B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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スラッシャー映画の祖にして、映画屋ジョン・カーペンター御大の出世作と位置づけられる本作。
根強いファンも多く、また大ファンであるというロブ・ゾンビはリメイクを担当し、こちらも良作として評価を受けている。
私がジョンを映画屋と呼ぶのは揶揄ではなく、彼ほど低予算での映画制作に精通している人物はいない、と評価しているからです。
本作もB級予算ながら、創意と工夫に溢れた作品であり、音楽家としての一面も持つジョンの才能が遺憾なく発揮されている。
記念日をホラー映画の舞台にするという点や、ラバーマスクで表情の無い殺人鬼、特定の場所や人物に固執すること、銃を使わずナイフや家庭にありがちな凶器を使用するというアイデアは、後発のスラッシャー映画のテンプレートとなり現在にも受け継がれている。
13日の金曜日のジェイソンは、彼マイケル・マイヤーズからインスパイアされた点が多く、ジョンのアイデアが優れていることの証明にもなっている。
物語は・・・
ハロウィンの日、ハドソンフィールドで女性が殺される事件が発生。犯人は弟のマイケル・マイヤーズ(6歳)だった。以後、精神病院で15年の月日が流れ、雨の降りしきる10月30日・・・出廷のために移送先を訪れたルーミス医師(ドナルド・プレザンス)と看護士は、ルーミスが車を離れた隙をつかれ、マイケルに車を奪われ逃走を許してしまう。ハドソンフィールドへの移動の途中で殺害した作業員から服を、金物屋でラバーマスクと洋包丁を盗んだマイケルは、ローリー(ジェイミー・リーカーティス)の周囲に幽鬼のように出没し、やがて彼女を襲い始めるのだった・・・
ローリーのベビーシッター(子守)先での必死の逃走劇が今作の見せ場だが、ホラー映画の位置づけながら女性客を動員できたのは、アメリカの多くの女性がベビーシッターのバイト経験があり、自分の体験と重ね合わせて恐怖することができた点だったといわれている。
もう一つには、スラッシャー映画としては流血やゴアシーンが少なく、変な言い方だが恐怖を前面に押し出し、残酷描写を売りにしなかったことも成功した点であると思う(単に予算が少なかったのが幸いしたのかも)
ともあれ、今作は低予算映画としては異例の大ヒットを記録し、マイケル=ブギーマンは一躍スターダムに伸し上がった。
2作目でローリーとマイケルは実は兄妹であり、それが襲われる理由であることが明かされる。
ジョンは監督ではなく脚本として参加。
私の中では、ハロウィンという映画は、この2作で完結しており、後に作られたシリーズは設定の後付やオカルトによる復活、ローリーの二転三転する扱いといい、もう破綻しているというしかない。
ちなみに全世界でガッカリ満載と酷評された3だが、制作に廻ったジョンは監督のトミー・リー・ウォレスと共に、単なるスラッシャー映画として連作せずに新しい切り口を狙ったものと述懐している。結果はシリーズとしても興行としても大失敗に終ったことは周知の事実で、当時の観客が求めるものとジョンの思惑は見事にすれ違ってしまったのである。私はハロウィンでなければ、割と面白い映画だと思うが、どうか?w
同じような例に「新13日の金曜日(Part.5)が上げられるが、どのシリーズでも制作の本音としては単に若者が惨殺されるだけの映画より、思い切った試みをしてみたいというのは本音のようだ。
*余談1 ベビーシッター先の子供たちが観ている映画が「The Thing(1951年版)」で、ジョンは4年後にかの名作SF映画「遊星からの物体X-The Thing-」を制作する事になる。ニヤリとさせるシーンだw
*余談2 ヒロインのジェイミー・リー・カーティスは、親娘2代でホラー映画界の「絶叫クィーン」と呼ばれたが、仕事の幅が広がってからは、本格派の女優として活躍している。
*余談3 マイケルの宿敵として活躍したルーミス医師(ドナルド・プレザンス)が亡くなったため(6作目が遺作となった)余計に7以降が駄作に堕ちたと感じてしまう。
根強いファンも多く、また大ファンであるというロブ・ゾンビはリメイクを担当し、こちらも良作として評価を受けている。
私がジョンを映画屋と呼ぶのは揶揄ではなく、彼ほど低予算での映画制作に精通している人物はいない、と評価しているからです。
本作もB級予算ながら、創意と工夫に溢れた作品であり、音楽家としての一面も持つジョンの才能が遺憾なく発揮されている。
記念日をホラー映画の舞台にするという点や、ラバーマスクで表情の無い殺人鬼、特定の場所や人物に固執すること、銃を使わずナイフや家庭にありがちな凶器を使用するというアイデアは、後発のスラッシャー映画のテンプレートとなり現在にも受け継がれている。
13日の金曜日のジェイソンは、彼マイケル・マイヤーズからインスパイアされた点が多く、ジョンのアイデアが優れていることの証明にもなっている。
物語は・・・
ハロウィンの日、ハドソンフィールドで女性が殺される事件が発生。犯人は弟のマイケル・マイヤーズ(6歳)だった。以後、精神病院で15年の月日が流れ、雨の降りしきる10月30日・・・出廷のために移送先を訪れたルーミス医師(ドナルド・プレザンス)と看護士は、ルーミスが車を離れた隙をつかれ、マイケルに車を奪われ逃走を許してしまう。ハドソンフィールドへの移動の途中で殺害した作業員から服を、金物屋でラバーマスクと洋包丁を盗んだマイケルは、ローリー(ジェイミー・リーカーティス)の周囲に幽鬼のように出没し、やがて彼女を襲い始めるのだった・・・
ローリーのベビーシッター(子守)先での必死の逃走劇が今作の見せ場だが、ホラー映画の位置づけながら女性客を動員できたのは、アメリカの多くの女性がベビーシッターのバイト経験があり、自分の体験と重ね合わせて恐怖することができた点だったといわれている。
もう一つには、スラッシャー映画としては流血やゴアシーンが少なく、変な言い方だが恐怖を前面に押し出し、残酷描写を売りにしなかったことも成功した点であると思う(単に予算が少なかったのが幸いしたのかも)
ともあれ、今作は低予算映画としては異例の大ヒットを記録し、マイケル=ブギーマンは一躍スターダムに伸し上がった。
2作目でローリーとマイケルは実は兄妹であり、それが襲われる理由であることが明かされる。
ジョンは監督ではなく脚本として参加。
私の中では、ハロウィンという映画は、この2作で完結しており、後に作られたシリーズは設定の後付やオカルトによる復活、ローリーの二転三転する扱いといい、もう破綻しているというしかない。
ちなみに全世界でガッカリ満載と酷評された3だが、制作に廻ったジョンは監督のトミー・リー・ウォレスと共に、単なるスラッシャー映画として連作せずに新しい切り口を狙ったものと述懐している。結果はシリーズとしても興行としても大失敗に終ったことは周知の事実で、当時の観客が求めるものとジョンの思惑は見事にすれ違ってしまったのである。私はハロウィンでなければ、割と面白い映画だと思うが、どうか?w
同じような例に「新13日の金曜日(Part.5)が上げられるが、どのシリーズでも制作の本音としては単に若者が惨殺されるだけの映画より、思い切った試みをしてみたいというのは本音のようだ。
*余談1 ベビーシッター先の子供たちが観ている映画が「The Thing(1951年版)」で、ジョンは4年後にかの名作SF映画「遊星からの物体X-The Thing-」を制作する事になる。ニヤリとさせるシーンだw
*余談2 ヒロインのジェイミー・リー・カーティスは、親娘2代でホラー映画界の「絶叫クィーン」と呼ばれたが、仕事の幅が広がってからは、本格派の女優として活躍している。
*余談3 マイケルの宿敵として活躍したルーミス医師(ドナルド・プレザンス)が亡くなったため(6作目が遺作となった)余計に7以降が駄作に堕ちたと感じてしまう。
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