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B級映画って言うなw 再見して語る映画館
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原題:Piranha Ⅱ-Flying Killers-Fkillers.jpeg
監督:ジェームズ・キャメロン
配給:コロムビア


かの御大「ジェームズ・キャメロン」の黒歴史である。
当然のことながら、巨匠もデビュー当時は無理な注文も引き受けてたのだなぁ、と。

物語は・・・
軍が極秘に開発していた生物兵器「フライングキラー」が、カリブ海のリゾート地を舞台に噛んで噛んで噛みまくるというもの。

かみまみた

これだけでもドッと何かが落ちていく気分だが、脚本の筋書きもモンスター映画のテンプレ通りに進行する。

死体発見→未知の生物の歯型とか→主人公が権力者に抗議→祭りや観光に影響すると拒絶→憤慨する主人公がヒロイン(大抵は○○博士)と証拠集め→権力者がイベントを強行→大惨事→主人公かヒロインが対策を立てて主に巣などを発見する→頑張った末に爆発オチ・・・

これが安心して観れるモンスターパニック映画の黄金パターンだが、多少のアレンジはあれ物語りはこの通りに進み終わる。

ふぅ、飛び魚+ピラニアは怖いね、もう水にも陸にも逃げ場は無いよ、どうしよう僕、はぁ・・・。

もちろんキャメロン大先生にも、色々と言い分はあると思う。
低予算でピラニアが飛んで人を噛む映画を撮れ、とか言われたら普通は途方にくれる。
上記の私の「はぁ」どころの気分ではあるまい。

まぁ、そういう時代だったのだということで、少し内容や演出などに触れておきましょ。
何か落胆させるようなことばかり書いてますが、実はこの映画、後のキャメロンの才能を随所に感じる場面もある。
まずカメラワークが上手い(一部、スタッフの袖が移りこむという微笑ましいミスもありますが)。
しょぼいうえにキャメロンとヘンリクセンが夜なべして作ったというフライングキラー4匹で、どう恐怖感を作るかという点も「腹を食い破って出てくるシーンとか」「やたらと頭だけをアップで撮る」とか高評価です。
俳優の演技も怪生物との戦いよりも、別居中とはいえ妻の不倫現場に遭遇しても冷静な主人公(ランス・ヘンリクセン)がとても素敵ですね(息子や脇役も良い味出してるのに物語とは絡みませんが)

同じ低予算の「ジョーズ」の大ヒットに便乗した感は否めませんが、とにかく
ピラニアが空を飛んで噛みにくる、という普通では思いつきようの無いアイデアで深く記憶に残る作品です。
私は好きです。

こうして造形の意外性が記憶に残るぶん、いつまでもキャメロン御大の名前も本人がどんなに嫌でも、人々の記憶に残るハメになるのでした。

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