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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:Land of the Dead369f7e60.jpeg
監督:ジョージ・A・ロメロ
配給:UIP

ロメロ監督が”Day of the Dead”から20年ぶりにメガホンを取ったゾンビ映画。
3部作の焼き直しや○○版、相次ぐリメイクなどで間が埋まっていたので、そんなに月日が経っていたのか、と感慨深かった。
今回の図式は、一部の富裕層と危険を掻い潜り物資を集める貧民という感じ。

舞台は3方向を川とフェンスで守られ、権力者たちはタワーで優雅に暮らし、貧民街では危険と隣り合わせの物資調達の日々を送っている。
面白いのはゾンビの気を逸らすために打ち上げ花火を用いること。
林立して無表情に花火を見上げるゾンビの群れが、とてもシュールで面白い。

物語は・・・
貧民街からタワーでの暮らしを夢見るチョロと、閉塞した町から外の世界への旅立ちを志すライリー、町の支配者でありタワーの住人カウフマン(何とデニス・ホッパー!)の3人を軸に欲と憎しみがぶつかり合うドラマを構築している。

少しドラマに力を入れすぎたのか、肝心のゾンビが余り活躍しないのは残念だが、大物俳優を起用した代償として彼らの出番を重視するのは仕方ない(ギャラの分は働いてもらわんとw)
あと、アルジェントの娘でイタリアのトップ女優でもあるアーシア・アルジェントが出演している。
アルジェントの鬼畜親父の映画で鍛えられたせいか、それに負けずに素晴らしい活躍をしているw

余り練りこまれたとは言い難い脚本だが、ラストに至る終盤では、ついにゾンビが花火を無視し、川まで渡って乱入してくる。何となく富裕層に嫌悪感を持っていた私は、思わずゾンビに喝采を送ってしまった。
ロメロの映画では、「早く喰われればいいのに・・・」と思わせる人物が必ずいるものだが、本作では富裕層全員なので、ゾンビの大暴れが爽快でさえあった。

一部の権力者と大多数の民衆への支配という図式が、ゾンビの乱入で破壊されるというロメロの狙いは表現できていたように思う。

余談だが、物語の鍵になるデッド・リコニング号が、中々造形も良く格好良い。大昔、マッドマックスに出ていた車両にも惹かれたが、久しぶりに車の方に興味が持てた。まさか、ゾンビ映画でそういう気分になるとは思いもしなかったよ。

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