バリケード

原題：Barricade
監督：ティモ・ローズ
ラストまで実況してます

さて、久しぶりにドイツの変態映画でも観るか、と思い選んだのがコレ。
何と言っても、特殊効果にオラフ・イッテンバッハがいる時点で購入しないわけがない。
こんな自分が、とても心配になるこの頃です。

物語は・・・（いつもと文体を変更して、リアルタイムでお送りします）
何やら平和な自然の風景と古臭いポップスが流れてます。（手拍子が入った歌なんて久しぶりに聴いた。）
男５人にしては、やけに小さなテントの前で、おバカな会話で盛り上がってます。
そのうち２人が連れションに立ち、一人がチ○コ斬り落とされました。もう一人も腹を斬られました。ついでに口も横に斬られ、口裂け女ならぬ口裂け男状態。ざっくざっく斬られてます。
残り３人の内、一人が捕まりました。
山の風景。
パンツ一丁で縛り付けられてます。もう一人は服着たまま縛り付けられてます。後一人も縛られてるみたいです。
全裸マンが２回殴られました。変な顔した女が金網ごしに威嚇してます。全裸の男に頭から何か液体かけてます。どうやら溶けてるようです。ところで、どうしてコイツだけ脱がされてんでしょ、好みだったんでしょうか、マニアな趣味ですね。言ってる間に本格的に溶け始めました。煙も熱も何の反応もありませんが、カメラが切り替わるたびに溶解が進行してます。未知の薬品ですね。死にました。
テーブルに縛り付けられている男がざっくざっく刺されて、頭を斬りおとされました。死亡です。
立ったまま縛られてる男は、素手で内臓を引き抜かれて喰われてます。すごいですね、ゴッドハンドでしょうか、有段者なのは間違いないでしょう。死にました。

タイトルでました。（これで約７分です。致死率　約１人／１.５分ですね）
スタッフ名が流れてますが、油断できません。その間にも惨殺→風景→惨殺→新聞記事→惨殺・・・のペースで、どんどん死んでます。このままいくと、世界記録が出そうです。

ハゲが出てきて、プロポーズの練習を始めました。ようやく話が始まったようです。メガネとハゲが恋愛談義を始めました。何か実験映像みたいな早回しとか色彩がコロコロ変わる目に優しくないカットが続きます。女が出ました。まだ、実験が終らないみたいで目が痛いです。頭の悪い会話が続いて辛いですが、女の子の顔は個性的ですが割と可愛いです。序盤の淫乱テディベア大虐殺より遥かにましです。明日、キャンプに行くそうです。
いきなり闇夜になりました。顔だけライトの当った男が、何かウンウン言うたびに変な女の早回しが挿入されます。サブリミナルでしょうか、こんな嫌な洗脳はゴメンですが、しつこく入ってきます。全く関連が分りません。→

朝になって３人はキャンプで山に向かうようです。車に乗り込むと航空写真のような立体が回りながら、germanyの文字が出てきました。
車が映りましたが、さっきの３人じゃありません、闇夜のライト男です、何かカクカク撮影されて、また自然と足だけのカットと航空写真が交互に続き色彩も変です。助けて。
いきなり、ハゲと東洋系の女の子が出てきました。さっきのとは違うハゲですが、キャラ被りすぎです。ドイツのハゲ率が異常なんでしょうか？また小便ネタです。いきなりハゲが、頭をかち割られました。思わず確認しましたが、本当にいきなりです。東洋系の女は悲鳴残して消えました。

今度は湖畔で平和なバカンス風景です。また、冒頭の歌が流れ始めました。
やっと３人が出ましたが、他に誰もいません。さっきのバカンスシーンは何だったのでしょうか？メガネのバカが全裸で泳ぎ始めました。ハゲも全裸で飛び込みました。女の子・・・は、服持って逃げました。この作品、ひたすら男の裸ばっかりです。いきなりカメラマンらしき男が出てきて服を押し付けられました。また、３人で山道を歩いてます。えっ？さっきのカメラマン男は何だったの？そのうち女が先に山小屋へ向かいました。ドアを叩いて反応が無いので、ガシガシ蹴り入れてます、怖いです。トイレがしたいようで茂みに行きました。って本当に小便ネタばっかだな、おい！木陰から誰かが見てます。女は自分が勝手に先に行ったのにハゲとメガネに怒ってます。木陰から見てます。ハゲとメガネは座って休憩してました。メガネは、トイレを覗いたと無実の罪で怒られました。トイレを覗いた件でハゲが女に説教始めました。長いです。どうやら誤解は解けたようです。
また実験映像です。唐突に男が湖畔で歯を磨いています。無事に立ち去りました。（ええっ）
ハゲが女を口説き始めましたが、肝心なことはいえません、シャイです、ハゲシャイです。車のエンジンが掛かりません、ハゲがキレてます。結局、車は置いて徒歩でキャンプ地に向かいました。帰りはどうする気でしょうか？

さっきの歯磨き男がテントに戻りました、女連れです。ＳＥＸ開始、と思いきや後頭部を割られました。血が滝のようです、出すぎです。女は背中をガスガス斧で集中攻撃です。２人死亡。

３人のバカ話の後の移動シーン、妙にロングショットで撮影してます。

いきなり、男と女がテーブルで、バケツの肉喰いながら威嚇し合ってます。

色彩がおかしくなって、ハゲがまた女にモーション掛けてます。女の方から交際を認めました。ハゲハッピー。いきなり夜になって、メガネが気を利かせてどっか行きました。ハゲと女ラブラブですが、いきなり変なおっさんが来て、ここは危険だから早く立ち去れ！と警告します。ついでに勝手にビール飲んでやがります。メガネが戻ってきて、マークとかいうおっさんは撤退しました。警察呼ぶとか言ってましたが、お約束で電波が届かないそうです。
山の風景。
いきなりガスマスク付けた女が現れて、金網の中の男を気絶させ、テーブルで捌き始めました。

朝、というか昼前、ハゲが起きるとメガネがいないと女に言われます。
唐突にメガネが野獣のような男女に追われてます。あ、メガネ落としましたが、ややこしいので便宜上、彼はメガネと呼びます。すごい普通な斜面で掴まる気満々に見えるメガネが捕獲されました。

ハゲと女は、メガネを捜して、川沿いから山道を歩いてます。

その頃、メガネはやる気の無い必死の抵抗も虚しく、テーブルに縛り付けられて、頭を椅子でバラバラになるまで砕かれました。

ハゲが、見え見えの罠を踏んで負傷し、女は車まで戻って助けを呼んでくるそうです。ものすごく時間が掛かりそうな上に、車は動かないはずなので、ハゲは大変ですね。

何か地図に印付けながら座ってた男が、目の前に影が来てから驚いてます。ものすごく無理がある体勢から反撃して、銃を構えます。

女は、思いっきり道に迷ってました。目が痛くなるので、変なフラッシュは止めて欲しいです。ハゲは永遠に助かりそうもありません。

すっかり忘れてましたが、ずっと前に悲鳴を残して消えた東洋人系の女が、テーブルに縛られてます。またガスマスクを付けた今度は男の方が、長々と触り倒してから、乳首を毟り、その穴に指を突っ込んでます。そのまま乳房を開いて、何かごそごそやってるんですが、何がしたいのか、さっぱり分りません。初めて見ましたこんなグロ。

雨が降りそうな雷雲。

で、すっかり道に迷った女ですが、神頼みモードで途方に暮れていると、男の声がします。近づいてみると、野獣コンビだったので、大急ぎで逃げ出します。
小川を渡る遠景ですが、手前に雨が降っているのに、水面は全く波紋が起きません。超局地的な雨ですね。

で、女が辿り付いたのは、野獣コンビの小屋。臭いとか、すごいはずですが、普通に中に入っていきます。壁に貼られた行方不明や殺人の新聞記事、しつこいくらいに女の顔→新聞記事→女の顔→・・・・・と繰り返します。当然のように、メガネの死体を見つけますが、完全に頭潰れてるのに、よく分ったな。
ようやく身の危険を悟ってくれた女は、手近にあったハンマーを入手。じっと息を潜めて緊張の時間ですが・・・何気なく横を見ると、ハゲが縛られてました。ちょっとﾏﾃや、本当に真横じゃねぇか、今まで気が付かない方がスゴイよ！
どうでもいい捕獲時の説明が長々とありますが、とりあえずロープは切りました。メガネを探さなきゃ・・・と繰り返すハゲに、彼は向こうよ、と言う女。目視確認で納得したハゲと女は、やっと出口へ歩いていきますが、そこに野獣男が棒立ちで待ってました。
実は、ここからのシーンが、観てるのに理解できないんです。ころころ変わるカットと、いきなり現れる頭から血出したガキ、で、いつのまにか鉄仮面の男がいて、野獣男はハゲが倒した？みたいな。でも、鉄仮面が胸に手を当てると野獣男が甦って、野獣女は誰か担いできて噛み付き始めて殴りまわして、タバコ咥えたマークが登場して、私の家族に挨拶ぐらいしろ、と。両親は殺されたが、彼らは俺を育ててくれた、夏はここで過ごして秋は大学に通ってるんだ、そしてキャンプを進めるのさ～、と。どうやら、新聞記事を張ってたのはコイツだそうで、人を襲うのはハンターだから、人肉は食料でしかない、メガネは３２体目の食料～。で、マークは失礼して出て行って、ハンター家族と２人だけになった。だらだらと話す２人、空気読んでるのか襲ってこない家族。ゆっくり動いて行って血だらだらのガキから拳銃を奪って、頭に一発、鉄仮面にも頭に一発、野獣男にも一発。
そして、２人で逃げ出して、ハゲが休憩なんかするから、野獣女とガスマスクが現れる。ここから長～い動きの読み合い（？）があって、ハゲがガスマスクに実験映像みたいな殴られ方して首を〆られる。そこを木の棒（？）で、女がガスマスクを連打して倒す。
２人の前に、完全に忘れてた銃を構えてた男が現れ、奴らをずっと追っていた、俺も家族を殺された、と。ここからグロシーンのオンパレードで回想が入る。ようやく、序盤の謎のカット（＊画像）が、この男の家族が殺されるシーンだったと判明する。
話に夢中になりすぎたのか「任務が最優先だ、もし失敗すれば」突然マークが現れライフルを奪い男の右手を撃つ（この映画、テレポーテーション能力者多すぎ）。でも、あっさりライフルを女に奪われる。これで、マークの頭部を爆砕。野獣女も蜂の巣にする。

雨が振りそうな雷雲。

ハゲ「・・・好きです」

女「・・・どうも」

Ｅ　Ｎ　Ｄ

・・・・・・・・・ふざけんな。
いや、あえてゴアシーンだけを抜粋すれば、教材として使えるかもしれない。
と、いうかさ～、実験映像みたいなカットが多すぎて、確実に目に悪いし、人物は瞬間移動しまくるし、物語もワープだらけで、記憶力を試されてるような気分になってくる。
それと、『山の風景』『雨が降りそうな雷雲』、手前にしか振らない雨ェ（人物が全く濡れてない）。
これ、この作品のために撮ったんじゃなくて、適当に切り貼りしてるだろ、シーンとかゴアとかも。色合いが全く違うフィルムを繋ぐなよ。
こういう映画に文句を言うのは筋違いなのは、よ～く分ってるけどさ、もう少しだけ整合性とか考えてみようよ、ドイツ人。
ゴアシーンだけは良作、後は言わずもがな、ということで終わり。

＊オラフ・イッテンバッハが制作したと思われるゴアシーンだけは、見抜けてる気がする。確実にレベルが違う。私にとっての見所は・・・そこだけ。