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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:House of 1000 Corpses29355c8d.jpeg
監督:ロブ・ゾンビ




スラッシャー映画の精神の正統継承者ロブ・ゾンビの監督第一作である。
彼は本当に黄金期のスラッシャーを愛しており、またそれを現在に送り出せる力量も持ち合わせている稀有な男である。彼の映画には、スラッシャーとしての一面と別に「家族」というキーワードが必ず付いている。どちらも愛なしには語れない世界である。

物語は・・・
ハロウィンを翌日に控えた10月30日、ドライブを楽しむ4人の若者が立ち寄ったのは、田舎古びたガソリンスタンド。ピエロメイクの店主キャプテン・スポールディング(シド・ヘイグ)の店は、隣にバケモノ博物館が併設されており、興味を持った若者たちは入ってみることに・・・。そこで、Dr.サタンの狂気の人体実験と絞首刑の話を聞いた4人は、好奇心からその場所へ行きたくなり、スポールディングに地図を書いてもらい、寄り道のため土砂降りの雨の中を進むのだが・・・

スラッシャー映画の死亡フラグを全て立てたからには、若者たちの運命は決まったようなもの。実にテンプレ通りに虐殺一家の待つ死の館へと足を踏み入れることになる。

さて、興味はどのような一家が、どんな工夫で殺人劇を繰り広げるのか、に尽きるのだが、ロブ・ゾンビは期待を裏切ることなく、実に個性的(狂人的)な家族を揃え、斬新な手法で嬲り殺してくれる。
家族主催のハロウィンパーティーのインパクトも凄いが、妖艶なマザー、元気な爺さんグランパ、芸術家気取りの兄貴RJ(サカナ君はワロタ)、陽気なベイビー、大男で愚鈍なタイニー、不気味なオーティス、
という濃すぎる面々、共通点は殺人狂。
原題の”1000の死体がある家”はダテじゃなく、ストーリーの進行の合間にカットインされる家族の凶行と死体の山、あくまで陽気に家族愛に溢れながら拷問、殺人を繰り広げてます。
ラスト周辺には、かのDr.サタンも参戦し・・・・・・THE END。

初監督ということで、構成やテンポに荒さはあるものの、こういう欠点は数をこなせば修正可能、現に近作では見事に乗り越え、独自の作品のカラーを生み出すことに成功してます。低予算でも、配給会社に嫌われても、本物の映画への愛があればファンは付くし、道も開けていく。
そんな成長を見せてくれる正直な男、ロブ・ゾンビから目が離せません。

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