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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:undead.jpegUNDEAD
監督:ピーター&マイケル・スピエリッグ



オーストラリアには魔物が棲む、とは私の言だが、久しく現れなかった当地に才能溢れる俊英兄弟が登場した。
本作が長編デビューとなるスピエリッグ兄弟監督によるSFゾンビ映画がこれだ。
「低予算映画は、アイデア、熱意、創意工夫で撮るもの」という私の思いを具現化した良作。

物語は・・・
亡父母の農場を相続すると莫大な借金も背負う事になるレネ(ちょっとミラ・ジョヴォヴィッチ似)。彼女は、生まれ育ったのどかな田舎町バークレーを離れ祖母の家へ行くことを選択するが、そのバークレー上空には無数の小隕石群が飛来していた。次々と小隕石の衝突で死ぬ人々、だが犠牲者たちはすぐに起き上がりゾンビと化して町の人を襲い始めたのだった・・・。時を同じくして、街の上空は酸性雨を降らせる雲が厚く覆い、不思議な光の柱が地上の生物を吸い上げ始めていた。
一方、湖でUFOにアブダクション(誘拐)された過去を持つマリオンは、来るべき決戦の日のために、地下室を改造し、無数の銃器で武装していた。レネを始めとして、ゾンビの襲撃を免れた面々は、マリオンの家に集まり始め、原因も分らぬままゾンビとの死闘に巻き込まれていくのだったが・・・

まず、低予算ながら映像が素晴らしい。CGと手作りの特殊効果の組合せが絶妙で、雲の所為で薄暗くなった画面のトーンと火を噴く銃器や光の柱の対照が際立っており、アクションシーンもハリウッドばりにスタイリッシュで見入ってしまう。
登場人物も個性的で、それぞれの立ち回りを無理なく行ってくれるので、観ていて安定感がある。
特にマリオン(ムンゴ・マッケイ)のガンアクションは、ただの農夫にしておくには惜しいぐらいビシッと決まっており、物語後半まで頼りがいのある存在としてストーリーを牽引してくれる。(某所でスタイリッシュ農夫アクションと表現されていたが、なるほどと頷いてしまったw)

本作は脚本も頑張っており、小隕石群の飛来、ゾンビの発生、アクション、酸性雨の雲、越えられない壁、謎の光、フード姿の集団、どんでん返しのラスト、そして・・・、と最後まで楽しませてくれる。
ゾンビメイクを始めとする特殊効果、カメラワーク、カット割、BGMも問題なく高水準でまとまっており、SFとしてもゾンビ映画としても、かなりの良作と私は位置づけている。
多少、ネタバレになるが、空に浮かぶ人々の群れは、私にとってベストに入る名シーンである。

当然のことながら、スピエリッグ兄弟はハリウッド進出を果たし、今度はヴァンパイア映画「Day Breakers」を発表している。


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