アタック・オブ・ザ・キラートマト

原題：Attack of the Killer Tomatoes!
監督：ジョン・デ・ベロ

この映画を一言で表すと

「トマト」

以上である。



と、済ませるわけにもいかないので、少々言葉を添えよう。

ヒッチコックの”鳥”という名作を”トマト”に置き換えたことが冒頭のテロップで流れる。

・・・いや、深く考えたら負けなので、とにかくトマトは人を襲う恐ろしいもの、と脳内で変換しよう。

・・・・・・うん、怖くなった、赤いし。

・・・・・・・・・登場人物の言動は全てが不可解なので、これは怖い、天然は怖い。

・・・・・・・・・・・・ヘリの墜落は怖い、偶然収めた映像を平気で本編に使う監督が怖い、神経が怖い。

・・・・・・・・・・・・・・・エキストラの皆さんが半笑いなのが怖い、恐怖で笑ってしまうのだろう。

１２年ぶりにレビューのために観ている自分が怖い、早送りしない自分が怖い。

何が怖いってソフトを持ってる自分が怖い、捨てなかった自分が怖い。



ただいま

人の一生はテロメアという生命の回数券で決まっている。不慮の死を遂げない限り、人の寿命はこの定められた時間の中で精一杯生き延びることだ。人生を価値あるものに、その価値とは何かを探しながら、時に泣き、時に笑い、縁のあった人達とふれあいながら、一分一秒を大切に刻んでいくことが大事なのだ。

断じてトマトを観るために消費してよいわけがない。

あぁ、ニンジンも怖いね、うん、子供の頃は怖かったよ、うん・・・。

それでは最後に、脳の記憶中枢に深く抉りこんで絶対に消えない、低音の魅力溢れる名曲を貴方に捧げて筆を置きたい。

とまと