B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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低予算のゾンビ映画を撮る際に、何をスパイスするか、というのは結構大事な要素である。
この時点で手を抜いて知恵を出さなければ、噴飯モノの駄作に落ちる。
まぁ、落ちたら落ちたで、拾う神もいるわけだが(私とか)、ここを登竜門にしてハリウッドへ!と思うのなら頑張らねばならぬ点である。
本作は、ゾンビ映画にウェスタンと乾いた笑いを味付けした一品でございます。
物語は・・・
『アパッチ族のジェロニモは、抵抗を貫いた先住民として伝説に残っている。呪術の力に恵まれ、苦戦を恐れぬ勇敢さで広く知られた。だが、長年ゲリラ戦を重ねた末に米軍に追い詰められてしまう』
”心配するな、能書きはもうすぐ終る”
『ジェロニモは、最期の切り札として―白人に呪いをかけた』
”ほら、終わりだ”
何処にでもある田舎の農場。父親のダンはゾンビ化して鶏の首を喰いちぎり、妻の頭にもかぶりついた・・・。
西部の何処にでもありそうな寂れた町、そこに一人の男がライフルとトランクを持って立ち寄った。銃を預けてウィスキーを流し込んだ男は、ピアノ弾きが撃たれたと聞き、代わりに陽気なカントリーソングを奏でる。皆を楽しませていた所へ、踊り子に夢中な男が現れ、色目を使うなとばかりに一発お見舞いする。お返しに股間を蹴り上げてやって、二人は乱闘寸前だったが、2階から銃をぶっ放して降りてきた男は町の保安官。
2人はブーツとナイフ(ついでに有り金全部)を取り上げられてブタ箱に放り込まれる。文句を言うのも束の間、隣の監獄には妻と娘を喰い殺したゾンビのダンが収監されていた。
助手のクレタスが酒で寝入ったのを見計らって、退役軍人で歯医者の卵のエルマーが鍵を開け、ルークと二人で脱獄に成功する。夢見がちなルークは、エルマーを相棒と呼び、憧れのギャングだ、と嬉しそう。だが、浮かれるのも束の間、悪徳保安官から金を取り戻そうと様子を伺ったルークは、憧れの姫が保安官とキスしてるのを見てしまい、人生設計が崩れてショックで半泣き。貢いだ分に慰謝料も上乗せして保安官から金を奪った二人は、馬で町から逃走。
その頃、代わりに監獄へ押し込められたクレタスは、ダンに噛まれていた。
朝になって怒り心頭の保安官は、クレタスを怒鳴り散らすが、ジェロニモの呪いによって彼に噛まれてしまう。
とりあえず牧師の長い説教を中略して、ダンを縛り首にした保安官とクレタスは、仲間を集めて2人を追いかけるのだった。
逃げた2人は、それなりに仲良くやっていたが、朝になると身ぐるみ剥がされて、インディアン*の女に縛られていた。
追跡隊を組織した保安官は、焚き火の跡から2人が近い事と、異常な嗅覚で女もいることを知る。それはさておき、腹が減ったので馬を食べようというクレタスに、「馬は乗るもんだ!」と一喝。連れてきた人間の方を食べるのであった。
町では、牧師が縛り首のダンを下ろしてしまい酒場に乱入、踊り子に襲い掛かる。
身ぐるみ剥がされた2人は、命は助かったものの、全裸のまま馬に乗せられ、女に連れまわされていた。途中で女の伯父が、あのジェロニモだと聞き、最悪の呪いを残して崖から身を投げた、と話す二人。女は呪いを信じていなかったが、生涯を賭けて兵士を殺しつくすつもりだという。エルマーが砦の場所を教えるのを交換条件に服と馬を返してもらった2人は、スーと名乗った女を先頭に進むが、追跡隊の土煙を見かける。
先に追跡隊を片付けることにした3人だったが、すでにゾンビと化している保安官らは撃っても死なない。仕方なく馬で逃げ出し、無人の店で補給と作戦会議。スーは、呪いに掛かったものは頭を撃てば感染する力が無くなる、と伯父から聞いた話をする。信じないルークだったが、無人と思った店には主のゾンビがおり、襲いかかってきたので頭を切り落とすと本当にゾンビは死んだ。
ルークは、スーに好意を持つようになり、彼女もまんざらでも無い様子。
町は牧師を残して、全員がゾンビ化していた。乾きに耐え切れず、飲み水を汲みに出た牧師がやられて、町は全滅。
一方、3人は文明論で口喧嘩しているところを軍兵に見つかり、脱走兵のエルマー共々、砦に連行されるはめに。。。ところが、大尉は保安官に脳みそを喰われてる真っ最中で、すでに他の兵士たちもゾンビ化していた。どさくさに紛れて逃れた3人は、ルークのドジとスーの援護で保安官とクレタスの頭を撃つことに成功。だが、何度頭を撃っても甦ってくる。仕方が無いので保安官の足を撃ちぬき、3人の頭脳プレーで、ゾンビたちを砦の外へ誘いだし、Uターンして中で篭城(保安官はクレタスにおんぶされて移動w)。
これといった対抗策も無いまま、ルークは愛馬フリスキーの死を偲んで泣き虫小僧状態。スーは母性本能をくすぐられるのか、ルークを励ましてあげる。いい雰囲気の所に、床板からゾンビが出現、板に挟まった頭を踏みまくって撃退。でも、ラブラブの続きはなしw(キスはしてもらえますが)
ルークの「ストーブでご馳走を作って最期の晩餐しよう」という言葉から閃いたエルマーは、ストーブ釜をラッパ銃に見立てて、金物と火薬を詰めてブッ放すことに。ところが金物の収拾に大尉のテントに行ったスーを、保安官に脳みそ喰われてた大尉が頭にスプーン刺したまま襲い掛かってくる。(スーが撃退)
朝になり、門が破られたらラッパ砲をブッ放すはずが、ルークのドジで門をブッ放してしまい、ゾンビが無傷で乱入してくる。
銃が無駄と悟った3人は、剣で戦う作戦に出る。だが、無勢に多勢、エルマーは傷を負い呪いが掛かる。
覚悟を決めたエルマーは、2人を砦の地下の弾薬庫に行かせ、保安官と対峙する・・・が、ルークが両足を引っ張って下へ引きずり下ろしたため、捨て身の格好つけも不発に終る。
逃げ場の無い弾薬庫で、最後を悟ったルークは、スーに「愛してる、結婚して2人の子供を作りたい」、エルマーには「結婚抜きで一緒に居たい」と告白。適当に聞き流していたエルマーが、マッチの火が消える箇所を見つけ、スーは袋の向うにトンネルを見つける。
今度こそ2人を先に行かせたエルマーは、さて自爆と思いきやマッチがもう無い。仕方なく導線を引き伸ばしながら、結局トンネルを進むことに。崖っぷちの出口でルークに会ったエルマーだが、その顔にはもうゾンビ化の兆候が現れていた。導火線に火を点けさせて、ルークが「ありがとう・・・」と言った瞬間、エルマーがガブリと。「ひどいや」と文句を言うルークに「死んでみると意外といいもんだぞ」というエルマー。追ってきたクレタスを騙して、崖下へ落とすと「脳みそが喰いたくなってきたか?」と聞かれ「うんうん」と応えるルーク。「アバズレを見つけて食い尽くしてやろう」とエルマーがルークを引っ張っていく。直後に砦もトンネルも大爆発。
一方、崖を昇りきったスーの前に、足を鉄板で補強した保安官が立ちふさがる。金を渡す振りをして、縦と横に十文字に頭を切り裂いて保安官は死亡。
崖を昇ってきたルークを見つけ、手を貸そうとするが、すでに顔にはゾンビ化の兆候が・・・。
すっかりゾンビと化した2人を前に、スーは距離を取りつつ剣を構え、お叫びと共に一気に間合いを詰めて・・・・・・。
沈む夕陽を眺めながら、涙ぐむルークと励ますエルマー。
「もう、泣くな」 「だってキツイよ」 「分るけど、泣かれると落ち着かない」
「僕は数日で女2人と馬一頭を失った・・・・・・心はズタズタさ」
呪いを解くには、呪いを掛けた呪術師の生肉を食う→親戚→解呪成功!
かくして、彼女はジンジャーブレッド味だったので、新しい愛馬の名前はジンジャーブレッド号と命名。
二人は旅を続けるのでした・・・・・・
ついでに崖から落ちたクレタスも元気でした。
それでは、、その後の町の様子でお別れしましょうノシ
A HAPPY END!Year,hohohoho!!
*インディアン・・・今は差別用語として放送コードに引っかかる。現在の呼び名は「先住民、ネイティブ・アメリカン」である。本作でも、彼女のことを先住民と呼んでいる。
*グラスゴー・フィリップス監督・・・知る人ぞ知るブラックコメディー・アニメ「サウスパーク」の脚本家を務め、本作が監督デビュー。脚本も手掛け、乾いた笑いはお手の物とばかりに、本作もビターな笑いが満載。アメリカの新人監督では、久しぶりに次回作に期待できる人である。
*ラストで家族3人とペット(皆、ゾンビ)が再会し、町へスキップしていく映像は、私の中でベストシーンに追加された。そういえば、知性が残ってるのか、残ってないのか、ハッキリしてないが、かなり個体差があるようだ(どうでもいいけど)
*あぁ、言い忘れたけど、これ傑作だねw
この時点で手を抜いて知恵を出さなければ、噴飯モノの駄作に落ちる。
まぁ、落ちたら落ちたで、拾う神もいるわけだが(私とか)、ここを登竜門にしてハリウッドへ!と思うのなら頑張らねばならぬ点である。
本作は、ゾンビ映画にウェスタンと乾いた笑いを味付けした一品でございます。
物語は・・・
『アパッチ族のジェロニモは、抵抗を貫いた先住民として伝説に残っている。呪術の力に恵まれ、苦戦を恐れぬ勇敢さで広く知られた。だが、長年ゲリラ戦を重ねた末に米軍に追い詰められてしまう』
”心配するな、能書きはもうすぐ終る”
『ジェロニモは、最期の切り札として―白人に呪いをかけた』
”ほら、終わりだ”
何処にでもある田舎の農場。父親のダンはゾンビ化して鶏の首を喰いちぎり、妻の頭にもかぶりついた・・・。
西部の何処にでもありそうな寂れた町、そこに一人の男がライフルとトランクを持って立ち寄った。銃を預けてウィスキーを流し込んだ男は、ピアノ弾きが撃たれたと聞き、代わりに陽気なカントリーソングを奏でる。皆を楽しませていた所へ、踊り子に夢中な男が現れ、色目を使うなとばかりに一発お見舞いする。お返しに股間を蹴り上げてやって、二人は乱闘寸前だったが、2階から銃をぶっ放して降りてきた男は町の保安官。
2人はブーツとナイフ(ついでに有り金全部)を取り上げられてブタ箱に放り込まれる。文句を言うのも束の間、隣の監獄には妻と娘を喰い殺したゾンビのダンが収監されていた。
助手のクレタスが酒で寝入ったのを見計らって、退役軍人で歯医者の卵のエルマーが鍵を開け、ルークと二人で脱獄に成功する。夢見がちなルークは、エルマーを相棒と呼び、憧れのギャングだ、と嬉しそう。だが、浮かれるのも束の間、悪徳保安官から金を取り戻そうと様子を伺ったルークは、憧れの姫が保安官とキスしてるのを見てしまい、人生設計が崩れてショックで半泣き。貢いだ分に慰謝料も上乗せして保安官から金を奪った二人は、馬で町から逃走。
その頃、代わりに監獄へ押し込められたクレタスは、ダンに噛まれていた。
朝になって怒り心頭の保安官は、クレタスを怒鳴り散らすが、ジェロニモの呪いによって彼に噛まれてしまう。
とりあえず牧師の長い説教を中略して、ダンを縛り首にした保安官とクレタスは、仲間を集めて2人を追いかけるのだった。
逃げた2人は、それなりに仲良くやっていたが、朝になると身ぐるみ剥がされて、インディアン*の女に縛られていた。
追跡隊を組織した保安官は、焚き火の跡から2人が近い事と、異常な嗅覚で女もいることを知る。それはさておき、腹が減ったので馬を食べようというクレタスに、「馬は乗るもんだ!」と一喝。連れてきた人間の方を食べるのであった。
町では、牧師が縛り首のダンを下ろしてしまい酒場に乱入、踊り子に襲い掛かる。
身ぐるみ剥がされた2人は、命は助かったものの、全裸のまま馬に乗せられ、女に連れまわされていた。途中で女の伯父が、あのジェロニモだと聞き、最悪の呪いを残して崖から身を投げた、と話す二人。女は呪いを信じていなかったが、生涯を賭けて兵士を殺しつくすつもりだという。エルマーが砦の場所を教えるのを交換条件に服と馬を返してもらった2人は、スーと名乗った女を先頭に進むが、追跡隊の土煙を見かける。
先に追跡隊を片付けることにした3人だったが、すでにゾンビと化している保安官らは撃っても死なない。仕方なく馬で逃げ出し、無人の店で補給と作戦会議。スーは、呪いに掛かったものは頭を撃てば感染する力が無くなる、と伯父から聞いた話をする。信じないルークだったが、無人と思った店には主のゾンビがおり、襲いかかってきたので頭を切り落とすと本当にゾンビは死んだ。
ルークは、スーに好意を持つようになり、彼女もまんざらでも無い様子。
町は牧師を残して、全員がゾンビ化していた。乾きに耐え切れず、飲み水を汲みに出た牧師がやられて、町は全滅。
一方、3人は文明論で口喧嘩しているところを軍兵に見つかり、脱走兵のエルマー共々、砦に連行されるはめに。。。ところが、大尉は保安官に脳みそを喰われてる真っ最中で、すでに他の兵士たちもゾンビ化していた。どさくさに紛れて逃れた3人は、ルークのドジとスーの援護で保安官とクレタスの頭を撃つことに成功。だが、何度頭を撃っても甦ってくる。仕方が無いので保安官の足を撃ちぬき、3人の頭脳プレーで、ゾンビたちを砦の外へ誘いだし、Uターンして中で篭城(保安官はクレタスにおんぶされて移動w)。
これといった対抗策も無いまま、ルークは愛馬フリスキーの死を偲んで泣き虫小僧状態。スーは母性本能をくすぐられるのか、ルークを励ましてあげる。いい雰囲気の所に、床板からゾンビが出現、板に挟まった頭を踏みまくって撃退。でも、ラブラブの続きはなしw(キスはしてもらえますが)
ルークの「ストーブでご馳走を作って最期の晩餐しよう」という言葉から閃いたエルマーは、ストーブ釜をラッパ銃に見立てて、金物と火薬を詰めてブッ放すことに。ところが金物の収拾に大尉のテントに行ったスーを、保安官に脳みそ喰われてた大尉が頭にスプーン刺したまま襲い掛かってくる。(スーが撃退)
朝になり、門が破られたらラッパ砲をブッ放すはずが、ルークのドジで門をブッ放してしまい、ゾンビが無傷で乱入してくる。
銃が無駄と悟った3人は、剣で戦う作戦に出る。だが、無勢に多勢、エルマーは傷を負い呪いが掛かる。
覚悟を決めたエルマーは、2人を砦の地下の弾薬庫に行かせ、保安官と対峙する・・・が、ルークが両足を引っ張って下へ引きずり下ろしたため、捨て身の格好つけも不発に終る。
逃げ場の無い弾薬庫で、最後を悟ったルークは、スーに「愛してる、結婚して2人の子供を作りたい」、エルマーには「結婚抜きで一緒に居たい」と告白。適当に聞き流していたエルマーが、マッチの火が消える箇所を見つけ、スーは袋の向うにトンネルを見つける。
今度こそ2人を先に行かせたエルマーは、さて自爆と思いきやマッチがもう無い。仕方なく導線を引き伸ばしながら、結局トンネルを進むことに。崖っぷちの出口でルークに会ったエルマーだが、その顔にはもうゾンビ化の兆候が現れていた。導火線に火を点けさせて、ルークが「ありがとう・・・」と言った瞬間、エルマーがガブリと。「ひどいや」と文句を言うルークに「死んでみると意外といいもんだぞ」というエルマー。追ってきたクレタスを騙して、崖下へ落とすと「脳みそが喰いたくなってきたか?」と聞かれ「うんうん」と応えるルーク。「アバズレを見つけて食い尽くしてやろう」とエルマーがルークを引っ張っていく。直後に砦もトンネルも大爆発。
一方、崖を昇りきったスーの前に、足を鉄板で補強した保安官が立ちふさがる。金を渡す振りをして、縦と横に十文字に頭を切り裂いて保安官は死亡。
崖を昇ってきたルークを見つけ、手を貸そうとするが、すでに顔にはゾンビ化の兆候が・・・。
すっかりゾンビと化した2人を前に、スーは距離を取りつつ剣を構え、お叫びと共に一気に間合いを詰めて・・・・・・。
沈む夕陽を眺めながら、涙ぐむルークと励ますエルマー。
「もう、泣くな」 「だってキツイよ」 「分るけど、泣かれると落ち着かない」
「僕は数日で女2人と馬一頭を失った・・・・・・心はズタズタさ」
呪いを解くには、呪いを掛けた呪術師の生肉を食う→親戚→解呪成功!
かくして、彼女はジンジャーブレッド味だったので、新しい愛馬の名前はジンジャーブレッド号と命名。
二人は旅を続けるのでした・・・・・・
ついでに崖から落ちたクレタスも元気でした。
それでは、、その後の町の様子でお別れしましょうノシ
A HAPPY END!Year,hohohoho!!
*インディアン・・・今は差別用語として放送コードに引っかかる。現在の呼び名は「先住民、ネイティブ・アメリカン」である。本作でも、彼女のことを先住民と呼んでいる。
*グラスゴー・フィリップス監督・・・知る人ぞ知るブラックコメディー・アニメ「サウスパーク」の脚本家を務め、本作が監督デビュー。脚本も手掛け、乾いた笑いはお手の物とばかりに、本作もビターな笑いが満載。アメリカの新人監督では、久しぶりに次回作に期待できる人である。
*ラストで家族3人とペット(皆、ゾンビ)が再会し、町へスキップしていく映像は、私の中でベストシーンに追加された。そういえば、知性が残ってるのか、残ってないのか、ハッキリしてないが、かなり個体差があるようだ(どうでもいいけど)
*あぁ、言い忘れたけど、これ傑作だねw
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