B級映画って言うなw
再見して語る映画館
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
せっかくだから、俺はボルの映画を選ぶぜ!
嘘です。
では、ボルがゲームを原作にするとどうなるのか?
アーケードでザ・ハウス・オブ・ザ・デッド(通称HOD)としてリリースされ、ゾンビゲーム・シューティングの流行の一翼を担ったシリーズ。厳密にはゾンビでは無くて、人類の改良種なのだが、ゴールドマンがアレなのでゾンビにしか見えない。中ボス、ラスボスとの死闘も魅力の一つであり、ガンシューティングでありながら、ADV要素も含んだルート変更やバックストーリーの面白さも話題になった。
物語は・・・
墓場で回想する一人の男。
「まるで悪夢だった・・・大勢の人々が死に、多くが犠牲になった・・・始まりは数日前、この島のパーティーだった・・・今、残っているのは漂う死臭だけ・・・」
何か団地妻の誘惑みたいな線画と共に「お願い、誰かDr.キュリアンを止めて・・・このままでは、必ず何か恐ろしいことが起きるわ」というボイス。
*Dr.キュリアンはゲーム一作目の登場人物。問題の元凶である。
目の痛くなるタイトルバックが終わり、冒頭の声による登場人物紹介が始まる。
グレッグは、大学時代の野球仲間。良い奴だが、ちょっとばかり抜けてる。
サイモンは、天は二物を与えずの典型。ルックスは良いが脳みそが足りない。
シンシアは、グレッグの彼女。顔だけの女だ。
カルマは、自信過剰気味の女。サイモンに一目惚れのようだが、サイモンはアリシアしか眼中に無い。
アリシアと俺は、数週間前に別れたばかりだ。彼女は今フェンシングにのめり込んでいる。
*どんだけ他人をバカにした上から目線だよ!開始3分で全員紹介とか初めて観たわ!!
後、フェンシングにのめり込んでいるって、重要か?ゾンビ倒す時の伏線にしても無理やりすぎるわ。
彼らは船に乗りそこねた・・・もし、そのままパーティーを諦めていたら、まだ生きてたはずだ。
*ちょっと待て、登場人物紹介の直後で、全員に死亡通達かよ。これ死亡者リストだよねっ、ねっ。
誰が生き残るのか?という興味を開始4分足らずで奪い去り、死ぬ人達はサン・ホワン島のリゾートパーティーに向かうため、漁船の船長と交渉します。
船長たち曰く、その島の別名は”死”、メキシコじゃ常識で行くのは止めとけ、と忠告されます。
疑い深いサイモンは、金額を吊り上げる為のハッタリと判断し、1000$で船をチャーターします。
お金大好きなカーク船長(ネタですね)は出航を決めますが、そこに沿岸警備隊の女が定期検査を申し入れます。これ以上遅れるのが嫌なサイモンが金を積み、5人を乗せて船長は警備艇を無視して島へと向かいます。
船ではグレッグがシンシアにゲロ吐き掛けたり、島ではおっぱいサービスしていた娘の彼氏が消えたりします。
カーク船長の助手サリッシュは、こちらもおっぱいサービス中のシンシアにお守りの十字架をプレゼントし、悪霊から守ってくれると言ってくれます。顔に似合わず良い男です。
彼氏捜索中の娘は、島の廃屋に入り込み、彼氏のマットの腹から手が突き出すのを見て仰天。
自分も周りを囲まれて絶叫。
ここで、ゲーム画面がカットインしますが、この監督はバカです。
唐突に島でしけこんでいたカップルにも、ゾンビが襲い掛かります。
どうにか島に上陸したサイモン一行。
沿岸警備隊のキャスパー女隊長は、カーク船長を追って島を逆進します。どうやらカーク船長たちは本当に密輸をしているようで、一行を下ろした後でブツを隠しに移動します。
一行は地図を頼りに物凄く泡立っている川を渡り、森の中を進みます。
ゲーム画面がカットイン、バカです。
夜更けに会場に到着した一行ですが、人っ子一人いません。
何か裂かれたシャツとか落ちてるんですが、ビール独り占めで乾杯とかやってます。こいつらダメです。
少しは怪しんでるんですが、グレッグとシンシアがイチャつき始めると、3人はバカップルを置いて森の中に人探しに行きます。やはり死亡者リストの一行は一味違います。
その頃、密輸品を隠したサリッシュは、森の中で襲われて絶叫と共に消えます。
ゲーム画面がカットイ(ry
会場に残ってイチャついていたシンシアは、複数の怪物に襲われ絶叫。
森の中に向かった3人は、古臭い割に玄関の左右にタイマツが燃えてるいかにもな建物に入ります。
そこで、パーティーに参加していた3人から、ビデオに録画してあったおっぱいサービスと惨劇を見せられ、ゾンビのうんちくも入ります。
ゲーム画面がカッ(ry
生き残りの3人の中に、アリシアの元恋人のルディがいました。
と、いうことは冒頭の毒舌人物紹介は、こいつの発言です、最低野郎ですね。
6人は、とりあえず会場に残してきたバカップルを回収に向かいますが、発見されたのは簡易トイレの中で文字通り雪隠詰めになっていたグレッグだけ。
シンシアを探さなきゃ、とテントを探っていたら、速攻で現れたシンシアに録画好きな男が首を捻じ切られます。
キシャーッ!と叫ぶシンシアに皆が驚く暇も無く、ショットガンでふっ飛ばし、ヘッドショットでトドメを刺したのはキャスパー女隊長。
状況判断が的確なキャスパーさんは、皆をカークの船で脱出させることに決め、入り江へと向かいます。
その頃、カーク船長は泳いでくるゾンビを相手に余裕の的撃ち。
顔色一つ変えずに、雨の中で葉巻を持ったまま、次々と飛び出してくるゾンビをクリアーしていきます。
*泳ぐゾンビは「サンゲリア」以来ですな。
森の中を進むキャスパー様一行は、例の泡立つ川の橋でゾンビに襲われます。ルディが飛び出した釘で負傷しますが、キャスパー様が撃退。
妙にアクティブなゾンビの追撃を受け、焦ったサイモンが海に飛び込んで船に向かいますが、泳ぐゾンビ軍団に阻まれて逆戻り。どうでもいいですが、こいつら一々水面に飛び出してくるので、いい的です。
船長が腕を噛まれ、サイモンはゾンビを蹴ってたら吐き掛けられて顔が大変。
キャスパー様は、グレッグを連れて巡視船に向かいました。
ここで、カーク船長の昔話が始まります。
昔、何百年も前に国を追放されたスペイン人の神父カステロが、船でイギリスへ護送中に船長を殺害。未乗組員を皆殺しにして、未だにこの辺りで生き続けている・・・、という話。
巡視船に向かった2人は、ゾンビの群れに襲われ、グレッグが死亡。
カーク船長が密輸していた品を開帳していると、そこにキャスパー様が戻り、大量の重火器と剣をゲット。
どう見ても素人や女が撃てる口径の銃じゃありませんが(デザートイーグルとか)、全員が武装して先ほどの洋館に戻ることに・・・。
ここで、またゲーム画面がカットインしながら、急に動きが鈍くなったゾンビを虐殺です。
全く反動の無い銃とグレネード弾や手榴弾まで飛び出し、マトリックスのパクリようなスローアクションで、一人一人クルクルと見せ場があります。
個人的には、キャスパー様が空中でゾンビにショットガンを打ち込むマトリックスアクションがお気に入りです。
それにしても100体近い敵との大立ち回りなのに、全く面白くないのは不思議です。ゲーム画面で脱力するのと、余りにも軽い戦闘のせいでしょうか。
そんな緊張感の無い戦闘の中でも、アメリカ国旗のボディスーツを来た東洋系娘(ルディの女友達)が数に負けて死亡。それを見たルディの回想が今までの戦闘の早回しでグッタリさせられます。
次いで、最強と思われたキャスパー様が、窓からの侵入に失敗して、ゾンビ映画ではお馴染みの下半身チョンパで殉職。個人的に残念な人を亡くしました。
貴重な人材を失い、カーク船長も重症を負いましたが、どうにか屋内への篭城に成功。
ここで、顔の傷に落ち込むサイモンをカルマが慰めたり、自責の念に駆られるルディをアリシアが支えたり、とドラマが入ります。
さすがに元軍人だけあって、カーク船長は自分の傷より、若者が生き延びるのに必要な物を探せと言います。そこにアリシアが航海日誌を見つけてきて、カストロが船長を殺した後、この島に流れ着き船に火を点けたという記述。
屋敷の中を捜索した4人は、実験室のような部屋を発見する。
旧型の顕微鏡に置かれていた変異した血液、実験に使われた死体・・・。
その頃、外からサリッシュの口笛を聞きつけたカーク船長は、外に這い出て「化け物のまま生きるんじゃない」と〆を刺す。
銃声を聞いた4人が駆けつけると、死期を悟ったカーク船長はゾンビもろともダイナマイトで爆死。
とりあえず奥の部屋に逃げ込むと、そこには大量の火薬が・・・。導火線になるものを探す内に水槽の中に化け物を見つけ、思わずカルマが銃撃してしまい、水槽の中の血で死体が復活。
追いすがるゾンビたちから、仲間を逃がすためにサイモンが火薬の樽を銃撃して壮絶な爆死。
建物の下の通路に落ちた3人は、現れるゾンビを撃退しながら(・・・ゲーム画面がカットイン)、通路が海に通じていると祈りながら進む。
弾切れになり、壁面から出てきたコケゾンビの群れに、カルマが格闘戦で挑み、あえなく玉砕。
そこに剣を携え、マントを翻したグレッグが登場。
ゾンビを倒すと、2人を不気味な部屋に案内します。
迂闊に近づくアリシア・・・、ルディは覆われた布をめくりゾンビを見つけ叫ぶ。
「そいつは、グレッグじゃない!離れろ、アリシア」
ぐぇっへっへっ・・・、とグレッグの顔の皮を脱ぎ捨てる怪人。
テーブルにルディを押さえつけるゾンビたち。
カストロは、永遠に生きるために変異血液を開発し、ゾンビを操り、人体をパーツにして生き延びていたのだ。
一応の説明が終ったので、ルディが反撃し、アリシアがカストロを剣で突いて脱出。置き土産に手榴弾を残してきたので、地下室は爆発!
終ったわね的な事を言ってしまったので、ほぼ無傷のカストロが剣で襲い掛かってきた。
あっさりと気絶したルディに代わって、アリシアがマトリクスっぽいチャンバラでカストロとバトル。ようやく冒頭のフェンシングに入れ込んでいるというセリフが意味を持った。
*でも、これフェンシングじゃないだろ。
ノリノリでチャンバラに興じていたカストロだったが、アリシアの善戦に押され気味。
しかし、さすがに負けるわけも無く、アリシアは剣で胸を突かれてしまう。
ここで、ようやく意識を取り戻したルディが手斧を一閃。
見事にカストロの首を斬り飛ばすが、胴体に襲われ、結構ピンチ。
もう、何がなんだかな感じだが、ルディの危機を救うためにアリシアが死力を振り絞って立ち上がる。
ぼけ~っと転がっているカストロの生首を思い切り踏みつけ「ゲームオーバーよ!」と捨てゼリフを決める。
やっと胴体も止まったが、力を使い果たしたアリシアも、その場で命を落としてしまう。
上空から舞い降りる『AMS(国際諜報機関)』のヘリ。
救助に来たと下り立ったのは、Gと恐らくはローガン(みたいな)。
アリシアを肩に抱き、ヘリへと向かうルディの背に「君の名は?」と問い掛ける。
「ルドルフ・・・ルドルフ・キュリアン」
・・・・・・俺は今、アリシアと家路に居る・・・正確には、俺が作ったアリシアと共に・・・
もしかして、これは始まりにすぎないのかも・・・・・・・・・END
う~ん、ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド~序章~、とでも言うべきかもしれない。
オチでルディがDr.キュリアンでした、というわけだが、原作とはかけ離れている。
冒頭の毒舌人物紹介は、Dr.キュリアンなら仕方ない、とは思う。
まず、ゾンビ映画としては、及第点をあげても良いと思う。
特殊技術もカメラワークも水準は満たしているし、面白い絵も幾つかあったからだ。
ただ、マトリックス的なアクションが多すぎて鼻につくのと、ガンアクションが軽すぎるので、せっかく派手な場面なのに面白くは無い。
最後のチャンバラに至っては、もうコメディである。
物語は、それなりに伏線を張り、一人一人が死んでいくシーンでは、俳優の好演もあって悪くない。
と、いうかカーク船長役のユルゲン・プロポノフ、キャスパー様役のエリー・コーネル、サリッシュ役クリント・ハワードの超ベテランに加え、有望株の若手俳優を集めたのだから、これで魅力的な絵にならない方がおかしい。
展開はgdgd一歩手前で何とか踏みとどまった感じだが、行動ルートを考えると終盤はご都合主義ばかりである。
問題は、HODの映画化という点で、これを基準にすると完全に失敗。
まず、もう馬鹿馬鹿しいぐらいにゲーム画面がカットインされる事と原作を完全に無視した暴走である。
HOD1より前の話だから、で納得しようにも、Dr.キュリアンの名前はロイ・キュリアンである。また、研究の動機は難病の息子を救うためであって、カストロだかスカトロだかの研究を引き継いだ訳では無い。
好意的に解釈して蘇生アリシアとの間の子供が原因だとしても、研究自体の発端が違うので無理がある。
要は、ゲームを斜め読みして、よく練り込まずにドンパチするだけの作品にしただけ。
これでは、ファンは納得しまい。
他の作品に比べれば、ゾンビ物ということもあって(ゾンビでは無いのだが)、比較的作品を纏めやすく、定番さえ守っていれば早々破綻することは無い。
実際、この作品での興行では失敗していない(収益も赤字まではいかない)。
脚本・設定に問題はかなりあるが、同監督の他の作品群に比べれば遥かにましで有り、俳優が豪華なので最後まで観れる。
しかし、いつも思うが、監督の力量以外の優良な部分が勿体無い。
嘘です。
では、ボルがゲームを原作にするとどうなるのか?
アーケードでザ・ハウス・オブ・ザ・デッド(通称HOD)としてリリースされ、ゾンビゲーム・シューティングの流行の一翼を担ったシリーズ。厳密にはゾンビでは無くて、人類の改良種なのだが、ゴールドマンがアレなのでゾンビにしか見えない。中ボス、ラスボスとの死闘も魅力の一つであり、ガンシューティングでありながら、ADV要素も含んだルート変更やバックストーリーの面白さも話題になった。
物語は・・・
墓場で回想する一人の男。
「まるで悪夢だった・・・大勢の人々が死に、多くが犠牲になった・・・始まりは数日前、この島のパーティーだった・・・今、残っているのは漂う死臭だけ・・・」
何か団地妻の誘惑みたいな線画と共に「お願い、誰かDr.キュリアンを止めて・・・このままでは、必ず何か恐ろしいことが起きるわ」というボイス。
*Dr.キュリアンはゲーム一作目の登場人物。問題の元凶である。
目の痛くなるタイトルバックが終わり、冒頭の声による登場人物紹介が始まる。
グレッグは、大学時代の野球仲間。良い奴だが、ちょっとばかり抜けてる。
サイモンは、天は二物を与えずの典型。ルックスは良いが脳みそが足りない。
シンシアは、グレッグの彼女。顔だけの女だ。
カルマは、自信過剰気味の女。サイモンに一目惚れのようだが、サイモンはアリシアしか眼中に無い。
アリシアと俺は、数週間前に別れたばかりだ。彼女は今フェンシングにのめり込んでいる。
*どんだけ他人をバカにした上から目線だよ!開始3分で全員紹介とか初めて観たわ!!
後、フェンシングにのめり込んでいるって、重要か?ゾンビ倒す時の伏線にしても無理やりすぎるわ。
彼らは船に乗りそこねた・・・もし、そのままパーティーを諦めていたら、まだ生きてたはずだ。
*ちょっと待て、登場人物紹介の直後で、全員に死亡通達かよ。これ死亡者リストだよねっ、ねっ。
誰が生き残るのか?という興味を開始4分足らずで奪い去り、死ぬ人達はサン・ホワン島のリゾートパーティーに向かうため、漁船の船長と交渉します。
船長たち曰く、その島の別名は”死”、メキシコじゃ常識で行くのは止めとけ、と忠告されます。
疑い深いサイモンは、金額を吊り上げる為のハッタリと判断し、1000$で船をチャーターします。
お金大好きなカーク船長(ネタですね)は出航を決めますが、そこに沿岸警備隊の女が定期検査を申し入れます。これ以上遅れるのが嫌なサイモンが金を積み、5人を乗せて船長は警備艇を無視して島へと向かいます。
船ではグレッグがシンシアにゲロ吐き掛けたり、島ではおっぱいサービスしていた娘の彼氏が消えたりします。
カーク船長の助手サリッシュは、こちらもおっぱいサービス中のシンシアにお守りの十字架をプレゼントし、悪霊から守ってくれると言ってくれます。顔に似合わず良い男です。
彼氏捜索中の娘は、島の廃屋に入り込み、彼氏のマットの腹から手が突き出すのを見て仰天。
自分も周りを囲まれて絶叫。
ここで、ゲーム画面がカットインしますが、この監督はバカです。
唐突に島でしけこんでいたカップルにも、ゾンビが襲い掛かります。
どうにか島に上陸したサイモン一行。
沿岸警備隊のキャスパー女隊長は、カーク船長を追って島を逆進します。どうやらカーク船長たちは本当に密輸をしているようで、一行を下ろした後でブツを隠しに移動します。
一行は地図を頼りに物凄く泡立っている川を渡り、森の中を進みます。
ゲーム画面がカットイン、バカです。
夜更けに会場に到着した一行ですが、人っ子一人いません。
何か裂かれたシャツとか落ちてるんですが、ビール独り占めで乾杯とかやってます。こいつらダメです。
少しは怪しんでるんですが、グレッグとシンシアがイチャつき始めると、3人はバカップルを置いて森の中に人探しに行きます。やはり死亡者リストの一行は一味違います。
その頃、密輸品を隠したサリッシュは、森の中で襲われて絶叫と共に消えます。
ゲーム画面がカットイ(ry
会場に残ってイチャついていたシンシアは、複数の怪物に襲われ絶叫。
森の中に向かった3人は、古臭い割に玄関の左右にタイマツが燃えてるいかにもな建物に入ります。
そこで、パーティーに参加していた3人から、ビデオに録画してあったおっぱいサービスと惨劇を見せられ、ゾンビのうんちくも入ります。
ゲーム画面がカッ(ry
生き残りの3人の中に、アリシアの元恋人のルディがいました。
と、いうことは冒頭の毒舌人物紹介は、こいつの発言です、最低野郎ですね。
6人は、とりあえず会場に残してきたバカップルを回収に向かいますが、発見されたのは簡易トイレの中で文字通り雪隠詰めになっていたグレッグだけ。
シンシアを探さなきゃ、とテントを探っていたら、速攻で現れたシンシアに録画好きな男が首を捻じ切られます。
キシャーッ!と叫ぶシンシアに皆が驚く暇も無く、ショットガンでふっ飛ばし、ヘッドショットでトドメを刺したのはキャスパー女隊長。
状況判断が的確なキャスパーさんは、皆をカークの船で脱出させることに決め、入り江へと向かいます。
その頃、カーク船長は泳いでくるゾンビを相手に余裕の的撃ち。
顔色一つ変えずに、雨の中で葉巻を持ったまま、次々と飛び出してくるゾンビをクリアーしていきます。
*泳ぐゾンビは「サンゲリア」以来ですな。
森の中を進むキャスパー様一行は、例の泡立つ川の橋でゾンビに襲われます。ルディが飛び出した釘で負傷しますが、キャスパー様が撃退。
妙にアクティブなゾンビの追撃を受け、焦ったサイモンが海に飛び込んで船に向かいますが、泳ぐゾンビ軍団に阻まれて逆戻り。どうでもいいですが、こいつら一々水面に飛び出してくるので、いい的です。
船長が腕を噛まれ、サイモンはゾンビを蹴ってたら吐き掛けられて顔が大変。
キャスパー様は、グレッグを連れて巡視船に向かいました。
ここで、カーク船長の昔話が始まります。
昔、何百年も前に国を追放されたスペイン人の神父カステロが、船でイギリスへ護送中に船長を殺害。未乗組員を皆殺しにして、未だにこの辺りで生き続けている・・・、という話。
巡視船に向かった2人は、ゾンビの群れに襲われ、グレッグが死亡。
カーク船長が密輸していた品を開帳していると、そこにキャスパー様が戻り、大量の重火器と剣をゲット。
どう見ても素人や女が撃てる口径の銃じゃありませんが(デザートイーグルとか)、全員が武装して先ほどの洋館に戻ることに・・・。
ここで、またゲーム画面がカットインしながら、急に動きが鈍くなったゾンビを虐殺です。
全く反動の無い銃とグレネード弾や手榴弾まで飛び出し、マトリックスの
個人的には、キャスパー様が空中でゾンビにショットガンを打ち込む
それにしても100体近い敵との大立ち回りなのに、全く面白くないのは不思議です。ゲーム画面で脱力するのと、余りにも軽い戦闘のせいでしょうか。
そんな緊張感の無い戦闘の中でも、アメリカ国旗のボディスーツを来た東洋系娘(ルディの女友達)が数に負けて死亡。それを見たルディの回想が今までの戦闘の早回しでグッタリさせられます。
次いで、最強と思われたキャスパー様が、窓からの侵入に失敗して、ゾンビ映画ではお馴染みの下半身チョンパで殉職。個人的に残念な人を亡くしました。
貴重な人材を失い、カーク船長も重症を負いましたが、どうにか屋内への篭城に成功。
ここで、顔の傷に落ち込むサイモンをカルマが慰めたり、自責の念に駆られるルディをアリシアが支えたり、とドラマが入ります。
さすがに元軍人だけあって、カーク船長は自分の傷より、若者が生き延びるのに必要な物を探せと言います。そこにアリシアが航海日誌を見つけてきて、カストロが船長を殺した後、この島に流れ着き船に火を点けたという記述。
屋敷の中を捜索した4人は、実験室のような部屋を発見する。
旧型の顕微鏡に置かれていた変異した血液、実験に使われた死体・・・。
その頃、外からサリッシュの口笛を聞きつけたカーク船長は、外に這い出て「化け物のまま生きるんじゃない」と〆を刺す。
銃声を聞いた4人が駆けつけると、死期を悟ったカーク船長はゾンビもろともダイナマイトで爆死。
とりあえず奥の部屋に逃げ込むと、そこには大量の火薬が・・・。導火線になるものを探す内に水槽の中に化け物を見つけ、思わずカルマが銃撃してしまい、水槽の中の血で死体が復活。
追いすがるゾンビたちから、仲間を逃がすためにサイモンが火薬の樽を銃撃して壮絶な爆死。
建物の下の通路に落ちた3人は、現れるゾンビを撃退しながら(・・・ゲーム画面がカットイン)、通路が海に通じていると祈りながら進む。
弾切れになり、壁面から出てきたコケゾンビの群れに、カルマが格闘戦で挑み、あえなく玉砕。
そこに剣を携え、マントを翻したグレッグが登場。
ゾンビを倒すと、2人を不気味な部屋に案内します。
迂闊に近づくアリシア・・・、ルディは覆われた布をめくりゾンビを見つけ叫ぶ。
「そいつは、グレッグじゃない!離れろ、アリシア」
ぐぇっへっへっ・・・、とグレッグの顔の皮を脱ぎ捨てる怪人。
テーブルにルディを押さえつけるゾンビたち。
カストロは、永遠に生きるために変異血液を開発し、ゾンビを操り、人体をパーツにして生き延びていたのだ。
一応の説明が終ったので、ルディが反撃し、アリシアがカストロを剣で突いて脱出。置き土産に手榴弾を残してきたので、地下室は爆発!
終ったわね的な事を言ってしまったので、ほぼ無傷のカストロが剣で襲い掛かってきた。
あっさりと気絶したルディに代わって、アリシアがマトリクスっぽいチャンバラでカストロとバトル。ようやく冒頭のフェンシングに入れ込んでいるというセリフが意味を持った。
*でも、これフェンシングじゃないだろ。
ノリノリでチャンバラに興じていたカストロだったが、アリシアの善戦に押され気味。
しかし、さすがに負けるわけも無く、アリシアは剣で胸を突かれてしまう。
ここで、ようやく意識を取り戻したルディが手斧を一閃。
見事にカストロの首を斬り飛ばすが、胴体に襲われ、結構ピンチ。
もう、何がなんだかな感じだが、ルディの危機を救うためにアリシアが死力を振り絞って立ち上がる。
ぼけ~っと転がっているカストロの生首を思い切り踏みつけ「ゲームオーバーよ!」と捨てゼリフを決める。
やっと胴体も止まったが、力を使い果たしたアリシアも、その場で命を落としてしまう。
上空から舞い降りる『AMS(国際諜報機関)』のヘリ。
救助に来たと下り立ったのは、Gと恐らくはローガン(みたいな)。
アリシアを肩に抱き、ヘリへと向かうルディの背に「君の名は?」と問い掛ける。
「ルドルフ・・・ルドルフ・キュリアン」
・・・・・・俺は今、アリシアと家路に居る・・・正確には、俺が作ったアリシアと共に・・・
もしかして、これは始まりにすぎないのかも・・・・・・・・・END
う~ん、ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド~序章~、とでも言うべきかもしれない。
オチでルディがDr.キュリアンでした、というわけだが、原作とはかけ離れている。
冒頭の毒舌人物紹介は、Dr.キュリアンなら仕方ない、とは思う。
まず、ゾンビ映画としては、及第点をあげても良いと思う。
特殊技術もカメラワークも水準は満たしているし、面白い絵も幾つかあったからだ。
ただ、マトリックス的なアクションが多すぎて鼻につくのと、ガンアクションが軽すぎるので、せっかく派手な場面なのに面白くは無い。
最後のチャンバラに至っては、もうコメディである。
物語は、それなりに伏線を張り、一人一人が死んでいくシーンでは、俳優の好演もあって悪くない。
と、いうかカーク船長役のユルゲン・プロポノフ、キャスパー様役のエリー・コーネル、サリッシュ役クリント・ハワードの超ベテランに加え、有望株の若手俳優を集めたのだから、これで魅力的な絵にならない方がおかしい。
展開はgdgd一歩手前で何とか踏みとどまった感じだが、行動ルートを考えると終盤はご都合主義ばかりである。
問題は、HODの映画化という点で、これを基準にすると完全に失敗。
まず、もう馬鹿馬鹿しいぐらいにゲーム画面がカットインされる事と原作を完全に無視した暴走である。
HOD1より前の話だから、で納得しようにも、Dr.キュリアンの名前はロイ・キュリアンである。また、研究の動機は難病の息子を救うためであって、カストロだかスカトロだかの研究を引き継いだ訳では無い。
好意的に解釈して蘇生アリシアとの間の子供が原因だとしても、研究自体の発端が違うので無理がある。
要は、ゲームを斜め読みして、よく練り込まずにドンパチするだけの作品にしただけ。
これでは、ファンは納得しまい。
他の作品に比べれば、ゾンビ物ということもあって(ゾンビでは無いのだが)、比較的作品を纏めやすく、定番さえ守っていれば早々破綻することは無い。
実際、この作品での興行では失敗していない(収益も赤字まではいかない)。
脚本・設定に問題はかなりあるが、同監督の他の作品群に比べれば遥かにましで有り、俳優が豪華なので最後まで観れる。
しかし、いつも思うが、監督の力量以外の優良な部分が勿体無い。
PR
この記事にコメントする