スリラーという事もあって少なめなゴアシーンも、与えるインパクトは充分すぎる。
脚本も終始安定した完成度で、捻りを加えながら無理のない進行をしてくれる。
気になる点が無いわけではないが(サイドミラーの文字とか)、展開もギリギリで強引と感じないレベルでクリアー。最後の対エクソシストババァとの一騎打ちは笑うところかもしれないが、ラストに救いが無いのでバランスは取れてるかもw
『”鏡”の中の悪霊』というテーマ自体に目新しさは無いが、映像巧者の監督だけに上手く世界観を出しているので、最後まで白けたり退屈したりはしない。
良い仕事をやりきったという感じの作品でした。
*どうでもいいけど、少し気に
なったカット2つ→
マイケル君の部屋のポスターが、萌えアニメにしか見えないんですけど、将来は大丈夫なのか?w(何のアニメか知らんけど)
*2003年の韓国映画「Into The Mirror」との類似が指摘されているそうだ。私は韓国映画はスルーなので比べようが無いが、暇な時に観てみようかと思ってます。
”鏡”という数多のホラーを生み出してきた題材に、アジャ流の映像センスで挑む。
主演は、キーファ・サザーランドを起用して、磐石で望んだ結果や如何に・・・。
物語は・・・
逃げ惑う警備員服の男、やがて辿り付いた鏡の前で、亀裂が走る”鏡”に必至に許しを乞う。だが、鏡像の自分は無表情に破片で首を掻っ切り、現実の男も血を噴いて倒れるのだった・・・。
ベン(主人公)は、15年前に焼失した『メイフラワー百貨店』の夜警の仕事に就く事になった。焼け跡の建物では、鏡だけが磨かれており、それは”鏡”に憑りつかれたような前任者の仕業だという。
警察時代に誤射で辞任したベンは、アルコール依存症を抑え心の傷を抱えたまま、別れた妻子の元を訪れる。2人の子供と妻に癒しを求めるベンだったが、心の傷は深く、言動が不安定なのを恐れられ追い返されてしまう。
夜警に就いたベンは、かつては盛況を誇った百貨店の亡骸に圧倒されるが、何の気無しに鏡へつけた手の跡が無数に増える怪現象を経験する。
次の朝、安定剤に頼るベンを心配する居候先の妹のアンジーは、仕事を変えることを助言する。だが、恩給だけでは妻子を養えないと拒絶したベンは、鏡の中の自分の顔が醜く変貌するのを見てショックを受ける。
その夜、巡回中に”鏡”の手形に触れたベンは、突然割れた亀裂で手を切り、『鏡の中に燃え盛る人間たちの幻影』を見る。幻影の炎はベン自身にも襲い掛かり、再び幻のように消えた。ベンは、そこで前任者の身分証を見つけ、財布の中から『esseker:エシカー』と書かれたメモを発見する。百貨店では女の絶叫が響き、導かれた部屋には鏡の中にしか映らない焼け焦げた女がいた。
同じ頃、息子の部屋でも女の悲鳴が聞こえたが、妻のエイミーは夢だと取り合わない。だが、息子の部屋では焼死した幻影が現れ続けていた・・・。
”鏡”を恐れ始めたベンに妹のアンジーは、病院に行くことを進める。しかし、失踪した前任者から『メイフラワー百貨店』に関する無数の新聞の切り抜きが届く。勤務先の昼勤から、前任者が地下鉄構内で死亡したことを聞かされる。急いで監察医である妻に前任者の死因を尋ねるベン。前任者は鏡の破片で自分の喉を掻っ切っており、妻は違法な調査には協力できないと言いながら、ファイルを見せてくれる。現場写真から、鏡の中の破片に血が付いていないことに気づいたベンは、鏡の中から何かが影響を与えていると言うが、妻はベンの薬の副作用のせいだと相手にしない。
しかし、鏡の中の何かは、確実に狙いをベンの周辺に定めていた。妹のアンジーが、”鏡”の自分に下顎を引き千切られ、無残な最期を遂げる。警察はベンを拘束する理由は無いとして容疑者から外し、妻は家に来るように勧めるが、ベンは自分の家族も狙われる、と単独で調査をすることを決める。
調査といっても、ベンに出来ることは、夜の『メイフラワー百貨店』で、”鏡”を銃撃することぐらいだった。”鏡”は銃弾を受け止め、自己再生すると、ベンへ『ESSEKER:エシカー』とメッセージを送ってくる。エシカーとは何か?新聞記事の切り抜きと刑事時代の知り合いを使い、テレンス・ベリーの線から精神病院に辿りつくベン。家族を殺害し、メイフラワー百貨店に放火した容疑を掛けられていたテレンスのビデオ映像は、エシカーを探せ、と命じられたことを語っていた。
これまでの怪奇現象が自分だけに起こったことではないと知ったベンは、家族の家から全ての”鏡”を取り外し、嵌めこみ式の”鏡”にはペンキを塗り始める。ベンが発狂したと思ったエイミーは、この異常な行為を責める。上手く事態を伝えられないベンに、車のサイドミラーを通してメッセージが送られる・・・。
『メイフラワー百貨店』の地下を捜索したベンは、そこが聖マシューズ病院に通じていることを知る。塞がれた壁を崩して見つけたのは、”鏡”で覆われた装置と中央の椅子。この異様な部屋が関連していると感じたベンは、昔の同僚が持ってきた聖マシューズ病院で起こった事件記録で『アンナ・エシカー』が12歳で死亡していることを知る。アンナはケーン医師が担当していた患者だったが、メインホールで患者達が互いを殺し合い、アンナも死亡、そして担当医も取り調べ前に”鏡”の破片で自殺していた。そして、病院は閉鎖、その後に建てられたのが『メイフラワー百貨店』だったのだ。
重度の統合失調症だったアンナ・エシカーのカルテから、彼女が実は惨劇の2日前に退院していた事を知る。その頃、自宅でもはっきりと異変が起こっていた。ベンの言葉を信じたエイミーは、ベンに家中の”鏡”にペンキを塗らせ、事件の解決を願うのだった。
ペンシルバニア州でアンナ・エシカーの兄と出会ったベンは、アンナ・エシカーが悪魔憑きのような症状を見せていたが、ケーン医師はオカルトを信じず”鏡”を使った治療を試みたという。帰宅したアンナは完治していたが、家の”鏡”に異変が起こり、『”鏡”に見つからない場所』として”鏡”が禁止されている聖アーグシュテン修道院に隠れたことを聞き出す。
どうにかアンナ・エーシカと面会できたベンは、『メイフラワー百貨店』の”鏡”が、どうして執拗にアンナ・エシカーを探すのか聞いた。アンナは、”鏡”の自分と向き合うことで統合失調症を克服する治療を施されたが、病では無くアンナ・エシカーに憑りついていた悪霊を”鏡”に移しただけだった。悪霊は、”鏡”を使って魂を集め、エシカーの居場所も探していたのだ。自分が戻れば、悪霊を現実世界に解き放つかもしれない、とアンナは協力を拒む。
家では、息子のマイケルが消え、床は水浸しになり、”鏡”のペンキは剥がされていた。姿が映り込む物なら何でも悪霊は使うことが出来たのだ。妻のエイミーは浴槽で、娘のデイジーは部屋で殺されそうになるが、どうにか危機を脱する。ペンキを剥がしていたのは息子のマイケルで、悪霊に幼い心を利用され遊びと思ってやっていたのだった。
その頃、ベンの必至の説得に動かされ、アンナ・エシカーは地下の治療室に来ていた。当時を再現するために椅子に拘束されるアンナ。四方八方の”鏡”から悪霊が実体化し、アンナ・エシカーの体内へと入り始める。次の瞬間・・・治療室、メイフラワー百貨店、自宅でマイケルを捕らえていた水面、その全てが砕け散り、マイケルはこちらの世界に戻る。
爆風から立ち直り、治療室のアンナを探すベン。その前に悪霊憑きになったアンナが現れ、人外の力で襲い掛かる。悪霊+ババァパワーは凄まじく、ババァジャンプ、ババァフェイント、ババァ椅子投げ、ババァタックルと様々な攻撃でベンを圧倒する。 ベンは、辛うじて悪霊ババァの猛攻を交わし、ガス管に串刺しにすると、拳銃で着火・・・。誘爆する地下水路の火と水の地獄で、しつこいババァを何とか瓦礫の下敷きにし、地上への脱出に成功するのだった・・・。
自宅では蘇生したマイケルとエイミーが抱き合い、全ては終わりを遂げた・・・はずだった。 ・・・・・・ベンは、向こう側の・・・”鏡”の世界の存在になっていた・・・こちら側には・・・もう、彼の姿は無い END
さすがアジャ監督。”鏡”を絡めたスタイリッシュな映像と、オカルト・スリラーという事もあって少なめなゴアシーンも、与えるインパクトは充分すぎる。
脚本も終始安定した完成度で、捻りを加えながら無理のない進行をしてくれる。
気になる点が無いわけではないが(サイドミラーの文字とか)、展開もギリギリで強引と感じないレベルでクリアー。最後の対エクソシストババァとの一騎打ちは笑うところかもしれないが、ラストに救いが無いのでバランスは取れてるかもw
『”鏡”の中の悪霊』というテーマ自体に目新しさは無いが、映像巧者の監督だけに上手く世界観を出しているので、最後まで白けたり退屈したりはしない。
良い仕事をやりきったという感じの作品でした。
*どうでもいいけど、少し気に
なったカット2つ→
マイケル君の部屋のポスターが、萌えアニメにしか見えないんですけど、将来は大丈夫なのか?w(何のアニメか知らんけど)
*2003年の韓国映画「Into The Mirror」との類似が指摘されているそうだ。私は韓国映画はスルーなので比べようが無いが、暇な時に観てみようかと思ってます。
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