B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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前作「デッドエンド」から制作を担当したエリック・フェイグ、ロバート・クルツァーが3匹目のドジョウを狙った第3作目。本作も前作同様、国内での上映は見合わされ、セルリリースのみの扱いとなった。
物語は・・・
キャンプにカヌー遊びと、仲間で楽しく過ごしていた若者たち。SEXに興じていた女が弓矢で刺殺され、逃げ出した男も槍で口を貫通される。他の仲間も罠で輪切りに、奇形一家が三度襲撃を開始したのだ。
一方、凶悪犯の移送を担当するはめになったネイト刑務官。極秘に凶悪犯チャベス一味に潜入したファーレス捜査官を紹介され、3人の刑務員で前倒しになった移送の任に就く。途中で立ち寄った保安官事務所でネイトがここの出身であり、工場脇の旧道を通ることを話す。出発してまもなく、何故か無線が通じない状態で、奇形一家が運転するトラックに護送車は崖下へ落とされるのであった・・・
脱走囚人+刑務官+生き残りの少女アレックスvs奇形喰人一家・・・微妙に脱力感を覚えるのだが、それもそのはず監督のデクラン・オブライエンはTVM(日本でいうVシネ)が専門の人なのである。
TVMが悪いとは言わない、低予算ながら良作の誉れ高き作品もあり、スポンサーも付き安いので手軽に制作を受けることができるからだ。
ただ、この作品に限っては、そのTVM制作の経験が悪い方向で出すぎている。
まず、全体的にパッとしないカット割、俳優の演技の不味さ、カメラワークの地味さ、中途半端なゴアシーンと下手なCG、大金を巡るストーリー展開も的外れとしか言いようが無い。
「クライモリ」を観たかったのに、火曜サスペンス劇場を観せられたような消化不良な印象を与えてくれる。
特にゴアに関しては、70~80年代のスラッシャーで見たことがあるようなシーンばかりで、しかもそれより造形が下手でCG頼りときては、もう救いようが無い。
映画としてはギリギリ平均だが、「クライモリ」としては完全に落第である。
*2008年に、かのB級映画界の法王こと「ロジャー・コーマン」氏に選ばれ、「サイクロプス」という面白いんだが面白くないんだか分らないモンスター映画を監督している。恐らく抜擢された理由は、彼が絶対に予算を超えない小さく纏まった映画を撮るから、だと思われる。
*ロジャー・コーマンといえば、「私はいかにしてハリウッドで100本の映画を作り、しかも10セントも損をしなかったか」という低予算映画のバイブルのような本を執筆している。彼の哲学は生涯を貫いて軸がブレていないので、ビジネスライクな監督の中でも、私はある種の尊敬の念を抱いている。魔界のようなハリウッドを行き抜いた男の美学である。
物語は・・・
キャンプにカヌー遊びと、仲間で楽しく過ごしていた若者たち。SEXに興じていた女が弓矢で刺殺され、逃げ出した男も槍で口を貫通される。他の仲間も罠で輪切りに、奇形一家が三度襲撃を開始したのだ。
一方、凶悪犯の移送を担当するはめになったネイト刑務官。極秘に凶悪犯チャベス一味に潜入したファーレス捜査官を紹介され、3人の刑務員で前倒しになった移送の任に就く。途中で立ち寄った保安官事務所でネイトがここの出身であり、工場脇の旧道を通ることを話す。出発してまもなく、何故か無線が通じない状態で、奇形一家が運転するトラックに護送車は崖下へ落とされるのであった・・・
脱走囚人+刑務官+生き残りの少女アレックスvs奇形喰人一家・・・微妙に脱力感を覚えるのだが、それもそのはず監督のデクラン・オブライエンはTVM(日本でいうVシネ)が専門の人なのである。
TVMが悪いとは言わない、低予算ながら良作の誉れ高き作品もあり、スポンサーも付き安いので手軽に制作を受けることができるからだ。
ただ、この作品に限っては、そのTVM制作の経験が悪い方向で出すぎている。
まず、全体的にパッとしないカット割、俳優の演技の不味さ、カメラワークの地味さ、中途半端なゴアシーンと下手なCG、大金を巡るストーリー展開も的外れとしか言いようが無い。
「クライモリ」を観たかったのに、火曜サスペンス劇場を観せられたような消化不良な印象を与えてくれる。
特にゴアに関しては、70~80年代のスラッシャーで見たことがあるようなシーンばかりで、しかもそれより造形が下手でCG頼りときては、もう救いようが無い。
映画としてはギリギリ平均だが、「クライモリ」としては完全に落第である。
*2008年に、かのB級映画界の法王こと「ロジャー・コーマン」氏に選ばれ、「サイクロプス」という面白いんだが面白くないんだか分らないモンスター映画を監督している。恐らく抜擢された理由は、彼が絶対に予算を超えない小さく纏まった映画を撮るから、だと思われる。
*ロジャー・コーマンといえば、「私はいかにしてハリウッドで100本の映画を作り、しかも10セントも損をしなかったか」という低予算映画のバイブルのような本を執筆している。彼の哲学は生涯を貫いて軸がブレていないので、ビジネスライクな監督の中でも、私はある種の尊敬の念を抱いている。魔界のようなハリウッドを行き抜いた男の美学である。
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