B級映画って言うなw
再見して語る映画館
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さて、たまたま整理した中にあったので、この作品を観直すことにしました。
ファンは、よ~くご存知の一風変わったスラッシャーであり、ラストの破壊力が全て、という怪作。
未見の方は、これを読まずに・・・ぜひ、無修正版をご覧下さいw
物語は・・・
風光明媚なアラワク・キャンプ場(FOR SALE:売り出し中)、なにやらオドロオドロしいBGMで始まります。
湖に浮かぶヨットの上で、仲良くケンカする、ピーターとアンジェラ。胸毛がセクシーなお父さんが注意しますが、二人はジェットスキーに興味津々。興味ありすぎで端に寄りすぎたため、ヨットはひっくり返ります。
そこに、彼女にせがまれて操縦を代わったボートが急接近、更に慌てたためアクセル全開でヨット上を通過します。(このシーンが、グロは無いけど意外と嫌)半狂乱で叫ぶ女、浮いてくる子供用の救命胴衣・・・。
8年後・・・サマーキャンプに参加するリチャード(リッキー)とアンジェラ。このママが、色々と怪しすぎるのですが、とりあえず自作の健康診断書を持たせて(これでも、医者です)二人を送り出します。
サマーキャンプに到着した子供達は走り回り、まるで戦場のよう、それを眺めるデブは真性のロリコンで、ペド丸出しのセリフと目線が気持ち悪いです。
アンジェラは、あの事故の後に従兄のリチャードの家に引き取られ、今回がサマーキャンプ初参加。事故の影響か、内気な性格に育ってます。
リッキーは、去年はステディだった愛しのジュディに再会できて有頂天でしたが、ジュディは知らん顔で他の男の子とお喋り中、彼女はすっかりビッチになってました。
子供達は食堂に集まってランチタイムですが、アンジェラはキャンプが始まって3日間も何も食べていないようです。他の子との交流もゼロ、指導員は調理室で好きな物を探して食べるように、と調理場へ案内します。調理場に居たのは、あのペド野郎のアーティ。さっそく、気持ち悪いアプローチを仕掛け、ベルトを緩めてますが、間一髪で心配したリッキーが様子を見に来てアンジェラは助かります。
最低な奴ですが、調理場で大きな寸胴で湯を炊いている所を後ろから押され、何とか踏みとどまります。「やめろ!アイスクリームをやるから!」と焦りまくりですが、容赦なく引かれた足場のせいで、大火傷を負います(ざまぁw)。重度の火傷で顔が潰れたアーティは、町の病院へリタイアです。
あっという間に1週間が経ち、子供同士で色々とあって、リッキーとポールはケニー達に絡まれていたアンジェラを助けます。ポールはアンジェラの家族が事故で死んだことをリチャードから聞いており、積極的に話しかけてあげます。その好意に、アンジェラは初めて「おやすみ」と声を出します。リトル紳士のポールは、ジュディも気にかけていたようで、そんな二人の様子が面白くなさそうです。
アホな少年グループのケニーは、ノリが悪い女の子グループのレスリーをヨットで誘い出し、転覆させてからかいます。ひっくり返ったボートの中で、ケニーは何者かと出会い、驚くのも束の間、そのまま沈められます。翌朝、無残な溺死体で発見されるケニー。
キャンプの関係者は、サマーキャンプに悪い噂が流れるのを防ぐため、アーティの件も含めて事故で片付けようと必死です。
リトル紳士のポール君が、今日もまた一人で居るアンジェラを気遣って夜の映画を一緒に観よう、と誘ってくれます。ポールとは会話をするようになったアンジェラは、それを快諾しますが、リトルビッチのジュディが聴きつけ嫌味たらたら。手下のメグが、キャンプ活動に参加しないなら、男子とも話すな、とイジメます。
夜の映画が終わり、アンジェラを誘ったポール君は、思わずキスを仕掛けます。アンジェラも嫌では無いようですが、困ったように部屋へ戻ります。
それを見ていたジュディは、あんな子より私とどう?とリトルビッチぶりを発揮しますが、「帰る」とあっさり逃げられます。
リトル紳士ポール君とアンジェラの仲は進展し、後ろから目隠ししてだ~れだ?とかやってます(答え:バートレイノルズw)。派手にイチャついてるわね~、とまたジュディが嫌味を言いにきます。
また、ジュディに指図されたのか、手下のメグが泳ぐのか、泳がないのか、とイジメ倒します。
部屋に戻ると、手下のメグが指導員に怒られたので、とうとう我慢が出来なくなったジュディが、自らイジメ始めます。マクラは投げるわ、みんなと一緒にシャワーを浴びないのは体に欠陥があるから?とか、まだメンスがないのねwとか、言いたい放題。見かねた女子が止めに入りますが、ジュディの口は止まりません。つい、ジュディに手を上げてしまう女子・・・。アンジェラは、リッキーの所に行ってくる、と告げて出て行きます。
リッキーの元へ向かう途中で、アホ男子グループが、屋根から水風船をアンジェラにぶつけます。それを見ていたリッキーは、屋根の上のアホグループに「殺してやる!」とケンカを売りますが、オーナーに止められます。リトル紳士ポール君は、すかさずアンジェラの元へ駆け寄りフォロー。(さすが、お気遣いの紳士)
さっきのアホグループの一人ビリーがトイレで大きい方をしていると、入り口の取っ手にホウキでカンヌキが・・・。す~っとトイレの窓に手が伸びてガラスを割ると、隙間から蜂の巣が放り込まれました。蜂の巣をつついたような騒ぎ、をリアルに体験して、アホ男子は全身刺されて死亡。(刺されすぎじゃなイカ?)→
相次ぐ騒動にオーナーは、とうとうキャンプの中止を宣言し、もう親は2度と子供を寄こさん、とお怒り。指導員は、残った25人の子供達で、今年だけはやり抜こう、と助言。オーナーは、さっきの騒動から、これは殺人だ、犯人は彼だ、と吐き捨てる。
夜更けにポール君と会ったアンジェラは、彼の誘いで湖に散歩に行きます。キスからペッティングに進もうとしたポール君でしたが、アンジェラに突き飛ばされて逃げられます。「よ~し、捕まえるぞ~」と、少女漫画のような光景の後で、砂浜に押し倒します。(*回想:胸毛がセクシーなアンジェラの父親はゲイで、幼い頃のアンジェラとピーターはそれを見てクスクス笑い)ポール君を押しのけたアンジェラは、「嫌っ」と部屋へ逃げました。
昨夜のフォローに入ったポール君は「どうして、昨夜は逃げたの?悪い事してないのに」、と「ごめんなさい、つい動転して・・・」とアンジェラ。「分るよ」と肩を抱こうとしたポール君を、また押しのけてアンジェラは逃げます。
それを見ていたリトルビッチジュディは、「ポイしちゃいなさいよ、あんな子、まだネンネじゃない」と流し目をしながら「わたしは、もう大人よ」。(立派なビッチです)
旗取りゲームのために、協力してくれ、とリッキーに頼み込まれたアンジェラは、仕方なく森の中へ。しかし、森の中では、リトルビッチジュディがポール君を誘惑中・・・。それを見てしまったアンジェラは、ショックの余り走り去ってしまいます。
「あれはジュディに唆されたんだ、許して、お願い、もう一度チャンスを」と、フォローを入れるポール君でしたが、そこに張本人のリトルビッチジュディが登場。「あなたは、お姫様づらした澄まし屋、彼がそう言ってたわ」と爆弾発言。撤退したポールに「じゃあね」と言い、「お粗末な男、あんたとお似合い」、と効果的な侮辱を心得てます(さすが、ビッチの金の卵)。
オーナーは、リッキーにそれとなくキャンプの感想を聞き、大勢減ったからな、と苦々しそう。
更にイジメを続けるジュディは、「ねぇ、泳ぎましょうよ」と連呼しますが、能面のようなアンジェラに段々と怒りをあらわに、そこへ手下のメグも来て「グズってるのね、叩きなおしてやるわ」とアンジェラを担ぎ上げます。
「お陰でキャンプ場は赤字だ、白状しろ!」とリッキーに詰め寄るオーナー。その後ろでは、アンジェラが運搬されているので、助けに行きたいリッキーを掴んで「いとこをイジメた奴を、お前が次々と殺したろ、今度はどんな手で殺す?」とヒートアップして止まりません。とうとう「私を破滅させる気か!やったと言えっ!!」と怒鳴ったところで指導員がやっと止めに入ります。
しかし、時すでに遅し、アンジェラはついに湖に放り込まれました。すぐに助けられましたが、リッキーは怒り心頭「連中に仕返しする、約束する」、とアンジェラに誓います。
メグは、オーナーとのデートのためにシャワーを使おうとしますが、行列で一杯。仕方なく隣のキャビンのシャワーへ向かいます。ご機嫌でシャワーを浴びるメグ、壁に寄りかかった瞬間、ナイフが壁越しにドスッ!そのまま、下に斬り下げられ絶命します。ナイフの刃をシャワーで洗い流す余裕を見せる殺人者。(このシーンは、すごくサイコっぽくて良い)
娯楽室から出てきたアンジェラに、再び許しを乞うポール。見せ付けるようにリトルビッチジュディが「おしどりカップルw」とからかいながら男と通ります。尚も許しを乞うポールに「親睦会の後に湖畔で」と言い残しアンジェラは別れます。
野宿をしていたオチビさん2人が、寒いから帰りたいとゴネるので、指導員は仕方なく車へ向かいます。
オーナーは、約束の時間が過ぎてもメグが現れないので、キャビンを訪ねジュディから話を聞いて、隣のキャビンへ向かいます。リトルビッチジュディは、連れ込んでいた男がオーナーにビビって帰ったので、ご機嫌斜め。
隣のキャビンでメグの死体を発見したオーナー、「奴の仕業だ、フン捕まえて復讐する」、と怒ります。
ご機嫌斜めのジュディの前に逆光で誰かが現れ、パンチ一発で動きを止めます。枕で顔を押さえ込んで、丁度使っていたヘアアイロンを手に『ジュバァァァァァァァ・・・』と嫌な音をさせながら殺し、ベッドの下に死体を隠します。
チビを置いてきた指導員が野宿に戻ると、ネブクロの上からメッタ斬りにされて死体がゴロゴロ・・・。
具合が悪くて寝ていたリッキーは、食堂で残り物を取り、食べ歩きでキャビンに戻る途中で、オーナーに捕まります。怒りに燃えるオーナーは、リッキーの弁解に耳を貸さず、殴り殺します。
我に返ったオーナーは、現場から逃げ出し、誰かに出会い「おまえか、まさか、そんな」と言い残し矢で殺されます。
警察に連絡した指導員たちは、残った子供たちをキャビンに集めようとしますが、女子はアンジェラとジュディが居らず、男子はポールとリッキーがいない、と慌てます。
その頃、湖畔で待っていたポールは、やっとアンジェラが来たので笑顔。すると、急にアンジェラが、「泳ぎましょ」と。「いま?服を着て?」と戸惑うポールに・・・「脱ぐの」と答えるアンジェラ。
いなくなった4人を探す指導員と警察は、菓子の袋から辿り、リッキーを見つけます。リッキーは怪我をしていましたが、息を吹き返し無事でした。
他の指導員は、湖畔から歌声が聞こえるので、そちらへ向かうと・・・アンジェラが、全裸でポールをヒザに乗せて歌っていました・・・。
そして、回想・・・あの事故の後で、リッキーの家に引き取られてきた子供。
リッキーのママは、序盤で思ったとおり、少しアレな人で「男の子は、2人もいらないから、女の子の方が、ずっといいわ・・・アンジェラ、なんて何て愛らしい名でしょう・・・」
『天使という意味よ、あなたにピッタリ、天使みたいな子になるわ!・・・・・・ピーター!!』
ゴロリ、と転がるポールの首。
まるで悪魔が乗り移ったかのような唸り声を上げながら、立ち上がったアンジェラの姿は・・・・・・。 END
1983年という制作年を考えると、スラッシャー映画の3大ヒーローの一人、ジェイソンが毎年のように現れていた時期で(Part.2:81年、Part.3:82年・・・)ある程度ファンの地盤が固まってきた頃になる。
そこに登場したのが本作であり、ストーリーとしては13金の亜流にすぎないが、主な犠牲者がローティーンであり、直接的な描写は避けているもののプレティーンも含まれている事から、かなりヤバイ挑戦をした映画である。もう一つのヤバイ挑戦は、もちろん殺人鬼の正体であるアンジェラ→ピーター(フェリッサ・ローズ)であり、正体も然ることながらあの雄叫びの怖さ・・・。
スラッシャー映画史に残るラストだと思うが、一般には知名度が低いね(当然か)
しかし、アンジェラの生い立ちを考えると、胸毛がセクシーなゲイの父親、死んだ双子の兄弟、引き取り先の伯母の壊れっぷり、と確かに頭が壊れても仕方が無いような家庭事情である。
好きな映画なのだが、誰にもお勧めは出来ないのが残念な作品。
*13金の亜流と本作を形容したが、2作目からは完全に開き直って「レディ・ジェイソン/地獄のキャンプ」という邦題を賜り、第3作まで制作された。残念ながら、というか第4作はブームが去ったこともあり、スポンサーも降りたので、途中まで撮影してお蔵入りとなった(一応、海外サイトで買えないことは無い、半分だけど)。
*プレティーン・・・10歳から12歳、日本で言えば小学校高学年を指す。ローティーンは、13歳から15歳まで。一応のお約束として、子供は殺されない、ゾンビにならない、という暗黙のルールもあったが、タブーを恐れない(と、いうかスポンサーを恐れない)猛者によって、度々破られてはいる。
*一部に(ワタシモ含めて)熱狂的なファンを持つカルトムービーでもあり、この作品だけを愛でる傾向にある。(監督やキャスト、続編には興味が無い)
ファンは、よ~くご存知の一風変わったスラッシャーであり、ラストの破壊力が全て、という怪作。
未見の方は、これを読まずに・・・ぜひ、無修正版をご覧下さいw
物語は・・・
風光明媚なアラワク・キャンプ場(FOR SALE:売り出し中)、なにやらオドロオドロしいBGMで始まります。
湖に浮かぶヨットの上で、仲良くケンカする、ピーターとアンジェラ。胸毛がセクシーなお父さんが注意しますが、二人はジェットスキーに興味津々。興味ありすぎで端に寄りすぎたため、ヨットはひっくり返ります。
そこに、彼女にせがまれて操縦を代わったボートが急接近、更に慌てたためアクセル全開でヨット上を通過します。(このシーンが、グロは無いけど意外と嫌)半狂乱で叫ぶ女、浮いてくる子供用の救命胴衣・・・。
8年後・・・サマーキャンプに参加するリチャード(リッキー)とアンジェラ。このママが、色々と怪しすぎるのですが、とりあえず自作の健康診断書を持たせて(これでも、医者です)二人を送り出します。
サマーキャンプに到着した子供達は走り回り、まるで戦場のよう、それを眺めるデブは真性のロリコンで、ペド丸出しのセリフと目線が気持ち悪いです。
アンジェラは、あの事故の後に従兄のリチャードの家に引き取られ、今回がサマーキャンプ初参加。事故の影響か、内気な性格に育ってます。
リッキーは、去年はステディだった愛しのジュディに再会できて有頂天でしたが、ジュディは知らん顔で他の男の子とお喋り中、彼女はすっかりビッチになってました。
子供達は食堂に集まってランチタイムですが、アンジェラはキャンプが始まって3日間も何も食べていないようです。他の子との交流もゼロ、指導員は調理室で好きな物を探して食べるように、と調理場へ案内します。調理場に居たのは、あのペド野郎のアーティ。さっそく、気持ち悪いアプローチを仕掛け、ベルトを緩めてますが、間一髪で心配したリッキーが様子を見に来てアンジェラは助かります。
最低な奴ですが、調理場で大きな寸胴で湯を炊いている所を後ろから押され、何とか踏みとどまります。「やめろ!アイスクリームをやるから!」と焦りまくりですが、容赦なく引かれた足場のせいで、大火傷を負います(ざまぁw)。重度の火傷で顔が潰れたアーティは、町の病院へリタイアです。
あっという間に1週間が経ち、子供同士で色々とあって、リッキーとポールはケニー達に絡まれていたアンジェラを助けます。ポールはアンジェラの家族が事故で死んだことをリチャードから聞いており、積極的に話しかけてあげます。その好意に、アンジェラは初めて「おやすみ」と声を出します。リトル紳士のポールは、ジュディも気にかけていたようで、そんな二人の様子が面白くなさそうです。
アホな少年グループのケニーは、ノリが悪い女の子グループのレスリーをヨットで誘い出し、転覆させてからかいます。ひっくり返ったボートの中で、ケニーは何者かと出会い、驚くのも束の間、そのまま沈められます。翌朝、無残な溺死体で発見されるケニー。
キャンプの関係者は、サマーキャンプに悪い噂が流れるのを防ぐため、アーティの件も含めて事故で片付けようと必死です。
リトル紳士のポール君が、今日もまた一人で居るアンジェラを気遣って夜の映画を一緒に観よう、と誘ってくれます。ポールとは会話をするようになったアンジェラは、それを快諾しますが、リトルビッチのジュディが聴きつけ嫌味たらたら。手下のメグが、キャンプ活動に参加しないなら、男子とも話すな、とイジメます。
夜の映画が終わり、アンジェラを誘ったポール君は、思わずキスを仕掛けます。アンジェラも嫌では無いようですが、困ったように部屋へ戻ります。
それを見ていたジュディは、あんな子より私とどう?とリトルビッチぶりを発揮しますが、「帰る」とあっさり逃げられます。
リトル紳士ポール君とアンジェラの仲は進展し、後ろから目隠ししてだ~れだ?とかやってます(答え:バートレイノルズw)。派手にイチャついてるわね~、とまたジュディが嫌味を言いにきます。
また、ジュディに指図されたのか、手下のメグが泳ぐのか、泳がないのか、とイジメ倒します。
部屋に戻ると、手下のメグが指導員に怒られたので、とうとう我慢が出来なくなったジュディが、自らイジメ始めます。マクラは投げるわ、みんなと一緒にシャワーを浴びないのは体に欠陥があるから?とか、まだメンスがないのねwとか、言いたい放題。見かねた女子が止めに入りますが、ジュディの口は止まりません。つい、ジュディに手を上げてしまう女子・・・。アンジェラは、リッキーの所に行ってくる、と告げて出て行きます。
リッキーの元へ向かう途中で、アホ男子グループが、屋根から水風船をアンジェラにぶつけます。それを見ていたリッキーは、屋根の上のアホグループに「殺してやる!」とケンカを売りますが、オーナーに止められます。リトル紳士ポール君は、すかさずアンジェラの元へ駆け寄りフォロー。(さすが、お気遣いの紳士)
さっきのアホグループの一人ビリーがトイレで大きい方をしていると、入り口の取っ手にホウキでカンヌキが・・・。す~っとトイレの窓に手が伸びてガラスを割ると、隙間から蜂の巣が放り込まれました。蜂の巣をつついたような騒ぎ、をリアルに体験して、アホ男子は全身刺されて死亡。(刺されすぎじゃなイカ?)→
相次ぐ騒動にオーナーは、とうとうキャンプの中止を宣言し、もう親は2度と子供を寄こさん、とお怒り。指導員は、残った25人の子供達で、今年だけはやり抜こう、と助言。オーナーは、さっきの騒動から、これは殺人だ、犯人は彼だ、と吐き捨てる。
夜更けにポール君と会ったアンジェラは、彼の誘いで湖に散歩に行きます。キスからペッティングに進もうとしたポール君でしたが、アンジェラに突き飛ばされて逃げられます。「よ~し、捕まえるぞ~」と、少女漫画のような光景の後で、砂浜に押し倒します。(*回想:胸毛がセクシーなアンジェラの父親はゲイで、幼い頃のアンジェラとピーターはそれを見てクスクス笑い)ポール君を押しのけたアンジェラは、「嫌っ」と部屋へ逃げました。
昨夜のフォローに入ったポール君は「どうして、昨夜は逃げたの?悪い事してないのに」、と「ごめんなさい、つい動転して・・・」とアンジェラ。「分るよ」と肩を抱こうとしたポール君を、また押しのけてアンジェラは逃げます。
それを見ていたリトルビッチジュディは、「ポイしちゃいなさいよ、あんな子、まだネンネじゃない」と流し目をしながら「わたしは、もう大人よ」。(立派なビッチです)
旗取りゲームのために、協力してくれ、とリッキーに頼み込まれたアンジェラは、仕方なく森の中へ。しかし、森の中では、リトルビッチジュディがポール君を誘惑中・・・。それを見てしまったアンジェラは、ショックの余り走り去ってしまいます。
「あれはジュディに唆されたんだ、許して、お願い、もう一度チャンスを」と、フォローを入れるポール君でしたが、そこに張本人のリトルビッチジュディが登場。「あなたは、お姫様づらした澄まし屋、彼がそう言ってたわ」と爆弾発言。撤退したポールに「じゃあね」と言い、「お粗末な男、あんたとお似合い」、と効果的な侮辱を心得てます(さすが、ビッチの金の卵)。
オーナーは、リッキーにそれとなくキャンプの感想を聞き、大勢減ったからな、と苦々しそう。
更にイジメを続けるジュディは、「ねぇ、泳ぎましょうよ」と連呼しますが、能面のようなアンジェラに段々と怒りをあらわに、そこへ手下のメグも来て「グズってるのね、叩きなおしてやるわ」とアンジェラを担ぎ上げます。
「お陰でキャンプ場は赤字だ、白状しろ!」とリッキーに詰め寄るオーナー。その後ろでは、アンジェラが運搬されているので、助けに行きたいリッキーを掴んで「いとこをイジメた奴を、お前が次々と殺したろ、今度はどんな手で殺す?」とヒートアップして止まりません。とうとう「私を破滅させる気か!やったと言えっ!!」と怒鳴ったところで指導員がやっと止めに入ります。
しかし、時すでに遅し、アンジェラはついに湖に放り込まれました。すぐに助けられましたが、リッキーは怒り心頭「連中に仕返しする、約束する」、とアンジェラに誓います。
メグは、オーナーとのデートのためにシャワーを使おうとしますが、行列で一杯。仕方なく隣のキャビンのシャワーへ向かいます。ご機嫌でシャワーを浴びるメグ、壁に寄りかかった瞬間、ナイフが壁越しにドスッ!そのまま、下に斬り下げられ絶命します。ナイフの刃をシャワーで洗い流す余裕を見せる殺人者。(このシーンは、すごくサイコっぽくて良い)
娯楽室から出てきたアンジェラに、再び許しを乞うポール。見せ付けるようにリトルビッチジュディが「おしどりカップルw」とからかいながら男と通ります。尚も許しを乞うポールに「親睦会の後に湖畔で」と言い残しアンジェラは別れます。
野宿をしていたオチビさん2人が、寒いから帰りたいとゴネるので、指導員は仕方なく車へ向かいます。
オーナーは、約束の時間が過ぎてもメグが現れないので、キャビンを訪ねジュディから話を聞いて、隣のキャビンへ向かいます。リトルビッチジュディは、連れ込んでいた男がオーナーにビビって帰ったので、ご機嫌斜め。
隣のキャビンでメグの死体を発見したオーナー、「奴の仕業だ、フン捕まえて復讐する」、と怒ります。
ご機嫌斜めのジュディの前に逆光で誰かが現れ、パンチ一発で動きを止めます。枕で顔を押さえ込んで、丁度使っていたヘアアイロンを手に『ジュバァァァァァァァ・・・』と嫌な音をさせながら殺し、ベッドの下に死体を隠します。
チビを置いてきた指導員が野宿に戻ると、ネブクロの上からメッタ斬りにされて死体がゴロゴロ・・・。
具合が悪くて寝ていたリッキーは、食堂で残り物を取り、食べ歩きでキャビンに戻る途中で、オーナーに捕まります。怒りに燃えるオーナーは、リッキーの弁解に耳を貸さず、殴り殺します。
我に返ったオーナーは、現場から逃げ出し、誰かに出会い「おまえか、まさか、そんな」と言い残し矢で殺されます。
警察に連絡した指導員たちは、残った子供たちをキャビンに集めようとしますが、女子はアンジェラとジュディが居らず、男子はポールとリッキーがいない、と慌てます。
その頃、湖畔で待っていたポールは、やっとアンジェラが来たので笑顔。すると、急にアンジェラが、「泳ぎましょ」と。「いま?服を着て?」と戸惑うポールに・・・「脱ぐの」と答えるアンジェラ。
いなくなった4人を探す指導員と警察は、菓子の袋から辿り、リッキーを見つけます。リッキーは怪我をしていましたが、息を吹き返し無事でした。
他の指導員は、湖畔から歌声が聞こえるので、そちらへ向かうと・・・アンジェラが、全裸でポールをヒザに乗せて歌っていました・・・。
そして、回想・・・あの事故の後で、リッキーの家に引き取られてきた子供。
リッキーのママは、序盤で思ったとおり、少しアレな人で「男の子は、2人もいらないから、女の子の方が、ずっといいわ・・・アンジェラ、なんて何て愛らしい名でしょう・・・」
『天使という意味よ、あなたにピッタリ、天使みたいな子になるわ!・・・・・・ピーター!!』
ゴロリ、と転がるポールの首。
まるで悪魔が乗り移ったかのような唸り声を上げながら、立ち上がったアンジェラの姿は・・・・・・。 END
1983年という制作年を考えると、スラッシャー映画の3大ヒーローの一人、ジェイソンが毎年のように現れていた時期で(Part.2:81年、Part.3:82年・・・)ある程度ファンの地盤が固まってきた頃になる。
そこに登場したのが本作であり、ストーリーとしては13金の亜流にすぎないが、主な犠牲者がローティーンであり、直接的な描写は避けているもののプレティーンも含まれている事から、かなりヤバイ挑戦をした映画である。もう一つのヤバイ挑戦は、もちろん殺人鬼の正体であるアンジェラ→ピーター(フェリッサ・ローズ)であり、正体も然ることながらあの雄叫びの怖さ・・・。
スラッシャー映画史に残るラストだと思うが、一般には知名度が低いね(当然か)
しかし、アンジェラの生い立ちを考えると、胸毛がセクシーなゲイの父親、死んだ双子の兄弟、引き取り先の伯母の壊れっぷり、と確かに頭が壊れても仕方が無いような家庭事情である。
好きな映画なのだが、誰にもお勧めは出来ないのが残念な作品。
*13金の亜流と本作を形容したが、2作目からは完全に開き直って「レディ・ジェイソン/地獄のキャンプ」という邦題を賜り、第3作まで制作された。残念ながら、というか第4作はブームが去ったこともあり、スポンサーも降りたので、途中まで撮影してお蔵入りとなった(一応、海外サイトで買えないことは無い、半分だけど)。
*プレティーン・・・10歳から12歳、日本で言えば小学校高学年を指す。ローティーンは、13歳から15歳まで。一応のお約束として、子供は殺されない、ゾンビにならない、という暗黙のルールもあったが、タブーを恐れない(と、いうかスポンサーを恐れない)猛者によって、度々破られてはいる。
*一部に(ワタシモ含めて)熱狂的なファンを持つカルトムービーでもあり、この作品だけを愛でる傾向にある。(監督やキャスト、続編には興味が無い)
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