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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:Fido09968928.jpeg
監督:アンドリュー・カリー


愛すべきゾンビ映画。
ゾンビはゾンビなので、人を襲うのは当然の義務なのだが、全体にコメディタッチと愛があるので、謎の感動を与えてくれる貴重な作品。

物語は・・・
宇宙から飛来した放射能の雲に覆われた1950年代の地球。その影響で死者が甦り人間との間に激しい戦いがあった。その後、ゾムコン社はゾンビを飼いならす首輪を発明、商品化することでゾンビを安価な労働力として一般家庭に普及させることに成功した。ゾムコン社によって安全を約束された人々は、自らも対ゾンビの訓練を受け、ゾンビのいる社会を当然のように受け止めていた。そんな風潮に疑問を持つ孤独な少年ティミーに、母親のヘレンは他所の家と同じようにゾンビを買い与え、ティミーは遊んでくれない父親の代わりにゾンビと接する内に、友達として認め「ファイド*」と名づける。ファイドは投げたボールを取りに行くように命じられ、ふとした事から陰険婆さんのヘンダーソンを食べてしまう。ゾンビは死んでいるのか、生き返ったのか、まだ判断のつかないティミーはファイドを庇い、ヘンダーソンを隠すのだが・・・

一風変わった切り口で制作された本作、随所にゾンビに対するアイデアと愛が溢れている。
ゾンビを制御する首輪は、ガイガー博士が妻を失いたくなくて開発したという設定や生前の習慣が残っていること、僅かながら知性が残っており学習する個体も登場する。
また、人の死に関しては、ゾンビ化しないで済むように埋葬する費用が高価であり、ローンを組むというネタも出てくる。
違法に埋葬してゾンビを出した親族はゾムコン社に逮捕され、発生したゾンビも駆除する。
ゾムコン社という存在は、人々の暮らしにとって不可欠であり、ゾンビの管理、パトロールなどの警察活動、軍隊のような駆逐行動まで、幅広く行っている。一般人の駆逐活動への参加や少年隊の教育なども含め、ゾムコン社はタウンの支配組織といってもよい。
そんな中で、ティミーはファイドと友好を深め、妻のヘレンもファイドをゾンビではなく人間の男のように扱い始める。これらのシーンは爽快で美しくさえある。
一方、いじめっこのゾムコン少年隊のシーンでは、珍しく少年ゾンビが誕生するが、直接的な描写は無く、ヘレンに始末されるシーンでも描写はなく銃声だけである。
この一件からファイドは首輪無しでも母子を襲わなくなり、知能もかなり回復していく。
後半に掛けては、ヘンダーソンの一件からファイドは施設送りとなるが、GFのシンディから工場に居ることを知ったティミーは、ゾンビのタミーを恋人にしているシアポリスと共に救出に向かう。この救出作戦は人道的にどうか?と思うが笑ってしまうw
結果として、ティミーを助けに駆けつけたママ(パパは脱落w)と共に無事ファイドは救出され、一行はゾンビに襲われまくるゾムコン社を後にするのだった・・・

オチは未見の方は是非、単に笑えるシーンと取るか、ゾンビと人の境目の曖昧さに想いを馳せるかはご自由に。

この作品、私はかなりお気に入りで、何度か鑑賞しているが、その度にクスリとさせられるシーンを見つけてしまう。凡百のゾンビ映画とは一線を画した面白さである。

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