B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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世界のソンビシリーズ第二弾『ギリシャ産』。
オリンピック生誕の地とゾンビと何の関係があるのか意味不明ですが、煽りも国際色を出したいならもう少し捻れ。
スタッフ・キャスト共に全く知りませんが、初見なので覚悟を決めて、同時レビューで開始します。
物語は・・・
工事中に広大な洞窟を発見した作業員。何の工事か知りませんが、事前調査とかギリシャではどうなってるんでしょうね。まぁ、遺跡の多い土地の開発は大変なのですが、すぐにBGMだけで何かに襲われる3人の作業員たち・・・。
ギリシャ人はサッカーが大好き、ハゲのヤニスも興奮しつつTVで観戦です。そこに湿ったBGMと共に娘のジェニーが登場。ハゲ頭を撫で回しながら、ちょっかいを出してきます。観戦の邪魔な上に無礼なので、娘を追い払いますが、ヤニスの様子がどこか変です。
オリンピック生誕の地とゾンビと何の関係があるのか意味不明ですが、煽りも国際色を出したいならもう少し捻れ。
スタッフ・キャスト共に全く知りませんが、初見なので覚悟を決めて、同時レビューで開始します。
物語は・・・
工事中に広大な洞窟を発見した作業員。何の工事か知りませんが、事前調査とかギリシャではどうなってるんでしょうね。まぁ、遺跡の多い土地の開発は大変なのですが、すぐにBGMだけで何かに襲われる3人の作業員たち・・・。
ギリシャ人はサッカーが大好き、ハゲのヤニスも興奮しつつTVで観戦です。そこに湿ったBGMと共に娘のジェニーが登場。ハゲ頭を撫で回しながら、ちょっかいを出してきます。観戦の邪魔な上に無礼なので、娘を追い払いますが、ヤニスの様子がどこか変です。
ディスコでは彼女と喧嘩別れした作業員が、突然客に噛み付きます。どうも作業員には洞窟の記憶が曖昧なようで、思い出そうとすると、周りに噛み付くようです。
友達とサッカー場で観戦中の作業員も友達に噛み付きました。
それをTVで観ていたヤニスも、目の色が変わり妻に噛み付きます。
結構な修羅場ですが、隣室のマリナに助けを求めたジェニーは、そこの住人と非常階段から逃走します。謎の上下2分割シーンの後、車に撥ね飛ばされた男が出てきますが、すぐに起き上がり助けに来た人に噛み付きます。更に謎の3分割シーンで逃走。
ディスコで喧嘩別れした彼女ディミトラは、軽口なアルギリスという男のタクシーでサッカー場へ急ぎます。
ジェニーと逃走するマリナは、目の前で男がゾンビたちにはらわたを貪り食われるのを見ますが、男は内臓をぶら下げたまま立ち上がり歩き出します。
サッカー場に近づくと、そこには無数のゾンビの群れが・・・。拾った男アンドレアスの話では、すでにスタジアムは地獄絵図だそうです。とりあえず車庫に隠れてやりすごす作戦に出ますが、お約束で携帯は使えません。代わりにアンドレアスが電波が入る所を探していると、そこにゾンビが出現。少々、オーバーキル気味に撃退し、片腕を捥ぎ取ります。
一方、ビルの影で夜を明かしたジェニーとマリナは、斧とショットガンで武装した男メレティスと合流する。
ここまでで、①伝染する②戒厳令が発令された③このゾンビは知性は低いが走る④原因不明、*1967年のクーデターみたい、その程度。
無人の街を行く3人は、黒煙が昇っているのは国防省で彼らも混乱している、とメレティスが教える。メレティスとマリナは冷静に事態の原因を話し合うが、公衆トイレで人の気配を感じ、軍人の中尉と出会う。中尉の話では、出動した軍は5両の戦車共々全滅したという。
お気楽3人組の方は、変態で軽口のアルギリスに振り回されながら、メレティスら3人と合流。6人でレストランへ向かう。当然のようにアルギリスと中尉はケンカするが、そこにゾンビの群れが現れる。
中尉はナイフ、メレティシはショットガン、マリナはカンフー格闘術、意外にもアルギリスも活躍し、動きの遅いゾンビたちを倒していく。
その攻撃方法も多彩で、手当たり次第にレストランにある物で攻撃、グロのオンパレードでゴアシーンを盛り上げる。
のっけからアンドレアスが噛まれたが、まるで狩りを楽しんでいるような中尉とマリナ、他の面々も全く気にしていない。
それをTVで観ていたヤニスも、目の色が変わり妻に噛み付きます。
結構な修羅場ですが、隣室のマリナに助けを求めたジェニーは、そこの住人と非常階段から逃走します。謎の上下2分割シーンの後、車に撥ね飛ばされた男が出てきますが、すぐに起き上がり助けに来た人に噛み付きます。更に謎の3分割シーンで逃走。
ディスコで喧嘩別れした彼女ディミトラは、軽口なアルギリスという男のタクシーでサッカー場へ急ぎます。
ジェニーと逃走するマリナは、目の前で男がゾンビたちにはらわたを貪り食われるのを見ますが、男は内臓をぶら下げたまま立ち上がり歩き出します。
サッカー場に近づくと、そこには無数のゾンビの群れが・・・。拾った男アンドレアスの話では、すでにスタジアムは地獄絵図だそうです。とりあえず車庫に隠れてやりすごす作戦に出ますが、お約束で携帯は使えません。代わりにアンドレアスが電波が入る所を探していると、そこにゾンビが出現。少々、オーバーキル気味に撃退し、片腕を捥ぎ取ります。
一方、ビルの影で夜を明かしたジェニーとマリナは、斧とショットガンで武装した男メレティスと合流する。
ここまでで、①伝染する②戒厳令が発令された③このゾンビは知性は低いが走る④原因不明、*1967年のクーデターみたい、その程度。
無人の街を行く3人は、黒煙が昇っているのは国防省で彼らも混乱している、とメレティスが教える。メレティスとマリナは冷静に事態の原因を話し合うが、公衆トイレで人の気配を感じ、軍人の中尉と出会う。中尉の話では、出動した軍は5両の戦車共々全滅したという。
お気楽3人組の方は、変態で軽口のアルギリスに振り回されながら、メレティスら3人と合流。6人でレストランへ向かう。当然のようにアルギリスと中尉はケンカするが、そこにゾンビの群れが現れる。
中尉はナイフ、メレティシはショットガン、マリナはカンフー格闘術、意外にもアルギリスも活躍し、動きの遅いゾンビたちを倒していく。
その攻撃方法も多彩で、手当たり次第にレストランにある物で攻撃、グロのオンパレードでゴアシーンを盛り上げる。
のっけからアンドレアスが噛まれたが、まるで狩りを楽しんでいるような中尉とマリナ、他の面々も全く気にしていない。
ちなみに左端の画像が、アンドレアスくんの成れの果てだが、この後でグッサリとトドメを刺される。
異様なテンションで虐殺を楽しんだ面々は、中尉を残して、他は隠れ家を探して移動する。
ここで、ジェニーとメレティスの親子関係についての会話シーンがあり、さっきの虐殺を忘れて少し和む。
誰もアンドレアスくんの件には触れないが、多分完全に忘れていると思われる(合掌)。
ジェニーの要望で、一行はアルギリスのタクシーで移動、途中でゾンビを撥ねたりしながら家に向かう。
一縷の希望を持っていたジェニーだったが、ママは惨殺され、幼い弟も死んでいた。そこにハゲパパのヤニスが襲撃してきますが、ジェニーが射殺。弟への無念を込めて、銃床で滅多打ちにします。
徒労に終った帰り道、車を捨てて逃げ出した人のため、道路は塞がり、マリナとディミトラは口喧嘩。食料を補給に寄った店で、ゾンビの接近に驚いたジェニーの悲鳴で、アルギリスはキーを側溝に落としてしまう。仕方なく走って逃げる一行に、こんな時だけ速いゾンビが迫ってくる。
分割シーン(この監督、これ好きだな)で逃げ回る内に、篭城していた2人組に救われる。逃走の途中に少し恋愛感情が芽生えたアルギリスとディミトラはSEXをしに他の部屋に移動、メレティスとマリナも今後の事を話しながら悪くないムード・・・。
そこにゾンビが襲撃、足の指を喰われたディミトラは、頭をぶち抜かれて殺され、邪魔をしたゾンビは怒りのアルギリスに撲殺される。
それはともかく、入り口を簡単に突破された室内は、またゾンビ天国。状況格闘術というか、周りにある物を利用して、グログロの泥沼状態。
しかし、今回は何故かゾンビが機敏で、数も圧倒的なので、外へと逃れるが、そこもゾンビだらけ。どうにか、メレティス、マリナ、ジェニー、アルギリスは逃れるが、他は死亡。
尚も苦戦する4人を助けたのは、レストランで別れた中尉と中間達だった。
思わぬ応援に喜ぶ一行だったが、その影でアルギリスはゾンビとの揉み合いで、腹に水道管が刺さっていた。チョロチョロと腹の管から流れ落ちる水と共にアルギリスの生命も流れ、ジェニーの悲痛な叫びの中で絶命した。(ようやく、仲間の死に反応があった)
発生から幾日が経ったのか・・・街は無人となり、異様な静けさの中を一行は駆け抜けていた。行き先はスタジアム・・・メレティス、マリナ、ジェニー、中尉の四人は、スタンド中央に走りこむ。
異様なテンションで虐殺を楽しんだ面々は、中尉を残して、他は隠れ家を探して移動する。
ここで、ジェニーとメレティスの親子関係についての会話シーンがあり、さっきの虐殺を忘れて少し和む。
誰もアンドレアスくんの件には触れないが、多分完全に忘れていると思われる(合掌)。
ジェニーの要望で、一行はアルギリスのタクシーで移動、途中でゾンビを撥ねたりしながら家に向かう。
一縷の希望を持っていたジェニーだったが、ママは惨殺され、幼い弟も死んでいた。そこにハゲパパのヤニスが襲撃してきますが、ジェニーが射殺。弟への無念を込めて、銃床で滅多打ちにします。
徒労に終った帰り道、車を捨てて逃げ出した人のため、道路は塞がり、マリナとディミトラは口喧嘩。食料を補給に寄った店で、ゾンビの接近に驚いたジェニーの悲鳴で、アルギリスはキーを側溝に落としてしまう。仕方なく走って逃げる一行に、こんな時だけ速いゾンビが迫ってくる。
分割シーン(この監督、これ好きだな)で逃げ回る内に、篭城していた2人組に救われる。逃走の途中に少し恋愛感情が芽生えたアルギリスとディミトラはSEXをしに他の部屋に移動、メレティスとマリナも今後の事を話しながら悪くないムード・・・。
そこにゾンビが襲撃、足の指を喰われたディミトラは、頭をぶち抜かれて殺され、邪魔をしたゾンビは怒りのアルギリスに撲殺される。
それはともかく、入り口を簡単に突破された室内は、またゾンビ天国。状況格闘術というか、周りにある物を利用して、グログロの泥沼状態。
しかし、今回は何故かゾンビが機敏で、数も圧倒的なので、外へと逃れるが、そこもゾンビだらけ。どうにか、メレティス、マリナ、ジェニー、アルギリスは逃れるが、他は死亡。
尚も苦戦する4人を助けたのは、レストランで別れた中尉と中間達だった。
思わぬ応援に喜ぶ一行だったが、その影でアルギリスはゾンビとの揉み合いで、腹に水道管が刺さっていた。チョロチョロと腹の管から流れ落ちる水と共にアルギリスの生命も流れ、ジェニーの悲痛な叫びの中で絶命した。(ようやく、仲間の死に反応があった)
発生から幾日が経ったのか・・・街は無人となり、異様な静けさの中を一行は駆け抜けていた。行き先はスタジアム・・・メレティス、マリナ、ジェニー、中尉の四人は、スタンド中央に走りこむ。
そして、上空へと俯瞰していくと・・・・・・END
ギリシャの映画事情がどうなのかは知りませんが、ゾンビ好きは世界中にいるということだけは分かります。
今作では発生の原因は描かれず、状況として洞窟に何かがいた、というだけに留めています。
まぁ、軍の実験、変異ウィルス、宇宙からの干渉、メジャーな原因を付け足した所で、肝心の映画が面白くなければ意味が無いわけで・・・。そういう意味では、今作は良く頑張ってます。
特殊な状況に陥った一般人が、生き延びるために出来ること、やらなければならないこと、を個性的な面々で描いており、ラストの絶望的な世界も、当然こうなるわな、という直球勝負できてます。
グロに関しての特殊技術は未熟ですが、やりたいことを表現するというレベルでは充分で、またシーン数も多いので、その手のマニアにも楽しめる、かと。いいゴアだ、と思わせる箇所もありましたし。
またカンフーか!と食傷気味な面もありましたが、人体破壊に掛ける情熱は感じたので、許せる範囲。
撮影技術の方ですが、撮りたい・見せたいのは分るんですが、ちょっと映像実験の範囲になっちゃってるのが残念。こういう小手先のカメラワークを駆使するには、それなりの才能という物が不可欠ですよ。
あと、お国柄なのか、非常に登場人物の死に対してドライで、本当にメインキャストであっても死んだらスルーなのが、逆に清々しいですね。雰囲気も緊迫感は薄く、どこか牧歌的なのんきさが漂い、かなり激しいゴアを観せている割りに、人の死に対しては無反応なのがね。中尉とマリナは間違いなく殺戮を楽しんでますし、他の面々も相手がゾンビとはいえ、扱いが酷すぎるんじゃないかw
これといった主人公も存在しない今作ですが、それが監督の狙いなら今後が楽しみな気がします。
*1967年のクーデター・・・総選挙で中道派が主流になることを恐れた軍部が起こしたクーデター。ギリシャの歴史は、ヨーロッパの諸国に負けず混乱の歴史でもあるが、12年後に軍事政権が崩壊するまで、軍部の専横は続いた。
*ギリシャ映画界・・・ギリシャを舞台にした映画はあっても、制作がギリシャというものは少ない。だが、活発では無いものの、著名な映画監督も輩出しており、近年のDVD化の波で諸国でも鑑賞が容易になったため、少しずつ評価されるようにはなった。
ギリシャの映画事情がどうなのかは知りませんが、ゾンビ好きは世界中にいるということだけは分かります。
今作では発生の原因は描かれず、状況として洞窟に何かがいた、というだけに留めています。
まぁ、軍の実験、変異ウィルス、宇宙からの干渉、メジャーな原因を付け足した所で、肝心の映画が面白くなければ意味が無いわけで・・・。そういう意味では、今作は良く頑張ってます。
特殊な状況に陥った一般人が、生き延びるために出来ること、やらなければならないこと、を個性的な面々で描いており、ラストの絶望的な世界も、当然こうなるわな、という直球勝負できてます。
グロに関しての特殊技術は未熟ですが、やりたいことを表現するというレベルでは充分で、またシーン数も多いので、その手のマニアにも楽しめる、かと。いいゴアだ、と思わせる箇所もありましたし。
またカンフーか!と食傷気味な面もありましたが、人体破壊に掛ける情熱は感じたので、許せる範囲。
撮影技術の方ですが、撮りたい・見せたいのは分るんですが、ちょっと映像実験の範囲になっちゃってるのが残念。こういう小手先のカメラワークを駆使するには、それなりの才能という物が不可欠ですよ。
あと、お国柄なのか、非常に登場人物の死に対してドライで、本当にメインキャストであっても死んだらスルーなのが、逆に清々しいですね。雰囲気も緊迫感は薄く、どこか牧歌的なのんきさが漂い、かなり激しいゴアを観せている割りに、人の死に対しては無反応なのがね。中尉とマリナは間違いなく殺戮を楽しんでますし、他の面々も相手がゾンビとはいえ、扱いが酷すぎるんじゃないかw
これといった主人公も存在しない今作ですが、それが監督の狙いなら今後が楽しみな気がします。
*1967年のクーデター・・・総選挙で中道派が主流になることを恐れた軍部が起こしたクーデター。ギリシャの歴史は、ヨーロッパの諸国に負けず混乱の歴史でもあるが、12年後に軍事政権が崩壊するまで、軍部の専横は続いた。
*ギリシャ映画界・・・ギリシャを舞台にした映画はあっても、制作がギリシャというものは少ない。だが、活発では無いものの、著名な映画監督も輩出しており、近年のDVD化の波で諸国でも鑑賞が容易になったため、少しずつ評価されるようにはなった。
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