B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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VHS時代に、この作品のパケ絵を見た時は興奮した。→
何故かと言うと、SFとホラーに餓えていたからだ。
この独特な安っぽい色使いといい、レイ・チャールズ(ソウルミュージシャン)のような顔、何かを期待させてくれるB級臭がプンプンした。
ちなみに原題の「BORROWER」は「借り主、借り手」である。
ちなみに話の方は、95%忘れているので、再見。
物語は・・・
何処かの星で、地球を野蛮と呼べるほど文明が発達した昆虫型生命体の宇宙船。
連続殺人犯に課せられた刑は、死刑よりも重い遺伝子改造での地球流刑。
その野蛮な星では、親子が禁猟区で夜の狩りをしていた。
そこに眩い光と共に現れた人間と昆虫のような生命体。
争う姿を見た二人は、当然ながらエイリアンの方を撃ち、遥々宇宙を超えてきた流刑犯罪者の方を助ける。
感謝の言葉を期待した親父に、鮮やかなアッパーカットを決めた流刑囚は、急に苦しみ始め、頭が肥大した末に弾け飛んでしまう・・・。
次々と起こった異常な事態にキョトンとした親子だったが、すぐに金儲けになると判断し、息子に他人の家のバンを借りて来いと命じる(自分の車に積みたくないから)。
残った親父は、首なし死体を突付いたり叩いたりしていたが、甦った流刑囚に襲われ絶叫をあげる。
その頃、休暇明けで張り込みをしていたピアス刑事は、手配中のスカリーを発見。
人質を取られ抵抗されるが、逃げようとする所を容赦なく撃ち、逮捕に成功する。
一方、夜道にさ迷い出た親父ヘッドは、余所見運転のパンク娘メーガンに撥ねられ、病院に連れて行ってもらっていた。
車中で対向車のヘッドライトに驚いたので、気さくなメーガンは、親父頭にサングラスをプレゼントする。
その頃、現場に戻った息子は、警察を呼んでいた。
父親の首なし死体を発見し、興奮状態の息子は、容疑者として連行される。
病院に到着したメーガンは、親父頭が割りと元気そうなので、保険を使うのが惜しくなり、彼一人を置き去りにする。
親父ヘッドの流刑囚は、病院に寄らずに、野蛮な星”地球”の街を徘徊する。
奇妙な姿の生物、明滅する光色の渦、絶え間ない騒音・・・、ヤクの売人に売春婦、と物珍しげに眺めて歩く流刑囚・・・。
だが、ケンカの巻き添えで、後頭部に酒瓶を喰らった流刑囚は、路地裏でルンペンのジュリウスに出会う。
気の良いルンペンは、血まみれの流刑囚に服とマフラーをプレゼントし、伝道所(寝所や食事を得られる施設)に案内してやる。
猟奇殺人の担当にされたピアス刑事とクルーガー刑事は、事件のあらましを息子から聞くが、到底信用できる内容ではない。
息子は必至に、助けた男の頭が吹っ飛んだ!が、警察を呼んで戻ると自分の親父の首なし死体になっていた、と叫ぶ。
クルーガーは妄想だと切り捨てるが、ピアスは息子の鬼気迫る様子に圧倒される。
奇妙な縁ではあったが、流刑囚を気に入ったジュリウスは、色々と世話を焼く。
流刑囚は、伝道所で自分はボブ・レイニーだと名乗り、ジムが嫌がらせに入れたネズミを口に入れたりする。
*地球に降り立った異星人が、ギャップで笑いを誘うので、ここまではコメディのようである。
ジュリウスは、流刑囚とジムを誘い、マンハッタンの夜景を見ながら、自由な酒宴をしていた。
だが、見よう見真似で安酒を一気飲みした流刑囚は、調子が悪かったせいもあり、また頭が膨れ上がりジュリウスの首を捥ぎ取ってしまう。
ジムは、必至で逃げ出したが、流刑囚はお構いなしにジュリウスの死体を貪り続けていた・・・。
一方、ルイスに撃たれて入院していたルーカスは、新米女警官のチャディスを騙し首を絞めて気絶させる。
なんかあったような感じで、とりあえず拘束すると、制服を奪い病院から逃走した。
TVのニュースでは、ルンペン殺害(今度は首と胴体あり)が流れていた。
ジュリウスの頭部にチェンジした流刑囚は、物騒な街中をマイペースに移動していた。
ジムは、警察で一部始終を説明するが、今度は酒のせいか、と信用してもらえない。ところが、犯人の名がボブ・レイニーだと聞いたピアスらは、ジムの話に関心を持ちかけるが、スカリー逃亡の知らせに、そちらを優先してしまう。
チャディスを見舞ったピアスは、彼女が深く傷つきながらも、スカリー逮捕を願うのを聞いて、真っ先に検挙する、と約束する。
鑑識に寄ったピアス刑事は、ルンペン殺害の現場に残された胴体と頭部が別人のものであること、脳内から第三者の血液が発見され、遺体は食べられている事を聞かされる。
第三者の血液は型が特定できず、人間のものであるかも疑問だと・・・。
一方、ジュリウスの頭部を得た流刑囚は、同じように屑篭を引き摺りながら歩いていた。
海や飛行機、飛行船、博物館などを見て歩いて、意識を失って倒れてしまう。
病院に運び込まれたジュリウス頭の流刑囚は、これまでの記憶を反芻しながら、院内をぶらつき始める。
そこで、医師と看護婦の情事を邪魔するが、また発作に襲われ頭部から血を噴出す。驚いて診察しようとした医者を殺害して、三度頭部を取り替える流刑囚。
チーヴァー医師の体を奪った流刑囚は、白衣を纏い、記憶を頼りに車に乗り込む。ダッシュボードから取り出したサングラスを掛けて・・・。
事件の証言が全て正しかったら?と問うピアス刑事に、一人はヤク中一人はアル中、エイリアンなんかいるものか、と笑うクルーガー刑事。
フィットネス・クラブで汗を流し、服を替えたチーヴァー流刑囚は、家に到着する。
家の前で挨拶してきた隣家の娘メーガンに応えず、家の中を探索すると、冷蔵庫の卵を齧るり、飼い犬にお手をされる。
メーガンが、親父頭の時に自分を撥ねた娘だとは、お互いに気づいていない。
その頃、メーガンは友達のデスメタル・バンドの撮影をしていた(オイディプスが行く!byクラウザーさんバンドみたいな歌詞)。
根は普通の子たちで、少し屈折した歌をやりたいだけなのだが、アホ丸出しである。
お隣のチーヴァー先生の飼い犬が煩いので、リードヴォーカルのデブが水を柵越しに水を掛けていると、塀を倒して犬頭の流刑囚が登場!。
この映画も来るところまで来た感じだが、友人に見捨てられ窓に鍵を掛けられたデブを、ワンコ頭と爪でS・A・T・S・U・G・A・I。
しかし、冷静にショットガンを撃ってきたメーガンによって、犬頭はあっさりと大の字に倒れてしまう。
さすがに、犬頭の死体を見ては信じないわけにもいかないピアス刑事たち。とりあえず署長にも化け物と信じてもらい、死体公示所に運搬する。
何もしていないが、「事件解決」とパブで語り合うピアスとクルーガー刑事。
どうでもいい昔話を終え、酔っ払いの小便に熱くなりすぎたピアスを注意して、家に送るクルーガー。
その後ろで、病院を脱走したスカリーが尾行しているとも知らず・・・。
不法侵入はお手の物のスカリーは、ピアスが寝静まったのを見計らって、部屋に侵入する。
役立たずの番犬を庭に追い出し、飛び出しナイフを構えるスカリー。
しかし、その音に敏感に反応したピアスは、ベッドに持ち込んでいた拳銃で、スカリーを射殺する。
翌朝、初めて犯人を射殺したピアスを気遣うクルーガー。
そこに署長が現れ、FBIに怪物の説明をしてくれ、と頼まれる。
丁度、検死官のコニーから電話があり、あの遺体はまだ生きている、と連絡が入る。
怪物の血液を検査していたコニーは、背後から首無し流刑囚に襲われる。
ピアスとクルーガーが部屋に入ると、コニーの頭部にチェンジした流刑囚は、スカリーの遺体を貪っていた・・・。
慌てて銃を構えるクルーガーを殴り飛ばし、ピアスに牙を剥くコニー頭の流刑囚。
危ないところを、起き上がったクルーガーが、頭部と胴体に銃弾を撃ちこんで、ピアスは危機を救われる。
廊下で、「宇宙開発に莫大な費用を掛けるのは止めるべきだ」と、鼻が折れたクルーガーが言う。
ピアスはクルーガーが頼んでくれた水を飲み、クルーガーは鼻血を拭いていると、検死官室のドアを破って、今度はスカリー頭の流刑囚が登場。
瞬時にピアスを殴り飛ばし、水を持ってきていた婦人警官に喉輪を決め、壁に叩きつけて殺す。
咄嗟にクルーガーは飛びのいて、射撃を加えるが、今度は凶悪な犯罪者の頭だからか、物ともせずに迫ってくる。
首の骨を折られたクルーガーは崩れ落ち、廊下を這いながらピアスは必至で撃ち続ける。
それでも死なないので、壁にあった消火器で、滅多やたらに殴り続けるが、まだ死なない。
そこにFBIが駆けつけ、デスダンスを踊り狂うスカリー頭の流刑囚に銃弾を撃ち込み、ようやく動きが止まったのだった・・・。
怪物の遺体をFBIに引き渡しても、ピアスの不安は消えなかった。
「FBIは、わかってないわ」
脳裏をよぎる不安と同じ事が移送中の車で起き、FBI捜査官を血祭りにあげる怪物の姿が・・・・・・
END
奇妙な映画である。
最初は流暢な英語で会話していた流刑囚(トータル・リコールの頃のシュワちゃんに似ている)エイリアンが、親父頭にチェンジすると一気に知性が下がり、会話すら満足に出来なくなる。
その後も、誰の頭に変えても、この傾向は変わらず、車の運転をした時には驚いたぐらいだ。
初めて訪れた星の習慣など知らなくて当然だが、それにしても目的は行動するために頭を奪うこと、これのみ。
それも、行き当たりバッタリで、頭が制御できなくなると、その辺の人間を襲うだけ。
この知性の低さが、中盤までのコメディタッチな演出を活かしているとも言えるけど。
カメラワークが良いので、途中で頭チェンジャーが歩き回るシーンでは、不思議な映像美がある。
他の作品でもそうだが、この監督のセンスは妙な点で優れている。
俳優も個性的なので、その辺は勿体ないぐらいで、特に文句は無い。
特殊技術は、メイク・造形に御大ケヴィン・イェーガーが参加しており、さすがの仕事振りを見せている。冒頭でスキャナーズがラストに持ってきた頭部爆発をキメるなど、生首や首周りの処理も見事だ。
とりあえず、首、首、首の映画なので、そこしか褒める点も無いのだが(犬頭は、ちょっとアレでしたぜ、暗闇で誤魔化してたけど)。
ストーリーとしては、特に何の捻りも無く、頭チェンジャーを中心に伏線が消化されていく。
冒頭で撥ね、終盤前に犬頭チェンジャーを射殺するメーガン(メッチェン・エイミック)が印象的だ。
とりあえず出てくる人物の内、5人+犬が頭チェンジされるので、B級予算で俳優が少なくても2度美味しい設定になっている。
風呂敷を広げず、実に手堅いエイリアン単身襲来作品で、中々の良作だと私は再見して思った。
(以前、展開していたサイトでは取り上げることもなく、放り投げていたのは内緒)
SFの分野であり、コメディっぽくもあり、ゴア映画の楽しみもあり、妙に叙情的な感じもする、本当に奇妙な映画。
後、邦題のボディ・チェンジャーは明らかに間違いなので、原題にするかヘッド・チェンジャーでFA。
何故かと言うと、SFとホラーに餓えていたからだ。
この独特な安っぽい色使いといい、レイ・チャールズ(ソウルミュージシャン)のような顔、何かを期待させてくれるB級臭がプンプンした。
ちなみに原題の「BORROWER」は「借り主、借り手」である。
ちなみに話の方は、95%忘れているので、再見。
物語は・・・
何処かの星で、地球を野蛮と呼べるほど文明が発達した昆虫型生命体の宇宙船。
連続殺人犯に課せられた刑は、死刑よりも重い遺伝子改造での地球流刑。
その野蛮な星では、親子が禁猟区で夜の狩りをしていた。
そこに眩い光と共に現れた人間と昆虫のような生命体。
争う姿を見た二人は、当然ながらエイリアンの方を撃ち、遥々宇宙を超えてきた流刑犯罪者の方を助ける。
感謝の言葉を期待した親父に、鮮やかなアッパーカットを決めた流刑囚は、急に苦しみ始め、頭が肥大した末に弾け飛んでしまう・・・。
次々と起こった異常な事態にキョトンとした親子だったが、すぐに金儲けになると判断し、息子に他人の家のバンを借りて来いと命じる(自分の車に積みたくないから)。
残った親父は、首なし死体を突付いたり叩いたりしていたが、甦った流刑囚に襲われ絶叫をあげる。
その頃、休暇明けで張り込みをしていたピアス刑事は、手配中のスカリーを発見。
人質を取られ抵抗されるが、逃げようとする所を容赦なく撃ち、逮捕に成功する。
一方、夜道にさ迷い出た親父ヘッドは、余所見運転のパンク娘メーガンに撥ねられ、病院に連れて行ってもらっていた。
車中で対向車のヘッドライトに驚いたので、気さくなメーガンは、親父頭にサングラスをプレゼントする。
その頃、現場に戻った息子は、警察を呼んでいた。
父親の首なし死体を発見し、興奮状態の息子は、容疑者として連行される。
病院に到着したメーガンは、親父頭が割りと元気そうなので、保険を使うのが惜しくなり、彼一人を置き去りにする。
親父ヘッドの流刑囚は、病院に寄らずに、野蛮な星”地球”の街を徘徊する。
奇妙な姿の生物、明滅する光色の渦、絶え間ない騒音・・・、ヤクの売人に売春婦、と物珍しげに眺めて歩く流刑囚・・・。
だが、ケンカの巻き添えで、後頭部に酒瓶を喰らった流刑囚は、路地裏でルンペンのジュリウスに出会う。
気の良いルンペンは、血まみれの流刑囚に服とマフラーをプレゼントし、伝道所(寝所や食事を得られる施設)に案内してやる。
猟奇殺人の担当にされたピアス刑事とクルーガー刑事は、事件のあらましを息子から聞くが、到底信用できる内容ではない。
息子は必至に、助けた男の頭が吹っ飛んだ!が、警察を呼んで戻ると自分の親父の首なし死体になっていた、と叫ぶ。
クルーガーは妄想だと切り捨てるが、ピアスは息子の鬼気迫る様子に圧倒される。
奇妙な縁ではあったが、流刑囚を気に入ったジュリウスは、色々と世話を焼く。
流刑囚は、伝道所で自分はボブ・レイニーだと名乗り、ジムが嫌がらせに入れたネズミを口に入れたりする。
*地球に降り立った異星人が、ギャップで笑いを誘うので、ここまではコメディのようである。
ジュリウスは、流刑囚とジムを誘い、マンハッタンの夜景を見ながら、自由な酒宴をしていた。
だが、見よう見真似で安酒を一気飲みした流刑囚は、調子が悪かったせいもあり、また頭が膨れ上がりジュリウスの首を捥ぎ取ってしまう。
ジムは、必至で逃げ出したが、流刑囚はお構いなしにジュリウスの死体を貪り続けていた・・・。
一方、ルイスに撃たれて入院していたルーカスは、新米女警官のチャディスを騙し首を絞めて気絶させる。
なんかあったような感じで、とりあえず拘束すると、制服を奪い病院から逃走した。
TVのニュースでは、ルンペン殺害(今度は首と胴体あり)が流れていた。
ジュリウスの頭部にチェンジした流刑囚は、物騒な街中をマイペースに移動していた。
ジムは、警察で一部始終を説明するが、今度は酒のせいか、と信用してもらえない。ところが、犯人の名がボブ・レイニーだと聞いたピアスらは、ジムの話に関心を持ちかけるが、スカリー逃亡の知らせに、そちらを優先してしまう。
チャディスを見舞ったピアスは、彼女が深く傷つきながらも、スカリー逮捕を願うのを聞いて、真っ先に検挙する、と約束する。
鑑識に寄ったピアス刑事は、ルンペン殺害の現場に残された胴体と頭部が別人のものであること、脳内から第三者の血液が発見され、遺体は食べられている事を聞かされる。
第三者の血液は型が特定できず、人間のものであるかも疑問だと・・・。
一方、ジュリウスの頭部を得た流刑囚は、同じように屑篭を引き摺りながら歩いていた。
海や飛行機、飛行船、博物館などを見て歩いて、意識を失って倒れてしまう。
病院に運び込まれたジュリウス頭の流刑囚は、これまでの記憶を反芻しながら、院内をぶらつき始める。
そこで、医師と看護婦の情事を邪魔するが、また発作に襲われ頭部から血を噴出す。驚いて診察しようとした医者を殺害して、三度頭部を取り替える流刑囚。
チーヴァー医師の体を奪った流刑囚は、白衣を纏い、記憶を頼りに車に乗り込む。ダッシュボードから取り出したサングラスを掛けて・・・。
事件の証言が全て正しかったら?と問うピアス刑事に、一人はヤク中一人はアル中、エイリアンなんかいるものか、と笑うクルーガー刑事。
フィットネス・クラブで汗を流し、服を替えたチーヴァー流刑囚は、家に到着する。
家の前で挨拶してきた隣家の娘メーガンに応えず、家の中を探索すると、冷蔵庫の卵を齧るり、飼い犬にお手をされる。
メーガンが、親父頭の時に自分を撥ねた娘だとは、お互いに気づいていない。
その頃、メーガンは友達のデスメタル・バンドの撮影をしていた(オイディプスが行く!byクラウザーさんバンドみたいな歌詞)。
根は普通の子たちで、少し屈折した歌をやりたいだけなのだが、アホ丸出しである。
お隣のチーヴァー先生の飼い犬が煩いので、リードヴォーカルのデブが水を柵越しに水を掛けていると、塀を倒して犬頭の流刑囚が登場!。
この映画も来るところまで来た感じだが、友人に見捨てられ窓に鍵を掛けられたデブを、ワンコ頭と爪でS・A・T・S・U・G・A・I。
しかし、冷静にショットガンを撃ってきたメーガンによって、犬頭はあっさりと大の字に倒れてしまう。
さすがに、犬頭の死体を見ては信じないわけにもいかないピアス刑事たち。とりあえず署長にも化け物と信じてもらい、死体公示所に運搬する。
何もしていないが、「事件解決」とパブで語り合うピアスとクルーガー刑事。
どうでもいい昔話を終え、酔っ払いの小便に熱くなりすぎたピアスを注意して、家に送るクルーガー。
その後ろで、病院を脱走したスカリーが尾行しているとも知らず・・・。
不法侵入はお手の物のスカリーは、ピアスが寝静まったのを見計らって、部屋に侵入する。
役立たずの番犬を庭に追い出し、飛び出しナイフを構えるスカリー。
しかし、その音に敏感に反応したピアスは、ベッドに持ち込んでいた拳銃で、スカリーを射殺する。
翌朝、初めて犯人を射殺したピアスを気遣うクルーガー。
そこに署長が現れ、FBIに怪物の説明をしてくれ、と頼まれる。
丁度、検死官のコニーから電話があり、あの遺体はまだ生きている、と連絡が入る。
怪物の血液を検査していたコニーは、背後から首無し流刑囚に襲われる。
ピアスとクルーガーが部屋に入ると、コニーの頭部にチェンジした流刑囚は、スカリーの遺体を貪っていた・・・。
慌てて銃を構えるクルーガーを殴り飛ばし、ピアスに牙を剥くコニー頭の流刑囚。
危ないところを、起き上がったクルーガーが、頭部と胴体に銃弾を撃ちこんで、ピアスは危機を救われる。
廊下で、「宇宙開発に莫大な費用を掛けるのは止めるべきだ」と、鼻が折れたクルーガーが言う。
ピアスはクルーガーが頼んでくれた水を飲み、クルーガーは鼻血を拭いていると、検死官室のドアを破って、今度はスカリー頭の流刑囚が登場。
瞬時にピアスを殴り飛ばし、水を持ってきていた婦人警官に喉輪を決め、壁に叩きつけて殺す。
咄嗟にクルーガーは飛びのいて、射撃を加えるが、今度は凶悪な犯罪者の頭だからか、物ともせずに迫ってくる。
首の骨を折られたクルーガーは崩れ落ち、廊下を這いながらピアスは必至で撃ち続ける。
それでも死なないので、壁にあった消火器で、滅多やたらに殴り続けるが、まだ死なない。
そこにFBIが駆けつけ、デスダンスを踊り狂うスカリー頭の流刑囚に銃弾を撃ち込み、ようやく動きが止まったのだった・・・。
怪物の遺体をFBIに引き渡しても、ピアスの不安は消えなかった。
「FBIは、わかってないわ」
脳裏をよぎる不安と同じ事が移送中の車で起き、FBI捜査官を血祭りにあげる怪物の姿が・・・・・・
END
奇妙な映画である。
最初は流暢な英語で会話していた流刑囚(トータル・リコールの頃のシュワちゃんに似ている)エイリアンが、親父頭にチェンジすると一気に知性が下がり、会話すら満足に出来なくなる。
その後も、誰の頭に変えても、この傾向は変わらず、車の運転をした時には驚いたぐらいだ。
初めて訪れた星の習慣など知らなくて当然だが、それにしても目的は行動するために頭を奪うこと、これのみ。
それも、行き当たりバッタリで、頭が制御できなくなると、その辺の人間を襲うだけ。
この知性の低さが、中盤までのコメディタッチな演出を活かしているとも言えるけど。
カメラワークが良いので、途中で頭チェンジャーが歩き回るシーンでは、不思議な映像美がある。
他の作品でもそうだが、この監督のセンスは妙な点で優れている。
俳優も個性的なので、その辺は勿体ないぐらいで、特に文句は無い。
特殊技術は、メイク・造形に御大ケヴィン・イェーガーが参加しており、さすがの仕事振りを見せている。冒頭でスキャナーズがラストに持ってきた頭部爆発をキメるなど、生首や首周りの処理も見事だ。
とりあえず、首、首、首の映画なので、そこしか褒める点も無いのだが(犬頭は、ちょっとアレでしたぜ、暗闇で誤魔化してたけど)。
ストーリーとしては、特に何の捻りも無く、頭チェンジャーを中心に伏線が消化されていく。
冒頭で撥ね、終盤前に犬頭チェンジャーを射殺するメーガン(メッチェン・エイミック)が印象的だ。
とりあえず出てくる人物の内、5人+犬が頭チェンジされるので、B級予算で俳優が少なくても2度美味しい設定になっている。
風呂敷を広げず、実に手堅いエイリアン単身襲来作品で、中々の良作だと私は再見して思った。
(以前、展開していたサイトでは取り上げることもなく、放り投げていたのは内緒)
SFの分野であり、コメディっぽくもあり、ゴア映画の楽しみもあり、妙に叙情的な感じもする、本当に奇妙な映画。
後、邦題のボディ・チェンジャーは明らかに間違いなので、原題にするかヘッド・チェンジャーでFA。
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