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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:ANIMALS1749c9f9.jpeg
監督:ダグラス・アーニオコスキー

ネタバレあり





監督は、ハイランダーシリーズ4作目のダグラス・アーニオコスキー、主演に『プラネットテラー』で科学者アビー役でスイカのように頭部破裂して即死していたナヴィーン・アンドリュース。他のキャストも、TVMやTVDの常連揃い。
狼男臭のする映画は、どうしても観ないと気が済まない私のSAGAが、これを観ろと囁くのです・・・。

物語は・・・
『人間は、誰しも心の奥底に獣の本能を宿している・・・1.mp4_000049783.jpg文明が発達し、人は本能的な欲求に駆られた、狩りや繁殖行為への衝動を抑えるようになった。
だが、本能に身を任せ姿を変える者もいる。
ある者は秩序に従い平和的に暮らし、ある者は人の血の味を覚え堕落し、人肉と喜びを求めて狩りに耽る・・・。
彼ら、プレデター(捕獲者)は、人間の社会に潜み、境界の向うから人々を危険な世界に誘ってくる。
この線を越えろ、と・・・人間と獣の世界の境界線を・・・』
*長い前振りですが、こういう雰囲気作りが好きな監督なので、諦めて拝聴しましょう。

車を走らせる女房に逃げられた男。『今日は、人生の新しい始まり』と貼り付けられた別れのメッセージを思い出していると、突然車の前に現れた生き物を撥ねてしまう。1.mp4_000242809.jpg
跳ね飛ばしたのは、野生のヘラジカだったが、もう一つ彼を見つめる不気味ながあった。
茂みに溶け込むような姿から、両目だけがこちらを見つめていた・・・。

酒を煽りながら運転するヴィックと「もう、やりたくない」と呟くノラ。
ヴェガスで一儲けした男2人は、早速女を引っ掛けて、カメラ片手に倉庫でお楽しみを始める。かなり勘弁して欲しい男のストリップを見せられている内に、撮影していた男がヴィックに襲われ1.mp4_000457157.jpg腸を食い千切られる。
ノラの「逃げたら?」の一言で、パンツ一丁で街に飛び出した男。残念ながら、車で追いついたヴィックたちに跳ね飛ばされて、あえなく死亡。
ノラの非協力的な態度が気に喰わないヴィックは、文句たらたらで運転を続ける。

現場作業員のジャレットは、肉体労働で日銭を稼ぐ毎日に飽き飽きしていた。元アメフト選手だったが怪我のために引退し、今夜も憂さ晴らしに幼馴染のジュールスと友達のジェーンが働くバーで飲んでいた。酔客とのトラブルから、ジェーンを救ったジャレットだったが、あくまで友達のラインは越えないと決めていた。

ヴィックは、自らが同属にしたノラの態度に苛立ち、彼女を置いて一人で街を出た。ヴィックがいない間に逃げてやる、と叫ぶノラだったが、今までにも逃げ出す度に見つけられ、一緒に居た人間を殺されていた・・・。

日に日に堪る憂さを仕事仲間とジュールスのバーで解消するはずが、そこにジャレットを目の仇にしている上司のボーンが現れ、偉そうな態度を取られて気分は最悪。
そこにノラが来店し、野生的な魅力に惹きつけられたボーンが娼婦を相手にするような言葉を掛けるが、ノラはジャレットに接近する。下手糞な田舎のダンスをしながら、酷い一日を最悪にしたくないジャレスは、ノラの気持ちを確かめるが答えはOK。
自宅に連れ帰ったノラは、直球でSEXを求め、ジャレスも誘惑に負けて体を交えてしまう。だが、ノラが性技の途中で首筋を噛んだことを、ジャレットは気にも留めなかった。
しばらくルームメイトとして暮らすことになったノラは、朝のキスの代わりに首筋に噛み付いて欲しいとせがむ。遅刻するとクビの危機なのだが、また朝からノラの求めに応じてSEXを始めてしまう。

無断欠勤した次の日に出勤したジャレットは、疲れを知らないように働くが、そこにボーンが来てクビを言い渡されてしまう。ボーンの声とノラとの会話がフラッシュバックし、不思議な感覚に襲われるジャレット。
クビになった憂さ晴らしに、またジュールスのバーで呑んだくれていると、ノラは紙幣の束を渡す。維持を張るジャレットに、面倒臭そうに応じるノラは、タフな男が好きだと言い残し、ボーンに接近して見せる。
店の外でフラッシュバックと大量の発汗、膨張する筋肉と傷の異常な回復力が現れたジャレットは、店に戻り、ボーンを一撃し、ジュールスにも襲い掛かるが、ジェーンに止められて正気に戻る。
帰りの車でノラと口論になったジャレットは、挑発に踊らされるように、雨の中で獣のようにノラの体を責める。

その頃、一人になったヴィックは、コンビニでノラの写真を女性店員に見せる。3.mp4_000215448.jpg
行き先を尋ねるヴィックに、横柄な態度で応じた女性店員は、ヴィックの怒りを買い、獣化した力でガラスケースに叩きつけられて絶命する・・・。

バーでの恨みを返そうと、バットを持ってジャレットの家に接近したボーンは、闇を撥ねる黒い影を見る。
不気味な気配と唸り声に退散したボーンだったが、時すでに遅く魔獣の爪と牙は、ボーンを容赦なく切り刻んでゆく・・・。
3.mp4_000312245.jpg
翌朝、朝食で何かのステーキを食わされるジャレット。
ノラは、この街が祖母の故郷で話を聞かされてていたので、一度来てみたかったと語る。そろそろ行かないといけない、と告げるノラの体を貪るジャレット。
朝から肉、朝からSEX、欧米人はタフですなぁ。
そこへ、保安官が訪れ、ボーンの家族から失踪届けが出ていると告げる。警官も深く考えている訳ではなく、昨夜バーでボーンを殴ったことで、一応事情を聞きに来ただけだった。

一方、死体の隠し場所を見つけたヴィックは、ノラが近い事を知った。

バーでテキーラダブルを頼むジャレスとノラに、ジェーンは心配の末に気遣いの忠告をする。
今すぐ街を出ようと決めた二人だったが、店の外にはヴィックが来ていた。野性的に変貌したジャレットを見たヴィックは、ノラに噛まれたな、と薄笑いを浮かべる。しかし、ジャレットの力ではヴィックには歯が立たない。
それを見かねたジュールスが、ライフルをヴィックに向け仲裁に入るが、ノラはジャレットの命のためにヴィックと共に行くことを選択する。
激しいフラッシュバックに襲われたジャレットは、勢いに任せてヴィックに追いつくが、獣人化したヴィックを見て腰を抜かしてしまう。

あくまでノラを自分の所有物にしておきたいヴィックは、二度と離れるな、と叫びノラの体を責めつける。
ノラは涙を流し、消えてしまいたいとさえ願うのだった。
全裸のノラを地下牢に放り込んだヴィックは、ジュールスの店に向かう。

バーでは、先にジェーンを返し、ジュールスがジャレットの話を聞いていた。ジャレットは、男が怪物だったと言い、何をやっても上手くいかないと嘆く。そんなジャレットに、ジュールスは昔のヒーローだった頃のお前に憧れていた、と言い、今のお前は怖がって動こうとしてない、と語る。
ジュールスの励ましに少し元気を取り戻したジャレットだったが、トイレで自分の感覚が異常に鋭くなっていることに気づく。そこにジュールスの悲鳴が聞こえ、駆けつけた車の中では瀕死の状態になっていた。4.mp4_000431965.jpg
ノラの心を奪ったジャレットをヴィックが見逃すはずもなく、車の2人ごと撒いていたガソリンに火を点けた。爆発した車の中で、今までの事を走馬灯のように思い出すジャレット・・・。
お前は、俺のヒーローだ!

無傷で生還したジャレットをジェーンが励ましに来たが、ジュールスという親友を目の前で失った傷は深かった。
ジェーンは私にも経験があるの、と話そうとするが、そんなの在り得ない、とジャレットは聞く耳を持とうとしない。4.mp4_000641107.jpg

忘れる事も出来ず、抗う勇気も出ないジャレットは、ナイフで自分の腕に傷をつけるが、すぐに回復してしまう。
悩んだ末に自分を大切に思ってくれる人の所に行くことにしたジャレットは、ジュールスの店でジェーンの手伝いをすることにした。
店の仕事は平和だったが、帰り道でジェーンの自宅に招待される。代々受け継がれてきた豪邸は、ジェーンの安息の場所であり、素直になれる場所だと言い、ジャレットにキスを贈る。友達の一線を超えた二人は、お互いに挨拶ありがとを確かめ合うように交わる。

森で見た両目、ノラが目覚めさせた野生の本能、ヴィックはノラを作りノラはジャレットを作った・・・人となり、獣となるプレデター(捕獲者)、人の血で生きている・・・君もなのか・・・。

夢で全てを理解したジャレットだったが、ジェーンへの気持ちは変わらなかった。
5.mp4_000193720.jpg5.mp4_000242520.jpg
ノラの手引きで獲物を狩る予定だったが、ノラは女を噛み殺し、ヴィックを窓の外の柵に投げ落とす。もちろん殺せるわけもなく、時間を稼いだノラは、ジャレットの元へと向かった。

説明は後でするが、とにかく一緒に来て欲しいと言うノラに、行くわけにはいかない、と答えるジャレット。車から下り立ったジェーンの本性を感じたノラは、ジャレットを手放した事を後悔する。
5.mp4_000374120.jpg5.mp4_000379840.jpg
白い魔獣と黒き獣、2人の女は本性を現し、森の中で死闘を繰り広げる。
喰い殺されたノラの姿と、重症を負ったジェーンを見つけたジャレットは、ジェーンを車に乗せ、必至に励ましながら病院に向かった。

一方、ノラの死骸を見つけたヴィックは、哀しみに唸り、怒りに咆えた・・・。

病院に運ばれたジェーンは、AED(心臓除細動器)で蘇生するが、失いすぎた血を求めていた。
怒りに燃えるヴィックは、病院の待合室で警官を惨殺し、2人を探して部屋を探し回っていた。
その頃、看護士の助けで車で脱出した2人だったが、ヴィックも看護士をエレベーターで襲い後を追っていた。
5.mp4_000599480.jpg
車中でジェーンは、ヴィックの心臓を刳り貫いて、その血が必要だと言う。
元職場の工事現場に来たジャレットは、ジェーンを隠し、立ち向かう覚悟をする。
車で現場に乗り込んできたヴィックは、ノラの臭いからジェーンを見つけ、怒りをぶつける。
そこに変身の方法さえ理解できていないジャレットが現れ、肉弾戦を仕掛けるが、逆に天井を突き抜けるほどの投げを喰らう。
逃げ回るしかないジャレットは、変身したヴィックに蹂躙され、死を意識した時、自分の中で何かが起きるのを感じた。ヴィックを跳ね除けたジャレットは、超人的な跳躍力を見せ、ついに変身を果たす。
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黒い狂獣と白い獣は、野生の本能を全開にして、咆え合う・・・。
互いの力は拮抗しているように見えたが、ヴィックの力は強く、ジャレットは発電機に叩きつけられた。激しい攻防が続き、ジャレットは隙を突いてヴィックを壁のボルトに叩きつけ、ついに心臓を奪う。心臓を奪われたヴィックは人間の姿に戻り、苦悶の声を上げながら絶命した。
奪い取った心臓で、一度は死に掛けたジェーンも蘇生し、2人は生き残った・・・。

未来の事は分らない、だがジェーンと一緒なら・・・もう、恐れない。
5.mp4_001082040.jpg5.mp4_001103920.jpg5.mp4_001114000.jpg
森の中を寄り添って歩く二人・・・・・・その背後から変身した何かが・・・・・・END


友情あり、恋愛あり、主人公の成長あり、とドラマ性に重点を置いた脚本。
ゴアシーンも、瑣末な出来ながら用意されており、とりあえず最後まで観れる作品。
宣伝で売り文句にされていた最新のVFXを使った変身・バトルは、ちょっと待て、というレベルで特殊技術は並か、それ以下。
いや、露骨にハウリングされても今更なのは分るけど、これじゃないだろ、と。
オーラ出しまくりで、疾走感も出てるんだけど、どう見ても悪霊だよね、これ。
狼男=力の象徴みたいなイメージがある私にとっては、気の抜けたコーラみたいなバトルでした。
ヴィックの外道っぷりも、単に気が短いチンピラみたいで、誇りもポリシーも無いし、獣の一族を名乗るには小物すぎだよ。
主人公は、夢も希望も無くしたダメ人間だけど、徐々にレベルアップしていくので、まぁ良いけど。

それにしても、世界観が狭い。
ほとんど店と家と森だけなのは、低予算だから仕方が無いとして、ジェーンも一族でした、という下りは世間が狭すぎだろ。バトルの理由も男の取り合いだし、ヴィックに至ってはただの自業自得で逃げられた女に未練たらたらで八つ当たりに来たようなもんだし。
ラストの謎の襲撃者も絶対にいらん
展開は緩急のバランスが悪く、キャラ立ちも弱い、肝心の狼男は拍子抜け、これなら別の切り口でアプローチした方が面白くなったんじゃないだろうか。
例えば、狼男に拘らないで、単に獣性の解放にして、主人公が勝つ理由も設定に加えるとかさ。

あと、プレデター=捕獲者は分ったけど、無理に目だけ出してプレデターっぽくしなくてもいいだろ
狼男映画とは認め難いが、低予算の割には演出やカメラが上手い作品でした。

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