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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:THE COOK85f86346.jpeg
監督:グレッグ・サイモン
ネタバレ全開です


一風変わったスラッシャー映画、殺すだけでなく料理もしてしまおうという作品。
シリアル・キラーの風貌が2枚目で、英語が苦手という設定も面白い。
スラッシャー&ゴアファンとエロマニア、両方を掴む作戦ですね!
これで、食通ぶった親爺でも出れば、もっと良かったのに(このスープを作ったのは誰だっ!)。

物語は・・・
夏休みで人が減った女子寮に残ったのは、万年発情期のダメな娘ばかり。その中で医師を目指すエイミーだけは、真面目に解剖学の本を読んでいたが、飲み物を取りに行った厨房で、若い臨時コックと出会う。第一声は、元気に「OK!」、頭がごっつんこしても「OK!」、持参した調理道具は本格的な物ばかり「I’m COOK!」。
と、いうわけでハンガリー出身の彼は英語が苦手です。「ミケランジェロ」「ロダン」「I’m COOK」それは、もういい。
で、アホ女たちはマリファナだ、教授にフェラだ、SEX大好き!、女同士が最高!と、頭の勝負ではコックと余り変わりません。そのうち、男子寮でヤってくる、と厨房に寄ったついでにコックを口説く女。つい道具に触ってしまったため、『死にたいのか、小娘!(ハンガリー語)』と豹変します。あんまりしつこいので、スイッチ入ったコックさん、陽気に振舞いながらも目が笑ってません。見事なターンナイフキャッチ&首筋スパッで一人食材に早変わり。手早く解体して、今夜のメニューは「特製ビッチ・バーガー」で「OK!」。美味しそうに食べるエイミーを見て満足気にドヤ顔を決めます。
コックに好感を持ったエイミーは、食後の皿洗いを手伝います。『君みたいな美人は初めてだbyハンガリー語』とコックも満更ではないようです。

その頃、他のビッチーズは女体盛りならぬ女体酒で、別ジャンルのファンにサービス。

朝もコックに会いにきたエイミーが「ご機嫌ね^^」と言うと、どうせ通じないから『OK!昨夜、君の友達を殺したから!byハ語(以下略)』 「ごめん、分らない;」 『殺した』『命を奪った』『処刑した』『切り刻んだ』 「分らなくて、ごめん」 『友達の体を味わうといいよ』 「あなたってチャーミング^^」 『これから・・・もっと殺すよ・・・みんなを』 「ありがと^^」 映画史上、これほど噛みあってない会話を聞いたことが無いわ。

ビッチーズの会話を挟んで、いよいよ朝食です。ひときわ大きな「OK!」で出されたのは、特製スクランブルエッグとミンチのマウンテンパテ仕立てベーコン添えで御座います。「ミシェル見た?」「逃げ出したんじゃない」お前らの前にいるよ!

男子寮の童貞ランスも加えてビッチタイム&レズシーンでサービス、サービス。

三度、厨房を訪れるエイミー。「こんにちは、お元気?」 『あとで誰かを殺す』 「ステキね」 怖ぇよw。実はコックさん、こっそり初級英語の本で勉強してました。『フレンドォ』「もう一回よく聞いて、フレンド」『フレンド・・・フレンド!』「よくできました^^」『OK!』、とエイミーの頬にフレンチキス、中々良いムードです。

そして、夕食はランスも交えて、モモ肉のフライとスペアリブのソテーで御座います。みんなでコックさんに感謝の乾杯!
ビッチタイム、ようやくミシェルの心配を始める(マリファナ吸いながらですが)。

ミシェルのことをコックさんに尋ねると、『君が食べただろw』。意味は分りませんが心配して聞いてるのに笑顔で包丁向けるなんて最低、「英語喋りやがれ、ハンガリー野朗」とキレながら床を見ると、ミシェルのペンダントが・・・一気に押さえ込んでコルク抜きで刺殺します。「OK!」

ビッチタイム・・・ネジの緩んだゲーム大会&SMシーンで、エロサービス、サービス。

チョコシロップが切れたアナスタシア女王、自ら厨房へ取りに行きますが、冷蔵庫に生首が・・・灯りの着いている部屋に入ると大きな肉にカバーが掛かり、コックさんが立ってます。ちょっと詮索しすぎたので、手首を切り落とされ、金的で逃げますが後頭部に肉切り包丁がガスッと。SM奴隷のクリステンも、やっと女王様が帰ってきたーと思ったらコックさんで、電動ナイフで腹を掻っ捌かれます。

一気に食材が増えたコックさんは上機嫌で道具の手入れに余念がありません。

3日後にテストを控えたエイミーは勉強のしすぎでお疲れです。特製スイーツも喉を通らないのをみて、コックさんは、錠剤を渡してあげました。『残りの友達をこれから殺すよ』 「ありがと、優しいのね^^」 すると、コックさんは、噛み締めるように『I AM COOK!』

セクシーフェロモン全開のブルックは、お風呂でエイミーの写真を見てオナヌ、ランス君は念願叶ってバニー相手に童貞卒業で大ハッスル、エイミーは薬飲んで寝ました。
絶賛ラリラリ中のクエスを通過して、殺人鬼も引くブルックの激しいオナヌw、終ったのを確認して、牛刀でバッサリ。
死体を担いで前を通ってもニタニタしてるクエスにコックさんは、またも引き気味で撤退します。
童貞卒業でお腹が空いたランス君は厨房へ行く途中で、クエスが観ていた映画に惹かれて立ち止まります。
その後ろからコックさんが近づきますが、初撃を交わされ反撃もされたので、怒りの首折りで〆ます。尚もラリラリのクエスの頭を大包丁で真っ二つ。ランスを探しに降りてきたバニーに、捌いたばかりの生首を見せます。パニックで逃げ惑うバニー、エイミーは薬で夢の中、飛び込んだ部屋にはM奴隷の死体。思わず叫んで固まったところを、コックさんにお持ち帰りされます。

薬で朦朧としながらも目を覚ましたエイミーは、機械音のする地下へふらふらと下りていき、人肉倉庫を見てしまう。叫びを上げるエイミー、その声でバニーは気が付きますが、コックさんが後ろから羽交い絞め。そして、背中へ包丁を突き刺します・・・。

月曜日、警察が寮を取り囲む中、コックの死体が見つかったと報告が・・・。軽口を叩きながら先輩ぶった刑事が行ってみると、死後半年は経過したハンガリー人の死体がトランクに。唯一の生存者はバニーで、病院に搬送されました。「さぁ、夕食の時間だよ」と看護士。「食べたくない」と応える」バニーに、「君のために特別料理を用意した」と流暢な英語を話すのは、あのコックさん。点滴のチューブに、注射液を入れながら「OK!」

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さらっと流して書くつもりだったのに、予想外にノってしまい、何度も戻しては確認、戻しては確認、と疲れました。何を確認していたかと言うとビッチの名前。ほとんど会話で名前を呼ばないのと似た娘がいるので、眠気も手伝ってワケワカメ状態。愛称で呼ぶのと本名で呼ぶのを統一しろよ、このビッチ!と、いうわけで内容としてはスラッシャー&ゴア&カニバリズム&エロ。悪趣味の極みのようなラインナップですが、意外とこれが面白い。ほぼ全編がセットである寮の中で撮られている低予算映画ですが、女の子同士の関係やコックさんのサイコな部分とコメディな部分がメリハリ付いてて、特にエイミーを刺殺した後の雄叫びは複雑なサイコ心理を感じて上手いなぁ、と。結局、サイコはサイコなので、バニーも殺しに来るわけですが、実は英語が流暢でした、というオチは少し笑えた。
英語も喋れないと思われてたのに、ハンガリー語を習得していたという逆転の発想だよね。あの会話シーンとか、ちぐはぐなんじゃなくて、遊ばれてたわけだ、エイミーも。そう、考えると少し怖さが増したな。
後半のラッシュは凄い勢いだけど、中盤がちょっと弱い。マジでビッチの会話とか削ってもいいんじゃないかな、エロだけ残して。私はエロいらんけど、そういうオマケでも無いと売れないだろうし、この無名さじゃ。
結論、私はもう少しビッチの会話が少なければ良作と呼んでもいい。実際の所は、最後まで観れてナンボというレベルで2流なのは間違いない。

*監督も主演のマーク・ヘングストも、ほぼ無名。TVMや低予算で国内では紹介されないレベルの作品に端役で出てる程度のようですね。海外サイトも観ましたが、あちらでも無名のようで。今作では、頑張ってるのにな。まぁ、パットしない映画ではあるけど。

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