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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:DRIVE THRUcd6c26a1.jpeg
監督:ブレンダン・カウルズ
ネタバレ注意



デスバーガーのタイトルで、「悪魔の毒毒バーガー」を連想したので、また挽肉が襲ってくる映画か、と思ったら。
バーガーショップのマスコットピエロが、人を襲う映画だった。
ドナルドが「らんらんる~♪」と歌いながら、客を血祭りにあげる映画みたいな。

物語は・・・
すっかりできあがった不良グループが車で入ったのは、ピエロのホーニーがお出迎えする「ヘラバーガー」のドライブスルー。スピーカーに軽口を言うと『てめぇのヤリマン犯すぞ』とかドスの効いた声で返してくる。応対にキレたトニーが店員を〆に店へ入ると、凶悪な面構えのホーニーが「今月の模範従業員が料理してやる!」。トニーの後を追ってラップ野郎が厨房に来ると、トニーはフライヤーで顔面フライになっており面の皮がベロリと剥ける。
「一緒にポテトもどうだ?」

両親の留守にホームパーティーを開いた女子高生マックは、警察に深夜騒音の違反キップを切られショック。友達が見つけたウィジャボードで「マリリン・マンソンも呼べるかも!(生きてます)」と気分直しをするはずが、時間が遅いので友達は彼氏を残して帰宅。彼氏は卒業後にNYへ行くと言われ、マッケンジーが「精霊よ、私のみじめな人生はこれからどうなるの?」とウィジャボードに問いかける。すると、勝手に動き出したプランシェット(指示器)が『N1KLPL8』と2回示して宙へ飛んだ。

次の日、マックは、昨夜の夜間騒音で400ドルの罰金と法廷に出廷しろ、との切符を見せて母親に大目玉。元ヒッピーの父親は理解を示すが、娘に甘いと怒られる。ヘルバーガーのCMが流れ(ロケ地:河口湖)、死体は無いが血まみれの車が発見されたというニュースを見て、それが知り合いのブランドンの車でナンバープレートはウィジャボードが示した『N1KLPL8』だった。偶然の一致とだんまりを決めることにする仲間たち。

登校したマックと彼氏のフィッシャーは、占いボールで遊んでいた。
「授業に行くか?トイレで葉っぱか?」と何気なくボールを振ると、そこには「Hi Mackenzie: やぁ、マッケンジー」の文字が、何者かと問うマックに「YOU'LL SEE:お前は見る」と「A BROKEN HEART:傷ついた心」。
不安になったマックは、女友達のバルに電話するが、彼女は電話の後でピエロのホーニーに襲われる。
校内新聞の記事を打ち込んでいたマックに、用務員のレニーが話しかけてくる。不気味な雰囲気のレニーは、パーティーで無くしたはずのカメラバックを渡して去る。
早速、中のフィルムを現像したマックは、そこにブランドンたちの死体が映っているのを見て愕然とする。しかも、最後の一枚は今正に自分の後ろ姿・・・「はい、チーズ」とポラロイドを撮ったのはピエロのホーニー。不気味な笑い声を出しながら襲い掛かってきたホーニーから逃れようと、校内を逃げ回ったマックは暗い部屋へ。突然放送が流れ「4月12日水曜のランチメニューはフライド・バニラだ!」電子レンジに頭を固定されたバルがチンされました。尚も、執拗に追いかけてくるホーニーに襲われながら、トイレに飛び込んだマックが見たのは、首吊りレニーの姿。

警察署で事情聴取を受けるマックに、女刑事チェイスとクロッカーズは、犯人は前科持ちのレニーで、典型的な犯行後の自殺だと言う。マックは、身長2mのピエロのホーニーがレニーのはずは無いと言う。だが、マックが見た電子レンジもピエロの衣装も発見されておらず、物的証拠は何も無い。オカルト染みたウィジャボードや占い球に関しては論外、と切り捨てられる。

ヘラバーガーのオーナー・ベンジャミンを尋ねた刑事は、ピエロの衣装の目撃証言と車内にヘラバーガーの袋が落ちていたという。防犯カメラは全てダミーで、証拠は何も無い、とベンジャミン。クロッカーズ刑事は、ベンジャミンの机に飾られた初代ホーニーの写真を見て「このラッキーな人物は誰なんです?」と尋ねるが、これは息子のアーチーで今はやっていない・・・死んだんです、と答える。
刑事たちが帰ってからPCで映像を再生するベンジャミン・・・そこには、あのホーニーの姿があった。

AC/DCの『HIGHWAY TO HELL』を聴きながら、そこに7つの悪魔信仰的なメッセージを見つけたというマック。ブランドンらが殺されたときにカーステから流れていた曲で、何か関連があるかもとフィッシャーに話す。誕生日を明日に控えて、悪魔に狙われているかもと思うマックは、フィッシャーに処女を捧げる。ベッドの下のメッセージボードに「I LOVE BUSH」の文字が浮かび上がる。

学校のカーニバルでお化け屋敷:Haunted houseに来たバカップルのティナ&チャド。ティナのTシャツには「I LOVE BUSH」の文字が・・・。早速、中でSEXしてバカップルぶりを発揮、コースターで進む内に照明が切れ、次に点いた時には、チャドの頭は後頭部の皮一枚でぶら下がり状態。悲鳴をあげたティナも、ホーニーにメッタ刺し。「フィッシャー・・・見たか、殺しは手早く済ますんだ!」

家族3人でカーニバルに来たマック。母親マルシアは、高校の時の友人でティナの父親であるバートに出会う。バートは「聞いてるよね、トニーの息子(ブランドン)のこと?」「グレースの娘(バル)も行方が分らないの・・・」。被害者の親同士は昔の友人だと分る。

お化け屋敷が停電して、フィッシャーが出てこないと聞いたマックは、友人と探しに入る。途中で血まみれのコースターを発見、怪我をしているフィッシャーも見つけ、彼は病院へ搬送される。
次の朝、目覚めたマックは、ベッド下のメッセージボードの文字「I LOVE BUSH」が消えていくのを見る。母親と病院のフィッシャーに会いに来たマックは、女刑事チェイスがいるのを見て、フィッシャーが疑われていると感じ苛立ちを覚える。誰も信じてくれない怪現象のこともあって、マックは母親に怒りの矛先を向けるが、昔の知り合いの子供が消えていくのを偶然だと言い張る。
二人の会話を盗み聞きしたチェイスは、ティナの父親バートに、行方不明の子供の親が全員知り合いであること、何故誘拐犯がピエロのホーニーの姿をしているのか、と尋ねる。
一方、目覚めたフィッシャーは、睡眠薬を昼食のバーガーに混ぜ、クロッカーズに食べさせる。(と、いうか勝手に食べる

携帯の音で目覚めたマックは、ジュースを買いに自販機に行くが、カプセルトイズが勝手に動き、拾ったカプセルにはホーニー人形が・・・「See You at 4:20 (4:20 また会おう」というメッセージ。慌てて刑事に知らせに行く途中で、倒れているクロッカーズを見つけ、自分の車に急いで乗り込む。後部座席からフィッシャーが現れ驚くが、ホーニーが復讐のために親達ではなく子供を狙っていること、復讐されるような何を親はしたのか?を知ること、このメッセージの意味は?と話し合う。友人のバンに電話したフィッシャーは、4:20がフォー・ツェンティボーイズというチーマーだという。チャック・テイラーの名前を聞いたマックは、親のチャック・テイラーが母親の高校時代の彼氏であることを思い出し、真相を聞くために家へ向かう。

その頃、チャック達はヘラバーガーの子供用遊び場で、従業員の制止も聞かずに思い切り楽しんでいた。そこに現れたホーニーは、斧を投擲し一人を殺し、もう一人をメッタ斬り。「よく遊び、よく学べ、働かざるもの遊ぶべからず」

自宅で母親にチャーリー・テーラーのことを含め問い詰めるマック。ついに、母親の口から「高校時代に、チャック、ブランドン、ティナ、バル、の親と一緒にヘラバーガーのベンジャミンの息子アーチーを殺した」と告白する。母親のマルシアに憧れていたアーチーの18歳の誕生日パーティーに乱入し、メチャクチャにした挙句に火事を出し、アーチーは焼死したのだった。

ホーニーを倒すため集まったマックとフィッシャーたち4人は、証拠を探すためベンジャミン邸を捜索する。アーチーの部屋に侵入したマックとフィッシャーは、丁度0時に人形が「ハッピーバースデー、マッケンジー」と喋るのを聞き、狙いがマックであると確信する。
一方、地下の冷凍庫を見つけたバンは、そこに行方不明になった人間のバラバラ死体が氷付けになっているのを発見する。驚くのも束の間、天井からホーニーが舞い降り、一閃で胴体を切断する。「どうした?もっと腹を据えたらどうだ」

二人は暗い部屋に逃げ込むが、「ヘルバーガ~サイコ~!」の声と共に闇から滲み出るように現れたホーニーに殴られマックは気絶、フィッシャーはホーニーの素顔を見て眼が真っ赤になり、窓から投げ捨てられる。

刑事コンビもベンジャミン邸へ潜入し、クロッカーズは冷凍庫の死体2体分を発見し、本部へ応援を要請する。チェイス刑事は、「殺される、アーチーに」と言うベンジャミンを拘束した。

気が付いたマックは、自分が椅子に拘束され、誕生パーティーの席に居ることを知る。そして、居並ぶ面々は全部死体で三角帽子を被せられていた。「お誕生日おめでとうマッケンジー、サプラーイズ!」とホーニーも登場。「ゲームをしよう、君のママが教えてくれたんだ!」と言いながら灯油を頭からぶちまけるホーニー。そこへマックの母マルシアが拳銃を撃ちながら登場、マックの縄を緩めるが、復活したホーニーに床に叩きつけられる。笑いながら、ケーキのローソクをマックに近づけるホーニー。だが、さっきの隙に含んでおいた酒を口から吹いて、逆にホーニーが火だるまに・・・。
d39264ee.jpg
母親を助けて脱出したマック、警察の応援も駆けつけ、現場からは焼け焦げたピエロのマスクが・・・。
チェイス刑事からフィッシャーは病院に搬送されたが、危篤状態で明日の朝まで持つかどうか・・・と聞かされ、病室へ駆けつけるマック。
だが、ベッドはもぬけのから・・・「まだ、終ってない」と呟くマック。

署に戻る途中で、ヘラバーガーに寄ったクロッカーズ。スピーカーからは怒鳴り声が、そしてボンネットに降り立つピエロのホーニー。                     『ヨガフレイム』
「ヘラバーガーで、ごきげんよう!」

何と言うか、ノリで突っ走っただけの映画という感じ。色々と伏線らしいものも出しておきながら、オカルトが正解では犯人当ても虚しい。終ってみれば、オカルトな殺人鬼が甦って復讐してただけという、ド直球な話でした。これは、もうピエロの殺人劇とヘラバーガーの名文句を楽しむしかない。CMは笑えたしね。

*AC/DCの名曲「地獄のハイウェイ-HIGHWAY TO HELL-」は伏線でも何でもなく、ただオカルト色を出すためだけに使われたようだ。ちなみに「7つも悪魔崇拝のメッセージがあるわ」というのは当然。武骨なハードロック・バンドなんだもの、歌詞も過激で秘密でも何でもない。私は、そんなことより故ボン・スコットを思い出して少し寂寥感を憶えて、久しぶりにCDを引っ張り出して聴いた。


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