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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:614a4285.jpegThe Hills Have Eyes
監督:ウェス・クレイヴン



ウェス・クレイヴンの長編2作目。前作の反動か、実に5年の月日が空いての制作である。
全米38州で上映禁止!いま恐怖の頂点を極めて、戦慄のジョギリ・ショックがやってくる!』と言えば、当時を知る人に怒りや苦笑と共に思い出して頂ける映画。
東宝東和の詐欺宣伝や衣商法は当時ピークを迎えており、もう何でもありの状態であった。
この映画も米公開から7年目に、ようやく適当な嘘が見つかったので、劇場公開に踏み切ったという次第。

物語は・・・
荒れ果てた荒野に建つ古びたガソリンスタンド。店主の老人フレッドは閉店するつもりだったが、元警官の一家が給油に訪れ銀鉱のあるドライ・クリークの場所を尋ねる。だが、すでに銀鉱は無く、人間らしい人間は住んでいないとフレッドは答える。一家が出発した後で、フレッドのトラックは爆発、崖の上からは一家のトレーラーを獲物と呼ぶ何者かの目があった・・・。

この映画、荒野で立ち往生した一家を襲撃する奇形一家の恐怖を描いたものだが、宣伝ではサランドラという殺人鬼がジョギリで襲い掛かるように宣伝されたため、鑑賞後の観客の反応は騙された気分であった。
当時の映画ポスター、パンフ、ビデオジャケットに至るまで、そのサランドラであるかのように描かれたのは「プルート役のマイケル・ベリーマン」で、余りにも突出しすぎたので、彼の顔はホラーファンの間で忘れられない存在になってしまった。(本編では犬との頭脳戦に負け噛み殺されるのにw)

大都会ロスを目指す頑固親父率いる一家VS核汚染で奇形化した喰人一家という図式は悪くなく、車で寄り道をすると大変な目に遭うというホラー世界の常識と、古びたガスリンスタンドは危ない、という定番の設定。
ただ面白いのは、喰人一家が無線機でチームプレイを展開するのに対して、頑固親父一家は統制が取れないばかりか分断され各個撃破の憂き目に遭う点。
こうなると、どっちが野蛮人なんだか分りませんが、一家を救い大活躍するのは嫁のビューティを殺された犬のビーストで、本当に犬か?と思うほど強力な戦力になってくれます。(きっと奥羽の戦士でしょうね)
まぁ、生き残り組の家族も、いい加減キレて喰人一家に襲い掛かりますけど。

動かないトレーラーを中心にして、核廃棄場という限られたエリアでの攻防は低予算をカバーする設定の勝利ですし、前作のように逆襲に転じた普通の人間が狂気の復讐を行う、というのもウェスらしい作り方です。

作品の評価は高くありませんが、この設定の面白さだけを頂戴してリメイクが2作も制作されることになるのです。

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