B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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あの怪作『サマーキャンプ・インフェルノ』から5年。
衝撃のラストのアンジェラが、装いも新たに帰ってきた!
と、いうわけで、20年以上も前の映画に何を言ってるんだ、コイツという感じですが、思い出したので再見。
物語は・・・
キャンプホラーの定番、焚き火を囲んでの夜話からスタート。
怖い話、都市伝説、ときてフィービーが語り始めたのは本当の話・・・。
6年前、ここから100kmほど離れたキャンプ場で起こった連続殺人事件『サマーキャンプ・インフェルノ参照』。
連れ戻しに来た指導員の前で、一気にラストまで語ったフィービィーは、渋々と自分のキャンプに戻っていく。
後を続けたショーンは、彼女は死んでいない、と言う。
精神科に入った犯人は、治療と性転換手術を受け、2年前に退院した。
ショーンは、犯人を逮捕した警察官の息子で、この話を聞かさていたのだった・・・。
森の中で激しい口論をするフィービィーと指導員。
規律を重視する女指導員は、フィービーの奔放さをアバズレと呼び、迷惑だから家に送り返してやる、と責める。
その後、道に迷ったフィービィーは、不安になり指導員アンジェラを探すが、太い枝で殴打され、悪い舌を切り取られてしまった・・・。
『悪いキャンパーね!』
全然治ってないどころか、パワーアップしたアンジェラは、ローリング・ヒルキャンプ場の女子部屋で朝の起床を元気良く行う。
キャンプのオーナー・ジョンには、フィービィーは自宅に帰した、と報告するアンジェラ。
アンジェラは、ベスト指導員に選ばれ気分は絶好調、モリー&アリーをバック・コーラスにハッピー・キャンパー・ソングを熱唱する。
同僚のTCの誘いも華麗に交わし、オフだというのにキャンパー達のために仕事を開始。
森の中で、酒とマリファナをキメていた双子のショート姉妹を発見。
一旦は見逃したものの、今度はラルフとS〇Xをキメているのを見て、プッツン。ラルフを追い返すと、ウェルダンに火葬済みの姉を見て、悲鳴を上げる妹も生きたまま着火・・・。
次は、家に帰りたいと駄々をこねるメアリーを車の中で説得。
「メリー、人を真似て生きてはいけないわよ」と指導員らしく語るが、「私はメアよ。メリーなんて最低」と話を聞かない。「ラストチャンスよ、謝るなら明日からのキャンプも参加していいわ」という言葉の返事はNo!。
仕方が無いので後部座席を探っていると「何を探してるの、銃?」と言うメリーに・・・。
「いいえ、ドリルよ」ギュルギュルギュル・・・チーン(合掌)。
キャンプ場では、紛失物が多いので、TCがリストを読み上げる。その中に車のバッテリーや電動ドリルが混じっている理由を知る者はいない。
キャンプ場から少し離れた閉鎖された山小屋で、アンジェラは一人の時間を過ごしていた。
そこにモリーが訪れ、ショーンへの恋心を相談し、アリーも彼を狙っているの、と。
内気なモリーの態度に共感を覚えたアンジェラは、彼女に「心が正しければ、道を誤らず」と伯母から聞いた言葉を贈り励ます。
仕事に励むアンジェラは、マセガキ2人組が盗み撮りしていた写真を没収。
その夜、煩いアンジェラを驚かすべく、ジャドとアンソニーはそれぞれフレディとジェイソンに扮して森の中で待機中。
しかし、逆にフレディの爪で喉を斬られ、レザーフェイスに扮しチェーンソーを持ったアンジェラがジェイソンもどきを惨殺・・・。
その格好で女の子のテントに合流したアンジェラは、さすがと喝采を浴びる。
だが、アリーが居ないことに気づいたアンジェラは、罰を与えようとキャビンに向かうが、チェーンソーの調子が悪いので、一旦中止。
翌朝、モリーとアリーの対立は表面化し、アリーは酷い言葉でモリーとアンジェラを罵倒する。
一人涙ぐんでいたモリーから、事情を聞いたアンジェラの目が光る。
森でS〇Xを楽しんだアリーは、洗面台でショーンから自分宛の手紙を見つける。
勝ち誇ったような顔で、身支度を整えると、待ち合わせの山小屋へと向かうが、もちろん罠。
背中を刺され、便所に落とされると、顔を出すたびに糞尿とヒルが・・・それを何度も突き落として処刑するアンジェラ・・・。
夜になって、事件のことを聞かれたショーンは、犯人の名は『ピーター・ベイカー』悪い人間を殺す”死の天使”と答える。
その頃、キャビンでご機嫌にギターを弾いていたアンジェラの元にデミが現れ、おかしなことばかりなの、と話し出す。電話をしたメアの家もフィービーの家も、娘が帰ってきた様子は無く、ショート姉妹の家でも・・・、と話し続ける陰で、アンジェラは殺害の道具を物色していた。色々とシミュレーションして、結局ギターの弦を外すと、「あんたは、口が多すぎる」と絞殺してしまう。
一旦、外に出たアンジェラだったが、マセガキ2人組のバケツの水を浴び、怒りながらキャビンに戻る。
とりあえず死体は移動したが、タイミング悪く持ってきた女の子も、デミの死体を見られたので「バラすでしょ」とナイフで刺殺・・・。
一方、モリーはショーンとの恋路が順調に進み、お休みのキスを交わすまでになっていた。
キャビンに戻ったモリーは、女子部屋の閑散とした状態に疑問を感じる。
アンジェラは、あなたと二人きりよ、と言うが、さすがに微妙な笑顔・・・。
その夜、ベスト指導員として表彰される自分とキャンパーの若者たちを惨殺する自分の姿を夢に見るアンジェラ・・・。
「心が正しければ、道を誤らず」
ハッピー・キャンパー・ソングをBGMに、アンジェラの心理が軋みだした。
翌日、いきなりクビを宣告されるアンジェラ。
ジョンの許可無しに誰も帰すな、という言いつけを破り、キャンパーのほとんどを追い返したせいだった(地獄に落としてるわけですが)。
すでに、女子部屋の異常さを見れば、誰でもおかしいと思うわなぁ。
アンジェラは許しを乞うが、昼までに出て行けと取り付く島も無い。
さすがに悄然として山小屋に向かうアンジェラを見送ったものの、心配で堪らないモリーはショーンを誘い、励ましに行く。
山小屋の前の丸太に腰掛け、4日前にベスト指導員に選ばれたのに・・・TCが仕組んだのよ、昔、知ってた男の子にそっくり・・・その子は懲らしめてやったわ、溺れさせて・・・。
そのとき、山小屋に興味を持ったショーンが、扉を開けてしまう。
慌てるアンジェラの制止の声も間に合わず、中を見てしまったショーンは激しく嘔吐する。死体、死体、死体、のオンパレード・・・。
うずくまるショーンを殴打して、入ってきたモリーの口を抑えるアンジェラ・・・。
その頃、話を聞いたTCは、2人を連れ戻し、アンジェラを追い出すために山小屋に向かう。
モリーとショーンは拘束され、完全に常軌を逸したアンジェラにサイコ・トークを聞かされていた。
そこにマッチョのTCが到着、持ち前の馬鹿力で扉を壊して飛び込むが、車のバッテリーから抜き出した硫酸のカウンターアタックを浴びて七転八倒(長い伏線だな、おい)して死亡。
昔の事件を思い出したショーンが、ピーター=アンジェラと気づくが、アンジェラは様々な治療と手術で「もう、治ったのよ!」と素の顔で言う。
何故自分のことを知っているのかと尋ねて、ショーンが自分を逮捕した男の息子だと知ったアンジェラは、「あのとき、殺してしまうべきだった」とうな垂れるショーンの首を一刀で斬り落とす。
残されたモーリは、相変わらずサイコ・トークに付き合わされていた。
中でも、「ほら見て!彼がTVに出てるw」は酷い。→
もう、勘弁してやれよ、と思うが、死体の山と悪臭にハエが飛び回る中で、平気で食事ができるアンジェラさんには敵わない。
すっかり精神が逝ってしまったアンジェラが外出した隙に、手足のロープを解くことに成功したモーリ。
アンジェラは、森に残していた死体を回収に行って、戻ってきた。
そういえば、長いこと見かけなかったが、死んでたのかラルフw
サイコ特有の気の緩みで、山小屋に入った所をモーリに棒で殴られ、ナイフを奪われる。
だが、一旦は気絶したものの、むくりと起き上がると、山道を追いかけ始める。
それなりに先発したはずだが、殺人鬼の特殊技能ワープで、先回りされたモーリはアンジェラに押さえ込まれ、ナイフで必至に抵抗する。
追いかけっこの間に、手の平や太ももを刺しているのだが、アンジェラの快脚は衰えず、ついに崖に追い詰められたモーリは足を滑らせてしまう・・・。
殺すつもりが無かったアンジェラは、モーリを見下ろして「あなただけが・・・心の慰めだった・・・」と呟くと、髪についた木の葉を振り落とし去って行った・・・。
後任のダイアンが見回りをしていると、マセガキ2人組が窓から中を覗いているのを発見する。
声を掛けたダイアンは、喉笛を絶たれた子供の死体に、驚いて絶叫する。
慌ててオーナーのジョンのキャビンに飛び込んだダイアンを待っていたのは、電話に手を伸ばそうとして断ち切られた右手と喉を切られたジョンの死体。
振り返ると、ロープでクビを吊られ、口にパンティを押し込まれたロブの死体。
背後からは、アンジェラが迫り、ダイアンは腹をナイフで抉られて死ぬ。
一度、外に出たアンジェラは、すぐに戻り・・・
「Good Night Campers!」
ローリング・ヒルキャンプ場が皆殺しになった頃、崖から落ちたモーリは、ようやく意識を取り戻していた。
大暴れしたアンジェラは、ヒッチハイクで女の車に乗せてもらっていたが、下品な上にタバコを吸うのを見て、ナイフで襲い掛かる・・・。
痛む頭を抑えながら、やっとの思いで道に出て、車を止めるモーリ・・・、しかし、中から
「また、会えたわ!!」
と、満面の笑みを浮かべたアンジェラが・・・・・・
END
この作品、アメリカでは1988年に公開されたんですが、日本ではビデオリリースのみ。
監督だったロバート・ヒルツィックは原案・脚本に廻ってます。
まず、作中でもある通り、ジェイソンやフレディ、レザーフェイスといった3巨頭が確立された頃でもあり、前作が13金Part.1の亜流なら、本作はそれらのスラッシャー全般へのオマージュともいえます。(パクリでは無い)
そのため、主人公は成長し性転換手術を受けたアンジェラが設定され、サマーキャンプを楽しむキャンパー達を次々と自分の基準で罰していく形になってます。
アンジェラはサイコであり、あのキチガイ伯母の言葉を支えに、指導員として1年間は活躍していたわけですが、ついにというか当然のように殺人衝動が目覚め、徐々に壊れていきます。
壊れ方は別に悲壮なものではなくて、コメディタッチな面もあるため、それほど陰湿な変貌ではありません。
自分が親近感を覚えたモーリには優しく、悪ガキやイジメっ子には容赦しないというスタイルは健在で、成長している分タチが悪いです。
終盤の暴走っぷりは凄まじく、子供といえども容赦なし、ほぼ皆殺しでキャンプ場を後にします。
『サマーキャンプ・インフェルノ』でも書きましたが、アメリカにはコアなファン層が存在し、この2まではそちらでも熱く語られているようですが、3に関してはどうでもいいようなので、今から観るんですがテンション下がります。
4は、製作中に頓挫したと聞いていますが、その途中までのフィルムもマニアは欲しがるとか。
スラッシャー映画としては、可もなく不可もない出来ですが、ラストまでひたすら殺し続ける姿勢には感嘆します。
特殊技術も、この頃の水準でいえば悪くは無く、逆にCGなど使えなかった時代に造形だけで表現しているディック・クロスの堅実な仕事が窺えます(CG全盛の現在のスラッシャーに飽きると、こういうのが観たくなる)。
とはいえ、惨殺シーンは金も手間も掛かるので、主に見せ場は人形ですけどね。
映画としてのテンポも良く、悪ふざけも鼻に付かない程度で、私としては本家のジェイソンさんよりサイコ・キラー映画としては上なんじゃないか、と思ってます。
ただ、のっけから犯人は確定しているので、アンジェラがどんな酷い理由で惨殺していくのかだけを楽しむ構成は、人によって評価は分かれると思います。
この時代のスラッシャーを観たいという人には、是非一見して欲しい作品です。
*レザーフェイスを除いて、ブギーマンで3巨頭とか、死天王とかいう呼び方もあります。アンジェラのキャラが、もう少し濃かったらレディース部門で選ばれたかもしれませんね。
*ロバート・ヒルツィックは、2・3・4では原案・脚本をしていますが、2008年に『Return to Sleepaway Camp』で監督に返り咲いています。日本では、ほぼ無名な作品ですが、アメリカのマニアがどれだけ根強いかを知る一如ではないでしょうか。
衝撃のラストのアンジェラが、装いも新たに帰ってきた!
と、いうわけで、20年以上も前の映画に何を言ってるんだ、コイツという感じですが、思い出したので再見。
物語は・・・
キャンプホラーの定番、焚き火を囲んでの夜話からスタート。
怖い話、都市伝説、ときてフィービーが語り始めたのは本当の話・・・。
6年前、ここから100kmほど離れたキャンプ場で起こった連続殺人事件『サマーキャンプ・インフェルノ参照』。
連れ戻しに来た指導員の前で、一気にラストまで語ったフィービィーは、渋々と自分のキャンプに戻っていく。
後を続けたショーンは、彼女は死んでいない、と言う。
精神科に入った犯人は、治療と性転換手術を受け、2年前に退院した。
ショーンは、犯人を逮捕した警察官の息子で、この話を聞かさていたのだった・・・。
森の中で激しい口論をするフィービィーと指導員。
規律を重視する女指導員は、フィービーの奔放さをアバズレと呼び、迷惑だから家に送り返してやる、と責める。
その後、道に迷ったフィービィーは、不安になり指導員アンジェラを探すが、太い枝で殴打され、悪い舌を切り取られてしまった・・・。
『悪いキャンパーね!』
全然治ってないどころか、パワーアップしたアンジェラは、ローリング・ヒルキャンプ場の女子部屋で朝の起床を元気良く行う。
キャンプのオーナー・ジョンには、フィービィーは自宅に帰した、と報告するアンジェラ。
アンジェラは、ベスト指導員に選ばれ気分は絶好調、モリー&アリーをバック・コーラスにハッピー・キャンパー・ソングを熱唱する。
同僚のTCの誘いも華麗に交わし、オフだというのにキャンパー達のために仕事を開始。
森の中で、酒とマリファナをキメていた双子のショート姉妹を発見。
一旦は見逃したものの、今度はラルフとS〇Xをキメているのを見て、プッツン。ラルフを追い返すと、ウェルダンに火葬済みの姉を見て、悲鳴を上げる妹も生きたまま着火・・・。
次は、家に帰りたいと駄々をこねるメアリーを車の中で説得。
「メリー、人を真似て生きてはいけないわよ」と指導員らしく語るが、「私はメアよ。メリーなんて最低」と話を聞かない。「ラストチャンスよ、謝るなら明日からのキャンプも参加していいわ」という言葉の返事はNo!。
仕方が無いので後部座席を探っていると「何を探してるの、銃?」と言うメリーに・・・。
「いいえ、ドリルよ」ギュルギュルギュル・・・チーン(合掌)。
キャンプ場では、紛失物が多いので、TCがリストを読み上げる。その中に車のバッテリーや電動ドリルが混じっている理由を知る者はいない。
キャンプ場から少し離れた閉鎖された山小屋で、アンジェラは一人の時間を過ごしていた。
そこにモリーが訪れ、ショーンへの恋心を相談し、アリーも彼を狙っているの、と。
内気なモリーの態度に共感を覚えたアンジェラは、彼女に「心が正しければ、道を誤らず」と伯母から聞いた言葉を贈り励ます。
仕事に励むアンジェラは、マセガキ2人組が盗み撮りしていた写真を没収。
その夜、煩いアンジェラを驚かすべく、ジャドとアンソニーはそれぞれフレディとジェイソンに扮して森の中で待機中。
しかし、逆にフレディの爪で喉を斬られ、レザーフェイスに扮しチェーンソーを持ったアンジェラがジェイソンもどきを惨殺・・・。
その格好で女の子のテントに合流したアンジェラは、さすがと喝采を浴びる。
だが、アリーが居ないことに気づいたアンジェラは、罰を与えようとキャビンに向かうが、チェーンソーの調子が悪いので、一旦中止。
翌朝、モリーとアリーの対立は表面化し、アリーは酷い言葉でモリーとアンジェラを罵倒する。
一人涙ぐんでいたモリーから、事情を聞いたアンジェラの目が光る。
森でS〇Xを楽しんだアリーは、洗面台でショーンから自分宛の手紙を見つける。
勝ち誇ったような顔で、身支度を整えると、待ち合わせの山小屋へと向かうが、もちろん罠。
背中を刺され、便所に落とされると、顔を出すたびに糞尿とヒルが・・・それを何度も突き落として処刑するアンジェラ・・・。
夜になって、事件のことを聞かれたショーンは、犯人の名は『ピーター・ベイカー』悪い人間を殺す”死の天使”と答える。
その頃、キャビンでご機嫌にギターを弾いていたアンジェラの元にデミが現れ、おかしなことばかりなの、と話し出す。電話をしたメアの家もフィービーの家も、娘が帰ってきた様子は無く、ショート姉妹の家でも・・・、と話し続ける陰で、アンジェラは殺害の道具を物色していた。色々とシミュレーションして、結局ギターの弦を外すと、「あんたは、口が多すぎる」と絞殺してしまう。
一旦、外に出たアンジェラだったが、マセガキ2人組のバケツの水を浴び、怒りながらキャビンに戻る。
とりあえず死体は移動したが、タイミング悪く持ってきた女の子も、デミの死体を見られたので「バラすでしょ」とナイフで刺殺・・・。
一方、モリーはショーンとの恋路が順調に進み、お休みのキスを交わすまでになっていた。
キャビンに戻ったモリーは、女子部屋の閑散とした状態に疑問を感じる。
アンジェラは、あなたと二人きりよ、と言うが、さすがに微妙な笑顔・・・。
その夜、ベスト指導員として表彰される自分とキャンパーの若者たちを惨殺する自分の姿を夢に見るアンジェラ・・・。
「心が正しければ、道を誤らず」
ハッピー・キャンパー・ソングをBGMに、アンジェラの心理が軋みだした。
翌日、いきなりクビを宣告されるアンジェラ。
ジョンの許可無しに誰も帰すな、という言いつけを破り、キャンパーのほとんどを追い返したせいだった(地獄に落としてるわけですが)。
すでに、女子部屋の異常さを見れば、誰でもおかしいと思うわなぁ。
アンジェラは許しを乞うが、昼までに出て行けと取り付く島も無い。
さすがに悄然として山小屋に向かうアンジェラを見送ったものの、心配で堪らないモリーはショーンを誘い、励ましに行く。
山小屋の前の丸太に腰掛け、4日前にベスト指導員に選ばれたのに・・・TCが仕組んだのよ、昔、知ってた男の子にそっくり・・・その子は懲らしめてやったわ、溺れさせて・・・。
そのとき、山小屋に興味を持ったショーンが、扉を開けてしまう。
慌てるアンジェラの制止の声も間に合わず、中を見てしまったショーンは激しく嘔吐する。死体、死体、死体、のオンパレード・・・。
うずくまるショーンを殴打して、入ってきたモリーの口を抑えるアンジェラ・・・。
その頃、話を聞いたTCは、2人を連れ戻し、アンジェラを追い出すために山小屋に向かう。
モリーとショーンは拘束され、完全に常軌を逸したアンジェラにサイコ・トークを聞かされていた。
そこにマッチョのTCが到着、持ち前の馬鹿力で扉を壊して飛び込むが、車のバッテリーから抜き出した硫酸のカウンターアタックを浴びて七転八倒(長い伏線だな、おい)して死亡。
昔の事件を思い出したショーンが、ピーター=アンジェラと気づくが、アンジェラは様々な治療と手術で「もう、治ったのよ!」と素の顔で言う。
何故自分のことを知っているのかと尋ねて、ショーンが自分を逮捕した男の息子だと知ったアンジェラは、「あのとき、殺してしまうべきだった」とうな垂れるショーンの首を一刀で斬り落とす。
残されたモーリは、相変わらずサイコ・トークに付き合わされていた。
中でも、「ほら見て!彼がTVに出てるw」は酷い。→
もう、勘弁してやれよ、と思うが、死体の山と悪臭にハエが飛び回る中で、平気で食事ができるアンジェラさんには敵わない。
すっかり精神が逝ってしまったアンジェラが外出した隙に、手足のロープを解くことに成功したモーリ。
アンジェラは、森に残していた死体を回収に行って、戻ってきた。
そういえば、長いこと見かけなかったが、死んでたのかラルフw
サイコ特有の気の緩みで、山小屋に入った所をモーリに棒で殴られ、ナイフを奪われる。
だが、一旦は気絶したものの、むくりと起き上がると、山道を追いかけ始める。
それなりに先発したはずだが、殺人鬼の特殊技能ワープで、先回りされたモーリはアンジェラに押さえ込まれ、ナイフで必至に抵抗する。
追いかけっこの間に、手の平や太ももを刺しているのだが、アンジェラの快脚は衰えず、ついに崖に追い詰められたモーリは足を滑らせてしまう・・・。
殺すつもりが無かったアンジェラは、モーリを見下ろして「あなただけが・・・心の慰めだった・・・」と呟くと、髪についた木の葉を振り落とし去って行った・・・。
後任のダイアンが見回りをしていると、マセガキ2人組が窓から中を覗いているのを発見する。
声を掛けたダイアンは、喉笛を絶たれた子供の死体に、驚いて絶叫する。
慌ててオーナーのジョンのキャビンに飛び込んだダイアンを待っていたのは、電話に手を伸ばそうとして断ち切られた右手と喉を切られたジョンの死体。
振り返ると、ロープでクビを吊られ、口にパンティを押し込まれたロブの死体。
背後からは、アンジェラが迫り、ダイアンは腹をナイフで抉られて死ぬ。
一度、外に出たアンジェラは、すぐに戻り・・・
「Good Night Campers!」
ローリング・ヒルキャンプ場が皆殺しになった頃、崖から落ちたモーリは、ようやく意識を取り戻していた。
大暴れしたアンジェラは、ヒッチハイクで女の車に乗せてもらっていたが、下品な上にタバコを吸うのを見て、ナイフで襲い掛かる・・・。
痛む頭を抑えながら、やっとの思いで道に出て、車を止めるモーリ・・・、しかし、中から
「また、会えたわ!!」
と、満面の笑みを浮かべたアンジェラが・・・・・・
END
この作品、アメリカでは1988年に公開されたんですが、日本ではビデオリリースのみ。
監督だったロバート・ヒルツィックは原案・脚本に廻ってます。
まず、作中でもある通り、ジェイソンやフレディ、レザーフェイスといった3巨頭が確立された頃でもあり、前作が13金Part.1の亜流なら、本作はそれらのスラッシャー全般へのオマージュともいえます。(パクリでは無い)
そのため、主人公は成長し性転換手術を受けたアンジェラが設定され、サマーキャンプを楽しむキャンパー達を次々と自分の基準で罰していく形になってます。
アンジェラはサイコであり、あのキチガイ伯母の言葉を支えに、指導員として1年間は活躍していたわけですが、ついにというか当然のように殺人衝動が目覚め、徐々に壊れていきます。
壊れ方は別に悲壮なものではなくて、コメディタッチな面もあるため、それほど陰湿な変貌ではありません。
自分が親近感を覚えたモーリには優しく、悪ガキやイジメっ子には容赦しないというスタイルは健在で、成長している分タチが悪いです。
終盤の暴走っぷりは凄まじく、子供といえども容赦なし、ほぼ皆殺しでキャンプ場を後にします。
『サマーキャンプ・インフェルノ』でも書きましたが、アメリカにはコアなファン層が存在し、この2まではそちらでも熱く語られているようですが、3に関してはどうでもいいようなので、今から観るんですがテンション下がります。
4は、製作中に頓挫したと聞いていますが、その途中までのフィルムもマニアは欲しがるとか。
スラッシャー映画としては、可もなく不可もない出来ですが、ラストまでひたすら殺し続ける姿勢には感嘆します。
特殊技術も、この頃の水準でいえば悪くは無く、逆にCGなど使えなかった時代に造形だけで表現しているディック・クロスの堅実な仕事が窺えます(CG全盛の現在のスラッシャーに飽きると、こういうのが観たくなる)。
とはいえ、惨殺シーンは金も手間も掛かるので、主に見せ場は人形ですけどね。
映画としてのテンポも良く、悪ふざけも鼻に付かない程度で、私としては本家のジェイソンさんよりサイコ・キラー映画としては上なんじゃないか、と思ってます。
ただ、のっけから犯人は確定しているので、アンジェラがどんな酷い理由で惨殺していくのかだけを楽しむ構成は、人によって評価は分かれると思います。
この時代のスラッシャーを観たいという人には、是非一見して欲しい作品です。
*レザーフェイスを除いて、ブギーマンで3巨頭とか、死天王とかいう呼び方もあります。アンジェラのキャラが、もう少し濃かったらレディース部門で選ばれたかもしれませんね。
*ロバート・ヒルツィックは、2・3・4では原案・脚本をしていますが、2008年に『Return to Sleepaway Camp』で監督に返り咲いています。日本では、ほぼ無名な作品ですが、アメリカのマニアがどれだけ根強いかを知る一如ではないでしょうか。
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