B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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『Sleepaway Camp II Unhappy Campers:レディ・ジェイソン地獄のキャンプ』から、僅か半年。
まるで第一次スラッシャーブームの終焉に間に合わせるかのように、矢継ぎ早に制作・公開された本作。
当然ながら、スタッフはほぼ同じで、主役のアンジェラ(パメラ・スプリングスティーン)も引き続き殺人鬼として続投です。
幾ら映画制作の期間が短いB級映画とはいえ、これは異常とも思える早さ。
*B級映画は、予算が低い関係上、スタジオレンタルや撮影期間も短いのが常。某B級映画の王様は平均1~2週間で仕上げていたり、使いまわしで2本平行して撮影していたというから驚きですね。
事実上、最終作となる本作はどうなったのでしょうか?
物語は・・・
キャンプに参加するために出掛けた女の子を、路地に追い詰め轢き殺すゴミ収集車・・・。
降り立った細身の女は、無慈悲にも死体をパッカーに放り込むと装置を作動する・・・。
New Horizons Camp:ニュー・ホライゾン・キャンプ場では、あのローリング・ヒルキャンプ場を買い取った物好きカンペニーが、裕福なティーンエイジャーと貧困層のティーンエイジャーを共同生活させるという企画を開催していた。
TVも来ていて、浮かれて喋る金持ちと言葉少ない貧困層で、ハッキリと2分されている。
そして、貧困層組のラストでサングラスを掛けているのは、あの皆殺しクィーン”アンジェラ”。
正に人を殺してでもキャンプに行きたかった彼女は、冒頭で参加者をパッカー車に放り込み、入れ替わっていたのだ。
そうとは知らないTVキャスターは、アンジェラにヤクを分けて欲しいと誘いかけ、包みを貰ってご機嫌。
しかし、そんな悪い事を許すアンジェラでは無い。
いそいそと車を止めて、パイプで鼻腔吸引した女キャスターは、鼻と口から血を噴いてバッタリあの世逝き・・・。
さて、キャンプの開始を待っていたアンジェラは、金持ち組の黒人坊やピーターにクラッカー(爆竹)で驚かされてブチ切れ寸前。
会場では、金持ち組と貧困層組のナイフが見え隠れする交流があり、アンジェラもボビーという弱腰と相席に。
一つのアメリカをお題目に、真面目なサンディが発言します。
主催者はお気楽な助平ジジイですが、指導員のご夫人は真面目。
Happy Canper!の掛け声に喜ぶアンジェラ。
しかし、元々かなり無理がある企画だけに、殴り合いが始まり、割って入ったマッチョな指導員が場を収めます。
恒例の女子部屋での陰険キャラ設定も終り、オリエンテーションが始まります。
身分証を出したくなかったアンジェラも、目ざとくマッチョにチェックされ、17才?と少し疑われます。
*まぁ、これも無理がある。
それぞれの組に分かれて、森でのキャンプに出発する面々。
今は絶滅したリーゼント不良のトニーは、マッチョの過去に触れて、少し素直に。
アンジェラは、助平ジジィ組で、キャンプに参加できて張り切ってます。
食料集めにメンバーを送り出した助平ジジィは、早速スイーピーに手を出します。
まぁ、湖でホッケーマスクが釣れたりします(クリスタルレイクか)が、アンジェラがスノーボーイに釣りを教えてあげたりして和みます。
そこで、あの爆竹馬鹿のピーターが、魚の口に爆竹を入れて、アンジェラをまた驚かします・・・。
テントに戻ったアンジェラは、そこで助平ジジィのカンペニーとスイーピーの交尾を目撃し、逆上。
棒が折れるぐらい、しつこくしつこく叩き続け、ズボンを上げる暇も無かった助平ジジイは、世にも恥かしいポーズで口に棒を突き入れられて死亡。
*こんな、死に方だけはしたくない、男として。
もちろん誘いに乗ったスイーピーも許す筈も無く、こちらはオッパイ丸出しで逃げ回るのを斧で叩いて殺害します。
とりあえず、2人の死体をテントに押し込んで、チャック完了。
釣りから戻ったピーターは、性懲りも無くアンジェラに絡みます。
スノーボーイも、ヤクでもキメてるようなテンションで、スプレー缶で落書きしまくります。
一方、古典的不良ボーイのトニーは、マーシャと仲良く森を探検。猛獣かと思いきや可愛いアライグマが出てきたりして、驚いたトニーをからかったりして、ほんわかムード。
アンジェラさんサイドでは、昼間からの狼藉を溜め込んできたので、反撃開始です。
寝ているピーターの鼻に爆竹を入れ着火。
見事に弾けとんだ横で、ビビりまくっていたスノーボーイの頭を棒で一撃。
うんしょうんしょ言いながら非力なアンジェラは、スノーボーイをテントに詰め込むと、ガソリンを掛けて発炎筒を投げ込んで、生きたまま焼き殺します・・・。
チームを完殺したアンジェラは、ご婦人チームに接触。
上手い事言って、東洋系のエイラを自分達のテントに誘い出します。
アンジェラは、エイラをテントに蹴り込み、怒って出てきた所に斧を一閃。
哀れ、即死。
ぬけぬけと戻ったアンジェラ。
皆で語り合っていると、天然入ってるサンディがウェストを怒らせ、場は一時騒然。
とりあえずサンディも復活して、目隠し手縛りでペアを組むレクリエーション。
アンジェラを置いてタバコを吸ったり、少しからかったサンディ。
次はサンディの番、嫌な予感しかしないまま、国旗掲揚のポールに吊り上げて、手を離す。
落下したサンディは、地面に頭をめり込ませて死亡。
キャンプに戻ったアンジェラは、寝椅子に横になったまま命令ばかりするご婦人に少しご立腹。
作業小屋に行ったアンジェラは、自分が指導員として頑張っていた頃を回想し、ハッピー・キャンパー・ソングを唄い、ベスト指導員に選ばれた時を思い出して微笑む。
言われた物を渡した後は、ボビーと二人三脚+お手縛りで釣り。
何も出来ないお坊ちゃんの代わりに餌を付け、棹を握っていると、密着状態に発情したのかアンジェラを押し倒そうとする。潔癖なアンジェラは、ボビーを跳ね除けると、再び魚釣りタイム。
大漁で戻ると、相変わらずご婦人はマグロだし、ウェストはラジカセから離れない。
堪りかねて文句を言うと、逆に銃で脅される始末・・・。
一方、本作の一服の清涼剤トニー&マーシャ。同じようなことをやらされてますが、こちらは相変わらずほんわかム~ド。
*このシリーズで、初めて生き残って欲しいと思った。
マグロおばさんにも、目隠し歩きを体験してもらうことにして、森の中を誘導していくアンジェラ。
ゴミ捨て用の穴に放り込んで、歌いながら首だけ出して埋める。
そこに持ち出したのは、ブレイン・デッドの最強兵器”芝刈機”・・・、頭グチャ。
今度はボビーを上手く騙して木に縛り、車でロープを引き、両腕を千切(れたような音)。
次にウェストのテントに謎のテープを放り込み、テントを畳んで、頭をハンマーで打つ。
念入りに棒で叩いて、テントの金具をの位置で打ち込む、打ち込む、打ち込む・・・。
あっという間にチーム・マグロを解体したアンジェラ。
いよいよ、唯一の良心とも言うべき、チーム・マッチョに向かいます。
丁度、トニーとマーシャがキスをしているのを目撃、不潔なものを見るような目で通り過ぎ、マッチョとマーシャを誘い出します。
森で足を挫いたふりをして、キャビンで治療を受けるアンジェラ。
すると、マーシャが裏庭でマグロおばさんの首無し死体を発見。
*ご丁寧にイスに寝かせてあるのが、サイコですな。
マーシャを逃がしたマッチョは、怪しいと踏んでいたアンジェラに角材を持って近づきます。
さすがに油断抜きで、警戒して距離を取ってますが、アンジェラの背中にはウェストから奪った銃が・・・。
銃声が響き、3発喰らったマッチョは、壁を血糊を残して崩れ落ちます・・・。
銃を捨て、逃げ出したマーシャを車で追うアンジェラ。
しかし、笑顔で手を取ると、何処かへ連れ去ります・・・。
キャンプに戻って3人を連れ出し、また上手い事言って拘束に成功。
そこに、特別ゲストのマッチョが逆さ吊りで下りてきました。
そして、2分以内にマーシャを探せ!という嫌なゲームが始まりました。
冗談じゃない事は分りますが、ここから死体巡りの旅が始まります。
ワー、キャーやってる内に、拘束されたマーシャを発見!喜んだのも束の間、仕掛けが作動し、グレッグとアニータがツルハシで串刺しに・・・。
生き残ったトニーも、左右と繋がれているので、動く事も出来ず、アンジェラのサイコ・トークを聞かされるはめに。
アンジェラは出て行きますが、これで納得できるわけが無い2人。
マーシャは、先にアンジェラを見つけると、格闘の末、腹を滅多刺し。
駆けつけたトニーが落ち着かせても、中々興奮が冷めないマーシャ・・・。
腹を押さえて、白目を剥いたアンジェラ。
通報で駆けつけたパトカーの中で、傷を癒しあうトニーとマーシャ。
救急車は走り、血まみれのアンジェラに、最低の狂人だと吐き捨てる警官。
だが、次の瞬間、注射器を手にしたアンジェラは救急隊員を襲い、振り向きざまに警官の目玉を貫く・・・。
再び横になったアンジェラは、運転席からの声に応えると、微笑を浮かべ、目蓋を閉じるのだった・・・・・・
END
と、いうわけでパメラ・スプリングスティーン扮するアンジェラ”皆殺しクィーン”の2作目。
今回も、暴走ぶりは止まらない。
のっけからキャンプ参加の為にゴミ処理車で娘を殺し、他愛の無いイタズラでも許さず、淫行や怠惰でキャンプを楽しまない者には、死の制裁を加えていく。
前作に比べればインパクトには欠けるものの、相変わらずの殺戮数である。
画像でも分る通り、アンジェラは細身で力も無い方なのだが、それが工夫して大の男を血祭りに上げるのだから面白い。
つまり、決して勝てないジェイソンらのように不死身でも何でもなく、ただの心を病みすぎて腐ってきた普通の女なのである(頭の中以外は)。
1作目も、か弱い少女(少年)が、えっちらおっちらと残酷な処刑をしていく展開が良いのだが、2,3作目もそれを踏襲していると言える。
だからこそ、他のモンスター殺人鬼のファンとは違うコアなマニア層が存在するのだろう。
実際、反撃されたらマーシャのような娘にすら負ける。
スラッシャー映画としては、明らかに急ぎ足であり、特殊技術も手抜きが目立つ。粗を誤魔化すために、前作では昼間に持ってきた犠牲者陳列を、かなり明度を上げないと判別しにくい暗さの夜にしている。
犠牲者の数の割りに、記憶に残るゴアシーンが少ないのは、これのせい。
ちなみにちゃんと見えても大したことは無いのも困る。
今回、実は初見だったのだが、生き残って欲しいと念じたトニーとマーシャが生き延びた。
絶望的な生存率を誇る作品で、これは奇跡に近いのではないか(代わりに救急隊員と警官死んだけど)。
最後に、シリーズ作品であるからこその評価として、軸がブレていない点を褒めてあげて欲しい。
作を重ねるごとに設定がコロコロ変わる他の人気シリーズより、私はかなり凄いことだと思う。
まぁ、半年やそこらの続編で設定が変わってたら、それはそれで驚くけど。
ちなみに私の知る限りでは、本作の日本向けリリース版は無いと思う。
米国版の3枚組のセットか、サバイバルED付を買うしかないだろう。
(・・・YouTubeでUPされてるとか秘密:もちろん吹替えも字幕も無い)
*Sleepaway camp IV-The Survivor-が存在する。制作自体が頓挫しているので、未完のままだが、これを観るにはsurvivor Kitというセットを購入する。海外サイトの評価はファンですら悪いので、無理に観たいとは思わない。(新品で1万円程度)
*Sleepaway Camp V-Return to Sleepaway camp-は2008年にDVDリリース(米国版のみ)されている。Kids can be so Mean!の煽り文句から察するに、原点回帰しているのだろうか。余裕が出来たら購入して紹介してみたい。
*パメラ・スプリングスティーン・・・ロック・ミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンの妹。私の世代でも言わずと知れたBOSSの妹が、女優業としてコレを選ぶとは・・・ね。義妹のジュリアン・フィリップスもぱっとしない女優だったけど、まだましな役を演じていたような。
ちなみに、今は女優業から足を洗い、写真家としてぱっとしない生活を送っているそうな。
兄貴の私生活を撮ればいいのに。
まるで第一次スラッシャーブームの終焉に間に合わせるかのように、矢継ぎ早に制作・公開された本作。
当然ながら、スタッフはほぼ同じで、主役のアンジェラ(パメラ・スプリングスティーン)も引き続き殺人鬼として続投です。
幾ら映画制作の期間が短いB級映画とはいえ、これは異常とも思える早さ。
*B級映画は、予算が低い関係上、スタジオレンタルや撮影期間も短いのが常。某B級映画の王様は平均1~2週間で仕上げていたり、使いまわしで2本平行して撮影していたというから驚きですね。
事実上、最終作となる本作はどうなったのでしょうか?
物語は・・・
キャンプに参加するために出掛けた女の子を、路地に追い詰め轢き殺すゴミ収集車・・・。
降り立った細身の女は、無慈悲にも死体をパッカーに放り込むと装置を作動する・・・。
New Horizons Camp:ニュー・ホライゾン・キャンプ場では、あのローリング・ヒルキャンプ場を買い取った物好きカンペニーが、裕福なティーンエイジャーと貧困層のティーンエイジャーを共同生活させるという企画を開催していた。
TVも来ていて、浮かれて喋る金持ちと言葉少ない貧困層で、ハッキリと2分されている。
そして、貧困層組のラストでサングラスを掛けているのは、あの皆殺しクィーン”アンジェラ”。
正に人を殺してでもキャンプに行きたかった彼女は、冒頭で参加者をパッカー車に放り込み、入れ替わっていたのだ。
そうとは知らないTVキャスターは、アンジェラにヤクを分けて欲しいと誘いかけ、包みを貰ってご機嫌。
しかし、そんな悪い事を許すアンジェラでは無い。
いそいそと車を止めて、パイプで鼻腔吸引した女キャスターは、鼻と口から血を噴いてバッタリあの世逝き・・・。
さて、キャンプの開始を待っていたアンジェラは、金持ち組の黒人坊やピーターにクラッカー(爆竹)で驚かされてブチ切れ寸前。
会場では、金持ち組と貧困層組のナイフが見え隠れする交流があり、アンジェラもボビーという弱腰と相席に。
一つのアメリカをお題目に、真面目なサンディが発言します。
主催者はお気楽な助平ジジイですが、指導員のご夫人は真面目。
Happy Canper!の掛け声に喜ぶアンジェラ。
しかし、元々かなり無理がある企画だけに、殴り合いが始まり、割って入ったマッチョな指導員が場を収めます。
恒例の女子部屋での陰険キャラ設定も終り、オリエンテーションが始まります。
身分証を出したくなかったアンジェラも、目ざとくマッチョにチェックされ、17才?と少し疑われます。
*まぁ、これも無理がある。
それぞれの組に分かれて、森でのキャンプに出発する面々。
今は絶滅したリーゼント不良のトニーは、マッチョの過去に触れて、少し素直に。
アンジェラは、助平ジジィ組で、キャンプに参加できて張り切ってます。
食料集めにメンバーを送り出した助平ジジィは、早速スイーピーに手を出します。
まぁ、湖でホッケーマスクが釣れたりします(クリスタルレイクか)が、アンジェラがスノーボーイに釣りを教えてあげたりして和みます。
そこで、あの爆竹馬鹿のピーターが、魚の口に爆竹を入れて、アンジェラをまた驚かします・・・。
テントに戻ったアンジェラは、そこで助平ジジィのカンペニーとスイーピーの交尾を目撃し、逆上。
棒が折れるぐらい、しつこくしつこく叩き続け、ズボンを上げる暇も無かった助平ジジイは、世にも恥かしいポーズで口に棒を突き入れられて死亡。
*こんな、死に方だけはしたくない、男として。
もちろん誘いに乗ったスイーピーも許す筈も無く、こちらはオッパイ丸出しで逃げ回るのを斧で叩いて殺害します。
とりあえず、2人の死体をテントに押し込んで、チャック完了。
釣りから戻ったピーターは、性懲りも無くアンジェラに絡みます。
スノーボーイも、ヤクでもキメてるようなテンションで、スプレー缶で落書きしまくります。
一方、古典的不良ボーイのトニーは、マーシャと仲良く森を探検。猛獣かと思いきや可愛いアライグマが出てきたりして、驚いたトニーをからかったりして、ほんわかムード。
アンジェラさんサイドでは、昼間からの狼藉を溜め込んできたので、反撃開始です。
寝ているピーターの鼻に爆竹を入れ着火。
見事に弾けとんだ横で、ビビりまくっていたスノーボーイの頭を棒で一撃。
うんしょうんしょ言いながら非力なアンジェラは、スノーボーイをテントに詰め込むと、ガソリンを掛けて発炎筒を投げ込んで、生きたまま焼き殺します・・・。
チームを完殺したアンジェラは、ご婦人チームに接触。
上手い事言って、東洋系のエイラを自分達のテントに誘い出します。
アンジェラは、エイラをテントに蹴り込み、怒って出てきた所に斧を一閃。
哀れ、即死。
ぬけぬけと戻ったアンジェラ。
皆で語り合っていると、天然入ってるサンディがウェストを怒らせ、場は一時騒然。
とりあえずサンディも復活して、目隠し手縛りでペアを組むレクリエーション。
アンジェラを置いてタバコを吸ったり、少しからかったサンディ。
次はサンディの番、嫌な予感しかしないまま、国旗掲揚のポールに吊り上げて、手を離す。
落下したサンディは、地面に頭をめり込ませて死亡。
キャンプに戻ったアンジェラは、寝椅子に横になったまま命令ばかりするご婦人に少しご立腹。
作業小屋に行ったアンジェラは、自分が指導員として頑張っていた頃を回想し、ハッピー・キャンパー・ソングを唄い、ベスト指導員に選ばれた時を思い出して微笑む。
言われた物を渡した後は、ボビーと二人三脚+お手縛りで釣り。
何も出来ないお坊ちゃんの代わりに餌を付け、棹を握っていると、密着状態に発情したのかアンジェラを押し倒そうとする。潔癖なアンジェラは、ボビーを跳ね除けると、再び魚釣りタイム。
大漁で戻ると、相変わらずご婦人はマグロだし、ウェストはラジカセから離れない。
堪りかねて文句を言うと、逆に銃で脅される始末・・・。
一方、本作の一服の清涼剤トニー&マーシャ。同じようなことをやらされてますが、こちらは相変わらずほんわかム~ド。
*このシリーズで、初めて生き残って欲しいと思った。
マグロおばさんにも、目隠し歩きを体験してもらうことにして、森の中を誘導していくアンジェラ。
ゴミ捨て用の穴に放り込んで、歌いながら首だけ出して埋める。
そこに持ち出したのは、ブレイン・デッドの最強兵器”芝刈機”・・・、頭グチャ。
今度はボビーを上手く騙して木に縛り、車でロープを引き、両腕を千切(れたような音)。
次にウェストのテントに謎のテープを放り込み、テントを畳んで、頭をハンマーで打つ。
念入りに棒で叩いて、テントの金具をの位置で打ち込む、打ち込む、打ち込む・・・。
あっという間にチーム・マグロを解体したアンジェラ。
いよいよ、唯一の良心とも言うべき、チーム・マッチョに向かいます。
丁度、トニーとマーシャがキスをしているのを目撃、不潔なものを見るような目で通り過ぎ、マッチョとマーシャを誘い出します。
森で足を挫いたふりをして、キャビンで治療を受けるアンジェラ。
すると、マーシャが裏庭でマグロおばさんの首無し死体を発見。
*ご丁寧にイスに寝かせてあるのが、サイコですな。
マーシャを逃がしたマッチョは、怪しいと踏んでいたアンジェラに角材を持って近づきます。
さすがに油断抜きで、警戒して距離を取ってますが、アンジェラの背中にはウェストから奪った銃が・・・。
銃声が響き、3発喰らったマッチョは、壁を血糊を残して崩れ落ちます・・・。
銃を捨て、逃げ出したマーシャを車で追うアンジェラ。
しかし、笑顔で手を取ると、何処かへ連れ去ります・・・。
キャンプに戻って3人を連れ出し、また上手い事言って拘束に成功。
そこに、特別ゲストのマッチョが逆さ吊りで下りてきました。
そして、2分以内にマーシャを探せ!という嫌なゲームが始まりました。
冗談じゃない事は分りますが、ここから死体巡りの旅が始まります。
ワー、キャーやってる内に、拘束されたマーシャを発見!喜んだのも束の間、仕掛けが作動し、グレッグとアニータがツルハシで串刺しに・・・。
生き残ったトニーも、左右と繋がれているので、動く事も出来ず、アンジェラのサイコ・トークを聞かされるはめに。
アンジェラは出て行きますが、これで納得できるわけが無い2人。
マーシャは、先にアンジェラを見つけると、格闘の末、腹を滅多刺し。
駆けつけたトニーが落ち着かせても、中々興奮が冷めないマーシャ・・・。
腹を押さえて、白目を剥いたアンジェラ。
通報で駆けつけたパトカーの中で、傷を癒しあうトニーとマーシャ。
救急車は走り、血まみれのアンジェラに、最低の狂人だと吐き捨てる警官。
だが、次の瞬間、注射器を手にしたアンジェラは救急隊員を襲い、振り向きざまに警官の目玉を貫く・・・。
再び横になったアンジェラは、運転席からの声に応えると、微笑を浮かべ、目蓋を閉じるのだった・・・・・・
END
と、いうわけでパメラ・スプリングスティーン扮するアンジェラ”皆殺しクィーン”の2作目。
今回も、暴走ぶりは止まらない。
のっけからキャンプ参加の為にゴミ処理車で娘を殺し、他愛の無いイタズラでも許さず、淫行や怠惰でキャンプを楽しまない者には、死の制裁を加えていく。
前作に比べればインパクトには欠けるものの、相変わらずの殺戮数である。
画像でも分る通り、アンジェラは細身で力も無い方なのだが、それが工夫して大の男を血祭りに上げるのだから面白い。
つまり、決して勝てないジェイソンらのように不死身でも何でもなく、ただの心を病みすぎて腐ってきた普通の女なのである(頭の中以外は)。
1作目も、か弱い少女(少年)が、えっちらおっちらと残酷な処刑をしていく展開が良いのだが、2,3作目もそれを踏襲していると言える。
だからこそ、他のモンスター殺人鬼のファンとは違うコアなマニア層が存在するのだろう。
実際、反撃されたらマーシャのような娘にすら負ける。
スラッシャー映画としては、明らかに急ぎ足であり、特殊技術も手抜きが目立つ。粗を誤魔化すために、前作では昼間に持ってきた犠牲者陳列を、かなり明度を上げないと判別しにくい暗さの夜にしている。
犠牲者の数の割りに、記憶に残るゴアシーンが少ないのは、これのせい。
ちなみにちゃんと見えても大したことは無いのも困る。
今回、実は初見だったのだが、生き残って欲しいと念じたトニーとマーシャが生き延びた。
絶望的な生存率を誇る作品で、これは奇跡に近いのではないか(代わりに救急隊員と警官死んだけど)。
最後に、シリーズ作品であるからこその評価として、軸がブレていない点を褒めてあげて欲しい。
作を重ねるごとに設定がコロコロ変わる他の人気シリーズより、私はかなり凄いことだと思う。
まぁ、半年やそこらの続編で設定が変わってたら、それはそれで驚くけど。
ちなみに私の知る限りでは、本作の日本向けリリース版は無いと思う。
米国版の3枚組のセットか、サバイバルED付を買うしかないだろう。
(・・・YouTubeでUPされてるとか秘密:もちろん吹替えも字幕も無い)
*Sleepaway camp IV-The Survivor-が存在する。制作自体が頓挫しているので、未完のままだが、これを観るにはsurvivor Kitというセットを購入する。海外サイトの評価はファンですら悪いので、無理に観たいとは思わない。(新品で1万円程度)
*Sleepaway Camp V-Return to Sleepaway camp-は2008年にDVDリリース(米国版のみ)されている。Kids can be so Mean!の煽り文句から察するに、原点回帰しているのだろうか。余裕が出来たら購入して紹介してみたい。
*パメラ・スプリングスティーン・・・ロック・ミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンの妹。私の世代でも言わずと知れたBOSSの妹が、女優業としてコレを選ぶとは・・・ね。義妹のジュリアン・フィリップスもぱっとしない女優だったけど、まだましな役を演じていたような。
ちなみに、今は女優業から足を洗い、写真家としてぱっとしない生活を送っているそうな。
兄貴の私生活を撮ればいいのに。
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