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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:Zombie Strippers16d2b558.jpeg
監督:ジェイ・リー
ラストまでネタバレしてます




タイトルで避けられそうな気もするが、今回は邦題に罪は無い、原題のままである。
そして、タイトルで避けると損をする面白い作品でもある。
色んな意味で健全でR18のゾンビファンは必見。

物語は・・・
ジョージ・W・ブッシュが4期当選を果たし、シュワルツェネッガーが副大統領になったパラレルワールド(で、良かった)の世界。世界中で戦火を巻き起こしているアメリカ軍は、常に兵士不足の事態となり、ある企業Wと協力して死んだ細胞を再生させることのできる伝染性の高いウィルスの開発をしていた。
アメリカ合衆国政府が定める最高水準の安全措置が講じられていたが、当然のように事故は起こり、アルマゲドンも阻止したZ分隊(ライカー副長はサタンをナイフで突き殺したそうです)が、博士に召集され、ゾンビ掃討作戦が実行される。言うだけのことはあるZ分隊(博士お勧めの電磁パルス砲は無力)は、作戦に成功するが、噛まれた研究員を瞬殺した隊長を見て、同じく噛まれた兵士のバードフルは必死に逃亡する。逃げ延びた先はストリップ劇場の舞台であった・・・。
売れっ娘のキャットは、他のストリッパーの恨みや妬みや憧れを受けていたが、そこに地元の新入り娘ジェシーが入ってくる(絵に描いたようなネブラスカ娘:田舎娘の代名詞)。祖母の手術代のために、カトリック教徒なのに入店したのだった。友達のデービスは同じカトリックで止めに来たのだが、ジェシーの決心を聞き、それなら見なきゃ損と観客席へいそいそ、と。ところが、やっぱり脱げないジェシーに代わって、戦士にならなくちゃと言い放つキャットが代役に立つが、ゾンビ化したバードフルが襲いかかる。兵士は地下に放り込み、物騒な揉み消し案を語る支配人イアン(ロバート・イングランド)の目の前で蘇生したキャットは、ゾンビストリッパーとして舞台に戻るのであった。金儲けのためなら何でもありの支配人イアンと女マネージャーは、「一度死んで甦ったキャット」のダンスが大人気なのを喜び、キャットが客を食べるのを黙認し、喰い残しでゾンビ化した客を地下へ放り込む。
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キャットに憧れるリリスもゾンビダンサーになり、人間離れしたダンスで客を沸かせる。ゾンビストリッパーの刺激に浮かれる観客は、No.2のジェニーのダンスにさえ白けてブーイングを送る始末。更にキャットに心酔する踊り子を加えて、3人のゾンビダンサーは連日大盛況、それに比例して地下のゾンビも大増加。
ついに堪りかねたジェニーは、自らも感染者に噛まれ、腐敗の始まったキャットに勝負を挑む。その頃、地下ではジェニーの妹分が感染し、鉄格子の鍵を開けていた・・・。
2人の戦いは更にヒートアップ、客の巻き添えも関係なく、ポールダンスでローリングタイフーンを起こすわ、アソコでピンポン玉を飛ばした上にビリヤード球で攻撃するわの大騒ぎ。地下の元客ゾンビも乱入して、ストリップ小屋は地獄絵図の様相に、支配人ら生き残り組は銃コレクションで武装し対抗するが、次々と凄惨な最期を迎える。ステージ上での攻防は、キャットが肉を削がれて不利になり、更に背後から兵士がナイフで頭部を横斬してトドメを刺した。
冒頭の他のZ分隊員も突入し、店内のゾンビは掃討された。だが、リリスら2匹のゾンビストリッパーに、支配人は死のフェイスダンスを喰らう。他の2匹のゾンビはZ分隊の女性通信士クアンの華麗な技で頭部を粉砕x2。ジェシーとデービスのカトリックカップルは、人間の証明としてポエムを語り、隊員に救われる。ゾンビ化しかけていた支配人はサンプルとして副長に捕獲され、作戦は終了したかに思えた。
だが、何故か店内に居た博士を問い詰めると、ウィルスを(巧妙にw)ばら撒いたのは博士であり、電磁パルスが効果が無いことも知っていたのだ。ウィルスが蔓延すれば、大金を掴むチャンスになると語る博士。国に利用されるだけでいいのか?と嘯く博士を捕らえることなくZ分隊は撤収する。
博士は、ここの始末には大金が掛かるぞ、と言いながら足元のゴミ袋を掴むと「痛っ、痛いなコイツ!?」END

一応、脚本に捻りがあり、撮影技術も特殊メイクも合格点、ゴアもたっぷりで楽しめる。
一番の見所は、プレイガールのジェナ・ジェイムソンの見事な肢体とショー・ダンス。そして、ゾンビ化して腐っていくのに、どこか美しいストリッパーたちのシュールな舞台だろう。
ゾンビ+ストリッパーというのは酒の席で冗談として出た発想だそうで、それをここまで面白く撮るのだから大したものだ。
私は年齢相応にストリップ小屋の裏事情や踊り子たちのプロ意識とプライドを知っている。今作でも、それが上手く表現されており、女の職場は恐ろしいと違う意味で感心した。
物語のもう一つの核となるウィルスとZ分隊、Z分隊のアクションはそれだけでも映画になるのではないか、と思うレベルでかっこいい。特に女通信士のクエンのアクションは、予想していなかったので、余計にその華麗さに驚かされた。他の隊員もアクションにキレがあり、弛みがちな全体を引き締めている。
馬鹿馬鹿しい発想を、ストリッパー側はジェナとロバート・イングランドが、アクションはZ分隊が、それぞれ真面目にプロの演技をしてくれるので、思わぬ快作に化けたというところか。

*ジェナ・ジェイムソンは、日本でいえば故飯島愛さんのような人である。ショーガールとして本格的なダンスとタップを習得し、半生を自叙伝として執筆しベストセラーになった点でも共通のものがある。世界的なポルノスターであり女王の称号も贈られている。興味のある方はこちらを(wiki)
*ロバート・イングランドの出演に関しては、彼にダメ元でオファーと脚本を送ったところ、乗り気で参加してくれたという。彼は、ジェナのファンでもあった。
*監督やキャストによるメイキングや音声解説、撮影の裏側が収録されたDVDが出ているので、気に入った方は一度観て欲しい。おまけにしては、珍しく充実した内容なのでw
*似たようなものに「ストリッパーvsゾンビ ZOMBIES! ZOMBIES! ZOMBIES!」があるが、今作より遥かに出来の悪い3流なので、お間違いのないように。

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