B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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これ、当時ビデオ屋で見かけた時は、衝撃的でした。
何てインパクトのあるパッケージ!煽りは「奴らは喰うためだけに生まれてきた!」(だったと思う)
まぁ、素敵!早速レンタルしなくちゃ!と、学生の私は喜んで家に帰ったものです。
時は流れ、忘れられずに日本橋で購入した本作、長らく棚で埃を被っておりました。
物語は・・・
夜の闇を切り裂いて飛来した、謎の落下物・・・キャンプ中だった青年2人は、あっさり見つけて「隕石だ!」とビックリ。一人がカメラを取りに行ってる隙に、何か嫌な音がしてメガネが落ち、次に血飛沫が・・・。テントの青年も何かに驚いて、テントの中から血まみれの腕が・・・。テントの中では、影絵のように蠢く奇怪な生物(ってパッケージでネタバレしてますが)。
丘の上の一軒家、外はドシャ降りの雨。お湯の出が悪いので、ご主人のサムが地下室を見に行きます。何か不気味な唸り声がしたかと思うと、サムは影絵で襲われ始めました(うん、低予算だね)。
かなり派手に喰い散らかされてるようで、天井の裸電球には血がベットリと飛びます。特に気にしない奥さんのバーバラは、ネコにエサをあげて、自分はモーニングコーヒー。地下室の扉が開けっ放しなのに気づいて、地下へと降りていき、ご主人の名前を呼びますが返事は無し。排水溝には血らしき液体が流れており、そのとき肩に手が・・・あら、と振り向いたら口だけオバケがサムを喰いながら唸ってます。 顔面からバクバクと、バーバラも喰べられてしまいました。顔の皮が喰いちぎられる描写とか、やっと姿を見せた怪物も、割と良く出来てますね。
朝っぱらからホラー映画を観てる弟のチャールス(将来が楽しみです)。音が煩くて伯父夫婦が起きてしまいました。親戚が遊びに来ているようです。バーバラとサムは釣りに行く、とメモを残してしまっていたので、特に疑われることなく、地下室の扉は閉められました。
お兄さんのピートは天文学者志望で、中々のイケ面です。電話で友達のフランキーとエレンを誘って、雨だし家で勉強会をしようと持ちかけます。
イタズラ盛りのチャールスは、フランケンのマスクを被り、懐中電灯を下から当てて、硝煙まで使って伯母を脅かそうとしますが、軽くスルーされてしまい残念そうです。
朝食の席で、伯母はベジタリアンのパーティーに呼ばれていて、伯父は心理学者だということが分ります。
「遊星よりの物体X」観た?と伯父に話を振りますが、全く知らないようです。チャールスは、かなりのSFホラー通ですね。
伯母は入り口に「電気屋さん、裏から地下へ降りられます」と貼り紙をしてパーティーに出かけます。
伯父は自分の研究も兼ねて、チャールスと一問一答の会話を始めます。
「好きな怪物は、いるかね?」→「モグラ人間、地底人だよ」
「会うとどのぐらい驚くかね?」→「雪男ぐらい」
「人を驚かすのは好き?」→「面白いよ」
「怖かったことは?」→「ないな・・・いや、時々ある、夢で」
「伯父さんを怪物の姿で脅したい?」→「いや・・・脅したくない」
後で部屋に行くから見せておくれ、と言って会話終了。
伯父さんは、クラシックを聞きながら眠ってしまいました。
到着した電気屋はメモを見て、裏に回って地下室に入ります。
とりあえず、電気屋を驚かすために、仮装して地下室へ降りるチャールス君。
懐中電灯に照らされた壁や天井には血の跡が・・・足元には大きめのオタマジャクシのような生き物・・・そして、千切れた手首・・・口だけオバケ・・・喰われてる電気屋さん→
ゴロリ、と口から落ちたママの首・・・チャールス君、ここまで見ても悲鳴一つあげません。
雨の中をフランキーとエレンが到着し、勉強会の話をしますが、洗面所に奇妙な生き物を見つけます。オタマジャクシのようなナマズのような何かの幼虫のようなヤツメウナギの奇形のような・・・、と生物学が得意なエレンとピートは話が弾みますが、アホの子のフランキーは適当に合わせるだけ。ついにエレンが解剖すると言い出して、3人は勉強会を忘れて解剖実習することに。
地下のチャールス君、色んなサイズの怪物に喰われ壊れていくママの生首を見つめています。驚いたことに怪物の分析をしているようで、動きを冷静に観察し、水を求めて移動すること、電気コードを齧って焼死するとこ、などを見た後で、フィンガー・スナップ(指パッチン)で怪物の反応があると、懐中電灯を離れた壁に投げつけ音を出し怪物の注意を逸らします。
ママのパーティー会場に到着した伯母は、お客様用のベジタリンアン料理の手伝いを始めます。
解剖が終ったので、ピートの部屋に戻ったフランキー。階段の所にさっきのウナギみたいな幻覚がいた、と言ったことから、3人は口論に・・・科学思考のピートは、フランキーに屋根裏から父の蔵書を持ってきてくれ、と言い、エレンは解剖してみたら内臓も変だった、と。二人きりになると口論も終わり、ピートがエレンにモーションを掛けて、エレンもキスを・・・。
一方、伯母のパーティーの準備も進み、キッチンの排水溝から怪物の幼生体が顔を出してます。そこへお客様も到着し、賑やかになりました。幼生体は、食べ物を求めてフードプロセッサーの野菜の中へ・・・そうとは知らないママはスイッチオン☆完成したグリーンソース(with幼生体)をかけて、みんなで料理を頂きます。その足元に迫る歯。大量に現れた幼生体は、パーティー客に噛み付きまくり、一転してパニック状態。
ピートたちは解剖した珍しい生物を伯父さんにも見てもらおう、と部屋に入ると。すでに伯父さんは体中を喰いまくられ、目玉の代わりに養成体が蠢き、腹を喰い破って出てくる歯・・・。慌てて逃げ出すと、廊下にはビッグサイズの怪物が・・・2階へ逃げる3人。そこにピートが現れて「止まれ!」と大声を出すと怪物は停止。
とりあえず部屋の入り口を家具で塞いで、「チャールスは?」と3人。
チャールスは、ラジオをキッチンの上に置き、大音量で鳴らします。音に敏感な怪物はラジオを齧り、スパークした火花で頭の体液が燃え始める。
しかし、そこに友達のキャシーが来て呼び鈴を鳴らし、怪物は移動、ギリギリでキャシーを部屋へ引っ張り込みます。このままでは、どうにもならないと、ピートは自分の部屋へ行き電話をする、と。それなら全員でということになり、一斉に走りますが、すぐに怪物に襲われ4人は散り散りになる。エレンは、元の部屋に戻ったものの、怪物にドアを破られ、ピートの絶叫も虚しく、頭を噛まれ、胴体は窓から外へ・・・。(短い恋でした)
屋根裏部屋へ逃げ込んだフランキーとキャシーは、窓からエレンの無残な姿を見て悲鳴をあげる。そこに屋根伝いにピートも来て窓から合流。ピートは移動する途中で、ガレージに車があるのを見て、両親が出かけていないことに気づく。
エレンの無残な死、両親も死んでいるかも、とピートの精神は錯乱し、1階へ行かなきゃ、と暴れます。騒いだので、怪物が屋根裏部屋へドアを壊して侵入・・・。 チャールスはマスクに硝煙や薬品を詰め込んで電気コードを差し、大声で怪物を誘い出します。ニセ首に気づいたのか、分らないのか、怪物は唸り声をあげたまま・・・・・・ついにチャールスが動き、ニセ首の後ろから悲鳴をあげ、反射的に怪物は喰い付きました。しかし、怪物の口からコードは掴んだものの、コンセントが遠い。チャールスは腰の道具入れから延長コードを繋ぐと、精一杯引っ張りますが、後少し届かない。床板を叩いて怪物を誘い出そうとしたら、天井から別のが喰い付いてきて、もう大ピンチ・・・。
それでも諦めないチャールスは、とっさに身を屈めて、自分の首の怪物だけを噛ませ、ついにコンセントを差し・・・・・・爆散する怪物の成体・・・・・・。
チャールスのお陰で、怪物は電気と火に弱いと知った人々は、スタンロッドで回収し、火に放り込んで怪物を駆除していきます。
ピートは精神が壊れ、支えられて病院へ・・・チャールスも、さすがにショックだったのか、虚ろな目で家を見つめながら、パトカーで去ります・・・。
町中の駆除も終わり、夜になって「1mのがいた」「3mのがいたぞ、親かな?」と無線で交信し合っていると、一人の保安官が変な物音を感じて辺りを窺います・・・やがて、地面に耳をあてた保安官は、ゆっくりと視線を上に上げていき・・・・・・
いやぁ、本当に久しぶりに観たけど、面白かった。
これが自主制作のレベルとは、とても思えない。
確かに素人臭い部分はあるけど、ゴアも精一杯頑張ってるし、シーンの切り方が上手いので、退屈しないで最後まで観れる。特に怪物と対峙した地下でのチャールス君の肝っ玉は凄いの一言。慌てず、騒がず、冷静に、怪物の特徴、弱点を見抜くなんざ、大の男でも出来はしないだろう。
原題でも分る通り、エイリアンへのオマージュであり、伯父の体から幼生体が飛び出すシーンは、チェストバスターなのはファンならすぐ分る。とはいえ、この醜悪な美、正に喰うためだけに作られた無駄の無いフォルム、最高ですな(成体は、エイリアンというよりリトルショップオブホラーズの吸血花じゃないかなw)
脚本も、意外な人物が死んだり、ピートが錯乱したり、そしてこのラスト・・・。
予算が無いなら知恵を出せ、工夫しろ、と私はよく書くが、その通り一切の無駄を省いたモンスター映画の良作である。怪物好きな方には、絶対に観ておいて欲しい傑作です。(但し、自主制作で1981年ということを理解してからね)
*ちなみに「2」も持っているが、一度見て押入れのダンボールに放り込んだ。ふざけんな、という出来であり、今作のような創意や工夫の欠片も無い駄作。スタッフも内容も別物であり、怪物の模型だけを流用した粗悪品。
*本作は16mmフィルムで81年に制作されたものを、83年に35mm(映画用フィルム)にブローアップされて公開された。ビデオやDVDもブローアップからのプリントである。
何てインパクトのあるパッケージ!煽りは「奴らは喰うためだけに生まれてきた!」(だったと思う)
まぁ、素敵!早速レンタルしなくちゃ!と、学生の私は喜んで家に帰ったものです。
時は流れ、忘れられずに日本橋で購入した本作、長らく棚で埃を被っておりました。
物語は・・・
夜の闇を切り裂いて飛来した、謎の落下物・・・キャンプ中だった青年2人は、あっさり見つけて「隕石だ!」とビックリ。一人がカメラを取りに行ってる隙に、何か嫌な音がしてメガネが落ち、次に血飛沫が・・・。テントの青年も何かに驚いて、テントの中から血まみれの腕が・・・。テントの中では、影絵のように蠢く奇怪な生物(ってパッケージでネタバレしてますが)。
丘の上の一軒家、外はドシャ降りの雨。お湯の出が悪いので、ご主人のサムが地下室を見に行きます。何か不気味な唸り声がしたかと思うと、サムは影絵で襲われ始めました(うん、低予算だね)。
かなり派手に喰い散らかされてるようで、天井の裸電球には血がベットリと飛びます。特に気にしない奥さんのバーバラは、ネコにエサをあげて、自分はモーニングコーヒー。地下室の扉が開けっ放しなのに気づいて、地下へと降りていき、ご主人の名前を呼びますが返事は無し。排水溝には血らしき液体が流れており、そのとき肩に手が・・・あら、と振り向いたら口だけオバケがサムを喰いながら唸ってます。 顔面からバクバクと、バーバラも喰べられてしまいました。顔の皮が喰いちぎられる描写とか、やっと姿を見せた怪物も、割と良く出来てますね。
朝っぱらからホラー映画を観てる弟のチャールス(将来が楽しみです)。音が煩くて伯父夫婦が起きてしまいました。親戚が遊びに来ているようです。バーバラとサムは釣りに行く、とメモを残してしまっていたので、特に疑われることなく、地下室の扉は閉められました。
お兄さんのピートは天文学者志望で、中々のイケ面です。電話で友達のフランキーとエレンを誘って、雨だし家で勉強会をしようと持ちかけます。
イタズラ盛りのチャールスは、フランケンのマスクを被り、懐中電灯を下から当てて、硝煙まで使って伯母を脅かそうとしますが、軽くスルーされてしまい残念そうです。
朝食の席で、伯母はベジタリアンのパーティーに呼ばれていて、伯父は心理学者だということが分ります。
「遊星よりの物体X」観た?と伯父に話を振りますが、全く知らないようです。チャールスは、かなりのSFホラー通ですね。
伯母は入り口に「電気屋さん、裏から地下へ降りられます」と貼り紙をしてパーティーに出かけます。
伯父は自分の研究も兼ねて、チャールスと一問一答の会話を始めます。
「好きな怪物は、いるかね?」→「モグラ人間、地底人だよ」
「会うとどのぐらい驚くかね?」→「雪男ぐらい」
「人を驚かすのは好き?」→「面白いよ」
「怖かったことは?」→「ないな・・・いや、時々ある、夢で」
「伯父さんを怪物の姿で脅したい?」→「いや・・・脅したくない」
後で部屋に行くから見せておくれ、と言って会話終了。
伯父さんは、クラシックを聞きながら眠ってしまいました。
到着した電気屋はメモを見て、裏に回って地下室に入ります。
とりあえず、電気屋を驚かすために、仮装して地下室へ降りるチャールス君。
懐中電灯に照らされた壁や天井には血の跡が・・・足元には大きめのオタマジャクシのような生き物・・・そして、千切れた手首・・・口だけオバケ・・・喰われてる電気屋さん→
ゴロリ、と口から落ちたママの首・・・チャールス君、ここまで見ても悲鳴一つあげません。
雨の中をフランキーとエレンが到着し、勉強会の話をしますが、洗面所に奇妙な生き物を見つけます。オタマジャクシのようなナマズのような何かの幼虫のようなヤツメウナギの奇形のような・・・、と生物学が得意なエレンとピートは話が弾みますが、アホの子のフランキーは適当に合わせるだけ。ついにエレンが解剖すると言い出して、3人は勉強会を忘れて解剖実習することに。
地下のチャールス君、色んなサイズの怪物に喰われ壊れていくママの生首を見つめています。驚いたことに怪物の分析をしているようで、動きを冷静に観察し、水を求めて移動すること、電気コードを齧って焼死するとこ、などを見た後で、フィンガー・スナップ(指パッチン)で怪物の反応があると、懐中電灯を離れた壁に投げつけ音を出し怪物の注意を逸らします。
ママのパーティー会場に到着した伯母は、お客様用のベジタリンアン料理の手伝いを始めます。
解剖が終ったので、ピートの部屋に戻ったフランキー。階段の所にさっきのウナギみたいな幻覚がいた、と言ったことから、3人は口論に・・・科学思考のピートは、フランキーに屋根裏から父の蔵書を持ってきてくれ、と言い、エレンは解剖してみたら内臓も変だった、と。二人きりになると口論も終わり、ピートがエレンにモーションを掛けて、エレンもキスを・・・。
一方、伯母のパーティーの準備も進み、キッチンの排水溝から怪物の幼生体が顔を出してます。そこへお客様も到着し、賑やかになりました。幼生体は、食べ物を求めてフードプロセッサーの野菜の中へ・・・そうとは知らないママはスイッチオン☆完成したグリーンソース(with幼生体)をかけて、みんなで料理を頂きます。その足元に迫る歯。大量に現れた幼生体は、パーティー客に噛み付きまくり、一転してパニック状態。
ピートたちは解剖した珍しい生物を伯父さんにも見てもらおう、と部屋に入ると。すでに伯父さんは体中を喰いまくられ、目玉の代わりに養成体が蠢き、腹を喰い破って出てくる歯・・・。慌てて逃げ出すと、廊下にはビッグサイズの怪物が・・・2階へ逃げる3人。そこにピートが現れて「止まれ!」と大声を出すと怪物は停止。
とりあえず部屋の入り口を家具で塞いで、「チャールスは?」と3人。
チャールスは、ラジオをキッチンの上に置き、大音量で鳴らします。音に敏感な怪物はラジオを齧り、スパークした火花で頭の体液が燃え始める。
しかし、そこに友達のキャシーが来て呼び鈴を鳴らし、怪物は移動、ギリギリでキャシーを部屋へ引っ張り込みます。このままでは、どうにもならないと、ピートは自分の部屋へ行き電話をする、と。それなら全員でということになり、一斉に走りますが、すぐに怪物に襲われ4人は散り散りになる。エレンは、元の部屋に戻ったものの、怪物にドアを破られ、ピートの絶叫も虚しく、頭を噛まれ、胴体は窓から外へ・・・。(短い恋でした)
屋根裏部屋へ逃げ込んだフランキーとキャシーは、窓からエレンの無残な姿を見て悲鳴をあげる。そこに屋根伝いにピートも来て窓から合流。ピートは移動する途中で、ガレージに車があるのを見て、両親が出かけていないことに気づく。
エレンの無残な死、両親も死んでいるかも、とピートの精神は錯乱し、1階へ行かなきゃ、と暴れます。騒いだので、怪物が屋根裏部屋へドアを壊して侵入・・・。 チャールスはマスクに硝煙や薬品を詰め込んで電気コードを差し、大声で怪物を誘い出します。ニセ首に気づいたのか、分らないのか、怪物は唸り声をあげたまま・・・・・・ついにチャールスが動き、ニセ首の後ろから悲鳴をあげ、反射的に怪物は喰い付きました。しかし、怪物の口からコードは掴んだものの、コンセントが遠い。チャールスは腰の道具入れから延長コードを繋ぐと、精一杯引っ張りますが、後少し届かない。床板を叩いて怪物を誘い出そうとしたら、天井から別のが喰い付いてきて、もう大ピンチ・・・。
それでも諦めないチャールスは、とっさに身を屈めて、自分の首の怪物だけを噛ませ、ついにコンセントを差し・・・・・・爆散する怪物の成体・・・・・・。
チャールスのお陰で、怪物は電気と火に弱いと知った人々は、スタンロッドで回収し、火に放り込んで怪物を駆除していきます。
ピートは精神が壊れ、支えられて病院へ・・・チャールスも、さすがにショックだったのか、虚ろな目で家を見つめながら、パトカーで去ります・・・。
町中の駆除も終わり、夜になって「1mのがいた」「3mのがいたぞ、親かな?」と無線で交信し合っていると、一人の保安官が変な物音を感じて辺りを窺います・・・やがて、地面に耳をあてた保安官は、ゆっくりと視線を上に上げていき・・・・・・
・・・・・・END?
いやぁ、本当に久しぶりに観たけど、面白かった。
これが自主制作のレベルとは、とても思えない。
確かに素人臭い部分はあるけど、ゴアも精一杯頑張ってるし、シーンの切り方が上手いので、退屈しないで最後まで観れる。特に怪物と対峙した地下でのチャールス君の肝っ玉は凄いの一言。慌てず、騒がず、冷静に、怪物の特徴、弱点を見抜くなんざ、大の男でも出来はしないだろう。
原題でも分る通り、エイリアンへのオマージュであり、伯父の体から幼生体が飛び出すシーンは、チェストバスターなのはファンならすぐ分る。とはいえ、この醜悪な美、正に喰うためだけに作られた無駄の無いフォルム、最高ですな(成体は、エイリアンというよりリトルショップオブホラーズの吸血花じゃないかなw)
脚本も、意外な人物が死んだり、ピートが錯乱したり、そしてこのラスト・・・。
予算が無いなら知恵を出せ、工夫しろ、と私はよく書くが、その通り一切の無駄を省いたモンスター映画の良作である。怪物好きな方には、絶対に観ておいて欲しい傑作です。(但し、自主制作で1981年ということを理解してからね)
*ちなみに「2」も持っているが、一度見て押入れのダンボールに放り込んだ。ふざけんな、という出来であり、今作のような創意や工夫の欠片も無い駄作。スタッフも内容も別物であり、怪物の模型だけを流用した粗悪品。
*本作は16mmフィルムで81年に制作されたものを、83年に35mm(映画用フィルム)にブローアップされて公開された。ビデオやDVDもブローアップからのプリントである。
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