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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:Eaten Alive42945620.jpeg
監督:トビー・フーパー


”悪魔のいけにえ-The Texec Chainsaw Massacre-”の成功でハリウッドに進出したトビー・フーパーの第2作。
ほぼ全シーンがセット撮影であり、古びたモーテルと沼が舞台の猟奇殺人映画である。

最初に、私はこの作品はダメだと思う。撮影の技術やカット割に関して、トビー・フーパーは下手であり、ミラクルに助けられた前作と違い、今作はそのダメな部分が前面に押し出されたグッタリ映画だからである。

物語は・・・
義足の男ジャッドが経営する古いモーテルに、首になった売春婦が転がり込んでくる。彼女を襲おうとしたジャッドだったが激しく抵抗され、怒りに任せて鋤でメッタ刺しにした挙句、ワニのいる沼に放り込む。次にトイレを借りにきた親娘が立ち寄るが、娘のペットがワニにご馳走様されてしまい、ショック状態の娘をなだめるために宿泊する。(おいおい)また、次に行方不明の娘(ワニの腹の中の売春婦)を探して父と姉が尋ねてくるが、拉致があかないので保安官事務所へ、その間に娘のペットの敵討ちにきた父親をワニが返り討ちにして、ジャッドは妻フェイ(マリリン・バーンズ*)を襲い拘束、逃げ出した娘のアンジーを追いかけるが、さっきの娘探しの父親が戻ってきたので一時中断、だが娘の声に気づいたので大鎌で襲いワニの腹の中へ・・・

大半のシーンはジャッドのモーテルで進行し、次々と現れる人物を多少の時間差をつけて、ワニの腹の中へ送り込むだけの映画。
肝心のワニが一晩で何体も喰うほど大きく見えず、またジャッドの行動も行き当たりばったりな割に、中々露見しないなど、基本的な設定に無理が多い。これをリアルと呼ぶなら、現実は小説よりも奇なり、として使えるが、残念ながらそこまでのリアリティは、この作品には無い。
或いは屋外撮影でワニも複数匹だったのなら、もう少しリアリティも出たのかもしれない。
恐らくトビー・フーパーは、義足の不気味な男が宿泊客を殺してワニに喰わせる*、という設定を思いついただけでウハハと撮影に望んでしまったのだろう。
そして、幾ら予想外のヒットをしたとはいえ、自分の前作を今作でオマージュしたり、ただでさえ下手な演出やカット割を同じようにやられては面白い作品になるはずもない。

*マリリン・バーンズ・・・前作”悪魔のいけにえ”でもヒロインを務め、トビー・フーパーと恋仲であったという。
*原案自体はトビー・フーパーの創作ではなく、テキサス州で起こったアリゲーター・ジョーことジョー・ポールの事件を基にしている。前作で偶然にもエド・ゲイン事件との相似性がヒットの後押しになったので、二匹目のドジョウを狙ったのである。結果は燦々たるものであったがw

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