B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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邦題を見た瞬間に、背中を走るモノがある作品が存在する。
『ネズミゾンビ』もそうだったが、邦題で強調されるということは、それだけソコのインパクトが強い、ということである。
しかも、後ろに『感染注射』まで付いている。
『ハゲタカ』『ゾンビ』『感染注射』で、全てを表しているに違いないし、見所もこの3つだけなのだろう。
こういうタイトルを見ると、何故か無性に気になってしまう・・・観てみよう。
物語は・・・
2007年の制作にも関わらず、再生した途端にタイトルが出てきた。昔のVHS時代には当然だったが、近作でこういうのは逆に珍しくないか。
散乱する所持品とスクラップの車が転がる先に、不気味な小屋がある。化学ですよ、と言いたいらしい実験器具や人体図がOPで流れた後で、チープな脳ミソが映り、いきなり顔半分が潰れた女の叫び声。
*完全に油断していたので、ヘッドフォンを投げ捨てたくなるような音量で聞いてしまい・・・思わずFACK!と口走ってしまった。
いかにもマッドサイエンティストですよ、という博士が実験録画をしながら、丁寧に事態を説明してくれる。突然変異ウイルスを投与したら死んだ、そうである、分りやすい。死んだ女の旦那が、次のモルモット被検体で、タンパク質を10mgから13mgにして実験を行うそうだが、もう嫌な予感しかしない旦那は泣いたり叫んだりで大変である。「俺の娘をどうした!」と叫ばれ、博士が視線を送った先では、檻の中で化け物共が食事中。子供は実験で使えないので(ry。
とんだ腐れ外道だが、誇大妄想も患っていて、自分が作るウイルスで世界を危機にしたいらしい。症状の進行具合も説明してくれるが、何でそういう連鎖を起こして怒りに支配され生き血を求める、という結果になるのか、てんで分らない。レイジウイルス+怪物化という絵面にしたいだけのこじ付け臭がぷんぷんする。
話を戻すと、もう拷問としか思えない頭蓋手術で脳を露出させ、『レイジウイルス』を注射する。モロに言っちゃったよ、この人。
外見が怪物と化した旦那は、怒りのパワーで拘束を引き千切り、腐れ外道の博士に噛み付く。だが、博士も逃げ回り、檻の怪物たちも大騒ぎ。無駄に長い激闘の末、ようやく博士を寝台に押さえつけた怪物旦那は、怒りに任せて滅多刺しにする。珍しく怪物側を応援してしまうシーンが終わり、妻の亡骸を見つめて、怪物旦那は叫びを上げて小屋を出て行った。
デスメタル系の野外ライヴで、盛り上がる若者たち。
野外SEXに興じるバカもいて、完璧な死亡フラグなので、当然のように怪物旦那に惨殺されます。
女の方のシーンがゴア度が高く、抉り取られた目玉を食べられた後で、噛み殺されます。
翌朝、怪物旦那は症状が悪化したのか、そういう寿命なのか、森の中で倒れて息絶えます。
そこへ飛来するハゲタカの群れ。哀れな旦那は、ハゲタカに喰われてしまいました。
場面は変わって、叔父さんと釣りをする幼い兄弟。
家族代々の思い出がある湖だそうで、死んだパパの代わりに連れて来たんだよ、という違う映画のような良いシーンです。
そのうち、妹のセイディはトイレのために茂みに入り、兄のルイは釣りに飽きたから家でゲームしたいと言い出します。ベン叔父さんの目論見は伝わりませんでしたが、帰る話が出て気が付くと、セイディが戻ってきてません。
森の中を探しに行くと、肉片が点々と続いてます。異常を感じたベン叔父さんは、小走りに進み、茂みの切れ間でセイディの無残な死体を発見します。 これが、本当にマジで無残なんですが、さすがの私も自重して画像はコレにしました。驚くベン叔父さんの前にハゲタカが現れ、顔に緑色の吐瀉物を吐きかけます。2人が戻らないので、不安になった兄のルイが森を進むと、振り返ったベン叔父さんは怪物になっていてセイディの肉を喰ってました。腰が抜けるほど驚いたルイくんは、釣り場まで逃げて立ち止まりますが、いつのまにか背後にベン叔父さんが立っていて、棒でガスガスと乱打されます(このシーンは何故かカメラ下にフレーム移動せず、殴打シーンと音だけ)。
*ゾンビ系映画で、これほど無残に女児が殺された映画は、初めて見ました。
『ゆうべは おたのしみでしたね』のオリビアとキャットとジョシュを乗せて、ジェイとブリスは、山道を走ります。途中で近道をした時に、「まるでホラー映画の始まりだな」と笑えないネタが飛び出します(ちなみに走行シーンの風景は、最近の映画なのに合成です)。
昨夜の3Pから、オリビアが挑発的な態度を取るので、とうとうキャットとケンカになりますが、これが本当のキャットファイト。とか私が言ってると、道の真ん中で死肉を漁っていたベン叔父さんを轢きました。
事故でパニック状態になる若者たち、罪の擦り合いも始まりますが、そのとき車下から手が伸びてジョシュの腕を掴みます。醜悪な面相とキチガイじみた力に、ただでさえパニック状態のジョシュは、拾った石で殴り続けます。
普通なら絶対に正当防衛も主張できないほど殴り、改めてその醜悪な顔と生命力に怯える一行。
すると、物凄い勢いで死体が向こう側に引き摺られ、回りこんだ一行が見たのは、死体を喰いまくるハゲタカの群れ・・・。
とりあえずキャンピングカーに逃げ込むが、狂ったような声で鳴く群れに全員は怯えまくり。実際、ヘッドフォンが本当にうるさいんですが、それがピタリと止む。異様な静けさに警戒しながら、ジョシュがトイレを調べますが、何もいない。ふぅ、一安心と思った時がヤバイの法則通り、窓を突き破って、動かないハゲタカが顔を出しました。どう見ても首だけ持って出したり引っ込めたりしてるようにしか見えないんですが、一斉攻撃のシーンなので、下手なCGも加わって、車内のパニックだけは盛り上がります。
しかし、本当に鳴き声がうるさい。色々と格闘して、ハゲタカどもを放り出し、ガス栓を開いて、後部窓から脱出を図る一行。しんがりを務めたジェイが、ライターを放り込むのと引き換えに、ハゲタカの吐瀉物攻撃を受けてしまいます。
目潰しされたジェイを皆が引っ張りますが、ハゲタカの集団は力を合わせて、ジェイをキャンピングカーの屋根に引っ張り上げ、喰い始めます。
助けようにも、手の出しようが無いので残りの人間が退避すると、下手な合成とCGで車は爆発。ついでにジェイの死体も飛んできますが、派手な割に生き残りが多く、ハゲタカの追撃を受けながら、4人は森の中を逃げます。
追撃を振り切った4人は、滝の側で反省会を開きます。そして、オリビアが川から傷痕の付いた骸骨を発見。近くにいるかもしれない、と用心しながら進みますが、正にその巣の真っ只中に到着します。
変異ハゲタカは、すでに産卵をしており、あちこちの地面の上に巣と卵が・・・その中の一つにジェイくんの頭もエサになってました。
恋人の無残な姿と怒りに任せて卵を潰しまくるジョシュに圧倒されて、足を滑らせ沼に落ちるブリス。引き上げられた足には、巨大な変異ヒルが吸いついていて、もうパニック。そこにハゲタカも襲撃してきて、オリビアは沼に落ち、突付き回されながら沈んでいきました。
巣の卵を潰されたハゲタカは、怒りの雄叫びを上げ、ジョシュに襲い掛かります。バットで窮地を逃れたものの、巣には他のハゲタカも戻ってきたので、また逃走です。
トウモロコシ畑に3人は逃げ込みますが、ハゲタカの群れの襲撃は続き、畑から逃げ出した先にあった建物に逃げ込みます。
途中にスクラップ化した車があったんですが、想像通り・・・あの小屋です。
不気味な標本が並ぶ薄暗い小屋で、檻の中では死んだ怪物が異臭を放ってます。そこで、生き残りの怪物にブリスが襲われ、軽く首を噛まれます。ジョシュが頭に斧、腹にパイプごと発電機に串刺しにして、自分も感電しますが、怪物も頭部が爆発します。
その弾みで頭に刺さっていた斧が、無駄なスロー映像で回転して飛び、それを格好良く受け止めた男。
腐れ外道のマッドサイエンティストが、生きてやがりました。
また、無駄に格好良いスローイングで、外のハゲタカの首を投げ斧で仕留め、M奴隷調教済みの怪物にキャットを捕らえさせます。
何をするのかと思えば、いきなりキスです。
どうやら、内なる怒りの衝動と戦い、精神的に安定を図っているようで、腐れ外道ですが精神力は凄いですね。
「私は一度死んだ、そしてこのような惨めな姿で甦ったのだ・・・自分の犯した過ちのせいだ」
と殊勝な言葉を吐くと、私はワシリエンコ博士、と自己紹介までしました。
マティウス(さっき爆裂した怪物)の死は残念だった・・・だが、これで事態が変わるかもしれない・・・。
ま、実験はするんですけどね
ウイルスに犯されて苦しむブリス、檻の中にジョシュ、キャットはベッドに拘束されて、サルとキスしろと連呼する怪物に遊ばれてます。
博士は、強靭な自制心で怒りを抑え、怪物たちも調教して配下にしたようです。
その自制心の根源は、マッドサイエンティストとしての魂なんですけどね。
ブリスの頭蓋をドリルで穿孔し、ウイルスと血清を注入するワシリエンコ。経過を見る間に、何か自分の昔話を始めました。→天才だった頃の博士
幼くして両親を失った博士は、病を根絶すると両親の墓前に誓い、ガンの研究で生物工学の第一人者となり、天才と呼ばれたそうです。
遺伝学者のモーツァルト、ダ・ビンチと呼ばれ、ついにガンの特効薬を開発しますが、母国が崩壊し研究成果は没収され売り飛ばされた。製薬会社は病気を根絶するよりも、治療する方が儲かるという理由で、博士を精神病院に監禁し、拷問を繰り返して廃人にしようとした。博士は、復讐のために人殺しを重ねて脱走し、製薬会社を探したり、マスコミに記事にしてもらったが、どれも失敗。自分勝手な資本主義社会に絶望した博士は、怒りと復讐のために、人に感染する突然変異ウイルス『レイジウイルス』を作り、自分の正当性を認めなければウイルスを撒き、解毒剤は渡さないとビデオメールを撮った。だが、レイジウイルスに感染した人肉を食べたハゲタカは、自前の特殊酵素のためにウイルスを更に変異させ、人間だけでなく全生物に感染するウイルスになってしまった。最早、博士の解毒剤では不十分になったのだ。
本当に説明好きな博士の長いお話が終わり、さっきの血清は一度は抗体になったものの、すぐにウイルスに弾き飛ばされ実験は失敗。ブリスは、発症しました(この顕微鏡のシーンは爆笑した)。
そんな話をしている間に、ジョシュは死体の腕を使って、銃を入手。ジョシュは、2匹の助手と博士を撃ち、檻から脱出。せむし男のような助手には逃げられ、キャットを救うために拘束を外しに掛かるが、背後から起き上がった博士が襲いかかる。
キャットの銃撃と、飛び込んできたハゲタカに博士は襲われ、燃える研究室で荒れ狂う。
ブリスは、動けないまま、別のハゲタカに襲われ喰い殺される。
ジョシュとキャットは、せむし男が逃げた地下へと降りるが、そこには凶悪なモンスター・ゴアが幽閉されていた。せむし男はゴアの拘束を電気で外すと、2人を襲うように指示を出す。目が見えないゴアだが、耳は敏感で、ジョシュはキャットを先に行かせると戦いを挑む。
先の部屋には死体が転がり、冷蔵庫からせむし男がナイフで襲ってくる。この、せむし男だけはよく喋るが、キャットは隙を突いてフックに引っ掛け、落ちていた大腿骨で乱打する。
苦戦するジョシュの援護に戻ったキャットは、背後から牛刀やパイプを突き刺し、ゴアを倒す事に成功する。だが、戻った部屋から、せむし男が消えていた。次の瞬間、またナイフで襲ってきた、せむし男にキャットの怒りが爆発。
もう勘弁してやれよ、と思うぐらい滅多刺しにし、さすがにジョシュにも止められる。
階段を昇り、外への出口を開いた2人は、炎上する小屋と・・・ハゲタカを片手に立ちはだかる博士と遭遇する。
ジョシュは階段の下へ蹴り飛ばされ、ハゲタカで何度も殴られる。
どうしてもキャットで実験がしたい博士は「君が人類を救い、新時代のイヴになるのだ」、と説得をしながら、彼女を連れ戻そうとする。
ジョシュに助けを求めるが、完全に気絶していて、役に立たない。
博士は、キャットも感染するから、今度こそ解毒剤を作ってみせると言うのだが・・・
「他のやつらは滅びてしまえ、解毒剤を作り、君と私で世界を再生し、共に子孫を増やそう」
「死んだ方がマシよ!」
ごもっとも。「私は、この世界の”神”だ」とまで言い出す博士ェ。
「誰にも止められん!」
「そうかな!」と、復活したジョシュが見事に首を一刀両断。
だが、頭が離れても、胴体に指示を出す博士・・・。もう、死霊のしたたり状態の状況に、喋る博士の生首をキャットが真っ二つ!
ようやく胴体も動きを止め、何だか分らないマッドサイエンティストの復讐も終わった・・・。
地下から脱出した2人を待っていたように、爆発が起こり、博士も研究も全ては炎の中に消えてしまった。
「感染してると思う?」と、言うキャット。
「さあな、そのうち分るさ」と応えるジョシュ。
近くの町まで運が良ければ20kmぐらいかな・・・と歩き出す2人。
そのとき、ハゲタカの大群が、空から列を成して急降下していた。
響く2人の叫び声・・・・・・END
確かに『ハゲタカ』『感染注射』はあるが、これゾンビじゃないだろ?という疑問は捨て置けない。感染者=ゾンビと散々類似品扱いしている私が言うのも何だが、感染して発症するとゾンビっぽいのは分るが、すぐ死ぬ理由が分らん。
そのせいか、最後まで感染者が脅威に感じず、ストレートに言えば、やたらタフな病人になっている。
発症の方も、かなりご都合主義というか、個体差がありすぎて、人間よりハゲタカが気になる。
あのウェス・クレイヴンの野郎制作でウィッシュマスターを監督し、自身でも会社を創立して、ダメな映画ばかり撮ってる人だが、本当にB級が好きというか、A級予算の映画は無理だな。
天才化学者からマッドサイエンティストの復讐鬼になり、人類を脅かすウイルスを作ったが、ハゲタカが絡んだせいで、手の付けられないウイルスへと変化して困っちゃった物語。
どこからハゲタカのアイデアが入り込んだか知らないが、相当悪い電波を受信するアンテナを持っているようだな、カーツマンw
グロシーンや特殊メイクは頑張りすぎなぐらいで、モラルも無視して造りこんでるのに、余りにもチープな合成とハゲタカの模型&CGのせいで、かなり損をしている気がする。特殊技術を売りにしている会社な割に、得て不得手が極端すぎというか、好きなシーンにしか金も時間も掛けないという姿勢は逆に認めてあげるべきだろうか。
さすがにUPするのに抵抗があり自重した画像もあり、ゴアとしてはかなり良く出来ているシーンも多い。
B級予算の使い所としては、これで正解だったのかな、脚本は破綻してるけど。
『ネズミゾンビ』もそうだったが、邦題で強調されるということは、それだけソコのインパクトが強い、ということである。
しかも、後ろに『感染注射』まで付いている。
『ハゲタカ』『ゾンビ』『感染注射』で、全てを表しているに違いないし、見所もこの3つだけなのだろう。
こういうタイトルを見ると、何故か無性に気になってしまう・・・観てみよう。
物語は・・・
2007年の制作にも関わらず、再生した途端にタイトルが出てきた。昔のVHS時代には当然だったが、近作でこういうのは逆に珍しくないか。
散乱する所持品とスクラップの車が転がる先に、不気味な小屋がある。化学ですよ、と言いたいらしい実験器具や人体図がOPで流れた後で、チープな脳ミソが映り、いきなり顔半分が潰れた女の叫び声。
*完全に油断していたので、ヘッドフォンを投げ捨てたくなるような音量で聞いてしまい・・・思わずFACK!と口走ってしまった。
いかにもマッドサイエンティストですよ、という博士が実験録画をしながら、丁寧に事態を説明してくれる。突然変異ウイルスを投与したら死んだ、そうである、分りやすい。死んだ女の旦那が、次の
とんだ腐れ外道だが、誇大妄想も患っていて、自分が作るウイルスで世界を危機にしたいらしい。症状の進行具合も説明してくれるが、何でそういう連鎖を起こして怒りに支配され生き血を求める、という結果になるのか、てんで分らない。レイジウイルス+怪物化という絵面にしたいだけのこじ付け臭がぷんぷんする。
話を戻すと、もう拷問としか思えない頭蓋手術で脳を露出させ、『レイジウイルス』を注射する。モロに言っちゃったよ、この人。
外見が怪物と化した旦那は、怒りのパワーで拘束を引き千切り、腐れ外道の博士に噛み付く。だが、博士も逃げ回り、檻の怪物たちも大騒ぎ。無駄に長い激闘の末、ようやく博士を寝台に押さえつけた怪物旦那は、怒りに任せて滅多刺しにする。珍しく怪物側を応援してしまうシーンが終わり、妻の亡骸を見つめて、怪物旦那は叫びを上げて小屋を出て行った。
デスメタル系の野外ライヴで、盛り上がる若者たち。
野外SEXに興じるバカもいて、完璧な死亡フラグなので、当然のように怪物旦那に惨殺されます。
女の方のシーンがゴア度が高く、抉り取られた目玉を食べられた後で、噛み殺されます。
翌朝、怪物旦那は症状が悪化したのか、そういう寿命なのか、森の中で倒れて息絶えます。
そこへ飛来するハゲタカの群れ。哀れな旦那は、ハゲタカに喰われてしまいました。
場面は変わって、叔父さんと釣りをする幼い兄弟。
家族代々の思い出がある湖だそうで、死んだパパの代わりに連れて来たんだよ、という違う映画のような良いシーンです。
そのうち、妹のセイディはトイレのために茂みに入り、兄のルイは釣りに飽きたから家でゲームしたいと言い出します。ベン叔父さんの目論見は伝わりませんでしたが、帰る話が出て気が付くと、セイディが戻ってきてません。
森の中を探しに行くと、肉片が点々と続いてます。異常を感じたベン叔父さんは、小走りに進み、茂みの切れ間でセイディの無残な死体を発見します。 これが、本当にマジで無残なんですが、さすがの私も自重して画像はコレにしました。驚くベン叔父さんの前にハゲタカが現れ、顔に緑色の吐瀉物を吐きかけます。2人が戻らないので、不安になった兄のルイが森を進むと、振り返ったベン叔父さんは怪物になっていてセイディの肉を喰ってました。腰が抜けるほど驚いたルイくんは、釣り場まで逃げて立ち止まりますが、いつのまにか背後にベン叔父さんが立っていて、棒でガスガスと乱打されます(このシーンは何故かカメラ下にフレーム移動せず、殴打シーンと音だけ)。
*ゾンビ系映画で、これほど無残に女児が殺された映画は、初めて見ました。
『ゆうべは おたのしみでしたね』のオリビアとキャットとジョシュを乗せて、ジェイとブリスは、山道を走ります。途中で近道をした時に、「まるでホラー映画の始まりだな」と笑えないネタが飛び出します(ちなみに走行シーンの風景は、最近の映画なのに合成です)。
昨夜の3Pから、オリビアが挑発的な態度を取るので、とうとうキャットとケンカになりますが、これが本当のキャットファイト。とか私が言ってると、道の真ん中で死肉を漁っていたベン叔父さんを轢きました。
事故でパニック状態になる若者たち、罪の擦り合いも始まりますが、そのとき車下から手が伸びてジョシュの腕を掴みます。醜悪な面相とキチガイじみた力に、ただでさえパニック状態のジョシュは、拾った石で殴り続けます。
普通なら絶対に正当防衛も主張できないほど殴り、改めてその醜悪な顔と生命力に怯える一行。
すると、物凄い勢いで死体が向こう側に引き摺られ、回りこんだ一行が見たのは、死体を喰いまくるハゲタカの群れ・・・。
とりあえずキャンピングカーに逃げ込むが、狂ったような声で鳴く群れに全員は怯えまくり。実際、ヘッドフォンが本当にうるさいんですが、それがピタリと止む。異様な静けさに警戒しながら、ジョシュがトイレを調べますが、何もいない。ふぅ、一安心と思った時がヤバイの法則通り、窓を突き破って、動かないハゲタカが顔を出しました。どう見ても首だけ持って出したり引っ込めたりしてるようにしか見えないんですが、一斉攻撃のシーンなので、下手なCGも加わって、車内のパニックだけは盛り上がります。
しかし、本当に鳴き声がうるさい。色々と格闘して、ハゲタカどもを放り出し、ガス栓を開いて、後部窓から脱出を図る一行。しんがりを務めたジェイが、ライターを放り込むのと引き換えに、ハゲタカの吐瀉物攻撃を受けてしまいます。
目潰しされたジェイを皆が引っ張りますが、ハゲタカの集団は力を合わせて、ジェイをキャンピングカーの屋根に引っ張り上げ、喰い始めます。
助けようにも、手の出しようが無いので残りの人間が退避すると、下手な合成とCGで車は爆発。ついでにジェイの死体も飛んできますが、派手な割に生き残りが多く、ハゲタカの追撃を受けながら、4人は森の中を逃げます。
追撃を振り切った4人は、滝の側で反省会を開きます。そして、オリビアが川から傷痕の付いた骸骨を発見。近くにいるかもしれない、と用心しながら進みますが、正にその巣の真っ只中に到着します。
変異ハゲタカは、すでに産卵をしており、あちこちの地面の上に巣と卵が・・・その中の一つにジェイくんの頭もエサになってました。
恋人の無残な姿と怒りに任せて卵を潰しまくるジョシュに圧倒されて、足を滑らせ沼に落ちるブリス。引き上げられた足には、巨大な変異ヒルが吸いついていて、もうパニック。そこにハゲタカも襲撃してきて、オリビアは沼に落ち、突付き回されながら沈んでいきました。
巣の卵を潰されたハゲタカは、怒りの雄叫びを上げ、ジョシュに襲い掛かります。バットで窮地を逃れたものの、巣には他のハゲタカも戻ってきたので、また逃走です。
トウモロコシ畑に3人は逃げ込みますが、ハゲタカの群れの襲撃は続き、畑から逃げ出した先にあった建物に逃げ込みます。
途中にスクラップ化した車があったんですが、想像通り・・・あの小屋です。
不気味な標本が並ぶ薄暗い小屋で、檻の中では死んだ怪物が異臭を放ってます。そこで、生き残りの怪物にブリスが襲われ、軽く首を噛まれます。ジョシュが頭に斧、腹にパイプごと発電機に串刺しにして、自分も感電しますが、怪物も頭部が爆発します。
その弾みで頭に刺さっていた斧が、無駄なスロー映像で回転して飛び、それを格好良く受け止めた男。
腐れ外道のマッドサイエンティストが、生きてやがりました。
また、無駄に格好良いスローイングで、外のハゲタカの首を投げ斧で仕留め、M奴隷調教済みの怪物にキャットを捕らえさせます。
何をするのかと思えば、いきなりキスです。
どうやら、内なる怒りの衝動と戦い、精神的に安定を図っているようで、腐れ外道ですが精神力は凄いですね。
「私は一度死んだ、そしてこのような惨めな姿で甦ったのだ・・・自分の犯した過ちのせいだ」
と殊勝な言葉を吐くと、私はワシリエンコ博士、と自己紹介までしました。
マティウス(さっき爆裂した怪物)の死は残念だった・・・だが、これで事態が変わるかもしれない・・・。
ま、実験はするんですけどね
ウイルスに犯されて苦しむブリス、檻の中にジョシュ、キャットはベッドに拘束されて、サルとキスしろと連呼する怪物に遊ばれてます。
博士は、強靭な自制心で怒りを抑え、怪物たちも調教して配下にしたようです。
その自制心の根源は、マッドサイエンティストとしての魂なんですけどね。
ブリスの頭蓋をドリルで穿孔し、ウイルスと血清を注入するワシリエンコ。経過を見る間に、何か自分の昔話を始めました。→天才だった頃の博士
幼くして両親を失った博士は、病を根絶すると両親の墓前に誓い、ガンの研究で生物工学の第一人者となり、天才と呼ばれたそうです。
遺伝学者のモーツァルト、ダ・ビンチと呼ばれ、ついにガンの特効薬を開発しますが、母国が崩壊し研究成果は没収され売り飛ばされた。製薬会社は病気を根絶するよりも、治療する方が儲かるという理由で、博士を精神病院に監禁し、拷問を繰り返して廃人にしようとした。博士は、復讐のために人殺しを重ねて脱走し、製薬会社を探したり、マスコミに記事にしてもらったが、どれも失敗。自分勝手な資本主義社会に絶望した博士は、怒りと復讐のために、人に感染する突然変異ウイルス『レイジウイルス』を作り、自分の正当性を認めなければウイルスを撒き、解毒剤は渡さないとビデオメールを撮った。だが、レイジウイルスに感染した人肉を食べたハゲタカは、自前の特殊酵素のためにウイルスを更に変異させ、人間だけでなく全生物に感染するウイルスになってしまった。最早、博士の解毒剤では不十分になったのだ。
本当に説明好きな博士の長いお話が終わり、さっきの血清は一度は抗体になったものの、すぐにウイルスに弾き飛ばされ実験は失敗。ブリスは、発症しました(この顕微鏡のシーンは爆笑した)。
そんな話をしている間に、ジョシュは死体の腕を使って、銃を入手。ジョシュは、2匹の助手と博士を撃ち、檻から脱出。せむし男のような助手には逃げられ、キャットを救うために拘束を外しに掛かるが、背後から起き上がった博士が襲いかかる。
キャットの銃撃と、飛び込んできたハゲタカに博士は襲われ、燃える研究室で荒れ狂う。
ブリスは、動けないまま、別のハゲタカに襲われ喰い殺される。
ジョシュとキャットは、せむし男が逃げた地下へと降りるが、そこには凶悪なモンスター・ゴアが幽閉されていた。せむし男はゴアの拘束を電気で外すと、2人を襲うように指示を出す。目が見えないゴアだが、耳は敏感で、ジョシュはキャットを先に行かせると戦いを挑む。
先の部屋には死体が転がり、冷蔵庫からせむし男がナイフで襲ってくる。この、せむし男だけはよく喋るが、キャットは隙を突いてフックに引っ掛け、落ちていた大腿骨で乱打する。
苦戦するジョシュの援護に戻ったキャットは、背後から牛刀やパイプを突き刺し、ゴアを倒す事に成功する。だが、戻った部屋から、せむし男が消えていた。次の瞬間、またナイフで襲ってきた、せむし男にキャットの怒りが爆発。
もう勘弁してやれよ、と思うぐらい滅多刺しにし、さすがにジョシュにも止められる。
階段を昇り、外への出口を開いた2人は、炎上する小屋と・・・ハゲタカを片手に立ちはだかる博士と遭遇する。
ジョシュは階段の下へ蹴り飛ばされ、ハゲタカで何度も殴られる。
どうしてもキャットで実験がしたい博士は「君が人類を救い、新時代のイヴになるのだ」、と説得をしながら、彼女を連れ戻そうとする。
ジョシュに助けを求めるが、完全に気絶していて、役に立たない。
博士は、キャットも感染するから、今度こそ解毒剤を作ってみせると言うのだが・・・
「他のやつらは滅びてしまえ、解毒剤を作り、君と私で世界を再生し、共に子孫を増やそう」
「死んだ方がマシよ!」
ごもっとも。「私は、この世界の”神”だ」とまで言い出す博士ェ。
「誰にも止められん!」
「そうかな!」と、復活したジョシュが見事に首を一刀両断。
だが、頭が離れても、胴体に指示を出す博士・・・。もう、死霊のしたたり状態の状況に、喋る博士の生首をキャットが真っ二つ!
ようやく胴体も動きを止め、何だか分らないマッドサイエンティストの復讐も終わった・・・。
地下から脱出した2人を待っていたように、爆発が起こり、博士も研究も全ては炎の中に消えてしまった。
「感染してると思う?」と、言うキャット。
「さあな、そのうち分るさ」と応えるジョシュ。
近くの町まで運が良ければ20kmぐらいかな・・・と歩き出す2人。
そのとき、ハゲタカの大群が、空から列を成して急降下していた。
響く2人の叫び声・・・・・・END
確かに『ハゲタカ』『感染注射』はあるが、これゾンビじゃないだろ?という疑問は捨て置けない。感染者=ゾンビと散々類似品扱いしている私が言うのも何だが、感染して発症するとゾンビっぽいのは分るが、すぐ死ぬ理由が分らん。
そのせいか、最後まで感染者が脅威に感じず、ストレートに言えば、やたらタフな病人になっている。
発症の方も、かなりご都合主義というか、個体差がありすぎて、人間よりハゲタカが気になる。
あのウェス・クレイヴンの野郎制作でウィッシュマスターを監督し、自身でも会社を創立して、ダメな映画ばかり撮ってる人だが、本当にB級が好きというか、A級予算の映画は無理だな。
天才化学者からマッドサイエンティストの復讐鬼になり、人類を脅かすウイルスを作ったが、ハゲタカが絡んだせいで、手の付けられないウイルスへと変化して困っちゃった物語。
どこからハゲタカのアイデアが入り込んだか知らないが、相当悪い電波を受信するアンテナを持っているようだな、カーツマンw
グロシーンや特殊メイクは頑張りすぎなぐらいで、モラルも無視して造りこんでるのに、余りにもチープな合成とハゲタカの模型&CGのせいで、かなり損をしている気がする。特殊技術を売りにしている会社な割に、得て不得手が極端すぎというか、好きなシーンにしか金も時間も掛けないという姿勢は逆に認めてあげるべきだろうか。
さすがにUPするのに抵抗があり自重した画像もあり、ゴアとしてはかなり良く出来ているシーンも多い。
B級予算の使い所としては、これで正解だったのかな、脚本は破綻してるけど。
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