ザ・ホード 死霊の大群

原題：THE HORDE
監督：ヤニック・ダアン
バンジャマン・ロシェ

また、なんちゅー邦題をくっつけるんだｗ
悪魔の～、死霊の～、～オブ・ザ・デッドは、低予算ホラー映画の常套句だが「死霊の大群」て、原題が『群集、大群』だから間違ってないけどさ・・・。

物語は・・・
無残な姿で殺された刑事リヴォランの仇を討つべく、ウエスと不倫女オロールを含めた警官仲間がチ－ムを組んで、マルクディ兄弟率いるギャング組織のアジトへ急襲をかける。目指すはパリの北シャロンヌのビル・・・狙いはマルクディ兄弟だけだというウエスと、皆殺しだ！と叫ぶジメネズ。突入したビルで、役に立たない管理人から情報を聞いたチームは、マルクディ兄弟一味が潜む最上階へと進むが、管理人の余計なお世話で見事な返り討ちに遭い、尋問の末ジメネズは射殺される。
一味と言っても室内に兄弟含め６人（トイレに死体が一つ）、見張りの２人はビルに迫る異様な気配に気づき始めていた。一方、室内ではトイレの死体がゾンビとして復活、チェコ人を喰い殺し、全身に無数の銃弾を浴びても更にもう一人を喰い殺した。ようやくヘッドショットで仕留めたものの、更にまた一人廊下で管理人ゾンビの餌食に・・・。
ギャングチーム（冷静な兄アデ、短気な弟ボラ、殺し屋ジョー）、警察官チーム（真面目なウエス、不倫女オロール、怪我人トニー）の二組は、とりあえず休戦し脱出を図るのだが・・・。
途中でイカレた爺さんルネと合流し、仲間割れや『スーパーナイジェリア人だぁぁぁぁぁパワー炸裂』とか、色々ありますが、ビルを出てヴィラクーブレ基地へ逃げられるのは誰でしょう？

ＣＧ丸出しの遠景シーンや質の悪い展開もありますが、ゾンビメイクは及第点でアクションも多く、物語にも捻りがあり、『大群』というのも嘘では無いので娯楽作として合格です。
ここ数年、女性のゴア度の高い作品を連発して楽しませてくれるフランスだけあって、本作も不倫女オロールの怪演が中盤から光ります。
映画に点数を付ける趣味は無いので、面白いか？と聞かれれば面白い、と答えられる作品でした。