B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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後編(人類SOS!)です・・・
前門のトリフィド、後門のオズマン状態の二人。
ビルは、この窮地をトリフィドの交信データを録音したレコーダーをオズマンに投げることで、トリフィドの攻撃目標を変え、辛くもトラックで脱出に成功。
しかし、その際に目を攻撃されたコーカー少佐は、毒に犯され始めることに・・・。
そこでは、デュラント女院長の救済精神で纏まった人々が、助け合いながら生きていた。
ビルは、そこで治療を受け、体の回復を図るしか無かった・・・。
『だが、トリフィドは眠らない』
ジョーの放送を聞いた人々は、続々とロンドンに集まっていた。
コーカー少佐を追放した事実を隠して、実質的なリーダーとなったトレンスは、
ジョーのタレント性も利用して、徐々に本性を現し始めていた。
回復したビルは、トリフィドが修道院の周りから襲ってこないことに疑問を持つ。
デュラント院長は、それを自然と調和した結果で、自分たちの祈りが届いたからだ、と説明する。
納得できないビルは、トリフィドが春に受粉を始める前に全滅させる糸口を求めて、シャーニングの父親を探すために出発を決める。
調和と安全を信じたコーカーは残り、ビルは院長に手渡された地図を頼りに、一人シャーニングへと旅に出たのだった・・・。
しかし、森を歩くうちに、トマス神父がトリフィドに殺されているのを発見し、ビルは真偽を確かめるため、再び修道院へと戻ることにした。
一方、兵士のトロイとの会話で、ビルの遺体は見つかっていないと知り、トレンスの言動に疑問を持ち、生きている可能性があると気づく。
トレンスの部屋で、ビルが脱出に使ったレコーダーを発見し、折り曲げられた写真でビルの父母の顔を見つめるジョー・・・。
修道院に戻ったビルは、丁度儀式の最中だった聖堂を進み、デュラント院長に、森の中で縛られ生贄にされたトマス神父の件を問いただす。
「ミツバチの巣では、それぞれが役割を持つ。古い世代から新しい世代へ・・・全ては巣の調和のためです」
「女王蜂のためでは?」とビル。
修道院の調和と平穏は、定期的に生贄を送り出す事で守られた偽りの平和だった。
神の名を借りながら調和を狂弁する院長に、弱者や不自由な者を切り捨てる権利は誰にも無い、と答えるビル・・・。
結果として、院長は修道院を追放されることになり、コーカーは残った・・・。
一方、ジョーはラジオで「行動を起こして・・・チャンスは自分で作るものよ」と、何処かで生きているビルにメッセージを送る。
丁度、ラジオを手にしたビルは、ジョーが生きている事を知り、その言葉に励まされてシャーニングへと一人で旅立って行った・・・。
そして、ジョーはトレンスに接近し、彼の口から「コーカー少佐は死んだ、ロンドンのリーダーは自分だ」、という言葉を誘い出した。
定時の放送で、ジョーは「ロンドンに来れば武器で脅される、これまで生き延びたのなら、絶対にロンドンには来ないで」とメッセージを発した。
怒り心頭のトレンスは、部下にジョーの捕獲を命じたが、トロイは防護壁を越えたジョーに懐中電灯を与え「幸運を」と見逃した。
戻れば、どちらにしろ見張り役のトロイはトレンスに殺されるだろうか・・・。
防護壁の外に出たジョーだったが、そこは無数のトリフィドが徘徊する死の世界だった。
食料を求めてロンドン中心部へと集まってきていたのだ。
行く先々で伸びてくる触手、凄惨な犠牲者、地獄と化した街で、ジョーは辛くも車を手に入れ、間一髪でロンドンから走りだすことに成功した・・・。
だが、シャーニングを目指す途中で事故を起こし、ジョーも徒歩で歩き始めた・・・。
途中の町で銃撃を受けたビルだったが、それは若い妹のイモジェンと目をやられた姉スーザンだった。
二人はビルの申し出を受け、車を渡す代わりに助けて欲しい、と条件を出す。
二人を乗せてシャーニングを目指すビルだったが、長い間疎遠だった上に地図にも無い田舎だった。
雲を掴むような移動のはずだったが、たまたま前から怪しい車が現れ、近づいてみたら父親だった。
家に行くと、父親が助けたジョーが寝ており、ここで一気に再会となった。
*こういう偶然があっても許せる、心の広い視聴者になりたいですね。
そして、父はトリフィドを止める方法として、新種の雄トリフィドを放ち、雌の受精を無精胞子化して種の生存を断ち切る案を見せる。
遺伝子操作を重ね利潤を追い求めた結果が現在の状況なのだから、ビルは納得しない。
母の死、自分を置き去りにして見放した父への鬱憤も、激しい感情となって迸っていく・・・。
吐き出したことによって冷静さを取り戻したビルは、父の実験を見るが、一番肝心な雄の捕獲が出来ていない。
内心では父親の作戦に疑問を感じながらも、ジョーや少女達のために、何かをしなければならない。
ビルは、ジョーに見送られ、単身で雄トリフィド捕獲に向かった。
一方、スーザンの姿も屋敷から消えていた・・・。
廃墟と化した管理プラントに来たビルは、レコーダーとタイマツを持ち、トリフィド探索を始める。
そこに、車に潜り込んでいたスーザンが現れ、折悪しくトリフィドに襲われてしまう。
銃を乱射し、タイマツで頭部を連打しまくって、ようやくトリフィドを倒すことが出来た・・・。
かなり傷物になっている気もするが、どうにか雄トリフィドの頭部を入手して、屋敷へと戻るビルとスーザン。
早速、親子で作業に掛かるが、ビルがトリフィドの交信を使って捕らえたと聞き、父はそれが母親の研究テーマだったと語る。
母は、トリフィドの声を完全に理解しなければ、恐ろしい事が起こると見通していたのだ。
そのため、トリフィドに近づきすぎた結果として、非業の死を遂げたのだ。
ビルは、トリフィドの声を録音した母の形見のデータを受け取る・・・。
そして・・・遂に受粉の日が訪れた。
雪のように世界中を舞う胞子は、ビル達の上にも、ロンドンの上にも降り続いていた・・・。
トレンスは、プラントの記録からシャーニングの事を知らされていた・・・。
コーカー少佐のセスナ機が飛来し、ビル達の上にビラを撒いていった。
そこにはワイト島に200人以上の生存者がおり、学校や病院もあるから来い、という内容だった。
『命あるところに、希望もある』
jビル達は、改良型トリフィドを放逐し、ワイト島に向かう事を決め、喜び合う。
だが、飼育中に母親のテープを流していたため、改良トリフィドが攻撃を始め、父親は腕に裂傷を負い毒で死んでしまった・・・。
父を救うために改良トリフィドも銃撃してしまった。
もう手段は何も無いまま、ワイト島に逃げるしかないのか・・・。
そこに、ロンドンを放棄したトレンスの一団が押し込んでくる。
ビルにトリフィドの対処法が無いのなら、ジョーを連れ去り、姉妹をトリフィドの餌にすると脅す。
期限は、明日の朝まで・・・。
ビル達は、トリフィドを呼び集め、混乱に乗じて脱出する作戦を決める。
イモジェンが隙を見てレコーダーを屋外に設置したので、夜と共にトリフィドの大群が屋敷に向かってきた。
レコーダーを見つけたトレンスは、トロイに姉妹の銃殺を命じる。
だが、ジョーの説得により寝返ったトロイの協力で、電気鉄線は作動せず、トレンスの部下はトリフィドによって殺されていく。
屋敷に戻ってきたトレンスも、どうにかスタンガンで気絶させ、後はトリフィドの群れを抜けるだけだが・・・。
ゴーグルの変わりに母の遺品の仮面を見たビルは、記憶が甦った。
ザイールで母が死んで、自分が助かったのは、この面を着けトリフィドの毒を穴から流し込んだからだった。
全員に処置を済ませたビル達は、静かにトリフィドの群れの中を歩いて行く・・・。
そうとは知らないトレンスは、目が覚めるとショットガンを乱射しながら、ビル達に迫ってくる。
イモジェンが倒れて怪我をし、それを抱き上げたビルに、トレンスの銃口が向けられる・・・。
その時、周囲のトリフィドが一斉にトレンスを襲い、哀れな権力者は非業の最期を与えられるのだった・・・。
それから・・・
ビル達はボートで、ワイト島に向かっていた。
島からはトリフィドが一掃され、海が防御壁になっていた。
そこで、新しい家族、新しい友が待っている。
『後世の者たちは問うだろう、何故世界が一瞬で呑み込まれたのか』
『人間が目の前のものから―目を逸らしていたからだ』 END
豊かな暮らしを得るために、植物の遺伝子を操作し、自然を弄んだ結果が、人類滅亡の危機になるという教訓を含んだ正統派のSF。
結局のところ、ビル達人類は、何の手立ても無いまま孤島への避難を余儀なくなされるわけです。
舞台はロンドンを中心に描かれるため、他の地域の描写はありませんが、似たような状況でしょうね。
終末的ラストで、救いは余りにも少ない点も、教訓という意味では有りでしょう。
全編を通して観ると、展開を急ぎすぎた感もありますが、TVMとしては良作でした。
予算の関係上、崩壊するロンドン側の状況が会話のみで済まされ、トレンスがシャーニングに来た理由づけが弱く感じるので、もう少し市街戦やトレンスの横暴ぶりがシーンとしてあったらな、と思います。
後編では、新たなコミュニティとして、宗教による集団が出てきますが、現代でも人が行き着く所は前編の3種も含めて、こういう集団なんですよね。
蛇足ですが、盲目になった人達が蠢くシーンは、ロメロ翁のゾンビに影響を与えたそうです。
他にも面白くなる要素はあると感じますが、ひとまず満足のいく作品でした。
*スーザンとイモジェラ・・・途中で合流する姉妹ですが、立ち位置としては余り重要ではなく、正直いなくても物語りに影響は無いのですけど・・・。
妹役のジュリア・ジョイスが可愛いすぎ。少女スナイパーで、しっかり者で、愛嬌も十分。
失明した姉をしっかりサポートしながら、天使のように振舞う奔放さが素晴らしい。
スーザン役のジェーン・マーレイも可愛い。
荒み切った内容に花を添える意味でも、GJな配役でした。
ヒロインが濃いので、こちらに癒された方も多いのでは、と勝手な事を言っちゃいました。
前門のトリフィド、後門のオズマン状態の二人。
ビルは、この窮地をトリフィドの交信データを録音したレコーダーをオズマンに投げることで、トリフィドの攻撃目標を変え、辛くもトラックで脱出に成功。
しかし、その際に目を攻撃されたコーカー少佐は、毒に犯され始めることに・・・。
そこでは、デュラント女院長の救済精神で纏まった人々が、助け合いながら生きていた。
ビルは、そこで治療を受け、体の回復を図るしか無かった・・・。
『だが、トリフィドは眠らない』
ジョーの放送を聞いた人々は、続々とロンドンに集まっていた。
コーカー少佐を追放した事実を隠して、実質的なリーダーとなったトレンスは、
ジョーのタレント性も利用して、徐々に本性を現し始めていた。
回復したビルは、トリフィドが修道院の周りから襲ってこないことに疑問を持つ。
デュラント院長は、それを自然と調和した結果で、自分たちの祈りが届いたからだ、と説明する。
納得できないビルは、トリフィドが春に受粉を始める前に全滅させる糸口を求めて、シャーニングの父親を探すために出発を決める。
調和と安全を信じたコーカーは残り、ビルは院長に手渡された地図を頼りに、一人シャーニングへと旅に出たのだった・・・。
しかし、森を歩くうちに、トマス神父がトリフィドに殺されているのを発見し、ビルは真偽を確かめるため、再び修道院へと戻ることにした。
一方、兵士のトロイとの会話で、ビルの遺体は見つかっていないと知り、トレンスの言動に疑問を持ち、生きている可能性があると気づく。
トレンスの部屋で、ビルが脱出に使ったレコーダーを発見し、折り曲げられた写真でビルの父母の顔を見つめるジョー・・・。
修道院に戻ったビルは、丁度儀式の最中だった聖堂を進み、デュラント院長に、森の中で縛られ生贄にされたトマス神父の件を問いただす。
「ミツバチの巣では、それぞれが役割を持つ。古い世代から新しい世代へ・・・全ては巣の調和のためです」
「女王蜂のためでは?」とビル。
修道院の調和と平穏は、定期的に生贄を送り出す事で守られた偽りの平和だった。
神の名を借りながら調和を狂弁する院長に、弱者や不自由な者を切り捨てる権利は誰にも無い、と答えるビル・・・。
結果として、院長は修道院を追放されることになり、コーカーは残った・・・。
一方、ジョーはラジオで「行動を起こして・・・チャンスは自分で作るものよ」と、何処かで生きているビルにメッセージを送る。
丁度、ラジオを手にしたビルは、ジョーが生きている事を知り、その言葉に励まされてシャーニングへと一人で旅立って行った・・・。
そして、ジョーはトレンスに接近し、彼の口から「コーカー少佐は死んだ、ロンドンのリーダーは自分だ」、という言葉を誘い出した。
定時の放送で、ジョーは「ロンドンに来れば武器で脅される、これまで生き延びたのなら、絶対にロンドンには来ないで」とメッセージを発した。
怒り心頭のトレンスは、部下にジョーの捕獲を命じたが、トロイは防護壁を越えたジョーに懐中電灯を与え「幸運を」と見逃した。
戻れば、どちらにしろ見張り役のトロイはトレンスに殺されるだろうか・・・。
防護壁の外に出たジョーだったが、そこは無数のトリフィドが徘徊する死の世界だった。
食料を求めてロンドン中心部へと集まってきていたのだ。
行く先々で伸びてくる触手、凄惨な犠牲者、地獄と化した街で、ジョーは辛くも車を手に入れ、間一髪でロンドンから走りだすことに成功した・・・。
だが、シャーニングを目指す途中で事故を起こし、ジョーも徒歩で歩き始めた・・・。
途中の町で銃撃を受けたビルだったが、それは若い妹のイモジェンと目をやられた姉スーザンだった。
二人はビルの申し出を受け、車を渡す代わりに助けて欲しい、と条件を出す。
二人を乗せてシャーニングを目指すビルだったが、長い間疎遠だった上に地図にも無い田舎だった。
雲を掴むような移動のはずだったが、たまたま前から怪しい車が現れ、近づいてみたら父親だった。
家に行くと、父親が助けたジョーが寝ており、ここで一気に再会となった。
*こういう偶然があっても許せる、心の広い視聴者になりたいですね。
そして、父はトリフィドを止める方法として、新種の雄トリフィドを放ち、雌の受精を無精胞子化して種の生存を断ち切る案を見せる。
遺伝子操作を重ね利潤を追い求めた結果が現在の状況なのだから、ビルは納得しない。
母の死、自分を置き去りにして見放した父への鬱憤も、激しい感情となって迸っていく・・・。
吐き出したことによって冷静さを取り戻したビルは、父の実験を見るが、一番肝心な雄の捕獲が出来ていない。
内心では父親の作戦に疑問を感じながらも、ジョーや少女達のために、何かをしなければならない。
ビルは、ジョーに見送られ、単身で雄トリフィド捕獲に向かった。
一方、スーザンの姿も屋敷から消えていた・・・。
廃墟と化した管理プラントに来たビルは、レコーダーとタイマツを持ち、トリフィド探索を始める。
そこに、車に潜り込んでいたスーザンが現れ、折悪しくトリフィドに襲われてしまう。
銃を乱射し、タイマツで頭部を連打しまくって、ようやくトリフィドを倒すことが出来た・・・。
かなり傷物になっている気もするが、どうにか雄トリフィドの頭部を入手して、屋敷へと戻るビルとスーザン。
早速、親子で作業に掛かるが、ビルがトリフィドの交信を使って捕らえたと聞き、父はそれが母親の研究テーマだったと語る。
母は、トリフィドの声を完全に理解しなければ、恐ろしい事が起こると見通していたのだ。
そのため、トリフィドに近づきすぎた結果として、非業の死を遂げたのだ。
ビルは、トリフィドの声を録音した母の形見のデータを受け取る・・・。
そして・・・遂に受粉の日が訪れた。
雪のように世界中を舞う胞子は、ビル達の上にも、ロンドンの上にも降り続いていた・・・。
トレンスは、プラントの記録からシャーニングの事を知らされていた・・・。
コーカー少佐のセスナ機が飛来し、ビル達の上にビラを撒いていった。
そこにはワイト島に200人以上の生存者がおり、学校や病院もあるから来い、という内容だった。
『命あるところに、希望もある』
jビル達は、改良型トリフィドを放逐し、ワイト島に向かう事を決め、喜び合う。
だが、飼育中に母親のテープを流していたため、改良トリフィドが攻撃を始め、父親は腕に裂傷を負い毒で死んでしまった・・・。
父を救うために改良トリフィドも銃撃してしまった。
もう手段は何も無いまま、ワイト島に逃げるしかないのか・・・。
そこに、ロンドンを放棄したトレンスの一団が押し込んでくる。
ビルにトリフィドの対処法が無いのなら、ジョーを連れ去り、姉妹をトリフィドの餌にすると脅す。
期限は、明日の朝まで・・・。
ビル達は、トリフィドを呼び集め、混乱に乗じて脱出する作戦を決める。
イモジェンが隙を見てレコーダーを屋外に設置したので、夜と共にトリフィドの大群が屋敷に向かってきた。
レコーダーを見つけたトレンスは、トロイに姉妹の銃殺を命じる。
だが、ジョーの説得により寝返ったトロイの協力で、電気鉄線は作動せず、トレンスの部下はトリフィドによって殺されていく。
屋敷に戻ってきたトレンスも、どうにかスタンガンで気絶させ、後はトリフィドの群れを抜けるだけだが・・・。
ゴーグルの変わりに母の遺品の仮面を見たビルは、記憶が甦った。
ザイールで母が死んで、自分が助かったのは、この面を着けトリフィドの毒を穴から流し込んだからだった。
全員に処置を済ませたビル達は、静かにトリフィドの群れの中を歩いて行く・・・。
そうとは知らないトレンスは、目が覚めるとショットガンを乱射しながら、ビル達に迫ってくる。
イモジェンが倒れて怪我をし、それを抱き上げたビルに、トレンスの銃口が向けられる・・・。
その時、周囲のトリフィドが一斉にトレンスを襲い、哀れな権力者は非業の最期を与えられるのだった・・・。
それから・・・
ビル達はボートで、ワイト島に向かっていた。
島からはトリフィドが一掃され、海が防御壁になっていた。
そこで、新しい家族、新しい友が待っている。
『後世の者たちは問うだろう、何故世界が一瞬で呑み込まれたのか』
『人間が目の前のものから―目を逸らしていたからだ』 END
豊かな暮らしを得るために、植物の遺伝子を操作し、自然を弄んだ結果が、人類滅亡の危機になるという教訓を含んだ正統派のSF。
結局のところ、ビル達人類は、何の手立ても無いまま孤島への避難を余儀なくなされるわけです。
舞台はロンドンを中心に描かれるため、他の地域の描写はありませんが、似たような状況でしょうね。
終末的ラストで、救いは余りにも少ない点も、教訓という意味では有りでしょう。
全編を通して観ると、展開を急ぎすぎた感もありますが、TVMとしては良作でした。
予算の関係上、崩壊するロンドン側の状況が会話のみで済まされ、トレンスがシャーニングに来た理由づけが弱く感じるので、もう少し市街戦やトレンスの横暴ぶりがシーンとしてあったらな、と思います。
後編では、新たなコミュニティとして、宗教による集団が出てきますが、現代でも人が行き着く所は前編の3種も含めて、こういう集団なんですよね。
蛇足ですが、盲目になった人達が蠢くシーンは、ロメロ翁のゾンビに影響を与えたそうです。
他にも面白くなる要素はあると感じますが、ひとまず満足のいく作品でした。
*スーザンとイモジェラ・・・途中で合流する姉妹ですが、立ち位置としては余り重要ではなく、正直いなくても物語りに影響は無いのですけど・・・。
妹役のジュリア・ジョイスが可愛いすぎ。少女スナイパーで、しっかり者で、愛嬌も十分。
失明した姉をしっかりサポートしながら、天使のように振舞う奔放さが素晴らしい。
スーザン役のジェーン・マーレイも可愛い。
荒み切った内容に花を添える意味でも、GJな配役でした。
ヒロインが濃いので、こちらに癒された方も多いのでは、と勝手な事を言っちゃいました。
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