B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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これ、一応は「人間圧搾機」が原作です。
でも、内容的には『マングラー』を観て制作したようなので、ほぼ原作とは関係ありません。
監督コンビも、私は全く知りません。
ジャケ裏で知っているのは、バリー・バーンホルツだけ。
この人、年間2~3本は製作総指揮として動くんですが、どれもがダメな方のB級ばかり。
シリアル・キラーが流行れば、それを連発し、A級作品でヒットが出ればそれをパクる。
そして、『マングラー2』も、こいつが制作してます。
例えるなら、アルバトロス配給が人の姿になったような男です。
では、2をすっ飛ばして、2005年制作の今作を観てみましょう。
物語は・・・
憑依・・・悪霊や激情に憑りつかれている状態。
すなわち、狂気。
*のっけから呪怨(THE JUON)のパクリです。
ごく普通の一軒家、家族写真が飾られ、夫婦が食卓を共にしている。
どうやら、このハゲは2週間も働かずに、2階の機械を弄っているそうで、奥さんのグチも最もです。
もうすぐ娘も来るのに・・・、と嘆く奥さんに逆ギレしたハゲは、テーブルを叩いて2階に行きます。
就寝前には奥さんに侘びを入れたハゲですが、それを許す奥さんの心の広さは素晴らしい。
しかし、ベッドを抜け出したハゲは、額に汗して機械を完成させ、何やら独り言を呟きます。
「なんだって、そんなこと無理だ」
で、手を怪我して流した血が機械に吸い込まれ、ハゲの右腕を切り刻みます。
目を覚ましたら夫がいなかったので、心配した奥さんが2階の部屋に入ると、ハゲが棒立ち。
「いいことが起こる」と呟くと奥さんの頭にハンマーを・・・。
*右腕は無事なようで、意味が分りません。
死亡事故が原因で洗濯プレス機を分解。
謎の死の後、工場は閉鎖。
男性が古い洗濯プレス機の部品を高額で落札。
*新聞記事の上にメモを置いただけのスタッフ・キャスト紹介、上記の文章だけで説明完了。
仕事をクビになって、男に出て行かれ、シャワーシーンで乳を見せた女が配管修理に呼んだのはハゲ。
後ろから頭をハンマーで殴られ、全く緊張感の無い逃走劇の末、布袋に入れられてお持ち帰りされます。
*ヒールのカカトを耳穴に刺されてもへっちゃら。
次に現れたのは、車の中で、タバコを巡って言い争いをする親子。
何のことは無い空き巣なんですが、親父が中に入ると、扉が閉じ、窓には板が嵌めこんである。
無線で連絡を取りながら物色していると、壁には無数の血の手形が・・・。
まぁ、気が付かないんですが、そのまま2階のタンスで、財布や所持品を一杯見つけた親父は、ここが盗人の家だと勘違い。
さすがに嫌な予感がしたので、盗る物だけとって退散しようとして、やっと壁中の血の手形を発見。→
そこに、助けを求める女の声が・・・「私も皆のように殺されるわ」。
*と、いうか気が付かないのが凄い。
根っからの悪党でもない親父は、息子のマイクに女を見捨てて逃げるなんて出来ない、と部屋の鍵を開けに掛かる。
「早く開けて、ここに置いていかないで・・・マシンの生贄にされるの」
グゥエンと名乗った女から話を聞いた親父は、早く逃げろ、と繰り返す息子に、「俺は今までろくでもないことをやってきた糞野郎だが、正しい事をして生まれ変わる」と、急に正義感に目覚めたようです。
息子に5分間だけ待ってくれ、と頼む親父だったが、そこにハゲが布袋を抱えてご帰還。
*どうでもいいが、部屋錠すら開けられないで、今までよく空き巣やってこれたな。
布袋から女を放り出すと、頬を引っ掻かれて「うぉっ」と言いながら、急いで部屋を出て行くハゲ。
機械を拭くと、ハンマーを手に監禁部屋に向かう。
さっきのグゥエンさんをハンマーで一撃すると、機械部屋に引きずり込む。
何かグォングォンという音と悲鳴が混じるのを聞きながら、出口に一直線に向かう親父。*速攻で正義感は忘れたようです。
*ちなみにマングラれるシーンはイメージ映像で楽しむ手法のようです。
ドアの開錠を諦めた親父、息子は助けに行くと言いますが、ダメだ2人とも閉じ込められたらバカを見る、と拒否。*だから、入り口だけ開ければ問題ないだろ、と思う。
こんな具合で頭の悪い会話をしていたので、やはり見つかってしまいました。
壁に叩きつけられ、無線は壊され、階段を引き摺られていく親父。
で、唐突に食事を始めるハゲでしたが、床に血の跡を見つけて、洗剤と布でゴシゴシやり始めます。
どうも壁や階段は良いけれど、キッチンは清潔にするタイプのようです。
そこに携帯が鳴り、新たな仕事が入ったようですが、メモと携帯は置いていっちゃいました。
ハゲの車が出て行ったので、家に忍び込む息子のマイク。
親父を呼びますが、反応したのは、冒頭の乳出し女ジェイミー。
ジェイミーから親父が捕まったと聞いたマイクでしたが、とりあえず女の部屋のドアに体当たりして、壊れないので、断念。
開錠の技術はさっぱりなので、まず親父を探して、この鍵も開けてもらうことに。
鍵が開いていた部屋に入ると、かなりの異臭が漂っているそうで、何気に機械を見ると、親父の来ていたジャンパーの切れ端に血がベッタリ。
*やっぱり、このちんまいのがマングラーの成れの果て・・・。
親父ほどの正義感は持ち合わせていないマイクは、一人で逃げ出そうとしますが、玄関は開かず、窓はレンガで埋めてある。
*親父の話を何も聞いていなかったのか、ただのバカです。
仕方が無いのでジェイミーの部屋の前に戻ってきて、やっぱりアンタを置いていけない、と格好をつけますが、出られないだけでしょ、とあっさりとバレます。
その頃、夜になってから家に携帯を忘れた事に気づいたハゲ。
一方、監禁屋敷の方には、ハゲの娘が帰ってきましたが、ドアノブも無くなっているので入れません。
マイクが助けを求めても、どうにもならいところに、ハゲが帰宅。
娘が家の様子を尋ねていると、いきなりハンマーでゴン。
マイクは廊下の天井が開いているのに気づき、そこに隠れます。
運び込まれた娘は、部屋に放り込んで監禁。
洗面所に入ったハゲは、ジェイミーに引っ掻かれた傷口から、皮膚を剥ぎ取ります。
屋根裏の散歩者と化したマイクは、ジェイミーに声を掛けて安心させ、ハゲが眠ってから鍵を盗む作戦を立てます。
*大声で喋るし・・・やっぱりバカです。
深夜になって、寝室に忍び込んだマイクは、ベットではなく椅子で眠っているハゲを発見します。
寝息を探りながら、ゆっくりと鍵を盗み、静か~に部屋を出ていきます。
で、部屋を出た途端、小走りにドアの前に進むと、ガチャガチャ音を立てて鍵を差し込み始めます。
当然ですが、気がついたハゲにハンマーで襲い掛かられ、殴られながら1階まで逃げ回りますが、結局ガツンとやられます。
一つだけ意味があったのは、ジェイミーの部屋の鍵が開いたこと。
ジェイミーが扉の隙間から見ていると、マイクが引き摺られていきました・・・。
やっと、機械の全体像が映り、足元から流されたマイクは、無数の刃物に体中を刺されて悲鳴を上げます。
*ようやくゴアシーンが出てきて、ホッと安心しましたが、これはプレス機じゃねぇ、確かにスライサーだ。
まぁ、大したシーンじゃないんですけど、マイクは死んだようです。
部屋を抜け出したジェイミーは入り口に落ちていた鍵束に気づかずに、階段をドタバタと駆け下り、玄関をバンと叩いて、窓のカーテンを開けてレンガが詰めてあるのを見て、「開いてよ!お願い!」と叫びながら走り回ります。
一方、マイクから摂れた一番絞り血液を瓶に入れるハゲ。
結局、サイレン鳴らして走り回ったようなジェイミーですが、上から物音が聞こえたので、今更のように慌てます。
ハゲは部屋から出ると、鍵束を見つけて拾い上げ、血の入った瓶を片手にキッチンに移動。
ちゃんと手を洗って血を落とし、下の扉を開けてタオルをって、そこにジェイミーいたー。
コメディのようなニアミスですが、気が付かなかったハゲは、マイクの一番絞りを器に移して、食事を始めました。
ふと、口に運んでいたスプーンの背に、自分の頬の傷を映すと、なんということでしょう傷口が回復しているではありませんか。
これが、悪魔からハゲへの小粋なプレゼント「いい事が起こる」ですか。
食事を終えたハゲは、監禁部屋に行きますが、ここでジェイミーが逃げたことに気づきます。
ですが、探そうとはせずに、娘の部屋に行くと、そっちで済ませようと捕まえに掛かります。
そこに背後から忍び寄ったジェイミーが、手に持った皿でパリーンと一撃。
もう少しましな鈍器は無かったのかと思いますが、更に必殺技の頬を引っ掻くを加え、娘と逃げ出します。
鍵がドアに差さったままだったので、そのまま鍵を拾い集めて、1階に駆け下ります。
二手に分かれて、総当りで鍵を差し込んでいくのは正攻法ですが、合流した時に鍵が混ざってしまうというミスが発生。
結局、どの鍵も合わないと判明して、絶望する娘。
凄い確立ですが、出口の鍵だけ2階に落としてきたようです。
あれだけドタバタしたのに、今度はゆっくりと2階に上がるジェイミーと娘。
上がった途端にダッシュするんですが、何がしたいのか分りません。
「あったわ」と鍵を見つけて喜んだ時、天井の通風孔を抜けて、ハゲが廊下に降り立ちました・・・。
手には釘が付いた角材を構えて、一気に娘に迫ると、逃げる後頭部にザックリと釘突き角材が命中。
ジェイミーを突き飛ばし、尚も逃げる娘の後頭部に刺さった角材を掴んで引き戻すハゲ。
とりあえず後ろ退りにジェイミーが入った部屋は、マングラー改めスライサーが、ガッチャンガッチャン動く部屋。
「いや~、パパ~、やめて~」という悲鳴が近づいてくるので、スライサーの後ろの排菅口に隠れるジェイミー。
泣き叫ぶ娘を角材で引き摺りながら、スライサーに据えると、後頭部から釘を引き抜き、そのまま前に送り出す・・・。
刃に斬られた娘は、悲鳴を上げるが、ハゲは返り血を浴びながら「むふー、むふー」とスライサーに娘を切り刻ませる。
*またGパンで申し訳ないが、ハゲが返り血浴びて興奮してるだけなので、この程度です。
排菅口なんかに隠れたので、流れてくる娘のモツで滑り、肉塊の沼に落ちたジェイミー。
今回は仕方が無いが、悲鳴と嗚咽を出したので、居場所がハゲにバレてしまった。
のっしのっしと部屋を出て、階段を下りるハゲ。
ショック状態だが、その迫り来る足音を聞いて、排管口を逆に這い上がる。
排管口を昇り切ったジェイミーは、足元の釘角材を拾うと、顔つきが変わった。
階段を下りたジェイミーは、鍵を使ってドアを開けようとする。
その背後から、ハゲが襲い掛かり、首根っこを掴まれるが、振り返りざまに釘角材を叩きつける。
すぐに鍵を開けようとするが、角材を張り付けたままのハゲに殴られ、そのまま2階の部屋まで運び込まれてしまう・・・。
スライサーの上で暴れたジェイミーは、「アンタも、マシーンも死ねばいい」と、ハゲの顔をまたもや引っ掻き、上の歯がずれるほどのダメージを与える。
だが、逃げる腕を掴まれ、「俺のマシーンなんだ」という言葉と共に、ハゲと一緒にスライサーに流れ、無数の刃が幾度も振り下ろされた・・・。
一軒の家に近づいていく作業服の男。
玄関前で呼び鈴を鳴らし、家人が出てくるのを待つ手には、しっかりとハンマーが握られていた・・・・・・
END
え~、まぁ~、うん・・・ダメだ、こりゃ。
まず、マングラー関係ない、スライサーだけど、別に悪魔っぽく無いし、流れてきたら切り刻むだけ。
生き血循環装置が付いていて、それで血を呑むことで、ハゲは不死身になってるらしい。
そういえば、ハゲ、ハゲ言ってるけど、一応ハドリーという名前はある。
『マングラー』を参考にしたというのは、OPの文章で表示されるけど、出来上がったのは全くの別物。
マングラーも別物なら、作品の主旨も別物、ただハゲが動き回るだけの安易な脚本。
今回は、珍しく邦題の方がしっくりくる・・・マングラーREBORNじゃねぇよ、ふざけんな。
ゴアシーンは、ほとんどがイメージで補え、と言わんばかりの安っぽい描写。
終盤で少しは刃が喰い込むシーンがあるが、Gパンとかにザクッで終り、後はハゲの一人芝居。
ハンマー大好きなのは分ったけど、これも描写としては弱いし、殴打シーンが軽すぎる。
唯一「おっ」と思ったのは、釘角材がハゲの娘の後頭部に刺さったとき、そのまま引っ張ってくるとか、予想外だったので、実の娘に対して何て酷いんざましょ、というぐらいには面白かった。
役者の演技は素人もいいとこで、肝心のハゲは怖くないし、登場人物全員がバカな上に演技も下手なので、珍しく文中で突っ込みまくってしまった。
そうでもしないと最後まで観る気力が持たなかったので。
登場人物がバカというか、脚本が最低なので、インディペンデント映画(自主制作)に毛が生えた程度。
ジャケットの回転する刃のような物に騙されたというか、ガッチャンガッチャン包丁が降ってくるだけのギミック、参考にしたといいながら、マングラーに比べれば犬小屋のようなスライサー・・・。
悪魔の「あ」の字も感じられないハゲ無双の一本道なシナリオ、と全てがダメ。
ラストも、あぁそうですかぐらいにしか感じなかった。
本当にこれ2005年の映画なのだろうか?
仮に80年代に制作されていたとしても、話にならないのは同じだけどさ。
誰にもお勧めは出来ない一品でした。
でも、内容的には『マングラー』を観て制作したようなので、ほぼ原作とは関係ありません。
監督コンビも、私は全く知りません。
ジャケ裏で知っているのは、バリー・バーンホルツだけ。
この人、年間2~3本は製作総指揮として動くんですが、どれもがダメな方のB級ばかり。
シリアル・キラーが流行れば、それを連発し、A級作品でヒットが出ればそれをパクる。
そして、『マングラー2』も、こいつが制作してます。
例えるなら、アルバトロス配給が人の姿になったような男です。
では、2をすっ飛ばして、2005年制作の今作を観てみましょう。
物語は・・・
憑依・・・悪霊や激情に憑りつかれている状態。
すなわち、狂気。
*のっけから呪怨(THE JUON)のパクリです。
ごく普通の一軒家、家族写真が飾られ、夫婦が食卓を共にしている。
どうやら、このハゲは2週間も働かずに、2階の機械を弄っているそうで、奥さんのグチも最もです。
もうすぐ娘も来るのに・・・、と嘆く奥さんに逆ギレしたハゲは、テーブルを叩いて2階に行きます。
就寝前には奥さんに侘びを入れたハゲですが、それを許す奥さんの心の広さは素晴らしい。
しかし、ベッドを抜け出したハゲは、額に汗して機械を完成させ、何やら独り言を呟きます。
「なんだって、そんなこと無理だ」
で、手を怪我して流した血が機械に吸い込まれ、ハゲの右腕を切り刻みます。
目を覚ましたら夫がいなかったので、心配した奥さんが2階の部屋に入ると、ハゲが棒立ち。
「いいことが起こる」と呟くと奥さんの頭にハンマーを・・・。
*右腕は無事なようで、意味が分りません。
死亡事故が原因で洗濯プレス機を分解。
謎の死の後、工場は閉鎖。
男性が古い洗濯プレス機の部品を高額で落札。
*新聞記事の上にメモを置いただけのスタッフ・キャスト紹介、上記の文章だけで説明完了。
仕事をクビになって、男に出て行かれ、シャワーシーンで乳を見せた女が配管修理に呼んだのはハゲ。
後ろから頭をハンマーで殴られ、全く緊張感の無い逃走劇の末、布袋に入れられてお持ち帰りされます。
*ヒールのカカトを耳穴に刺されてもへっちゃら。
次に現れたのは、車の中で、タバコを巡って言い争いをする親子。
何のことは無い空き巣なんですが、親父が中に入ると、扉が閉じ、窓には板が嵌めこんである。
無線で連絡を取りながら物色していると、壁には無数の血の手形が・・・。
まぁ、気が付かないんですが、そのまま2階のタンスで、財布や所持品を一杯見つけた親父は、ここが盗人の家だと勘違い。
さすがに嫌な予感がしたので、盗る物だけとって退散しようとして、やっと壁中の血の手形を発見。→
そこに、助けを求める女の声が・・・「私も皆のように殺されるわ」。
*と、いうか気が付かないのが凄い。
根っからの悪党でもない親父は、息子のマイクに女を見捨てて逃げるなんて出来ない、と部屋の鍵を開けに掛かる。
「早く開けて、ここに置いていかないで・・・マシンの生贄にされるの」
グゥエンと名乗った女から話を聞いた親父は、早く逃げろ、と繰り返す息子に、「俺は今までろくでもないことをやってきた糞野郎だが、正しい事をして生まれ変わる」と、急に正義感に目覚めたようです。
息子に5分間だけ待ってくれ、と頼む親父だったが、そこにハゲが布袋を抱えてご帰還。
*どうでもいいが、部屋錠すら開けられないで、今までよく空き巣やってこれたな。
布袋から女を放り出すと、頬を引っ掻かれて「うぉっ」と言いながら、急いで部屋を出て行くハゲ。
機械を拭くと、ハンマーを手に監禁部屋に向かう。
さっきのグゥエンさんをハンマーで一撃すると、機械部屋に引きずり込む。
何かグォングォンという音と悲鳴が混じるのを聞きながら、出口に一直線に向かう親父。*速攻で正義感は忘れたようです。
*ちなみにマングラれるシーンはイメージ映像で楽しむ手法のようです。
ドアの開錠を諦めた親父、息子は助けに行くと言いますが、ダメだ2人とも閉じ込められたらバカを見る、と拒否。*だから、入り口だけ開ければ問題ないだろ、と思う。
こんな具合で頭の悪い会話をしていたので、やはり見つかってしまいました。
壁に叩きつけられ、無線は壊され、階段を引き摺られていく親父。
で、唐突に食事を始めるハゲでしたが、床に血の跡を見つけて、洗剤と布でゴシゴシやり始めます。
どうも壁や階段は良いけれど、キッチンは清潔にするタイプのようです。
そこに携帯が鳴り、新たな仕事が入ったようですが、メモと携帯は置いていっちゃいました。
ハゲの車が出て行ったので、家に忍び込む息子のマイク。
親父を呼びますが、反応したのは、冒頭の乳出し女ジェイミー。
ジェイミーから親父が捕まったと聞いたマイクでしたが、とりあえず女の部屋のドアに体当たりして、壊れないので、断念。
開錠の技術はさっぱりなので、まず親父を探して、この鍵も開けてもらうことに。
鍵が開いていた部屋に入ると、かなりの異臭が漂っているそうで、何気に機械を見ると、親父の来ていたジャンパーの切れ端に血がベッタリ。
*やっぱり、このちんまいのがマングラーの成れの果て・・・。
親父ほどの正義感は持ち合わせていないマイクは、一人で逃げ出そうとしますが、玄関は開かず、窓はレンガで埋めてある。
*親父の話を何も聞いていなかったのか、ただのバカです。
仕方が無いのでジェイミーの部屋の前に戻ってきて、やっぱりアンタを置いていけない、と格好をつけますが、出られないだけでしょ、とあっさりとバレます。
その頃、夜になってから家に携帯を忘れた事に気づいたハゲ。
一方、監禁屋敷の方には、ハゲの娘が帰ってきましたが、ドアノブも無くなっているので入れません。
マイクが助けを求めても、どうにもならいところに、ハゲが帰宅。
娘が家の様子を尋ねていると、いきなりハンマーでゴン。
マイクは廊下の天井が開いているのに気づき、そこに隠れます。
運び込まれた娘は、部屋に放り込んで監禁。
洗面所に入ったハゲは、ジェイミーに引っ掻かれた傷口から、皮膚を剥ぎ取ります。
屋根裏の散歩者と化したマイクは、ジェイミーに声を掛けて安心させ、ハゲが眠ってから鍵を盗む作戦を立てます。
*大声で喋るし・・・やっぱりバカです。
深夜になって、寝室に忍び込んだマイクは、ベットではなく椅子で眠っているハゲを発見します。
寝息を探りながら、ゆっくりと鍵を盗み、静か~に部屋を出ていきます。
で、部屋を出た途端、小走りにドアの前に進むと、ガチャガチャ音を立てて鍵を差し込み始めます。
当然ですが、気がついたハゲにハンマーで襲い掛かられ、殴られながら1階まで逃げ回りますが、結局ガツンとやられます。
一つだけ意味があったのは、ジェイミーの部屋の鍵が開いたこと。
ジェイミーが扉の隙間から見ていると、マイクが引き摺られていきました・・・。
やっと、機械の全体像が映り、足元から流されたマイクは、無数の刃物に体中を刺されて悲鳴を上げます。
*ようやくゴアシーンが出てきて、ホッと安心しましたが、これはプレス機じゃねぇ、確かにスライサーだ。
まぁ、大したシーンじゃないんですけど、マイクは死んだようです。
部屋を抜け出したジェイミーは入り口に落ちていた鍵束に気づかずに、階段をドタバタと駆け下り、玄関をバンと叩いて、窓のカーテンを開けてレンガが詰めてあるのを見て、「開いてよ!お願い!」と叫びながら走り回ります。
一方、マイクから摂れた一番絞り血液を瓶に入れるハゲ。
結局、サイレン鳴らして走り回ったようなジェイミーですが、上から物音が聞こえたので、今更のように慌てます。
ハゲは部屋から出ると、鍵束を見つけて拾い上げ、血の入った瓶を片手にキッチンに移動。
ちゃんと手を洗って血を落とし、下の扉を開けてタオルをって、そこにジェイミーいたー。
コメディのようなニアミスですが、気が付かなかったハゲは、マイクの一番絞りを器に移して、食事を始めました。
ふと、口に運んでいたスプーンの背に、自分の頬の傷を映すと、なんということでしょう傷口が回復しているではありませんか。
これが、悪魔からハゲへの小粋なプレゼント「いい事が起こる」ですか。
食事を終えたハゲは、監禁部屋に行きますが、ここでジェイミーが逃げたことに気づきます。
ですが、探そうとはせずに、娘の部屋に行くと、そっちで済ませようと捕まえに掛かります。
そこに背後から忍び寄ったジェイミーが、手に持った皿でパリーンと一撃。
もう少しましな鈍器は無かったのかと思いますが、更に必殺技の頬を引っ掻くを加え、娘と逃げ出します。
鍵がドアに差さったままだったので、そのまま鍵を拾い集めて、1階に駆け下ります。
二手に分かれて、総当りで鍵を差し込んでいくのは正攻法ですが、合流した時に鍵が混ざってしまうというミスが発生。
結局、どの鍵も合わないと判明して、絶望する娘。
凄い確立ですが、出口の鍵だけ2階に落としてきたようです。
あれだけドタバタしたのに、今度はゆっくりと2階に上がるジェイミーと娘。
上がった途端にダッシュするんですが、何がしたいのか分りません。
「あったわ」と鍵を見つけて喜んだ時、天井の通風孔を抜けて、ハゲが廊下に降り立ちました・・・。
手には釘が付いた角材を構えて、一気に娘に迫ると、逃げる後頭部にザックリと釘突き角材が命中。
ジェイミーを突き飛ばし、尚も逃げる娘の後頭部に刺さった角材を掴んで引き戻すハゲ。
とりあえず後ろ退りにジェイミーが入った部屋は、マングラー改めスライサーが、ガッチャンガッチャン動く部屋。
「いや~、パパ~、やめて~」という悲鳴が近づいてくるので、スライサーの後ろの排菅口に隠れるジェイミー。
泣き叫ぶ娘を角材で引き摺りながら、スライサーに据えると、後頭部から釘を引き抜き、そのまま前に送り出す・・・。
刃に斬られた娘は、悲鳴を上げるが、ハゲは返り血を浴びながら「むふー、むふー」とスライサーに娘を切り刻ませる。
*またGパンで申し訳ないが、ハゲが返り血浴びて興奮してるだけなので、この程度です。
排菅口なんかに隠れたので、流れてくる娘のモツで滑り、肉塊の沼に落ちたジェイミー。
今回は仕方が無いが、悲鳴と嗚咽を出したので、居場所がハゲにバレてしまった。
のっしのっしと部屋を出て、階段を下りるハゲ。
ショック状態だが、その迫り来る足音を聞いて、排管口を逆に這い上がる。
排管口を昇り切ったジェイミーは、足元の釘角材を拾うと、顔つきが変わった。
階段を下りたジェイミーは、鍵を使ってドアを開けようとする。
その背後から、ハゲが襲い掛かり、首根っこを掴まれるが、振り返りざまに釘角材を叩きつける。
すぐに鍵を開けようとするが、角材を張り付けたままのハゲに殴られ、そのまま2階の部屋まで運び込まれてしまう・・・。
スライサーの上で暴れたジェイミーは、「アンタも、マシーンも死ねばいい」と、ハゲの顔をまたもや引っ掻き、上の歯がずれるほどのダメージを与える。
だが、逃げる腕を掴まれ、「俺のマシーンなんだ」という言葉と共に、ハゲと一緒にスライサーに流れ、無数の刃が幾度も振り下ろされた・・・。
一軒の家に近づいていく作業服の男。
玄関前で呼び鈴を鳴らし、家人が出てくるのを待つ手には、しっかりとハンマーが握られていた・・・・・・
END
え~、まぁ~、うん・・・ダメだ、こりゃ。
まず、マングラー関係ない、スライサーだけど、別に悪魔っぽく無いし、流れてきたら切り刻むだけ。
生き血循環装置が付いていて、それで血を呑むことで、ハゲは不死身になってるらしい。
そういえば、ハゲ、ハゲ言ってるけど、一応ハドリーという名前はある。
『マングラー』を参考にしたというのは、OPの文章で表示されるけど、出来上がったのは全くの別物。
マングラーも別物なら、作品の主旨も別物、ただハゲが動き回るだけの安易な脚本。
今回は、珍しく邦題の方がしっくりくる・・・マングラーREBORNじゃねぇよ、ふざけんな。
ゴアシーンは、ほとんどがイメージで補え、と言わんばかりの安っぽい描写。
終盤で少しは刃が喰い込むシーンがあるが、Gパンとかにザクッで終り、後はハゲの一人芝居。
ハンマー大好きなのは分ったけど、これも描写としては弱いし、殴打シーンが軽すぎる。
唯一「おっ」と思ったのは、釘角材がハゲの娘の後頭部に刺さったとき、そのまま引っ張ってくるとか、予想外だったので、実の娘に対して何て酷いんざましょ、というぐらいには面白かった。
役者の演技は素人もいいとこで、肝心のハゲは怖くないし、登場人物全員がバカな上に演技も下手なので、珍しく文中で突っ込みまくってしまった。
そうでもしないと最後まで観る気力が持たなかったので。
登場人物がバカというか、脚本が最低なので、インディペンデント映画(自主制作)に毛が生えた程度。
ジャケットの回転する刃のような物に騙されたというか、ガッチャンガッチャン包丁が降ってくるだけのギミック、参考にしたといいながら、マングラーに比べれば犬小屋のようなスライサー・・・。
悪魔の「あ」の字も感じられないハゲ無双の一本道なシナリオ、と全てがダメ。
ラストも、あぁそうですかぐらいにしか感じなかった。
本当にこれ2005年の映画なのだろうか?
仮に80年代に制作されていたとしても、話にならないのは同じだけどさ。
誰にもお勧めは出来ない一品でした。
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