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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:fc864188.jpegDEAD MEET
監督:コナー・マクマホン


ネタバレアリ



世界のゾンビシリーズ第一弾『アイルランド産

あぁ、何か久しぶりにゾンビ映画を観たくなりまして、余り馴染みの無い制作国のモノにしました。
邦題は、やっぱり『ミート・オブ・ザ・デッド:DEAD MEET』原題と大体同じなので良しとしましょう。
アイルランドというと、イギリスの左上で、「え?あれ国なの?」と言う人もいますが、アイルランド6州はイギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)の一部ですが、アイルランドはEUにも加盟している列記とした共和国です(人口約450万人の小国ですけど)。
では、お国紹介も終ったところで、本編の初見に入りますか。

物語は・・・
フラッシュバックで襲われる青年・・・その影と鳴き声は・・・。

アイルランド共和国リートリム州・・・イギリス領のファーマナ州に隣接する田舎道を走る車。ドライブ旅行中のヘレナは、マーティンからのプレゼントのペンダントにご機嫌。1.mp4_000563262.jpg
感謝のキスで脇見をした瞬間、突如道の真ん中に現れた男を撥ねてしまう。マーティンは脈が無いことを確かめ、後部座席に積み込むが、さて発進と思った途端、むくりと起き上がった男はマーティンの首筋に噛み付いてきた。
ヘレナが催涙スプレーで怯ませた隙に2人は車から脱出し、怒りに燃えるマーティンは、男をバールのような物で撲殺する。
そこで力尽きたマーティンは、視界の先にある家に助けを呼んできてくれ、とヘレナに頼む。

田舎道を歩き、古ぼけた一軒家を尋ねたヘレナだったが、家には生気が無かった。1.mp4_000994727.jpg
腐った食べ物を横目に寝室へ入ったヘレナは、十字架を握り締めて死んでいる男を見つける。ところが、さっき置いて来たはずのマーティンが現れ、虚ろな目で近づいてくると、ヘレナの首を片手で掴みあげる。咄嗟に壁に残っていたクギを頭に刺すが効果は無く、ヘレナは投げ捨てられ、抵抗を続けるが馬乗りで首を締め上げられる。手当たり次第に暴れ、ナイフで刺したりするが、ツルハシを持ったマーティンは止まらない。そこで、たまたま在った掃除機のノズルを目に突き刺し、目玉を吸い取る事で、ようやくマーティンは倒れる。
長いこと映画を観てきたが、こんな反撃は初見である。

一旦、外へ出たヘレナだったが、いつのまにか村人風の集団が迫ってきており、家の窓から森へと逃走する。更に逃げ進んで、車道で車に助けを求めるが、猛スピードの車は避ける気配すらなく突っ込んでくる。そこを横っ飛びで救ってくれた男は、事情を多少は理解しているようで、
死んだ動物を牛の餌にしたら、凶暴化して殺し合い、農家もみんな襲われた
と、TVで観たそうです。

墓掘り職人のデズモンドと名乗った男は、ヘレナをとりあえず自宅へと案内しますが、とても役に立ちそうに無い門を開けっ放しにしたら怒鳴りました。門から家まで相当な距離があるようで、背丈ほどの雑草の中を抜けていると、感染者と遭遇(門は何だったんだw)。
感染者は、動きの遅い人間レベルで、顔は疱瘡に羅病した感じ、知性は低く、何回か殴ったら死んだので打たれ弱いようです。
道すがら、「ここは首吊りの谷と呼ばれ、17世紀にクロムウェルが多くの女子供を処刑した」とか、KYな豆知識を披露したので、ヘレナも文句を言います。そこに食事中の感染者数名を発見したので、また例の役に立たない門を越えますが、そこにも感染者がウロチョロ(だから、門w)。4926ff17.jpg
スコップで倒していきますが、クルリと持ち替えて柄の部分を先にして投げ槍のように放ると、豆腐のような感染者の腹を貫通(はは・・・)。どうも感染者の方々は虚弱なようで、これなら逃げずに反撃すれば勝てるんじゃね?と思いますが、一応廃墟と化した修道院に逃げ込みます。

何匹か追いすがってくるのを、ヘレナがアンクレットを投石器代わりにして石を顔面にぶつけて倒したり、スコップで頭を両断したり、ハイヒールで頭を突き刺して倒したり、「やるでしょ!」「悪くない」と余裕の会話。
どうでもいいですが、この修道院の中には、あちこちに感染者がいるんですが、ここに来た意味が分かりません。

と、いうわけで修道院を後にした2人は野原を進み、また食事中の感染者に出くわします。直進すれば1km半、迂回すると暗い森の中を通るので危険だ、というので直進コースを選びます。ちょこっと感染者がこちらを見ましたが(こっち、みんなw)、何事も無くデズモンドの家へ到着。デズモンドが先に家に様子を見に行った間に、ヘレナが感染者に襲われます。5fc8ccb5.jpgec68a66a.jpg
まず、背後から襲ってきた所を手近な枝で眼球を串刺し。納屋に隠れたら節目から覗き込んできたので、今度はドライバーで眼球グリグリ(これで、ヘレナさんは3回も感染者の眼球を串刺しにしてます、この女の設定は一体何者なのでしょうか?)。ちなみに両目を潰しておいて、ドライバーで滅多刺しにした挙句、「死ね、クソ女!」と吐き捨てました・・・ヘレナェ。

ここで、両親を襲われた少女が合流、また唐突に四駆と爺ぃが登場。乗せてやればいいのに、「あいにくそんな気分じゃない!」と言い放ちます。どうにかデズモンドとのご近所話で、カザル爺との和解が成立。ところが、肝心な車は調子が悪いそうです。そこへ現れた噛まれた後のある女は、カザル爺の奥さんフランシー。かなりの皮肉屋ですが、まだ発症していないようです。これで、カザル夫妻、デズモンド、ヘレナ、少女のリサ(可愛くない)の5人PTは、老害丸出しのカザル夫妻のグチを聞かされながら、隣町のグレンヘイムを目指します。
車内のラジオからは、感染関係のニュースが流れてますが、感染源がBSE(狂牛病)の変形種とか言ってます。救助隊はホバーズタウンに来るそうですが、そこで電波は途絶えました。
11176a93.jpg814befb0.jpg
道の向うに感染者を見つけたカザル夫妻は、異様なテンションでバットを振り上げ、通りすがりに撲殺します。さすが元野球のコーチとか言ってる場合ではなく、ケタケタと笑うなどかなり精神が逝っちゃってます。

前部座席のイカレ老夫婦は放っておいて、後部座席ではデズモンドとヘレナがいい感じで語り合ってます。懐中電灯も直って、車中を照らしていると、、目を覚ましたリサの様子が・・・fdb960c7.jpg
噛まれた足の傷から感染が広がり、発症したリサ(可愛くない)がヘレナに襲い掛かります。騒然とする車中で、どうにか噛まれずにリサを車外へ突き落とす事に成功しますが、ジジイは文句たらたらです。

すぐにヘッドライトに浮かび上がったのは、パーティー中だった感染者の一家。
どういう状況でこうなったのか分りませんが、パーティー帽子やインディアンコスの少女(可愛い)、腐ったドナルドもいます。
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このドナルドを轢いたせいで、車は側道のぬかるみに嵌りこみ、動かなくなりました。救助の来る町まで徒歩で3時間・・・それ以前に車は完全に感染者に囲まれました。
知性が低いので、石で窓を割るとかはしてこないのですが、ひたすら窓を爪でカリカリしてくるのは精神的に圧迫感があります。諦めも速いのか、ぞろぞろと撤退していくと、今度は「モォ~」と牛の鳴き声がしてきました。感染源の牛は全頭が殺処分になったはずだから、安全区域の牛だとカザル爺。e82d96f8.jpg
どちらとも判別がつかないまま、牛の鳴き声は近づいてきて・・・・・・
いきなりフランシー婆が、窓を突き破った牛に喰いちぎられました。
嫌な音を立てて捕食されているフランシー婆を後にして、逃げ出す3人。デズモンドがスコップを取りに戻ったりして、暗闇の中で懐中電灯一つで狂牛の襲撃に怯える3人。あっさりと一頭はデズモンドが最強武器スコップで仕留めましたが、まだいる気配が・・・。

感染者の皆さんも大量にいましたが、何と彼らは寝てました。新設定『寝るゾンビ』の誕生です。

どことなく緊張感の無い面々は、焚き火をして、ウィスキーを飲んで2時間ほど寝ることに決まりました。ここで、カザル爺が昔話を始め、かなりどうでもいい婆との馴れ初めなどを語ります。余りにもどうでもいいので、感染者も乱入、簡単に撃退しますが、奴らは火に集まる、とか言い出します(当然だろ)。

火に集まるとか言いながら、タイマツを手にした一行は、城を見つけたので中に逃げ込みます。これまでで最多の感染者集団どっかで見たのも混じってました)は、間違いなくタイマツの炎を目指してます。

篭城戦だ!とカザル爺は叫びますが、こういうのは篭城じゃなくて、ただの乱戦です。相変わらず大活躍のスコップでかなりの人数を撃退し、カザル爺も斧で頑張り、ヘレナはタイマツを振り回してます。ヘレナのお陰でゴアシーンは良く見えますが、状況的には悪化させてます。
感染者の中のフランシー(牛にバリボリ喰われる音がしてたのに・・・)に気をとられたカザル爺が、手首を噛まれ「斬り落とすしかないわね!」とヘレナに即決されます。とりあえずカザル爺の抜けた穴を埋めるため、今度はヘレナが斧で食い止めます。その間に万能スコップで腕を斬り取りタイマツの炎止血されるカザル爺。7ee99150.jpg
この間にも老若男女の感染者たちは、かなりの惨殺を受けてます。

しかし、デスモンドも足を噛まれ、せっかく荒療治をしたカザル爺も、感染者の人波に飲み込まれ、残ったヘレナも追い詰められて絶体絶命のピンチ・・・。

そこに機銃の掃射音が轟き、重火器で武装した白い防護服の一団が現れます。
城の頂上から、救援隊に助けを求めて叫ぶヘレナ・・・。


733a5c6a.jpgc0ba33ad.jpgc4b12877.jpg
しかし、収容された生存者を待っていたのは、非人間的な扱いでトラックに押し込められること・・・・・・END


最近の流行で、これもゾンビではなく感染者でした。
ただ、感染源がBSE(狂牛病)としたことで、イギリスでは批判の対象にもなったとか。狂牛病はウィルス感染ではなく、異常プリオンを摂取して起こるというのが通説ですから、幾ら変異種だと言っても誤解を招きかねない設定ではありますね。ちなみに狂牛病とは恐ろしげな表現ですが、徐々に脳と運動機能を失い死亡する病気であって、『狂犬病』のように凶暴になる病気じゃないとだけ言っておきます。

さて、映画の方ですが、見事な低予算作品(B級だから、紹介してるわけですが)で、有名どころは全く出てません。全体的にもたもた感があり、ゾンビメイクも標準以下で、感染者だから進行の度合いによって腐ってるのや割と普通の顔の人が混じっていても破綻ではありませんが、物足りない。使いまわしも多く、ほぼ全員が着衣なので、顔のメイキャップぐらいしか金が掛けられなかったのが窺えます。
しかし、序盤から「安い映画だな」と感じてしまうのが惜しい。

物語は、いわゆる巻き込まれ型のゾンビ映画ですが、ヒロインの覚醒が早すぎて、感染者が只の障害物のように簡単に倒されてしまうので、恐怖感はゼロ。アンデッドじゃなくて、病人ですから当然だけどね。目を引くシーンといえば、子供も感染者になり、直接的な描写は避けているものの殺されているという点。子供はゾンビ(感染者)にならない、という定説は、もはや過去の物になりましたね。途中で参加してくるリサという少女の可愛くない顔は、もう少し子役を探して来いよ、と思いました。6838ae5b.jpgこの腕を持った少女のほうが、ずっと可愛いぞw

低予算を逆手に撮る手法はあるはずで、もう少し頑張れば面白くなりそうな映画なだけに、かなり勿体無い撮り方をしたな、という感じ。
後、『』がもう少し出てきても良かったんじゃないかな、かなり怖かったし。
新設定の『眠る感染者』と、その間を進むシーンは、『ゾーン・オブ・ザ・デッド』の2次感染者をすり抜けて歩くシーンと同じぐらい良かった。

ラストシーンは、有り勝ちなオチながら、何の救いも無い感じが『クレイジーズ』の白服と被り、有効な治療法が存在しないBSE変種設定だから、牛のように殺処分されるのだろうな、と思わせる。

凡百の低予算~オブ・ザ・デッドに比べれば2流作品ぐらいの面白さはある。少なくとも腹が立ったり、途中で挫折するような残念な出来栄えではない作品でした。

*ご当地映画として、狂牛病を扱ったのは、正解でもありモラルに欠ける点でもある。映画として面白ければ設定は誤魔化しておけば良いのに。


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