B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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モンスター・パニック映画の定番といえば、やはりクモ。
古典の時代から選ばれ続けたモチーフで、あの姿、糸、怪物を連想する眼、そして身近な昆虫であること。
蜘蛛恐怖症(アラクノフォビア)という症状も存在し、そのままずばりタイトルになった作品もある。
さて、今作での扱いは、どうだろう?
物語は・・・
宇宙での実験のために、シャトルに積み込まれた一匹のクモ。
大学新聞の女記者マーシーは、今日も自称宇宙人夫婦ジョーとマレッタの訪問を受けていた。αケンタウルスからビーム光線で来た二人は、エリア21の写真を見て怯え始める。確信を持ったマーシーは、早速編集長に報告するが、全く相手にされず二人を追い返してしまう。代わりにスペースシャトルの記事を取材してこい、と言われるが、マーシーはジェイクとフィリップを連れて、エリア21の調査を優先する。
一方、スペースシャトルでは、クモを使った極秘実験を始めていた。ところが、クモに血液を注入した途端、逃げ出したクモのせいで、シャトルはパニック状態になる。太陽フレアの影響で通信も妨害され、マジェスティック本部は緊急事態と判断、長官を呼び出し対応を乞う。途切れ途切れの通信で、操舵主は顔面が腫れあがり、苦悶の悲鳴を上げるが、長官は全員の廃棄処分を言い渡す。
エリア21を監視していた3人は、シャトルが事故で燃え尽きたと編集長から連絡を受け、マーシーは大目玉のうえ担当を変えられてしまう。そのとき、上空からシャトルが落下し、3人は記事にするため内部に潜入する。墜落の衝撃で破壊された船内には、事故で負った傷とは明らかに違う死体が散乱していた。生き残った船員を発見した3人だったが、軍隊が到着したため、急いで逃げ出しトラックに隠れる。
船内を探索していたマジェスティックの部下が、クモのマザーを踏み潰してしまい、死骸で回収することになる。生き残りの船員に尋問し、研究室に運べと指示する長官だったが、早く病院に収容すべきだと主張した医者を容赦なく射殺する。シャトルの残骸は爆破され、証拠を隠蔽した長官は、軍を撤収させ基地へ戻る。
だが、すでにマザーは、生き残りの船員に卵を産み付けていた・・・。
成り行きで基地へ入った3人、早く逃げようというジェイクを抑え、マーシーは生き残りの船員を追う。
基地の中は、ホルマリン漬けの標本や異様な死体、そして宇宙人まで保存されていた。
船員をみつけた3人は、実験室に侵入し、写真を撮ろうとする。意識を取り戻した船員は、「マザーを捕まえてくれ」と頼み、「逃げろ、ここにいたら殺されるぞ」と言うと、突然体が痙攣し、口から大きなクモが出てくる。異変に気づいた研究員が部屋に飛び込んでくるが、クモの糸で絡められ、一人は首を噛まれる。逃げ出した女研究員は、クモに追いつかれ殺される。
首を噛まれた研究員は、死力を振り絞って警報を鳴らす。
クモと軍、両方から逃げる3人は、地下のフリーザーを見つけ開封する。そこには「アポロ18号」の乗組員の遺体が冷凍されていた。
研究室を見た長官は、マザーが生きていたことを喜び、捕獲するように命じる。「危険です」と答えた隊長に、今度口答えをすれば射殺する、と傲慢な態度で応じる。
基地中に張り巡らされた巣に阻まれながら進む3人だったが、ジェイクが襲われ足を噛まれ、何とかマザーを階段下に叩き落す。落下したマザーは、更なる脱皮を始めていた。
『PROJECT M.I.L』と書かれた部屋を見つけたマーシーは、それが「Mother In Law」の略であると気づき、室内へ潜入する。中には、無数のクモの標本が並び、実験機器があった。あの宇宙人夫婦の写真もあり、マーシーは事実だったと大喜び。コンピューターを調べたジェイクは、あのクモが無性生殖で卵を産みつけ仲間を増やし、宇宙人のDNAを注入し、宇宙空間の無重力で実験をしたことが分る。証拠をコピーしようとするマーシーだが、ファイルには続きがあり「No known antidote Mortality 100%:解毒剤無し、死亡率100%」を見たジェイクは、パニックに陥る。
どうせ死ぬならクモを道連れにしてやる、と飛び出したジェイクだったが、すでに顔面は腫れあがり、クモにさらわれる。
エレベーターが停止したため、シャフトを昇っていた2人は、巨大なクモに驚き下まで落下。そこでクモの巣に引っかかり、フィリップはマーシーを逃がして巨大クモの餌食になる。
一方、長官の命令でクモ捕獲に向かった兵士たちも、次々とマザーの餌食になり死んでいく。
マジェスティックの長官の部下は、逃げるマーシーを発見するが、逆に銃を奪われる。ジョン・マーフィーと名乗った男に、マーシーは仲間の恨みを込めて銃を撃って逃げる。
半死半生の隊長を見つけた長官は、兵士が銃を使ったことに激怒し、容赦なく射殺する。
ジョンともみ合ったマーシーは、一緒に地下の水路に転げ落ちるが、そこをマザーが襲撃。間一髪でマーシーがマザーを攻撃し、その隙に二人は逃げる、だが、その前に長官が現れ、マーシーが三流大学新聞の記者で、実に気に触る記事を書いている、と言う。マーシーを殺そうとする長官に、銃を向けるジョンだったが、すでに弾切れになっていた。絶体絶命の二人だったが、追いついたマザーが長官を捕獲、腹に卵を産み付ける。
ジョンの案内で出口へ向かう二人の前に、天井から繭にされぶら下がる無数の人間が・・・。その中にはジェイクとフィリップもおり、ジョンは被害者からアクセスコードを入手する。
マザーの追撃を振り切りエレベーターに乗った二人だったが、床下から攻撃を受ける。ジョンの機転で、エレベーターを降下させ、マザーを押しつぶすことに成功し、2人は無事に脱出する。
新聞社に戻った2人は、早速、編集長の部屋に向かうが、すでに殺されており、椅子には長官が座っていた。実験を台無しにされたと怒る長官だったが、すでに体内で成長を始めていたマザーが体を突き破り現れる。
一気に10mはあろうかという大きさに成長したマザーは、手当たり次第に町の人を襲い、暴れまわる。
警察も出動し応戦するが、何の役にも立たないまま、パトカーを潰され、警官も喰われる。
町はパニックに見舞われ、逃げ惑う人々、事故を起こす車、と収拾がつかない騒ぎになる。
ジムは、長官の乗ってきたヘリを見つけ、積んであったロケットランチャーにウラニウム弾を装填し、マザーへ挑む。しかし、マザーの動きは巨大な割に機敏で、弾が当らない。ヘリから狙うことにして、ジョンの操縦でマザーを追跡するが、やがて夜になる。
警察無線から、マザーがコンベンションセンタービルに居ることを知ったジョンは、ヘリをそこへ向かわせる。警察やSWATの必死の防戦も虚しく、ビルを登り始めたマザー。マーシーは弾が当らないため、身を乗り出しすぎて落下する。ロープで宙吊りになりながら、マザーの正面に出たマーシーは必殺の一撃を放ち、マザーを粉砕するのだった・・・。
「早く、ここから下ろして、記事を書かなくちゃ!」 END
と、いう映画。
宇宙人夫婦、秘密実験、エリア21、マジェスティック12、秘密基地に隠されたサンプル、宇宙人の遺伝子で誕生した生物兵器、と、これでもかとばかりにB級SF要素を詰め込んだ娯楽作。
何でクモのマザーが、あんなにデカくなったのか、という説明は無いが、出来るわけがないだろうし、派手なパニックシーンを撮るんだ、という試みは成功しているのでスルーでOK。
モンスター物の定番として、デカイ奴は高い所に昇る、というお約束も楽しい。
中盤までは閉鎖的な基地内の逃走劇、終盤は町でのパニック、とサービス精神旺盛。
低予算ながら、かなり頑張っているので、この手の作品が好きな人なら、概ね満足できると思う。
*どうでもいいが、ウラニウム弾の乱射は危険なので止めた方がいいと思う。
*X-FILEやバイオハザードに影響されたと思われるシーンがある。SFXがKNBなので当然と言えば当然だが、本作では陰謀説が全て事実と肯定されるので、報われないモルダーよりは幸せw
古典の時代から選ばれ続けたモチーフで、あの姿、糸、怪物を連想する眼、そして身近な昆虫であること。
蜘蛛恐怖症(アラクノフォビア)という症状も存在し、そのままずばりタイトルになった作品もある。
さて、今作での扱いは、どうだろう?
物語は・・・
宇宙での実験のために、シャトルに積み込まれた一匹のクモ。
大学新聞の女記者マーシーは、今日も自称宇宙人夫婦ジョーとマレッタの訪問を受けていた。αケンタウルスからビーム光線で来た二人は、エリア21の写真を見て怯え始める。確信を持ったマーシーは、早速編集長に報告するが、全く相手にされず二人を追い返してしまう。代わりにスペースシャトルの記事を取材してこい、と言われるが、マーシーはジェイクとフィリップを連れて、エリア21の調査を優先する。
一方、スペースシャトルでは、クモを使った極秘実験を始めていた。ところが、クモに血液を注入した途端、逃げ出したクモのせいで、シャトルはパニック状態になる。太陽フレアの影響で通信も妨害され、マジェスティック本部は緊急事態と判断、長官を呼び出し対応を乞う。途切れ途切れの通信で、操舵主は顔面が腫れあがり、苦悶の悲鳴を上げるが、長官は全員の廃棄処分を言い渡す。
エリア21を監視していた3人は、シャトルが事故で燃え尽きたと編集長から連絡を受け、マーシーは大目玉のうえ担当を変えられてしまう。そのとき、上空からシャトルが落下し、3人は記事にするため内部に潜入する。墜落の衝撃で破壊された船内には、事故で負った傷とは明らかに違う死体が散乱していた。生き残った船員を発見した3人だったが、軍隊が到着したため、急いで逃げ出しトラックに隠れる。
船内を探索していたマジェスティックの部下が、クモのマザーを踏み潰してしまい、死骸で回収することになる。生き残りの船員に尋問し、研究室に運べと指示する長官だったが、早く病院に収容すべきだと主張した医者を容赦なく射殺する。シャトルの残骸は爆破され、証拠を隠蔽した長官は、軍を撤収させ基地へ戻る。
だが、すでにマザーは、生き残りの船員に卵を産み付けていた・・・。
成り行きで基地へ入った3人、早く逃げようというジェイクを抑え、マーシーは生き残りの船員を追う。
基地の中は、ホルマリン漬けの標本や異様な死体、そして宇宙人まで保存されていた。
船員をみつけた3人は、実験室に侵入し、写真を撮ろうとする。意識を取り戻した船員は、「マザーを捕まえてくれ」と頼み、「逃げろ、ここにいたら殺されるぞ」と言うと、突然体が痙攣し、口から大きなクモが出てくる。異変に気づいた研究員が部屋に飛び込んでくるが、クモの糸で絡められ、一人は首を噛まれる。逃げ出した女研究員は、クモに追いつかれ殺される。
首を噛まれた研究員は、死力を振り絞って警報を鳴らす。
クモと軍、両方から逃げる3人は、地下のフリーザーを見つけ開封する。そこには「アポロ18号」の乗組員の遺体が冷凍されていた。
研究室を見た長官は、マザーが生きていたことを喜び、捕獲するように命じる。「危険です」と答えた隊長に、今度口答えをすれば射殺する、と傲慢な態度で応じる。
基地中に張り巡らされた巣に阻まれながら進む3人だったが、ジェイクが襲われ足を噛まれ、何とかマザーを階段下に叩き落す。落下したマザーは、更なる脱皮を始めていた。
『PROJECT M.I.L』と書かれた部屋を見つけたマーシーは、それが「Mother In Law」の略であると気づき、室内へ潜入する。中には、無数のクモの標本が並び、実験機器があった。あの宇宙人夫婦の写真もあり、マーシーは事実だったと大喜び。コンピューターを調べたジェイクは、あのクモが無性生殖で卵を産みつけ仲間を増やし、宇宙人のDNAを注入し、宇宙空間の無重力で実験をしたことが分る。証拠をコピーしようとするマーシーだが、ファイルには続きがあり「No known antidote Mortality 100%:解毒剤無し、死亡率100%」を見たジェイクは、パニックに陥る。
どうせ死ぬならクモを道連れにしてやる、と飛び出したジェイクだったが、すでに顔面は腫れあがり、クモにさらわれる。
エレベーターが停止したため、シャフトを昇っていた2人は、巨大なクモに驚き下まで落下。そこでクモの巣に引っかかり、フィリップはマーシーを逃がして巨大クモの餌食になる。
一方、長官の命令でクモ捕獲に向かった兵士たちも、次々とマザーの餌食になり死んでいく。
マジェスティックの長官の部下は、逃げるマーシーを発見するが、逆に銃を奪われる。ジョン・マーフィーと名乗った男に、マーシーは仲間の恨みを込めて銃を撃って逃げる。
半死半生の隊長を見つけた長官は、兵士が銃を使ったことに激怒し、容赦なく射殺する。
ジョンともみ合ったマーシーは、一緒に地下の水路に転げ落ちるが、そこをマザーが襲撃。間一髪でマーシーがマザーを攻撃し、その隙に二人は逃げる、だが、その前に長官が現れ、マーシーが三流大学新聞の記者で、実に気に触る記事を書いている、と言う。マーシーを殺そうとする長官に、銃を向けるジョンだったが、すでに弾切れになっていた。絶体絶命の二人だったが、追いついたマザーが長官を捕獲、腹に卵を産み付ける。
ジョンの案内で出口へ向かう二人の前に、天井から繭にされぶら下がる無数の人間が・・・。その中にはジェイクとフィリップもおり、ジョンは被害者からアクセスコードを入手する。
マザーの追撃を振り切りエレベーターに乗った二人だったが、床下から攻撃を受ける。ジョンの機転で、エレベーターを降下させ、マザーを押しつぶすことに成功し、2人は無事に脱出する。
新聞社に戻った2人は、早速、編集長の部屋に向かうが、すでに殺されており、椅子には長官が座っていた。実験を台無しにされたと怒る長官だったが、すでに体内で成長を始めていたマザーが体を突き破り現れる。
一気に10mはあろうかという大きさに成長したマザーは、手当たり次第に町の人を襲い、暴れまわる。
警察も出動し応戦するが、何の役にも立たないまま、パトカーを潰され、警官も喰われる。
町はパニックに見舞われ、逃げ惑う人々、事故を起こす車、と収拾がつかない騒ぎになる。
ジムは、長官の乗ってきたヘリを見つけ、積んであったロケットランチャーにウラニウム弾を装填し、マザーへ挑む。しかし、マザーの動きは巨大な割に機敏で、弾が当らない。ヘリから狙うことにして、ジョンの操縦でマザーを追跡するが、やがて夜になる。
警察無線から、マザーがコンベンションセンタービルに居ることを知ったジョンは、ヘリをそこへ向かわせる。警察やSWATの必死の防戦も虚しく、ビルを登り始めたマザー。マーシーは弾が当らないため、身を乗り出しすぎて落下する。ロープで宙吊りになりながら、マザーの正面に出たマーシーは必殺の一撃を放ち、マザーを粉砕するのだった・・・。
「早く、ここから下ろして、記事を書かなくちゃ!」 END
と、いう映画。
宇宙人夫婦、秘密実験、エリア21、マジェスティック12、秘密基地に隠されたサンプル、宇宙人の遺伝子で誕生した生物兵器、と、これでもかとばかりにB級SF要素を詰め込んだ娯楽作。
何でクモのマザーが、あんなにデカくなったのか、という説明は無いが、出来るわけがないだろうし、派手なパニックシーンを撮るんだ、という試みは成功しているのでスルーでOK。
モンスター物の定番として、デカイ奴は高い所に昇る、というお約束も楽しい。
中盤までは閉鎖的な基地内の逃走劇、終盤は町でのパニック、とサービス精神旺盛。
低予算ながら、かなり頑張っているので、この手の作品が好きな人なら、概ね満足できると思う。
*どうでもいいが、ウラニウム弾の乱射は危険なので止めた方がいいと思う。
*X-FILEやバイオハザードに影響されたと思われるシーンがある。SFXがKNBなので当然と言えば当然だが、本作では陰謀説が全て事実と肯定されるので、報われないモルダーよりは幸せw
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