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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:DEAD&BURIEDcbd32e11.jpeg
監督:ゲイリー・A・シャーマン


脚本がダン・オバノンという点が、この映画を物語っている。
私は、この映画のストーリーが好きだし、鑑賞後に何処か切ない気分になれるのも好きだ。
主演の保安官ダン(ジェームズ・ファレンティーノ)の演技が良く、徐々に真相に迫るにつれて疲弊していく姿を好演している。

愛する妻もゾンビなのか?”キャッチコピーでネタばれすんな、と言いたくなるが、もっと酷いのは邦題の”ゾンゲリア”・・・何でもかんでもゾン付けりゃいいってもんじゃないぞ、命名した奴は俺と屋上に行こうか・・・。

物語は・・・
テキサスの海辺の村ボッターズ・ブラフ。この小さな村で連続猟奇殺人が発生する。保安官のダンは、行方不明になったカメラマンを足がかりに、徐々に事件の真相へと近づいていくが、それは知ってはならない衝撃の事実だった・・・。

さて、ストーリーは事件究明に奔走するダンと、猟奇殺人シーンで構成されています。
視聴者は事件を観ているわけですから、ダンに「あ~、そうじゃないのに」とか「それ、そこが重要!」とか、応援したくなってしまいます。
猟奇殺人については、ここまでやるか、と思うぐらい異常で、ショッキングなシーンの連続ですが、手口がグロい割に血は少なめ(当社比)。
カット割も上手く、テンポも良いので、安心してショックシーンをお楽しみいただけます。
有名な眼球に注射器with硫酸もトラウマ必死の名シーン。

私の勝手な憶測ですが、ロメロ翁のゾンビから発生した無数のゾンビ映画に対して、ダン・オバノンは一石を投じたかったのではないか、と。
原点である「ブードゥー教によるゾンビ*」を提示しながら、ミステリーなタッチでダンと視聴者に恐怖を与えたかったんじゃないのかな。
その目論見は全くの失敗というわけでもなく、ラストに代表される生と死をもて遊ばれる恐怖で表現できていると思う。
ただ、ショックシーンが頑張りすぎて、違う意味で恐怖ではなく嫌悪感を与えてしまったのは残念。

本当に邦題で大損をさせられている本作ですが、正当な判断を下されるべく、ぜひ多くの人に観てもらいたい作品です。(ただしR15ぐらいw)

*ブードゥー教(有名だが、これだけに限らない)のゾンビは、自らの意思を持たず、使役者によって未来永劫こき使われる奴隷を指す。ゾンビパウダーを用いるとか、ボゴと呼ばれる呪術師が蘇生させるとか、民間伝承なので様々な話があるが、実際のところは未開の地で伝わる迷信の一種。
日本でも死人帰り、や妖怪や悪神に魂を取られると死体を操られるとか、中国のキョンシーもこの類であろう。
そのまま、ずばりブードゥーゾンビを映画にした物もあるが、そこに重点を置き過ぎて面白くない作品が多く、本作のように娯楽作品としてブードゥーゾンビを扱って成功している例はマレである。

脚本のダン・オバノンの功績は大きいと私は思う。
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